<   2017年 03月 ( 3 )   > この月の画像一覧

妙高山系・容雅山BC(退却)

 2017年3月11日(土)
 午前2:50に起床し、出発準備。遊び過ぎかもしれないが、仕事の関係で、3月に遊べる週末は今日が最後。わがまま言って、魅力的な名前の「容雅山」を目指し、午前4:00に出発。

 高速に乗ってすぐ、「中野でチェーン規制」の電光掲示板。「え?満月なのに?」。が、信濃町を過ぎたら突如、吹雪!?路面にもシャーベット状の雪が積もる。妙高SAで大休止。とりあえず、行くだけ行ってみることに。

 中郷ICで降り、西菅沼新田の集落を目指す。集落終点から除雪車が入っていたので、行けるところまで行く。が、終点は除雪車のUターンスペースしかなく、途中の待避所に停めてアクセス問題になってもいけないと思い、結局、集落終点に駐車。予定よりも遅れ、5:40着。
b0050067_21364641.jpg

 5:55、歩行開始。ほぼ車1台の幅しかなく、また待避所もほとんどないことから、後ろから車や除雪車が来ないかひやひやしながら歩き、06:20に除雪終了点へ。
b0050067_21484815.jpg

 ここからノートレース。H氏と交代で、くるぶし~中脛位のラッセル。軽い部類のラッセルではあるが、距離8km、標高差400mあるのでボディーブローのように効いてくる。

 8:00、林道終点。展望が開け、第三発電所と容雅山(右上)が見えた。
b0050067_21545884.jpg

 発電所をめがけて、急斜面をトラバース気味に下る。
b0050067_21553360.jpg

 な、なんか、想像よりも雪が多い。
b0050067_21560806.jpg

 隙間だらけのつり橋を渡る。
b0050067_21572153.jpg

 8:20、第三発電所に到着。小屋の裏側に、登るべき送水管があるみたいであるが、どこをどうやって行くのだ??小屋の縁は高い溝が走り、滑落は許されない。
b0050067_21582564.jpg

 右側から小屋裏に回り込めないか偵察してみるが、板を脱ぐと股下の深雪。
b0050067_21590938.jpg
 
 ツボ足で行けないかと試みるが、とにかく雪が深い。
b0050067_22033697.jpg

 何も食べずにここまで歩いてきたので、大休止。天気は回復するはずなのだが、日本海に近いので、あまり期待できないか?雪も多いし、テンションだだ下がりで退却ムード。。。

 そうこうしていると、2人が斜面を降りてくるのが見える!?
b0050067_22043787.jpg

 9:00、発電所の作業員さんらがなんと、クロカンで登場!仕事でクロカンだぁ。「遠いところ、お疲れ様です!」とお伝えすると、「いや、うちらはスノーモービルで上まで来てるので」と。それで、モービルの跡がうっすら残っていたのだ。
b0050067_22055764.jpg

 どうされるのか見ていたら、再び板を履いて上に登っていくではないか!そっか、こちらから回り込めばよいのか。それにしても、こんな雪でも発電所の管理に人が上がって来てくださっているのね。お疲れ様です。
b0050067_22081299.jpg

 右側から裏の尾根へ回り込み、送水管の上まで上がる。
b0050067_22090928.jpg

 じきに、なんとあっきゃんのお友達であるボーダー2名も上がってきた。730m台地を共に進む。澄川の河原へ一旦降り、渡れそうなスノーブリッジを探す。
b0050067_22114487.jpg

 なんとか渡り切り、10:20に北桑沢に入る。谷は所々深く口を開いている。深い山の中での万一のことを考えれば、やはり10m位の補助ロープは持ってくるべきであったと反省。

 10分ほど谷に入ったところで、未知のルートであること、視界、天候、体力、谷の状況、ワタシの滑走能力、帰路などを含めて勘案し、山頂まで行くのは困難と判断。H氏と相談し、涙を呑んで退却を決定。また、天気が良いときに来よう!Hさん、ここまで来ておいてごめんなさい。
b0050067_22190390.jpg

