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by kanechin
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 2023年9月18日(祝)
 夜半に雨が降る予報ではあったが、結局は降られなかった。外が明るくなるにつれ、自然と目が覚めた。テントを出ると二ツ亀が望めるのが贅沢。
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 小僧は朝からガサガサへ。ここは、ミシュラン・グリーンガイドジャポンに二つ星で掲載されているとのこと。
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 そうこうしている内に、通り雨が。雲が抜けたところでテントを撤収。
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 海辺まで降りてみると、今日はカニさんをGETしていた。じっくりと観察して、海に還す。
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 一旦、サイトまで上がって、簡単に朝食を済ます。こういう場所で頂くと、大変美味しく感じる不思議。
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 外海府(そとかいふ)海岸を南下することに。相川地区の尖閣湾までの約50kmに及ぶ長く美しい海岸で、海岸段丘が発達しており、一帯には奇岩や奇勝地が連続する。佐渡弥彦米山国定公園の代表的な景勝地の一つで、国の名勝や「日本の秘境100選」にも選ばれている。
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 次の目当ては、イカの水揚げで有名な姫津漁港へ。
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 橋のたもとに漁協の直売所があり、ここで「イカ焼き」(700円)を頂く。ぷりぷりしていて、大変に美味しい。本当に、日本酒が恋しくなる。
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 直売所の営業は土日・祝祭日の10時~15時まで。釣り竿のレンタルまである。クラッシュアイスまで売っているのが、暑い夏は嬉しい。

 裏手に回ると、大変に水が透き通った入り江が。地元の皆さんはシュノーケリングを楽しんでいる。次回があれば持参したい。
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 そして、今年もドンデン高原ロッジに泊まるべく、県道81号のドンデン線から山に入る。またこの地に来ることができて、嬉しい。予報が芳しくなかったので、今回はテントではなく、お部屋を借りる。
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 夕食まで時間があるので、小僧を連れて裏山へハイキング。残暑が厳しいとはいえ、ススキの穂が伸び秋を感じさせる。写真奥は尻立山(940m)。ドンデン山キャンプ場があった頃の30年以上前と、さほど変わらぬ光景だ。当時は牛が放牧されていた気がするが。
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 林のトンネルを、虫獲り網を持った少年が抜ける。
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 ロッジのお風呂で潮交じりの汗を流し、両津湾が望める展望テラスへ。
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 テラスに腰を掛け、至福の一杯を頂く。真野の尾畑酒造、純米原酒「超 真野鶴(超辛口)」。ひやおろし(春に搾り一度だけ火入れを行い、夏の間に熟成させて出荷する生酒)で日本酒度は+20、アルコール度数18.5度とキレッキレの逸品。
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 そして、18時からはディナータイム。
 前菜は「海と土の恵み」と称された、プティトマトのマリネ、ポテト ガトーインヴィジブル、キャロットラペ(オレンジ&クミン)、ポークロースハム(ディジョンマスタード添え)、牛肉の一口パイ、ポークパテ(キャトルエビスの香り)、両津産あじのエスカベーシュ、茄子のタルティーヌ(バジル)。インゲンマメのスープは香りが芳醇で素敵。
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 パスタはボロネーゼで、ドンデン高原に自生の黒文字の香りが添えられていた。赤のグラスワインが大変に合うではないか。
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 メインは豚肩ロースの赤ワイン煮の、佐渡産温野菜添え。お肉はほろほろで、大変に手がかかっているのがわかるだけに、なおさらに美味しい。
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 そして、デザートは佐渡産プラムのソルベと佐渡産かぼちゃのプリン、チョコレートのタルトに、ドンデン名物のホットコーヒー。ここは天国ですか?
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 ちなみに、普通の山小屋料金で、1泊2日の標準ディナーなのがすごい。もう1ランク上のディナーもお願いできるようだが、一体何が出てくるのだろう!?ディナーだけでもお願いできるようで、島の皆様にも楽しんで頂きたい思いでビストロディナーを始められたそうな。

