錦秋の小川山 (初日)
2006年 10月 28日
逸る心を抑え、駐車場から近い好条件の場所にテントを幕営。
すぐ横のサイトには、真紅に染まる「もみじ」が彩りを添えていた。
今回のメンバーはShimizu師匠をはじめ、小川山デビューの2人(あんぱんまん、Kitajo)がいたので、屋根岩2峰の南稜下部から取り付き、マルチピッチの技術確認。私&あんぱんまん、師匠&Kitajoのペアでザイルを結び合う。
写真は1P目(5.5?)をフォローする「あんぱんまん」。初めての花崗岩で、スタンスを選ぶのに苦労しているようだ。
ふと回りに目をやると、カラマツ林が黄金色に輝いていた。
写真は2P目をフォローする「あんぱんまん」。重いザックを背負っての5.10aは厳しかっただろうに。
4Pほどの下部を抜け、名ルート「Selection(5.9改定)」に取り付く。写真は快適なガバフェースが続く1P目(5.5?)をフォローする「あんぱんまん」と、そのすぐ後を追うShimizu師匠。
2P目「ダイヤモンドスラブ(5.8)★」をフォローする「あんぱんまん」と、師匠&Kitajoペア。
3P目のチムニーを登る「あんぱんまん」。初めてのバック&フットはどうだったかな?チョックストーンの前側をリードする際、カムが岩に挟まってしばし動けなくなり、密かに必死になった自分もいた。
そして、いよいよ核心の4P目(ここが5.9に改正されたと想うのだが。。。)。いつかは越えなければと想っていた、自分にとっての「壁」がここだ。初めてカムデバイスでのリードということもあり、わずか3mばかりのクラックにカムを3つも入れてしまう。
最初のボルトにクリップしてからは快調で、モアイフェースもどきの大フレークを越え、ちょっとしらスラブを乗り越えてビレイポイントに。
見下ろすと、黄金色に燃えるカラマツが目に飛び込んでくる。
最後のスラブを乗り越える「あんぱんまん」。
師匠&Kitajoペア。
初めて取り付いたときからは信じられないことだが、念願のレッドポイントを達成することができた。付き合ってくれたみんな、ありがとう!
そして目に飛び込んできたのは、屋根岩3峰の南稜神奈川ルート。来年こそは、リベンジを果たしたいところだ。
実は、2峰の下りが一番怖かったりもする。ずるっと滑れば、絶壁をフリーフォールだ。降ってくる落石を避け、ワイヤーも頼りに慎重に下る。
そらまめスラブでしばらく遊んでいたが、「やわらかソラマメ」の右端のスラブルートではまってしまい、結局、日没ギリギリの山中を駆け下りることに。
買出しは前日に済ませておいたので、ラクチン。火を起こし、とにかくビールで乾杯!テーブルにビールを置くと徐々に飲み頃に冷えてきたということは、外気温は3、4℃くらいか!?
色々な肉、野菜が七輪で焙られる。小川山の夜は、やっぱりこれだなぁ。
焚き火を囲み、酒を片手に炎を見つめるKitajo&あんぱんまん(職場の同期だったりもする)。
冷えた体にはお酒はいくらでも入る感じ。明日に備え、23時前には寝袋に入る。(遅すぎ!?) 【続く】