瑞牆・不動沢(かもしか岩、屏風岩)
2010年 11月 06日
今日はsono、tagah氏と不動入り。この季節になると、日陰は寒いっ。「どこかお手ごろなルートを」(なんて不動にあるのか?)ということで、かもしか岩を目指す。ラクをしようと早めに渡渉するも、岩壁に阻まれて再渡渉などを繰り返す^^;。このアプローチからわかりづらいところが、楽しい。
登山道がぐんと右上するところを上がったところで、左下に向かう踏み跡あり。写真のかもしか岩が見えてくるのでわかりやすいか。狙いの「武田菱」はこの裏側になる。
すこし迷うも、大きなルンゼを詰めるとトポに合致する基部に到着!おー、出だしから素晴らしい形状のクラックが出迎えてくれた。特異な形状なので、わかりやすい。
恒例により、1P目はワタシ。陽が射すと温いものの、日陰の岩は氷のよう。つべたいー、痛いー、などのたまいながら左上。向きが変わる場所からハンドに移るところが、足はないし、クラックはドロや落ち葉が詰まっていたりで悪い!これで5.9らしいが、最近は不動沢グレードがわかってきたので、これで妥当だと思う^^;。
いつまでも奮闘しているワケにはいかないので、A0を交えてなんとか越える。が、後半の快適なハンドの後に待ち受けていたものは、ノーピンのコケ生したドスラブ^^;。直径4cmほどの樹の根元に、なけなしのシュリンゲを掛ける。ハンドに#2ががっつり効いてはいるものの、堕ちれば痛そうだ。
仕方なしに、直上。イワタケがパリパリと音を立てるスラブは、スメアが効きづらい感があってシビれる。樹から3~4mほど上に立ち込めそうな場所があるが、頑張ってあまーいリップをつかんだあと、その先のトラバースが悪そうで突っ込めずに、恐怖のスラブ・クライムダウン(><)。仕切りなおして、左側を攻める。が、染み出しがある風化したフレークまで思い切って立ち込むも、これもそこから先が悪そうで、またもシビれるクライムダウン(><)。
ごめんねー!でも、とりあえず突破しないと。気休めに、浅いポケットに#3の片歯だけかまし、スラブを右にトラバースして巻きに入る。むりやりにスラブ帯を越えると、げ、支点になるものが何もない、割れ目もない!?もはやクライムダウンもできない!?まじっすか??
いや、ルート上にいるのは間違いないので、泣きながらさらにスラブを登ると、有りました!すごく歴史を感じる支点が!このときのウレシサは、カンタンには伝えられないなー^^;。
sono、tagah氏が続く。sonoが「ポケットの上に立ちこんだところに、古いリングボルトがあったよ」と。改めてトポを見ると、あ、ホントだ。気づいてたら突っ込めていたのかは疑問だが、なんかまた触りに来てもいいなー^^;。
sonoとtagah氏。時間掛かってごめんにゃー。でもね、これでもガンバッタのです、お許しを。。。
さて、2P目はtagah氏。ここがルート名由来の「武田菱フェイス(5.7)」。もはや、支点がなくても驚かない。さすが、弱点を突いてロープを伸ばしていく。そのまま上部フレークも越え、40mほどロープを伸ばす。
sonoが続くが、なんか悪そう。。。
ラストに入るが、うん、なかなかに悪い^^;。フォローだと実に楽しいが、トップだったら苦労しそうだなー。フレークから上部もシビれるスラブ。うーん、さすが不動沢。これほどまでに冒険心を満たしてくれるエリアは、他にはないような気すらしてくる。
が、あれ?もうこれ以上、高いところがない!?トポでは4Pとなっていたが、実質2Pで登ってしまった^^;。懸垂に入る。まず、50mほど下降。巨大浮き石に注意。
大木から、さらに10mほど下降して基部へ。直線で60mほど、ロープスケールで7~80mほどの手ごろなルートであった。内容はものすごく濃かったが^^;。
遭対や海外での支援的開拓に汗を流す、頼もしいtagah氏。
不動沢のイケナイ世界に導いてくれた、悪いの大好きな頼もしいsono。2人ともありがとー。
さて、再び渡渉し登山道へ。日も短いことから、入口に近い屏風岩へ。屏風岩の名に恥じない、巨大な岩壁。圧倒されるー。写真は、「百獣の王」を登るクライマーと屏風岩。
お腹いっぱい感はあったが、折角なので「おしん」(5.8NP、15m)に取り付く。下部は快適なハンド、上部はチムニー。支点も欲しい場所で取れ、快適^^。os/m
sonoも登る。
tagah氏も余裕の登り。西日に輝く屏風岩が、またかっこいー。
終わりがよろしいようで^^。大腿部の後ろが痛いー。長時間、スラブで耐えたからかな??
相変わらず修行が足りない感がいっぱいであったが、でも、焦らずにじわじわと「技術」と「度胸」の底上げを図っていきたいなー。
sonoちゃん、tagahさん、貴重な秋の1日をありがとうございました。
今年はもう、不動は厳しいかなー??でも、また遊んでね^^。