 シェフにお礼を伝えて席を立つ。天気が良ければ天体望遠鏡をお借りできる予定であったが、残念ながら厚い雲に覆われ星1つ見えない。このところ寝つきが悪かったが、布団に入るとあっという間に寝入ってしまった。夜半に強い雨が降ったようだが、全く気が付かないほど熟睡できた。たまには、こんな休日もあってもよいよね。(day3に続く)

# by kanechins | 2023-09-18 22:36 | 「旅」の独り言
 2023年9月17日(日)
 遅い夏休みを1日頂き、3日間のお休みを今年も佐渡島で過ごすことに。今年4月に再び就航した直江津~小木航路「こがね丸」に乗船するため、午前4時に起床し直江津を目指す。

 朝陽を受ける船体。3連休のスタートから1日遅れたためか、船にはまだ空きがある様子。ネット予約&決済を行うと、発行されるQRコードと車検証だけで、帰路も含めて乗船手続きを行え便利。
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 午前6時半頃から乗船を開始。
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 小木港まで、2時間40分の船旅となる。2等(自由席)は絨毯敷きで快適。
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 しばし、本州とはお別れだ。船内に売店はないが、飲み物や軽食、カップラーメン(給湯ポット有り)の自動販売機がある。船内に枕となるものとブランケットを持ち込むと、快適に過ごすことができる。
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 フェリーは定刻通り、9時40分頃に小木に入港。幾つになっても、このわくわく感がたまらない。
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 ランチまでの時間調整も兼ねて、海岸線を走ることに。9月中旬だというのに気温は33℃で、湿度も高くて信州人にはちときつい、汗。途中、素浜(そばま)キャンプ場の下見も。今年の開設期間は7月1日~8月31日とのこと。浜辺が近く、静かなキャンプ場。オープンが夏休みだけに限られるのは残念。
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 ランチは恒例の「長浜荘」へ。11時の開店に合わせて行ったが、座席の半分以上が埋まっており、既に営業が始まっていた。ハイシーズンは少し早めにオープンする様子。
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 「海鮮丼・上」(2,300円)を頂く。ご飯まで、なかなか辿り着かない逸品。日本酒も頂きたいところではあるが、まだ旅は始まったばかり。もし次回があれば、日本酒持参で泊まってみたいな。
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 前回、佐渡に来た時にファンになってしまった「佐渡牛乳」。製造元である佐渡乳業の直売場「みるく・ぽっと」(新潟県佐渡市中興122-1、10:00~16:00)にてデザートを。続く残暑で乳量が減っているらしく、バターを買えなかった。。。
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 目的地の二ツ亀を目指して北上する。途中、スーパーで買い物をしながら進むがでこの暑さでスーパーの氷は売り切れで、コンビニで何とかGET。両津から北に延びる海岸線を北上。養殖用の網が随所に望める。

 両津から二ツ亀まではおよそ34km、50分ほどの距離だ。9月というのに、ヒョウモンチョウやクロアゲハ(飛翔しているので未確認)が乱舞する中を進む。キャンプ場のチェックイン(15:00)まで2時間ほどあったので、大野亀へ行ってみることに。およそ3km、5分程のドライブだ。

 展望駐車場を過ぎて、海岸線まで車で行ってみる。海に突出した標高167mの亀型の巨岩は、なかなかの迫力だ。割合と岩は硬そうではあるが、名勝地であるので壁を登ることは難しいだろうな~。
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 5月下旬~6月上旬頃には、周辺に100万本もの黄色い花「トビシマカンゾウ」が群生するらしい。展望台からハイキングで亀に登れるようだ。

 再び二ツ亀に戻り、「二ツ亀ビューホテル」でキャンプの受付。大人900円、子ども500円。荷物の搬出入に限り、サイトまで車を入れることが可能。
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 ホテルに向かって右手の急坂を下ることしばしで、キャンプサイトへ。ネットでは「平らなところがなく傾斜がある」とコメントがあったが、奥のほうに4、5張分の平らな場所があった。

