笠置山ボルダー、デビュー
2010年 04月 26日
甲府幕岩の樫山林道も開通、廻り目平も工期が早まってオープン!いよいよシーズンが始まる。この週末はロープ担いで幕岩か小川山と思っていたが、前日の予報で「野辺山はマイナス5℃」というのを見て、急遽暖かそうな岐阜県、笠置山へ行くことに!先日、A壁でトポを買っておいてよかった~。
初めての岩場というのは「エリアに行くまで」が核心だったりする。が!笠置は至るところに道標があり、容易に入口まで導いてくれた!恵那ICからも15分ほどで至近。直売所や水車、公民館がある入山受付所で記帳し、入山料の300円を納める。それにしても、いい天気!
こんな立派な看板まであって、思わず感激。開拓に際し、地元の方々との地道な交渉などが功を奏し、良い関係が保たれている様子。ココではクライミングが市民権を得ているのだなー。
まずは上部のエリアへ。とてもわかりやすい「大岩コケエリア」にある「見晴らし岩」へ。展望台のような岩の上部から、恵那山から続く広大な風景が広がる。
まずはアップで9級と7級へ。写真は7級を登るワタシ。
そこから下っていくと、よく間伐された樹林帯は明るく開け、あちこちにボルダーが転がっている。おー、まさにボルダー天国!!しかし、あまりに岩が多く、トポと岩の配置がよくわからず右往左往。そして「スイートニコル(4級、SD)」へ。ぱっと見、行けると思ったが、いざシットスタートしてみると、うーん、悪い、離陸できない
スタートホールドが決まらず、あーだこーだ、しばらくSと協議。
そして「これかな?」というホールドで離陸。つなげていくと「い、いける!?」。しかし、上部に差し掛かったところで足がすぱーんと抜けて、向こう脛(ずね)をがっつり擦って流血、涙。気を取り直してスタンスを決め、体を上げていってなんとか完登!うーん、一体、何トライしたんだろう??でも、離陸できてからは2、3撃、笑。
続いて「ペネロペ」の「ペネローブ(5級、SD)」へ。みんなでワイワイ。
スタートを教えてもらい、ワタシもトライ!よいしょぉー。
なんとかつなげて。
って、めっちゃここから怖かった。高いー。なんとか完登^^。でも、後でこんな高さは笠置ボルダーでは低い部類であることを知ることに。
ウワサどおり、笠置は高い。写真は「ムカンテ(2段、SD)」。あ、ありえんでしょ。。。
「エグゾディア」。ワタシがいるところはプロジェクト。って、ありえないところにチョーク跡があるのだけど。。。ちなみに、右側の大きなクラック沿いで2級。
いつか触ってみたい「ルーフルールの岩」の「ノムール(2級)」。
まさに名は体を表す「天むす(10級)」。素直に、たのしー!
そんなこんなで、折角なので「大岩コケエリア」と「電波塔尾根エリア」を端から端まで歩いて全体像をつかんでみた。いやぁ、迷った、迷った。歩いた、歩いた^^;。次回からはガイドできまっせ。
一旦下山し、恵那ラヂウム温泉館へ。入湯料は500円。pH7.2の放射能泉。ガラガラで落ち着けてよかった。傷にも良いということで、これで明日も大丈夫!?
恵那駅の周辺には薬局、スーパー、コンビニに様々な食堂もあり、なんら不自由はなし。スーパーで食糧を買い入れ、再び笠置へ戻って幕営。駐車場は下部も上部もテント設営OK。どちらにもトイレはあるが、水は持参した方が無難。今宵の幕営組みは4組。とっても静かな夜に疲れも加わり、早々に寝袋の中に落ちていった。。。
4月25日(日) 快晴
朝は冷え込んだー。廻る目平に入っていたらやばかった!?今日は下部から入り、テンプテーションエリアを目指す。マーキングが至る所にあり、20分ほどの登りでエリアへ。しかし、そこから岩を特定するのが難しく、これまたかなり広範囲に迷子になり、右往左往。わかってしまえば「何で迷ったのだろう?」って感じではあったが、苦笑。
それにしても、どの岩もデカイ!触れそうなものがなく、上へ上へ。そして、やっと行けそうなちっちゃめの「薫風岩」を発見!「薫風(4級)」に取り付く。が、周りがあまりにデカすぎてちっちゃく見えただけで、いざ取り付いてみると高いー、こわいー。
「ツチグモ」にある「モコイ(1級)」にも取り付いてみる。
離陸してからリップを取るまでが遠すぎて、全くサッパリ。リップさえ取れてしまえばマントルを返して上がることはできた。うーん、やっぱ1級はきびしーなぁ。
「テンプテーション」にある「9級」。ちなみに、これは下降路、笑。すぐ右の「テンプテーション(3級)」にも触ってみるが、高い上にマントルがすんごく悪そうで上部には突っ込めず。。。
テンプテーションエリアのA、Bエリアの全ての岩を見て廻ったが、触れるものはほんの一部、涙。それでも、位置関係は把握できたので、次回はスムーズに行動できるかな??
最後に「キャベツ岩」にある「コールスロー(2級)」にトライ!それこそ10トライ以上して、少しづづだが体が上へ上がっていった。最終的に写真上部1/5の白いホールドまで触れられたが、それ以上は高いしおっかなくて立ち込めずに断念。いつかまた、今度はマットをいっぱい用意してトライしたい!
天気も良く、肌寒いくらいでコンディションは良かった。けど、ウワサどおり高いボルダーで驚いた。けれども、ロケーションなどの環境は良し!長野~恵那まで高速で200kmちょっとなので、高速1,000円のうちは幕岩へ行くのと同じくらいの感覚な距離感かな~。
今度はみんなでわいわい行きましょ~!マットもいっぱい欲しいし^^。Sをはじめ、一緒に登ってくれた皆様、ありがとうございました!