佐渡ツアーday1-4 佐渡・ドンデン山
2015年 07月 03日
町の外れにあるスーパーでお惣菜の買出し。県道81号に入り、ドンデン山を目指す。ドンデンとは、頂の丸い山という意味の「鈍嶺(どんでん)」からきていると言われているらしい。
20数年前、今も現存するBE-PALという雑誌で「日本一のキャンプ場」という特集があった。栄冠ある第1位に選ばれたのが、ドンデン山キャンプ場であった。草原に覆われた高原では、草を食む放牧牛たちが闊歩し、島の形がわかる素晴らしい展望を擁していた。
当時、南アルプスでの2週間の合宿を終え、松本ぼんぼんで踊った後、船で佐渡に渡って、歩いて登った「思い出の山」の再訪なのである。
この道を、20数年前に重い荷物を背負って歩いたのだなぁ。
県道の途中に、登山道が。ここから主稜線に上がったのだなぁ。
今回は、車で県道を上がる。なかなか急な斜面で、海抜0mから900mまで高度を稼ぐ。
上には、立派なドンデン山荘が!2005年(平成17年)にオープンしたとのこと。当時はもちろん、この施設はなかった。今夜は、ここでキャンプすることに(1人500円)。なお、ここはBE-PALで選ばれたドンデン山キャンプ場とは異なる。
空気が澄めば、両津湾越しに上越や、遠くは鳥海山まで望めるらしい。
今日は残念ながら。
金曜日ということもあってか、キャンプ場は貸切。芝はよく管理されており、マットは不要。水道はもちろん、展望テラスにBBQ台まである。
お風呂(500円)で汗を流し、サッポロが新潟限定で発売している「風味爽快ニシテ」で乾杯。あっさりとした、爽やかなビールであるが、ビール好きにはちょっと物足りない?
吟醸生原酒「真野鶴」。比較的、軽やかな印象であるが、やっぱ美味しいわぁ。今夜は調理する気になれず、スーパーで購入したお惣菜をお肴に。
陽が西に傾くと、両津を覆っていたモヤが晴れてきた。
ゆっくり、流れる雲を眺めるのは久しぶり。
山荘に灯が点り、夜の帳が降りてくる。
展望テラスも貸切で、星空の下で読書。贅沢な時間だ。ヘンな虫に刺されさえしなかったら。
ふと、柔らかな明るさに気が付き、両津湾に目をやると、いつの間にか満月が空高くに昇っていた。
遠くに見えるは、漁火か。外で寝るのは、なんか久しぶり。
風が木々を揺らす音を子守唄に、久しぶりにゆったりした気持ちで寝入ることができそうだ。(つづく)