 基本、早いもの勝ちなので、まずはテントを張って場所を確保。タープも張ろうとしたら、メインペグを打っている途中でポッキリ折れてしまった。海沿いは思いの外に風が強く、張らなくて正解だったかもしれない。
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 車をホテルの駐車場に戻して、歩いて下る。なかなかのロケーションに満足。キャンプ場の設備については、最後に記載する。
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 ひとまず、海岸線まで降りてみることに。運動不足のカラダには、丁度良いリハビリに感じるほどの傾斜だ。
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 小僧は最近、昆虫ブームが去って「ガサガサ」(水辺の水生生物をタモ網ですくって観察すること)にドはまり中。全く知らなかったが、Youtubeにも多数動画があって驚き。伊那でも、ヒマさえあればガサガサしているようだ。
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 試しに私もやらせてもらったが、何も獲れない。。。ガサガサすること1時間ちょっとで、小僧はこれだけ捕まえてきた。すごいな。夕暮れまでガサガサし、捕まえたお魚さんたちを海に還す。
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 「海がさ」を楽しみにしていた小僧は、放っておけばいつまでもやっていそうだ。完全に暗くなる前に、撤収。
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 夕食は、スーパーで買ったお惣菜と、前回の佐渡旅でファンになった「へんじんもっこのソーセージ」を。
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 イカの名産地だけあって、イカ刺しは美味!
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 じきに、日本海に夕陽が沈む。
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 ビューホテルのお風呂は、大人800円、子ども400円で入浴可能であった。ネットでは「キャンパーは使えなかった」というのも見かけたので、ハイシーズンは厳しいのかもしれない。

 20時から、ホテルの星空観察会に混ぜて頂いた。実は、天体望遠鏡を覗くのは初めて。肉眼では視認できない星々で夜空が満たされていること、そして生(?)の土星の環も初めて見ることができて、「ホントに環がある!!」と一同感激!
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 テントに戻る。蚊取り線香を持ってくるのを忘れてしまい、網を閉めるとテントの中はムシムシに。気温は26.8℃なのに湿度が82%もあると、こんなにも寝苦しいのか。寝苦しい夜ではあったが、気が付けば寝入っていた。(day2に続く)

【キャンプサイトの情報】
 シャワー室が4室中2室が稼働しているようであったが、夜はビューホテルのお風呂を使える(有料)ようだったので試していない。コインを入れるとお湯が出る仕組みのようだが、常温の水はコインを入れなくても出てきた。
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 トイレは虫が多く、お世辞にも綺麗とは言えなかった。が、謎にウォッシュレットが整備されていた。少し大変だが、ホテルまで登ればロビーのトイレが使える。
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 炊事場の様子。水はふんだんに得ることができるが、こちらも虫が多くてちょっと難ありかな、汗。バーベキュー台もあるが、テーブルや椅子はない。夜間は灯りが点いた。
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# by kanechins | 2023-09-17 22:20 | 「旅」の独り言
 2023年9月16日(土)
 不意に時間が取れた土曜日。ダメ元であっきゃんに連絡してみると、なんとOKと!お互い夕方に予定があったので、中間地点の四阿山~根子岳ラウンドに行くことに。

