小説「マークスの山」

 第109回(1993年上半期)直木賞の受賞作品。かなり前に買ったまま、積読になっていた一冊。ハードカバーで441ページに及ぶ大作で、寝る前に読み続けていて2週間ほどかかったか。
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 北アルプスや南アルプスが舞台で馴染みのある地名が出てくるが、山岳小説というよりは刑事もの。この手の小説に慣れていないせいか複雑な人間関係をいちいち覚えられず、人間関係の相関図を描かないと自分には正確に理解するのは困難で流し読みに。2週間かかったのは、その辺が絡んでいたのかもしれない。

 非常に練られた内容に複雑な伏線が交錯。さらに、複雑な人間関係だけでなく、警察という特殊な機構の内側にも触れている秀作なのであろうが、日々の疲れた頭で読むには、ちと濃すぎたかもしれない。時間に余裕ができたときに、じっくり読み直してみたいとは思うが、当分、そんな時間はないであろう。

 印象的なフレーズがあった。「・・・山に行ってみたいと思った。」「どこが」「現実的であると同時に厭世的で、自己陶酔的で、限りなく献身的で利己的で、且つ・・・繊細なところが」。なんか、ぐっときたな。 

 細かいツッコミだが、広河原は衛星電話しか通じません。
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by kanechins | 2014-02-10 00:33 | 「本」の独り言 | Comments(0)

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