フィリピン旅行記 5.Bacolod ~ Mabinay ~ Dumaguete

 2012年 9月18日(火)
 宿のすぐ下にあるJollibeeで朝食。朝早くから営業しているので便利。やっと食欲が戻ってきたので、少しがっつり朝食セット(PHP68≒140円)を。なんか給食を思わせる懐かしい味がした。
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 ジプニーに乗り、Bacolod郊外にある南部バスターミナルへ。ドゥマゲッティ行きのバスは長距離だけあって冷房付き(全便が冷房付きかは不明)。7時間超、210kmのバス旅で、運賃はPHP315(630円)。バスは毎日、午前3:20~19:00頃にほぼ40分ごとに出ている。
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 黄色い弾丸は海岸に沿って南下。時折小さな町や教会が車窓に飛び込んでくる。
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 それ以外は「砂糖の島」とされるだけあって、延々とサトウキビ畑が広がる。
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 イログ(Ilog)の街で一旦、大休止。バスターミナルに併設される売店に寄り、スナック菓子やお勧めアイス(MAGNUM・ALMOND)を購入。庶民には高いアイスだが、ベルギーチョコをふんだんに使用しめちゃうま!日本で売ったら人気出ると思うのにな~。
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 わ、マイス(mais、いわゆるメイズmaize)!48に買ってもらう。ボツワナの主食だけあって、懐かしい味~。試してはいないけれど、多分、日本でも飼料用とうもろこしを食べればこの味を楽しめるとは思うのだけど。
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 バスは緩やかに高度をあげ、山っぽい風景が広がってくる。畑状にバナナの樹が植わっている場所も少なくない。バランガイ(集落)がある場所には学校があり、バスへの乗降がある。
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 そして山村の町、マビナイ(Mabinay)に到着。ここでも大休止。
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 この先の峠を越えると、海峡を隔ててセブ島が見えてくる。かなりの勾配で、いつ終わるかわからないような道路工事が至る所で続いている。
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 海沿いの町、バイス(Bais)まで来ると、主要幹線道路に入るためか路面も良くなる。そして、峠を越えてから明らかに建物の雰囲気や人々の顔立ち(より黒く、マレー系っぽくなる)が違う。人々が使う言葉も違う(西海岸はイロンゴ語、東海岸はセブアノ語)らしい。
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 後で知ったのだが、ネグロス島の先住民は暗い色の肌をしたネグリト人に属する人たちで、フィリピンを征服したスペイン人航海者ミゲル・ロペス・デ・レガスピの部下たちは1565年4月にこの島に到来したとき、会った先住民の肌が黒かったので島の名を「ネグロス」と呼んだらしい。なるほど、黒く見えたのは気のせいではなかった。

 バスは快調に南下し、タンピ(Tampi)を通過。この頃から、海の色が今までの濁ったような茶色から紺碧に変わってきていることに気づく。外洋が近いからだろうか。町並みの風景もがらっと変わり、流れる車窓の風景に飽きはこない。

 そしていよいよダイバー憧れの地、ネグロスの州都ドゥマグェッティ(Dumaguete)に入る。地図とにらめっこしながら現在地を把握し、思い切って途中下車。そこからトライシクルで郊外の宿へ。
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 いつも思うが、私が話しかけると表情を変えずにビジネスライクな対応になるのだが、48がイロンゴ語で話しかけると「え~、なんでしゃべれるの?」「どこに住んでるの?」(私にはイロンゴ語は暗号なので、勝手な想像)ってな感じで盛り上がり、みんな笑顔になる。言葉って、意思をつなげるだけの道具じゃないなー。
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 ともあれ、サービスのホットコーヒーを頂き、長距離バスの振動から来る体の揺れも落ち着いてきた。時間もたっぷりあることだし、ドゥマの町並みを歩いてみることに。中心地に向かって下ると、両側に広大なキャンパスが広がる、フィリピンで唯一プロテスタント系のシリマン大学(Silliman Univ.)。放課後なのか、学生の往来が激しく活気が溢れている。

 さらに南下すると店舗が増え、車道の往来も賑やかになり街の中心地に向かっていることがわかる。左手に緑溢れるケソン公園(Quezon Park)が見えると、すぐ右側にベル・タワー(Bell Tower)が聳えている。この鐘楼は19世紀に建てられたものらしく、マリア像を祀った祠があり、行き交う人々が手を合わせていく。この鐘楼はスペインの統治に抵抗するモスリムの海賊がミンダナオ島からドゥマへ来襲してくることに備えた見張り台とされる。
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 ベル・タワー周囲は公園になっており、しばらく街の往来を眺めて過ごす。「何か落ち着くね」、「なぜだろう?」と。そう、ここは街の中心で交通量もきわめて多いが、この街ではクラクションの音がしないのだ。何か条例でもあるのか定かではないが(誰一人としてヘルメットはかぶってないし)、クラクションの音がしないだけでこんなに穏やかな空気になるんだな。
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 ケソン公園の西側には、ドゥマグェッティ教会(the Dumaguete Cathedral Church, the St. Catherine of Alexandria Church)が鎮座する。石造の教会としてはネグロス島で一番古いらしく、オリジナルは1754年から76年にかけて建造され、建物は1885年に、また現在の正面壁は1936年に再建されたらしい。
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 中に入るとひんやりとした空気が心地よく、抜けるようは広い天井からはステンドガラス越しの暖かな光が降り注ぐ。じきに礼拝が始まったので、膝を落としてみる。教会のドームに聖書の声が響きすぎ何を言っているのかさっぱり聞き取れないが、そういえば佐久に住んでいた頃に顔を出していた教会の神父さんは今頃どうしてるのかな、とか全く違うことを考えたりしながら、静かに流れる時間に身を委ねてみた。
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 日は西に傾き、暖かく湿った潮風も凪いできた。すると、ケソン公園にぞろぞろと人が集まってくる。どうやら早朝ラジオ体操ならぬ、夕方エアロビクスが始まるみたい。しばらく眺めていると、ここ何日もろくに体を動かしていないことに気がつき、目立たないよ~に後ろの方で仲間に混ぜて頂く。
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 実は、初エアロビ。舐めてかかっていたけれど、すぐに有酸素運動になり、蒸し暑い空気がまるでサウナスーツの用にまとわりつき、普段汗をかかない私でも大粒の汗が噴き出してきた。翌日、筋肉痛になったのは秘密。

 ドゥマの神様にもう一度手を合わせて旅と48の安全を祈り、ケソン公園を後にした。
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 ドゥマは港町でもあり、海岸線沿いに公園を兼ねた美しい歩道が続く。そこには海が見える小洒落たレストランが続き、なかなかの雰囲気だ。

 厳しい環境の中で1年間、San Dionisioでの活動、お疲れ様。
 そしてこれからの1年の健康と活躍を祈念して。一同、応援してます。
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 パナイ島ではイタリアンはなかなか食べられないらしく、ラザニアを中心に夕食を頂く。なんかいい街だなー。こんな場所に留学に来たら、勉強に身なんて入るのだろうか、笑。
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 帰りは歩けば良いだろうと思ったが、港を過ぎた途端に危険な香りを察知し48がトライシクルを止めてくれる。翌朝同じところを歩いたが、ほとんど照明がなく昼間でも怖い感じ。歩いて通っていたらかなり危なかったかもしれない。こういった感覚は、やっぱり日本に住んでいると鈍くなるな。 

 (つづく)
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by kanechins | 2012-09-23 23:25 | 「旅」の独り言 | Comments(0)

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