 午前7時に菅平牧場の駐車場へ。実はグリーンシーズンの根子岳は初めて。4段に分かれた駐車場には120台ほど停められるらしい。早朝なのでゲートに人が居なくて、帰りに入山協力費200円/人を支払う。綺麗なトイレが整備されており、快適。
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 7:10、入山(標高1,590m)。トイレの右に伸びる道路を、わずかに下り気味に進む。澄んだ青空に秋を感じる。
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 350m程進むと、親切にも道路に「登山道入口」の文字と、左手に看板が。おしゃべりに夢中になり見落とす人が多いのかも!?
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 しばらくの間、牧場の際を登る。昨晩に相当な雨が降ったようで、登山道は川になっていた。大明神沢を渡ると登山道の水は無くなったものの、所々、道が笹に覆われ、夜露に濡れる。尾根に上がると、右手に浅間連山が望める。
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 あっきゃんとは久しぶりの再会で、積もる話に花を咲かせているうちにぐんぐんと高度を稼ぐ。写真は、2,106m地点への登り。奥に四阿の稜線が望める。
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 左手に根子岳を望みながら、ゆっくりと高度を上げる。
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 じきに稜線に上がる。奥に尖がった四阿山が望める。分岐から10分弱で、9:10に四阿山山頂(2,354m)に到着。
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 山頂は心地よい程度に賑わい、暑くも寒くもなく快適。ここでゆったりとランチ。人慣れしたウラナミシジミが寄ってくる。
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 あまりに心地よく、なんと45分も佇んでしまった。山頂には、次々とハイカーが上がってくる。すっかり忘れていたが、四阿山は日本百名山の一つであった。9:55に出発。山頂から、これから向かう根子岳を望む。
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 分岐を右折し、標高差で220m程下る。鞍部から見上げる根子岳は、なかなか素晴らしい。ここから170m程の登り返しとなる。
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 四阿山を振り返る。なるほど、あっきゃんが勧める通り、半時計回りの方が良いな。
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 途中から崩落地を望む。良い岩が望めるが、ちょっと脆そうだ。
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 岩稜帯を越えてしばらく歩くと、10:50に根子岳山頂(2,207m)に到着。
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 賑わう山頂に腰を下ろす。あっきゃんに佐久名産のプルーンを頂く。山で頂くと、なお更に美味い。山頂には続々とハイカーが上がってきて、なかなかの賑わいだ。焦る旅でもなく、ここでも50分の大休止。
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 若干、雲が湧いてきたので、11:40に下山開始。程よい傾斜の道を快適に下る。なるほど、根子岳側を下る方が確かに良い。
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 標高1,750m付近にある展望台に、12:15着。マツムシソウの群落が。ここでもゆったり、20分ほど休憩。
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 12:35、展望台発。駐車場がすぐそこに望める。
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 そして、12:45に駐車場へ帰着。こんな近くに、こんなに素敵な場所があるとは、長野に移住して25年も経つのに初めて知った。
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 GPSによると、距離は9.9km、累積標高差は940m程度。標準コースタイムは6時間50分とのことなので、割としっかり歩けるのも良い。
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 今年こそは、山スキーで再訪したいな。お付き合い頂いたあっきゃんに、感謝。

# by kanechins | 2023-09-16 21:33 | 「山」の独り言
 2023年9月2日(土)
 随分と先のことかと思っていたが、気付けばOMMまであと2か月ちょっと。そこで、昨年歩いて気に入ってしまった「一の鳥居」から飯綱、瑪瑙、西登山道から再び飯綱に登るラウンド2(1 round, 2 peaks)に行くことに。
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 今回は西登山口まで下らずに、神告げ温泉から西登山道に続く道へ。これがすごく良かった!踏査した結果、15.5km、累積標高差1,612m、約30,000歩で2,370kcal。風景も素晴らしく、飯綱山頂に2回も登る割りには、ルートが重ならないのでまるで縦走している感覚。「飯綱往復だけでは物足りない!」という貴方はいかがでしょう?
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 午前5時過ぎに起床。準備を整えて「一の鳥居苑池」の駐車場へ。100台位停められそうな駐車場には、まだ車は数えるほど。

 午前6:37、出発。久しぶりの山なので、オーバーペースにならないよう気を配る。6:47に「一の鳥居」登山口を通過。早い時間なのに、風が無くて蒸し暑い。それでも、尾根に出ると秋を感じる風がそよいで快適。奥が北アルプス、右側が戸隠。
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 なんだかんだとオーバーペースだったのか、脂肪燃焼を狙って朝食抜きにしたのが良くなかったのか、ン十年分ぶりに「足が上がらない」という状況に。「そうだった、こんなだった」と思いながらも、足が上がらない人の気持ちを思い出すことができた。
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 7:52、飯綱山山頂(1,917m)。時間が早いこともあってか、山頂には4,5人。一の鳥居から65分、去年よりも明らかに体力が落ちている。。。