 来た道を滑り降り、再び澄川を渡る。
b0050067_22201646.jpg

 送水管の斜面は、気温の上昇に伴い重い雪に。11:20に発電所帰着。
b0050067_22211241.jpg

 11:30、林道終点。往路では望めた容雅山は、霧の中。また来るよ。
b0050067_22220643.jpg

 シールを外して林道を下り始める。4kmほど進むと、急に青空が広がってきた。標高が低い上に日射も加わり、ぺたぺた雪になって板が走らず苦労する。
b0050067_22243032.jpg

 除雪終了点からの林道は融雪が進み、途中から板を外して歩く羽目に。そして、13:00に西菅沼新田の集落に帰着。
b0050067_22253226.jpg

 折角なので、新井の「道の駅」へ寄る。小雨が舞ったりと、すっきりしない天気。振り返ると、山は再び深い霧に包まれていた。
b0050067_22263231.jpg

 国土地理院地図におけるGPS軌跡(国土地理院コンテンツ利用規約に基づき、地理院タイルにGPS経時位置情報を追記)。総行動時間は7時間、累積登高差は771m、沿面距離は18.2km(いずれもGPS数値)。
b0050067_22281025.jpg
 
 鳥瞰図。白矢印が第三発電所。赤三角が容雅山。
b0050067_22283251.jpg
 
 偵察としては北桑沢まで入ることができたので十分。実際に来てから記録を拝見すると、なるほど、よくわかる。またいつか、青空の下であの大斜面を目指したい。


[PR]
by kanechins | 2017-03-11 22:30 | 「潜り」の独り言 | Comments(0)

戸隠山系・乙妻山BC(テレマーク)。

 2017年3月5日(日)

 久しぶりに戸隠山系・乙妻(おとつま)山へ。天候や雪面、己の体力、仲間などのコンディションが求められる、私にとっては敷居が高い山。

 午前5:45に大橋に到着。「これだけ早ければ駐車場は空いているだろう」と思っていたが、残り2、3台分しか空いていない。
b0050067_00173626.jpg

 午前6:10、大橋を出発。林道はカチンコチンに凍結し、シールが滑って少々歩きづらい。
b0050067_00181142.jpg

 6:20頃に朝陽が射し込みはじめる。6:40、黒姫分岐を通過。
b0050067_00182228.jpg

 佐渡山からの尾根と派生尾根を過ぎ、小さな谷を越えた尾根に取り付く。
 尾根に上がると、佐渡山からの尾根が2本、白く輝いてみえる。
b0050067_00183244.jpg

 前日に多くのスキーヤーが入り、削られた雪面がそのままカチンコチンに凍結。クトーの刃すら跳ね返す硬さでひやひや。
b0050067_00184060.jpg

 慎重に尾根を詰めて左にトラバースし、8:00に佐渡山のコルへ。
b0050067_00185042.jpg

 ここから先、携帯の電波が入らなくなる。装備、体調を今一度確認し、シールを付けたまま北西に延びる谷に滑り込む。
b0050067_00190133.jpg

 西日が当たるような場所は硬いモナカ、日陰はふかふかパウダー、これが交互に押し寄せる感じでなかなかテクニカル。往路は左岸の河岸段丘を目指して進む。

 中妻山からの沢の出合。7、8人ほどの大パーティーが休憩していた。ここも休まず通過。
b0050067_00191585.jpg

 ゴルジュ状の谷に降りず、トレースのない左岸を進む。何度かアップダウンするうちに、崩落地へ。ここを過ぎれば乙妻からの沢の出合、8:45着。ここで最初の大休止。
b0050067_00193194.jpg

