今年最初で、恐らく最後の小川山へ。今日は相棒のリクエストにお応えして「流星めぐり」(5.10c、9P)へ。廻目平に07:20amに到着。わかってはいたけれど、すーんごい混んでいる。なんとか駐車スペースを見付け、林道を南へ。
標高1,600m付近は紅葉真っ盛り。青空に彩り豊かな木樹が映え、絶好のハイキング日和だ。金峰山へ向かうハイカーに混じり、フェニックスの大岩を越え、右手の祠を過ぎたところで準備。ここまで、およそ30分。
1P目(5.9)はワタシ。小川山にしてはボルト間隔が近く、安心して取り付ける。最近、モロい岩が続いたので、硬い花崗岩はなんだか嬉しい。

弱点をついて右往左往するので、ランナー調節の練習にも良い。終了点がないので、木を支点にする。

2P目(5.10c)は相棒。ほぼボルトラインでリップを越える。直上すると、リップへ立ちこむ部分が核心。ここもボルトが近いので、安心してトライできる。

上部は快適なスラブが続く楽しいピッチ。そこからは、林の中を右側に踏み跡を辿る。ちょっとわかりづらい。

3P目(5.8)はワタシ。ひたすら、快適なスラブが続く。暗い林のトンネルを抜け、陽が当たる上部を目指す。

4P目(5.8)はボルト2本のボルダーちっくなフェース・クラック。

そこから尾根を直上し、岩に出合ったら左へトラバース。「流星めぐり」の核心、5P目(5.10c)はワタシ。

下部スラブは5.9程度。途中、枯れ木があるところからが核心。今回こそはと意気込むも、やはりどーやっても越えられず、またもテンション><。時間も早いし貸切であったので、今日はゆっくりムーヴを探ることに。ほんとにあれこれ試してみて、やっと「これか?」というムーヴにたどり着くが、手順、足順が複雑で、とても10cには思えないムーヴになってしまった、汗。また、いつの日か。ゴジラ岩が見えてきた。

大日岩方面。

核心部をフォローする相棒。ザックがあるときつそうだ。

6P目(Ⅳ級程度)は相棒。ボルトがない部分を探りながら。

頭から6P目を振り返ったところ。

尾根まで歩き、一旦、左側の谷を降りる。あちこちにある大小さまざまな流星を辿る、まさに「流星めぐり」だなぁ。写真は7~9P目。

7P目(5.8)はワタシ。出だしは逆層スラブになっているが、弱点を探ればそれほど難しくはない。かえって、中間部がちょっとバランシーか。上部岸壁の下にある、写真左上の白い木でピッチを切る。

このピッチも支点豊富で快適。

8P目(5.9)は相棒。出だしのスラブに5.9が付いていると思う。

上部岩壁の右側を巻き上げるが、そこそこ高度感も出てきて爽快。

終了点から振り返ったところ。見えている岩峰は、6P目の終了点。

上部岩壁を歩き、花道である9P目(5.8)は相棒に譲る。スラブから始まり、大きなルンゼを登る、これまた爽快なピッチ。ランナーの取り方がポイントとなる。

そして、終了点へ。気が付けば、冷たく強い風が吹き荒れ、めっちゃ寒い。すぐ上までガスが降りてきており、今にも雨が降りそうであったので、下ることに。帰りにゴジラ岩へ。真っ白で美しい壁であるが、かぶりもすごい!

ザックを回収し、すぐに降りれる場所であるスラブ状岩壁へ。雲行がアヤシイからか、いつもは混雑しているエリアは1パーティいただけ。久しぶりに「オーウェンのために祈りを」(5.10c)を触る。前は下部スラブはコワかったけれど、楽しく登れるようになっていた。「小川山ショートストーリー」(5.9)も触るが、ショートな割りに楽しくてよい。
他のパーティの方、どこかで見たことがある。もしや、インスボンのトポを書かれた広瀬さん?思い切って声をかけてみたらやっぱりそうで、ソラクサンやテドンサンについて教えていただいた。あのトポがあってこそインスボンに行けたので、感謝である。
岩も湿気てきたので下山。車に着いたところで、本格的に雨が降り始めた。良い引き際だったなぁ。「流星めぐり」は、喧噪から離れた森の中を静かに登ることができるのがステキ。また、忘れた頃に行きたいな。