 8:00、山頂発。このところ日照り続きであったが、北側斜面に入ると夜露で濡れるのか道、草が濡れていて足がびちょびちょに。途中の岩場から望む瑪瑙山(手前)と高妻山。グリーンシーズンも素敵な光景を楽しませてくれる。
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 コルからの登り返しがキツいが、ゆっくりと歩みを進め、8:30に瑪瑙(めのう)山頂(1,748m)に。気温、湿度が高く、普段水をあまり飲まないワタシだが、がぶ飲み。パンを頬張り、8:40発。

 9月16~18日に信越五岳トレイルランが開催されるようだ。
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 最初はゲレンデの下り。出だしは急だが、下に行くほど傾斜は落ちてくる。正面に戸隠、高妻を望みながらのランはさぞや気持ちよかろう~。
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 9:15、分岐。十字に切られた分岐は、右は神告げ温泉、左は飯綱山と。昨年は直進して林道に出たが、今回は左折してみることに。25,000分の1地図には記載がない道だが、方角からして西登山道に出ると見越して進む。

 これが、いい。静かで、幾つかの沢を横切りながら、陽射しが木々に遮られた涼しいトレイルをゆっくり進む。
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 じきに、西登山道と合流。小休止し、祠で手を合わせて進む。
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 ここからが、長い。急登を詰めて、「一の鳥居」からの尾根が見えてからも長い、苦笑。ヤマハハコの応援を横目に、ゆっくり進む。
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 じきに、「一の鳥居」からの道と合流。保育園児を連れたグループと一緒に、これ幸いにとゆっくり、ゆっくり2度目の山頂を目指す。

 10:50、2度目の飯綱山頂へ。ざっと数えたが、山頂にはほぼ100人程の人が!!
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 ささっと最後のパンを頬張り、10:55に下山開始。が、いつになく下りが辛い。こんなところで転んで足でも挫いた日には笑いものなので、ゆっくり、慎重に下る。キク科の植物も応援してくれた。
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 毎度のことながら「こんなに登ったのか!?」という長い道を下り、12:10に下山。広大な駐車場は7割方埋まっていた。

 当たり前だが、山に行かないと脚力は落ちる。OMMに向けて、いかに今の自分がダメダメなのかがわかったのが収穫かもしれない。限られた時間の中、引き続き精進したい。

# by kanechins | 2023-09-02 23:08 | 「山」の独り言
 2023年8月6日に木曽・柿其川を遡行中に、一歩誤れば重大な水難事故となりえたインシデントが発生したため、記録として残したい。

【場所】箱淵(ゴルジュ;全長20m、川幅5~6m程度、水流:淵の下流側は中程度、上流側はかなり強い)。写真は上流側から見たC。
柿其川遡行におけるインシデントについて。_b0050067_18594063.jpg
【経過】
1)最初、私(ライフジャケット・ウエットスーツ無し)が泳ぎ出すが、淵の長さ、水流の強さから「ロープを付けた方が良い」と判断し、一旦引き返す。Yはライフジャケット、ウエットスーツを装着していたので浮力があり、泳力も十分であったことからロープ(30mダブル1本)を託し、Yが淵を抜けたところでロープをフィックス。

2)後端には泳力に自信がないCがロープを結び、セカンド(中央)に私が入ることに。あまり深くは考えずに、ビレイループから伸ばした120cmのシュリンゲ・環付きをロープにクリップし泳ぎ始める。

3)ほぼ中央まで泳いだところで、ロープが右足に絡んだのを感じた。しかしこの時、「自分がトップを行っている」と錯覚してしまい「泳ぎ切っちゃえばいいや」とスイムを継続。さらに進んだところで左足にもロープが絡まったのを感じた瞬間、前に進まなくなる(以下のイラストの状態)。
柿其川遡行におけるインシデントについて。_b0050067_18201409.jpg

 フォロー(後続)Cから延びているロープがいっぱいとなり、また両足にロープが絡んだことから前に進まなくなったのだ。かといって、トップ(先頭)Yからのロープもいっぱいなので、引き返すこともできない。水深は深く、足が着かない状態で、水流もそこそこあった。この時点になって、初めて危険な状態にあることに気付く。