 9:00、出発。予報はあまり良いことを言っていなかったが、素晴らしい青空に恵まれる。Tシャツ一枚でも暑いくらいで、小鳥のさえずりが春の到来を告げている。

 しばらくは林の中を進む。斜度は徐々に増してくる。林を抜けると、突如、広大な乙妻カールが眼前に広がる。この風景が大好きで、わざわざこのルートを選ぶほど。
b0050067_00212976.jpg

 気温の上昇に伴い、雪が緩んでくるのがわかる。昨晩は風が強かったのか、トレースはほとんど消失。深いところで、ブーツ上くらいのラッセルになってきた。
b0050067_00215157.jpg

 乙妻に近づくに従い、急激に斜度が増してくる。
b0050067_00220194.jpg

 振り返ると、妙高が頭を覗かせていた。
b0050067_00242113.jpg

 青空の下、ここまで来れただけでも満足。
b0050067_00253288.jpg

 標高1,750m付近からがくっと傾斜が変わる。
b0050067_00272341.jpg

 登高しやすい斜面を選びながら高度を稼ぐに従い、黒姫山も頭を覗かせた。
b0050067_00275925.jpg

 谷は貸し切り。贅沢な時間。
b0050067_00283899.jpg

 恰好のナチュラルナビゲーション。
b0050067_00323288.jpg
 

 同行者のあっきゃんが、自然の造形美を写真に収めてくれた。
b0050067_00342481.jpg

 時折流れてくる霧が、なんとも幻想的。(撮影:あっきゃん)
b0050067_00333488.jpg

 途中、ピットを掘ってみるが、顕著な弱層は認められない。表層も緩んできて、これなら稜線まで行けそうだ。

 稜線直下はクラストしていたが、クトーを付けるほどではなかった。11:50に稜線。遠く焼山、火打が望める。
b0050067_00363462.jpg

 中妻を登ってきたパーティも稜線まで無事に上がってきた。
b0050067_00374790.jpg

 コンディションが良いので、乙妻山頂を目指す。
b0050067_00381876.jpg
 
 幾つか小高いピークを越えると、眼前に乙妻の頂きが。もう少し!
b0050067_00385184.jpg

 北側の雪庇に気を付けながら進む。バック中央は中妻、右が高妻。
b0050067_00394881.jpg

 12:15、乙妻山頂(2,318m)に到着!ぐるり360度の大展望。
 少し休憩し、シールを外して12:25に滑走開始。
b0050067_00430112.jpg

 12:30、稜線からドロップ。
b0050067_00434636.jpg

 往路を忠実に辿る。稜線直下はクラスト、途中はモナカ、下部は重い湿雪と、雪質が目まぐるしく変わる。ワタシのへなちょこテレは、深い重い雪に脚を取られて何度も吹っ飛ぶ。けど、これもまた楽しい。(撮影:あっきゃん)
b0050067_00472509.jpg

 あれだけ苦労した登りがウソのように、あっという間に台地へ。素敵な一日に感謝。
b0050067_00465366.jpg

 13:10に沢出合。時間に余裕が見られたので、ここで大休止。
 13:30に沢出合を出発。
b0050067_00485809.jpg

 帰りは右岸を辿ってみる。中妻からの沢出合から見上げる中妻。
b0050067_00494350.jpg

 14:30に佐渡山のコル。後は下るだけなので、ここでも大休止。
 あっきゃんに分けてもらった普通の「紅茶オレ」が、めちゃくちゃウマイ。

 15:00、シールを外して佐渡山のコルを出発。往路にあれだけ手こずった尾根の雪はすっかり緩み、快適に林道まで滑走。
b0050067_00525570.jpg

 15:15に黒姫分岐を通過。ボブスレー状態の林道をノンストップで進み、15:20に大橋に帰着。お疲れ様でした!
b0050067_00530966.jpg

 戸隠神告げ温泉(600円)で脚の疲れを癒し、帰路についた。
b0050067_01170448.jpg

 国土地理院地図におけるGPS軌跡(国土地理院コンテンツ利用規約に基づき、地理院タイルにGPS経時位置情報を追記)。総行動時間は9時間、累積登高差は2,018m、沿面距離は19.7km(いずれもGPS数値)に及んだ。
b0050067_01001377.jpg


