『ロスジェネの逆襲』 池井戸潤 著
2016年 01月 16日
老舗ホテルの再興に成功した半沢は、まさかの出向で子会社「東京セントラル証券」へ。IT企業買収による巨額の収益が見込まれたが、それを出向元の東京中央銀行が横取り。
容赦のない半沢は、たとえ親会社であろうがTOB(敵対的株式公開買付け)を仕掛けられた企業を守る側のアドバイザーに。ここでも「倍返し」なるか!?
経済について詳しくはないワタシでものめり込めるストーリー展開は手に汗を握り、これまたほぼ一気読み。
ロストジェネレーション。バブル崩壊以降、就職氷河期に世の中に出た世代。ワタシも該当。
親会社からの圧力にも屈せずに立ち向かう半沢に、思わずガンバと声援を送ってしまう痛快ストーリー。
文春文庫、700円(税別)-1604