3)立ち泳ぎをしながらゴルジュの壁面を探ると、わずか指が3本掛かる、深さ2cm程度のカチがあった。必死で指を立て、右足を浮かせて見ると、シュリンゲとロープが幾重にも複雑に絡み合っていた。息継ぎをしながら、川に5、6回身を沈め、なんとか環付きを解除。この時は、反射的に右足(川下側)から解除に入ったが、これが正解(もし先に左足を解除していたら水流に流されて体が反転し、右足とシュリンゲが絡まったまま動きが取れず「お陀仏」だったと思う)

4)続いて、左足。見れば、ロープが足首を中心に4重ほど、きつく絡みついていた。水流で体が流され、ロープにテンションが掛かる。徐々に体温が奪われていき、感覚が鈍くなってくる。カチで耐え、右足で水流を蹴りながら、左足を浮かせてロープ解除を試みる。何度かトライするも、水流で上半身が流されているため水中で手探りで解くしかないが、なかなかほどけない。カチを持ち直すなどレストしつつ、解除を試みる。さらに何度か体が沈んだ後に、左足の解除にも成功。

5)フォローに「ロープを張って!」と伝え、ごぼうで淵を抜ける。

【反省点】
・流されても致命的ではない状況にも関わらずシュリンゲでロープにクリップ。さらにフォローにロープを張る指示を出さず、ロープがたるんだ状態で泳ぎ始めたこと。水流が複雑でシュリンゲがたるんだロープを引き上げていた可能性もある。いずれにせよ、ロープに「たるみ」が生じ、平泳ぎする足が絡みついたと推測。
・クライミングロープのため水に沈み、また暗めの色で視認性も低かった。相応の水量、水流であり、心理的にロープから離れてしまうリスクを懸念したことが、ロープにシュリンゲを連結した一因であった。また、上から見るとYは対岸にいたことから、ロープトラバースのイメージが湧いていたことも、安易にクリップした要因となった。
・ロープが足に絡んだと感じたときに、速やかにロープの絡みを解除しなかったこと。ただし、ゴルジュ内で掴める場所がなく、(今思えば謎だが)「泳ぎ切ってしまえばいいや」と思いスイムを継続してロープの絡みが増したこと。もしくは、異変を感じたときに、速やかに引き返す判断を行わなかったこと。

【すべきだったこと】
・ロープにシュリンゲをクリップするのであれば、ロープを張る指示を出す。そもそも、流されるリスクがないのであれば、シュリンゲでの連結は不要ではないか。
・足にロープが絡んだと感じた瞬間に、ロープ解除を試みるか(その時点であればシュリンゲも容易に解除できたか)、すぐに引き返すべきであった。
・泳ぎ主体の沢であればフローティングロープ(目立つ色である理由がわかった)やライフジャケットも併用すべきであった。
・(もし自分がトップであったなら)フィックスしたロープ沿いに泳ぎ返し、ロープの絡み解除を補助するか(水流が強いので相応の浮力がないと困難)。もしくは、ロープを解除する。ただし、フォロー(後続)に泳力がないと淵を抜けられなくなるし、万一、流したロープが岩に絡みついたらジ・エンドとなるので、最終手段か。

【幸いだったこと】
・ゴルジュの右壁(左岸)沿いに泳いでいたこと(川幅の中央にいて両足絡んでいたらアウトだったかも)。
・たまたま、目の前の岩壁に持てるカチがあったこと(これが無かったらロープを解除できず体温低下とともに溺れていたと思う)。
・テンションが掛かっていない川下側の足からロープを解除したこと。
・ザックからわずかに浮力が得られたため冷静を保て、パニックに陥らなかったこと(足が着かずパニックを起こしていたら脱出も救助も難しい状況にあったと思われる)。

 遡行には慣れていたつもりでいたが、泳ぎを伴う遡行は経験が浅いこと、しっかりとした予備知識を習得することの必要性も実感した。以上。

# by kanechins | 2023-08-06 23:57 | 「沢」の独り事