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by kanechin
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伊豆・城山ツアーday2「呑オとジュリエット」

 2014年11月23日(日)
 ツアー2日目は、城山南壁でマルチ。写真は5月、新緑の季節の南壁。
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 連休中日で混雑しそうだったので、朝5時50分に起きて準備。南壁に到着すると、まだ人はまばらであった。2パーティに別れ、ワタシとsonoが選んだのは、南壁最新ルートらしい「呑オとジュリエット」(4P 5.10c)。うん、我々にふさわしいルート名だ!?

 ジュリエットとダブルロープを結び合い、いつもどおり呑オから。1P目は「ジプシーマリー」(5.10a★★)。ルートが判然としないが、とりあえず取り付いてみる。途中、傾斜がきつくなる辺りから、悪くなってきた。下から「あそこで墜ちて、ココまで墜ちてくるのを見た事があるよ、コワイよね」なんて声が聞こえてくる。悪い上にピンがちょっと遠めでびびる。

 まさかのテンション混じりではあったが、冷静にルートを見て弱点を見出し、最初の核心を越えた。が、次の核心(小ハング)もまた悪い!突っ込んでは探りを繰り返すが、どうしてもハングを越えられない。後で調べたら、すぐ隣の11c のラインに入っていた?弱点を突きまくって、なんとかビレーポイントへ。ラインは、写真左側。
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 気が付けば、周囲はクライマーだらけ!
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 最後のノーピンスラブへ上がってくるジュリエット。
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 2P目(5.10c)はジュリエット。出だしは緩いスラブ。
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 ハング下のテラスにビレー点があったらしいが、無視。いよいよ、核心のハング。が、もろもろらしく、苦戦を強いられている様子。無事にスラブを上がってからも右往左往していたので、ルートが判然としないのだろうな。ハングを越えてすぐに古い終了点があるが、これは飛ばして3P目の小ハング下までロープを伸ばす。かなりのロープスケールであったと思う。
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 人気ルート「エキスカーション」は、一体、何人待ち??インスボンを彷彿とさせる。
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 2P目のフォロー。テラスまでは快適な硬いスラブ。が、ハングに差し掛かるともろさを感じる。ハング部は意外にホールド、スタンスはあるが、リップに上がる部分が上に取っ掛かりがなく苦戦。そして、ハングを越えてからのフェースが、とにかくもろい!フォローと言っても、出っ張りのスタンスは崩壊しそうなので極力避け、スプーン状にえぐれた場所にホールド、スタンスを求め慎重に進む。ジュリエット、ナイスリード!大仁の町が下に見えるようになってきた。
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 3P目(5.10b)は呑オ。出だしの小ハングは快適!「なんだ、楽勝!」と思ったのも束の間。
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 ここからが本当の核心であった。高度感あるフェースは、ムーヴが実に多彩。必要最少のボルトに加え、ルートスケールもあり、実に楽しい!個人的には、このピッチには★3つあげてもよいと思う!國分さん、岡本さんありがとうございます!(OS/m)
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 バトルランナーやエキスカーションを登るパーティがちっちゃくなってきた。南壁の中でも、もっとも長いルートな印象。
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 随分と高いところまで登ってきたなぁ~。
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 4P目(5.9)はジュリエット。短いけれど、悪そうなフェース。フォローした印象では、もうちょっと難しく感じた。(OS/m)
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 最新ルートだけあって、途中のボルトも終了点のボルトも安心できる。終了点ではチューブロックからの声がすぐそこに感じた。緑破線がバトルランナー、赤破線が「呑オとジュリエット」。
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 懸垂下降、開始。面倒だけど、屈曲しそうだったので、3P目終了点で一旦ピッチを切る。これが正解。
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 3P目終了点から2P目終了点でもう1回。そこから取り付きまで、60mダブルでちょうど降りることができた。50mダブルだと、きっちり4回の懸垂になる。

 降りたら、さらにクライマーが増えていてびっくり。
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 左ルートを登ってきたRicky&Fukuchanと合流し、ハング下の安全な場所で、ゆっくりランチ。暖かな陽だまりの中、贅沢な時間を過ごす。これといって登りたいルートもなく、人も多いので、今日はこれで下山することに。

 一旦、部屋に戻る。ちょうど、大相撲の秋場所・千秋楽をやっていた。Fukuchanは相撲に詳しく、色々と教えてもらう。こうやって、まじまじと相撲を観る機会はなかったけれど、なかなか楽しいのね。
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 17時頃から温泉に行き、汗を流す。それから買出しに。伊豆といえば、やっぱり海産物!特に、生だこの刺身は秀逸であった!美味しいなぁ、楽しいなぁ、伊豆。
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 「今日は早く寝ようね」とか言っていたけれど、結局、就寝は0時近かった。楽しい時間は、過ぎるのが早いな。(つづく)

 【所感】
・ギアは60mダブル(50mでも可だが、ダブルロープかバックロープは必須)、ヌンチャク(アルパイン含む)は終了点を含め、14本。ちょうどよかった感じ。アルパインヌンチャクも数本は必要。カム、チョック類は不要。
・新しいルートのせいか、2P目はもろい部分がある。上部岸壁からの落石もあるので、ヘルメットは必須。
・3P目は素晴らしい!これが取り付きにあったら、人気ルートになっていたと思う。いや、あの高度感あってこそか?
・ホールドやルートを間違っているかもしれないが、体感グレードは10b、10c、10b、10aくらい?
・取り付きの喧騒がウソみたいに、静か!まだあまり知られていないのか、後続パーティもなく快適!
by kanechins | 2014-11-23 23:38 | 「岩」の独り言