映画「フィッシャーキング」
2011年 10月 19日
挑発的な話し口で人気を博していたDJ.ジャックは、熱心なリスナーの相談にいつもの調子で答えたことによって悲惨な事件を引き起こしてしまう。
職も名声も失った彼はヒモ同然の身分に落ちぶれる日々。ある日、浮浪者狩りの若者たちに襲われたジャックは、奇妙な浮浪者パリーに命を救われる。聖杯を探す使命を神から与えられたと語るパリーは、ジャックに手助けを求める。最初は嫌がっていたジャックだったが、パリーの身の上を知るにつれ心境を変化させていく。。。
主人公はジャック(ジェフ・ブリッジス)だが、映画の印象はやはりバリー(ロビン・ウィリアムズ)に牽引されている。なんと、監督は当初ブルース・ウィルスの起用を考えていたようだが、ここはロビンで正解でしょう。聖杯を探しながら、それぞれが本当に探しているものを最後に見つけるという、安心して観られる1本であった。
日本人にはあまり馴染みがないかもしれない「聖杯伝説」のひとつ、「漁夫王」(フィッシャー・キング)をモチーフとした1本。観る前に、ネットでカンタンに「漁夫王」について調べておいたほうがよいかも。ちなみに、有名な「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」も「聖杯伝説」をモチーフにした作品である。
映画など観るヒマもないほど忙しい時に、敢えて深夜にひとりスコッチを片手に観たい感じ。
【個人的評価 ☆☆☆★★】
(評価が低いワケではなく、ちょっと疲れていたのか素直に受容れられなかった感じかな)
原題:The Fisher King、1991年アメリカ
監督:テリー・ギリアム 137分
1991年 ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞
1991年 ゴールデングローブ賞 主演男優賞(ロビン・ウィリアムズ)
1991年 ロサンゼルス映画批評家協会賞 女優賞 (マーセデス・ルール)
1992年 アカデミー助演女優賞 (マーセデス・ルール)