 断面図。
b0050067_01002948.jpg
 当たり前だけど、左右対称。登って滑ってを3度楽しめるルートである。

 
鳥瞰図(北西方面から)。
b0050067_01010597.jpg

 予報が好転し、雪の状態も良く、久しぶりに乙妻山頂まで行くことができた。半端ない疲労感が残ったが、なんとも心地よい疲れである。

 苦労あっての充実感かもしれないが、素晴らしい1日を共有してくれたあっきゃんに感謝。いつかまた、ザラメの時期に再訪したい。

[PR]
by kanechins | 2017-03-05 22:56 | 「滑り」の独り言 | Comments(0)

「O・ヘンリー短編集(二)」/大久保康雄 訳

 久しぶりに本を読む時間を確保。
 選んだ1冊は、押し入れ文庫に眠っていた「O・ヘンリー短編集(二)」。
b0050067_19355432.jpg

 写真ではわからないが、実はかなりボロボロ。
 巻末を見ると、昭和62年印刷となっている。

 おぼろげな記憶だと、高校卒業の頃にどなたかに頂いた可能性が高い1冊。本当にごめんなさい、どなたに頂いたのか記憶が全くございません。しかし、何年かに1度紐解く、大切な本になってます。下さったかた、本当にありがとう。これからも大切にします。

 話がそれたが、久しぶりに読んでみた。翻訳が行われたのが昭和44年ということもあり、正直、ちょっと読みづらい感は否めない。が、それがむしろ文学っぽさを良い意味で感じされてくれる。調べてみたが、大久保氏は専門翻訳家の草分けとのことで、実に多くの翻訳本を残されている。

 中身は、今風に言えばショート・ショート。O・ヘンリーは、調べると1862年(文久2年)生まれで1910年(明治43年)に没するまでに、実に381編の主に短編小説を残した(Wikipedia)。本作は、恐らく中身を聞けば誰もが知っている「賢者の贈り物」をはじめ15編が収録されている。

 短編集の感想を述べるのは難しいが、いずれも人生観に通じる、ウィットや風刺に飛んだ作品が並ぶ。1作を10分程度で読み切れるので、忙しいときにはなかなか便利。およそ100年前に記されたものではあるが、時代を越えて楽しめる1冊である。

[PR]
by kanechins | 2017-03-04 20:00 | 「本」の独り言 | Comments(0)


【 Facebook、Twitter、mixi からご訪問の方】  最新の投稿を見るには、タイトル「旅鳥の独り言」をクリックしてみてください。


by kanechins

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

最新のコメント

クラさん、ご訪問&コメン..
by kanechins at 12:47
 自分も12月に遠山郷へ..
by クラ at 23:37
 T様、御訪問&コメント..
by kanechins at 20:35
★Nonさん  初めて..
by kanechins at 00:40

カテゴリ

全体
「日常」の独り言
「山」の独り言
「岩」の独り言
「アルパイン」の独り言
「滑り」の独り言
「人工壁」の独り言
「沢」の独り事
「料理」の独り言
「旅」の独り言
「走り」の独り言
「氷」の独り言
「潜り」の独り言
「映画」の独り言
「本」の独り言
「音楽」の独り言
「釣り」の独り言
「農業」の独り言
未分類

ブログパーツ

登山について

クライミング、沢に限らず「登山」は体力、技術、経験、ルート状況、気象条件、装備などによりリスクを伴う活動です。本ブログに起因するいかなる事象についても責任は負いかねます。皆様の安全登山をお祈りします!
 ★ 記事下部にある「comments」をクリックするとコメントできます!

以前の記事

2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
more...

記事ランキング

お気に入りブログ

iron日記
おなかがすいたら登れない(旧)
デブまっしぐら!ツッキー編

ファン

ブログジャンル

アウトドア
登山

画像一覧