小川山「流星めぐり」(9P-5.10c ★)
2013年 04月 14日
いよいよ、クライミングのメッカ「小川山」にも春の声が聞こえるようになってきた。今日はMegのリクエストに応え、足慣らしも兼ねて隠れた名ルート「流星めぐり」(9P-5.10c ★)へ行ってきた。写真は8P目終了点のPonちゃん。
廻目平はオープンしていないにも関わらず、ボルダーマットを背負った人たちも少なくない。少し肌寒い春風を受けながら、西股沢沿いの林道を進む。フェニックス大岩を越え、右手の祠と尾根を過ぎると取り付きだ。
オーダーはMeg&ワタシ、Pon&初マルチのUeQ。1P目(5.9)はワタシ。カンテがまた絶妙なスラブ。ボルトはRCC主体だが、短い中にルートファインディングが求められ、山っぽくて楽しい。
初マルチのUeQは花崗岩ボルダーで鍛えられているだけあって、余裕の登りを見せてくれた。
少し左上に歩くと2P目(5.10c)。やたらとホールドがあるので、かえって悩んでしまう?
2P目の上部は、カンテ付きのスラブ。
3P目(5.8)の取り付きはわかりづらい。2P目終了点から右手にトラバース。取り付きには残雪が残っており、靴が濡れていやらしい。下部はこけっぽかったけれど、上部は明るいスラブ。
4P目(5.8)はまさにヒモ付きボルダー。7級くらいのボルダーにボルト2本と親切設計。
近っ。
5P目(5.10c)は、本ルートの核心。見えてる立ち木の上に核心がある。
途中で振り返ったところ。ロープの擦れもあるので、ランナー長を上手に取らないと自分の足が引っ張られることに。
核心を越えてきたPonちゃん。
ここからもう1ピッチ、上にロープを伸ばすことを忘れていて、左下に下降してしまった^^;。トポでの7P目(5.8)はMeg。取り付きの残雪が核心!?コケっぽいスラブを抜ける。
途中の大木でピッチを切ってくれていた、ナイス判断。8P目(5.9)はワタシ。出だしのスラブが核心かな。
8P目の後半は、巨岩側面の弱点をついた登り。岩も硬く、これまた山っぽくて楽しい。
最終ピッチの取り付きまでは、岩稜歩き。
樹林帯を越えると高度感が出てきて気持ちいい。
さぁ、いよいよ最終ピッチだ。
花道(5.8)はMeg。スラブからチムニー状へと変化ある楽しいピッチ。ランナーの長さ調整を意識して登る。
チムニーを這うPonちゃん。チムニー横のボルトはなんだか、インスボンを彷彿とさせるな。
殿(しんがり)を務めるUeQ。初マルチなのに、素晴らしい頑張りと表情を見せてくれたUeQに拍手!
下降はゴジラ岩方面からシオサブ沢沿いに歩き。
2度目の「流星めぐり」となったが、ピッチ数もそこそこに多く、ボルト間隔も小川山にしては近めで安心、快適。フリークライマーさんには泥臭くて「今ひとつ」なのかもしれないけれど、個人的には★ひとつでは勿体無いくらいの好ルートと改めて感じた。
ヌンチャクは終了点構築も含めてパーティに12本程度(うち、アルパインヌンチャク3~4本)、長めのシュリングも3、4本は欲しい。カムは不要。どこでも敗退できるのでロープはシングルでOK。静かなマルチを楽しみたい方にオススメかな。