第4回石和・春日井トレイルラン。

 正式名称は「第4回石和(いさわ)・春日井温泉郷富士山眺望トレイルラン」、長い(笑)。昨年、降雪によりショートコースの参加となった大会に挑戦。よって、30kmクラスのガチのトレランレースは初めて。未経験の領域なので、本番までどきどき。

 2017年11月25日(土)
 午前中に仕事を片付け、夕方に石和入り。山梨マルスワイナリーで前日受付。
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 今年もやって来た、蛇口からワインが出てくる恍惚の時間。
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 16:30からウェルカムパーティー「ワインの夕べ」がスタート(ランナー無料)。
 ワインの国、山梨ならではの「ワインで乾杯」!
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 今年も三遊亭落松師匠のランニング寄席。至近で寄席を楽しめる貴重な機会で、笑い溢れる楽しい時間。
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 昨年の教訓を活かし、チーズ持参で美味しいワインを心ゆくまで愉しませて頂きました。
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 会場を後にし、一人、車中泊の準備。
 明日は天気に恵まれそうだ。
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 2017年11月26日(日)
 午前4時すぎに寒さで目覚める。漆黒の闇を照らし出す駐車場の灯りが、結露で曇った窓で拡散して一段と明るく感じる。

 6時を回ると、次々と車が会場に入ってくる。束にした幟旗を担ぐ高校生は、ボランティアか。多くの方々が、会場作りに動き出していた。多くの方の力があってイベントは成り立っているんだなぁ、と思うと、なんだか気が引き締まる。

 午前7時には当日受付が始まり、駐車場はほぼ満車に。ゼッケンをシャツに装着し、朝食を摂る。午前8時、開会式。広いグラウンドからは、遠く富士山が頭を出してるのが望めた。
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 ルート長はおよそ30km、標高差2,036mと未知の領域だ。
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 午前8時20分、ゲートにランナーが揃う。
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 30kmの部の出走者は、男女合わせて204人。自分はファンランなので、むしろスタートがゆっくりな最後尾に就く。
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 8時半、号砲。先頭から徐々に人の波が前へ押し出されていく。最後尾と言っても、1分前後でスタートを切れたと思う。さぁ、いよいよ未知なる一日が始まる。
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 スタートから長谷寺へはロード。そこそこ傾斜はあるが、周りのペースもそう速くはないので小走りで進む。途中、写真を撮る余裕もあるペース。
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 振り返ると、甲府盆地の奥に富士山が頭を覗かせている。
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 紅葉前線が甲府盆地に到着。
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 階段に入るとさすがに走るのは辛く、早歩き。境内で帽子を取って一礼。
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 ここに最初のエイド。立ち止まって、しっかり水分を補給する。しばらくは林道走りとなるが、レースはまだ始まったばかり。頑張りどころがわからず、前半は抑え気味に行くことにし、傾斜が緩いところは走り、傾斜がきつくなると早歩きに。
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 林道が終わってトレイルに入る。自然、周囲は自分のペースに近いのか、辛くも楽でもない良いペースで上がっていく。
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 程なくすると、あっけなく稜線に出た。長谷寺分岐に2つ目のエイド。
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 飲み物は水にジュースにスポーツ飲料。さらにはコーラまで!食べものも豊富で、パンにおにぎりにバナナにミニトマトに梅干しと豪勢でびっくり!!
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 ここまでは昨年のショートコースの逆回り。ここからは未知のルートだ。地図で見ていたよりも実際は起伏が激しく、団子は徐々に分散。平地~軽い傾斜の登りはかろうじて走ることができたが、傾斜がきつくなると途端に歩きが入る。焦らない、焦らない。
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 やはり、下りは苦手。そこそこ傾斜があり、トレイルは落ち葉や砂が載って滑りやすいのに、慣れた風のトレランナーは颯爽と駆け下っていく。なぜそんな速度で下れるの??

 登ったり下ったり、を何度も繰り返し、岩堂峠に向かって大きく右に曲がるポイントまで来た。「ここからは快適な下り!」と思っていたら、落ち葉が積もった片斜のトレイルは走り辛い上に、足首への負担が大きい。

 何人かに道を譲りながらも、岩堂峠に到着。下地が安定したトレイルは快適に駆け下ることができて気持ち良い。
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 分岐から兜山登山口までは延々と快適な下り、のはずが、意外に傾斜があって苦戦。ブレーキがかかってしまい、脚への負担が小さくない。下りに苦労している自分の横を、飛ぶ鳥の勢いで駆け下っていくトレランナー。

 考えてみた。山を下るときは滑らないよう、加重は鉛直方向に掛かる。自然、重心は中心かわずか後ろにあるので、速く下ろうとすると不安定になる。
 
 速い人たちを観察していると、上半身が平行もしくは先行しているように見える。真似してみると、前傾になることで重心が中止よりも前に出るので、重力を推進力に変えることができて簡単に加速できる。

 一方で、速度が乗ってくるので、脚が受ける衝撃も階乗で大きくなる。うまく言えないが、受ける衝撃をうまく後ろに流さないと、すぐに膝を消耗してしまいそう。下りは下りのトレーニングが必要か。

 もう一つ。速度が上がってくると、視覚情報が追い付かなくなってくる。障害物がないようなフラットな地面であれば視線を先行させれば良いが、岩がごろごろしているようなトレイルでそれをやると、すぐに転びそうだ。むむむ。一体全体、トレイルランナーはなぜそんなに速く、安定的に下ることができるのだろう??

