深見の祇園祭り(阿南町)

 2013年 7月27日(土)
 かなりお気に入りのお祭りがある。下伊那の深南部、阿南町にある伊那谷唯一の天然湖「深見池」を舞台に繰り広げられる、170余年も続くとされる「祇園祭り」(町指定無形民俗文化財)だ。
b0050067_010811.jpg

 祭りの行われる津島社は諏訪神社境内にあり、深見池が見下ろせる高台にある。夕方になり津島様を神輿に移し、神前の庭に運び出して行列が進む。行列は三国の櫓の周囲を3周し、獅子頭を先頭に池に向かって降り、イカダに乗り移って岸を離れると花火が打ち上げられ、湖上の祭典が始まる。

 久し振りの飯田、下條にかなりテンションが上がるが、それを冷ますかのように降り注ぐ雨。
b0050067_011613.jpg

 中止になるかと思えるような、かなりの雨。しかし、時よろしく、開会と同時に雨が去った!?深見池を囲む山並みにより「すりばち状」になっているため、花火がはぜる大音響が木霊し迫力がある。
b0050067_0134516.jpg

 人口5千人強の小さな町の花火大会なので4号、5号の花火が多いが、すごく大きく感じるのは回りに山が迫っているからかもしれない。水上花火も迫力満点。
b0050067_016385.jpg

 深見池に注ぐナイアガラの滝。
b0050067_0171187.jpg

 竜神様が山から池に帰ってくると、いよいよお祭りの前半戦も終わりに近づく。3ヶ所から打ち上げられるスターマインが漆黒の山々を照らし出す。そして、訪れる静寂。ウシガエルや虫が鳴く声が蘇る。

 このお祭り、これで終わりではない。津島様がイカダから神輿に移り、再び諏訪神社へ。
b0050067_021444.jpg

 下伊那の花火は、最後に必ずと言ってよいほど「三国」(大三国)という仕掛け花火がある。 「三国」の名の由来は諸説あり、「三国一の花火」「三河から伝わったため」「武田信玄が駿河、信濃、甲斐の三国を制覇して祝賀に出したから」「日本・中国・インド三国で一番優れている」など。

 祝詞があげられたあと、炎の弓矢が射られると同時に境内は炎と煙、爆音に包まれる。
b0050067_0291141.jpg

 そして、大三国に点火。大三国とはφ100mm程、長さ1.5~2.0m程の竹筒に火薬を詰めたものが木の上に設置・点火され、約3、4回噴出す花火(静かに噴く時を「都」、大きく噴く時を「嵐」、最後に大きく噴く時を「大嵐」)。
b0050067_0292481.jpg

 同時に湧き上がる歓声と拍手。
b0050067_0294475.jpg

 降り注ぐ火炎の中を走り回る。
b0050067_0304787.jpg

 夕方まで降った雨により、四隅に設置された火筒が点火できなかった様子。
b0050067_0313181.jpg

 手動で点火。そして、走り続ける青年ら。
b0050067_0315654.jpg

 大嵐が過ぎると境内に再び灯りが戻り、拍手の嵐。うーん、久し振りに訪れたが、相変わらずの迫力だわ!余韻に浸りながら、再び池に向かって丘を下る。

 ローカルの小さな花火大会ではあるが、地形が生み出す光と音の競演、ストーリー性ある展開、ゴロンと寝転がれるほど人もまばらで、落ち着いて花火を観賞できるのが好き。こんな「阿南の祇園祭り」、みなさんも一度いかが?開催は7月第4土曜日。もともとは疫病払いのお祭りらしいが、これで今年は病知らずな気さえしてきた。
[PR]
by kanechins | 2013-07-27 00:41 | 「旅」の独り言 | Comments(0)

【 Facebook、Twitter、mixi からご訪問の方】  最新の投稿を見るには、タイトル「旅鳥の独り言」をクリックしてみてください。


by kanechin
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31