くり博士
2006年 03月 17日
40年にも渡り研究機関で「くり」と向き合い、退職されてからも全国行脚をし、自ら1haものくり園を自営されているとのこと。
「博士」というとなんだか気難しいようなイメージがあるが、指導者っぽい高圧的な感じが全くせず、話も非常にわかりやすく、冗談も交えてのお話は、色々な面でもとても勉強になった。
歳を聞けば、76歳とか。「リハビリで1日中ボールを握っていろと言われれば辛いけど、剪定ばさみを持って1日中くり園を歩いて回るのは実に楽しい」と。
思えば、出会う農業者の中では70歳台って全然「現役」である。80歳を過ぎてなお辛味大根を作らせれば右に出るものはおらず、パソコンも使いこなす「おじさま」も身近にいる。
「きつい、辛い、儲からない」と言われ続けている中山間地農業ではあるが、このような方々に巡り合うたび、お金には換えられないパワーに気付かされる。
じき、新たな年度が始まる。今年こそ、納得のできる仕事に挑戦したい、なぁ。。。
写真は、雪を抱いた南アルプス連峰をバックに指導する「くり博士」(左)。