 なんてことを考えているうちに、見慣れた駐車場に到着。そう、兜岩の駐車場である!!まさか、ここを走る日が訪れるなんて、露ほどにも思わなかった。
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 岩場への分岐はスルーし、奥の登山口からトレイルへ。地図を見て覚悟はしていたが、ここの登りが半端ない。
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 露岩部は手をついて登ったり、鎖を頼りに登るほど。
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 程なくして、兜山山頂に到着。が、ここからの稜線走りも思っていたよりも起伏が激しく地味に消耗する。小さな山頂が来るたびに「やっと下りか!」と思うが、再び登り。これの繰り返しだ。
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そして本レースの最高点である神峰(標高1,171m)に到達。ここからの下りは、手をついて下るような急斜面。「まじかー」と思っている横を、やっぱりトレランナーは走って下っていく。忍者か、お主ら!?
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 少しでも早く下ろう、と頑張ったら、一気に膝にきた。特に右膝の痺れがひどい。頑張る方向を間違えたようだ。

 それでも、途中からは半分林道みたいな快適な道となり、分岐まで走り通す。その先にあったエイドはすごくありがたかった。10kmほどエイド無しで走り通したので、空腹感が半端ない。エイド食が本当に美味しく、いなり半分、小おにぎり2つに菓子パン(半)、ソーセージパン(1./3)、梅干しを頂く。うまーい!

 ここからは再び登り。燃料を補給できたばかりなので頑張って走ってみたが、自分にはそんな走力は無かった。。。
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 岩堂峠には元気な青年が、遠くからずーっと声をかけてくれていた。徐々に大きくなる声に励まされたなー、ありがとう。

 途中、20kmの看板。残り、もう1/3しかないのか。ちょっぴり寂しくなった。
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 往路で通ったトレイルなので、先が読めるのは嬉しい。登りは気にならなかった斜面が下りは想像以上に急で、幾重にも連なる急坂に辟易。
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 ここでもカモシカのようなランナーに抜かれる。足運びとか真似しようとついて行ってみるが、あっという間に引き離され視界から消えた。。。

 長谷寺分岐にエイド。ここでは軽く養水分を補給しすぐに下り始める。最後に大下りがあるのを知っているので、先を急ぐ。

 大蔵経寺山からは一気に里に向かって下る。石和の街並みがまだかなり低いところに広がり、気持ちが落ちる。

 この下りでも何人にも抜かれた。一時は右膝がかなり痛んでヤバイと思ったが、だましだまし急傾斜なトレイルをやり過ごし、林道に入って少しほっとする。
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 あとは淡々と駆け下るだけ。随分と里が近づいてきた。
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 単調なリズムで、ほとんど歩きのようなペースで高度を下げ続け、やっとの思いで大蔵経寺に到着。ここに最後にエイドがあるが、パン1つ、コップ半分のスポーツドリンクを頂き最後のロードへ。

 ここが辛い。がっくがくの脚で、緩い登りのロードを淡々と走る。わずか2km、されど2km。
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 もはやペースもわからないが、遠くに見える先行ランナーが徐々に大きくなってきて、最後の登りで一気に追い抜いた。(結果、ぎりぎり100位以内に入ることができたので、この頑張りは無駄ではなかった)

 そして、花道。沿道から聞こえる声援、拍手に励まされ、ゴールテープを切ることができた。
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 計測チップを外されたあと、ふとゲートを振り返って帽子を取り、自然と腰が折れた。終わった。実に辛かったけれど、本当に楽しかった。裏で支えてくださった皆様、本当にありがとうございました。

 終わった喜び、不甲斐ない走りへの悔しさ、苦労した下り等の思いが駆け巡ると、自然と目がうるうるきてしまう。頑張ったならではの感情なのだろうが、日常では感じることができない独特な感じは嫌いではない。

 走りながら「もう二度とやらない」と誓ったものだが、終わると「さぁ、次はどうしよう」と思っている自分に驚いてしまう。

 完走証を受け取り、初めてコーラを頂く。サービスの鯉こくを頂くが、塩分を失った体が喜ぶのがわかる。アンケートに答えると、引き換えに川中島合戦の手拭いを頂く。

 記録は、5時間8分58秒(制限時間7時間)。総合順位は第99位/204人。男子40歳台クラスでは第36位/61人と、半分にすら入れなかった。正直、「山を歩いているからもうちょっといけるかなぁ」と思っていたけれど、くー。ちなみに、完走率は91.2%。距離はともかく、標高差2,000mの駆け下りは想像以上にきつかった。
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 写真は参加賞で頂いたワイン。
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 前夜祭の盛り上げ、会場の準備、運営、山の中に飲み物、食べ物を歩荷し供給してくださった皆様、声援を送ってくださった地域の皆様。本当に色々な方々の力があって、アットホームな大会が作られるのだなぁ、と思った。参加してよかったです、本当にありがとうございました!

 来年??んー、出るならもっとちゃんと練習します。同行者、募集~。

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by kanechins | 2017-11-26 22:41 | 「走り」の独り言 | Comments(0)

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