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5年ぶりの豊田ボルダー。

 2015年 3月28日(土)
 最近、ぼーっとすることが多い。何を考えているかと言えば、「山」や「岩」のことではなく、山積する仕事のことばかり。これはちょっとヤバい。週末は何が何でも休んでやるぞ、と平日はとことんがんばり、なんとか週末の時間を確保。

 個人的には「滑りに行きたいな」と思っていたけれど、ボルダー嫌いのはずの相棒が珍しく「豊田(とよだ)にいく。」と言いはじめた。最近、ぜんぜん登っていなかったのであまりテンションが上がらなかったが、久しぶりにマットを引っ張りだし、いざ豊田へ。

 日記を振り返れば、最後に豊田に行ってから5年が経っていた。スマホのGPSが大活躍で、大田(だいた)エリアに隣接する「歌石大駐車場」(Googlemapでは大田駐車場)へ迷うことなく到着。好天の土曜日なので賑わっているかと思っていたが、11:00なのにほとんど車が停まっていない。トイレも水場もあるステキな駐車場である。
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 まずは、100岩場の表記でT岩(N35°03′39.9″、E137°14′21.8″)へ。左側にある「椎のみ」(a)にトライ。aだし、ぱっと見でイケそうと思ったけれど、マントルが悪い。堕ちると、後ろの木に下半身が絡みついて大変なことになりそう。何度かトライするが、マントルを返せず。や、やばい。大丈夫か、オレ?
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 気を取り直して、続いてすぐ横のU岩へ。「結晶マン」(a)にトライ。うん、花崗岩スラブを思い出す、なかなかの好ルート。リップから上も快適で1撃。結晶に乗り込むから「結晶マン」かな?なかなか面白く、☆を付けたい。
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 続いて「ブラックホール」(b)にトライ。スタートの右手アンダーが甘いうえ、スタンスが乏しく離陸に苦戦。しかし、離陸できてしまえば、フレークへの立ちこみ、ガストンでのスラブの立ちこみ、高度感溢れるスラブと、実に楽しい1本。☆2つあげたい!離陸に苦戦し、3撃。あまりに面白く、2回登ってしまったくらい。相棒も完登!
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 続いて、O岩にある「ウナギの寝床」(c)へ。「超人気課題」と100岩には書いてあるが、人ひとりいない!しかし!さすがC!頂部までは行けても、そこから先がちんぷんかんぷん。撃ちまくってしまい、激しく消耗。そこへ、池元の元気な若い衆が参戦!
 
 「あ、あれ?左側スタート?」。100岩場には「右側スタート」と書かれているが、誤記載らしい。後で調べたら、最近発売された「日本ボルダリングエリア」も誤記載のまま修正されていないので、要注意。
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 左側からスタート。アンダーまでは容易だが、そこからリップを飛ばして行って頂部を取るのが難しい。足位置を工夫し、なんとか頂部を取るムーヴが固まった。このときは、すぐに落とせると思ったのだが。。。
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 相棒もトライ。アンダーからリップを取るところがやはり難しい。
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 結構な傾斜で、アンダーを取るときの左上腕の消耗が激しく、撃てば撃つほど登れなくなってきた!?しかし、人気も頷ける面白い課題だ。しっかりレストし、また明日にトライしたい。

 続いて、D岩にある「北稜」(下部カチマッチスタートでbと教えてもらった)へ。これも面白い!ちょっとリップで躊躇したが、なんとか1撃することができた。それにしても、面白い課題が多いなぁ~。
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 顕著なクラックが印象的な「苔太郎」(a)。カンタンかと思いきや、ランディングがあまり良くなく、上部に突っ込むところがちょっと怖い。
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 久しぶりの岩なうえ、硬い結晶が多く、柔らかな指皮は傷だらけに。少し早めに切り上げ、100岩場に記載のあった「おいでんの湯」(土日祝は700円)へ。松本の「瑞祥」に近いイメージ。お食事処だけでなく、なんと散髪もできる!平日が忙しく、土日は岩という人には便利だなぁ~。
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 今から食事する場所を探すのが面倒になってしまい、併設の食堂で夕食を済ますことに。ワタシは八丁味噌を使った味噌カツ定食、相棒はトンテキ定食を。お味噌汁も八丁味噌を使用し、名古屋に来たなぁ~という気分にさせてくれた!
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 2015年 3月29日(日)
 当初、予報は夕方から雨のはずであったが、低気圧の動きが早く11:00には降り始める予報であったため、早めに大田エリアへ。今日も車は1台だけ。もう、シーズンは終わりなのかなぁ。
 
 まずはB岩にある、写真右端の「お手」(a)にトライ。
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 名前のとおり、最初の一手が「お手」なのだが、核心は離陸かなぁ。なんとか一撃できたけれど、低い割りにマントルがしびれる1本であった。
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 続いて、お向かいにある、ぱっくり割れたA岩の「インスタント」(a)にトライ(写真中央のライン)。トポには「ガバホールドからランジ」と記載されていたが、スタティックに行けてしまった。見た目よりも高く、上部ではフットジャムを効かせながらマントルし、なんとか一撃。
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 なんだか雲が厚くなってきたので、「ウナギの寝床」へ。ちょうど、ツヨそうな親子さんが「右から左」のムーヴ解析をされていた。お仲間に混ぜていただき、早速トライ!あれ?昨日よりも染み出しがひどくない??核心のアンダーがなぜだかびしょびしょで、早速フォール><。

 相棒はというと、昨日はアンダーを取る精度が低かったが、今日はしっかりしたムーヴでアンダーは容易に取れるようになっていて、一気に抜かれた感が否めない。こうやって見ると、カブってるなぁ~。
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 上手な親子さんが左からのムーヴを見せてくれたが、ガバアンダーの一つ上のアンダーを使っていた。が、自分には厳しいなぁ~。濡れたアンダーを拭いて、チョーク振って、ブラシでこすって。しかし、今度はアンダーを取るときの左カチの指が開き始めた。こうやってみると、頂部への飛ばしはかなり遠いなぁ~。
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 息子さんは、アンダー限定のリップバージョンにもトライ!あ、あ、ありえんわ、これ。
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 そうこうしているうちに、とうとう小雨がぱらついてきた。「ウナギの寝床」は面白い課題なので、修行を積んでまたトライしに来たいな。

 大きな成果はなかったが、素直にボルダーを楽しむことができた2日間であった。きっと、相棒は登りのテンションが下がっている自分を励まそうと、ボルダーに行きたいと言ってくれた気がしてきた。感謝、感謝である。
 それにしても、豊田の課題は面白い!楽しさに気づいた頃にシーズンオフか。来年、機会あれば、また訪問したい。出合ったボルダラーもみんな親切で、楽しい時間を過ごす事ができた。この場をお借りして、ご一緒させていただいた皆様、ありがとうございました!

【トポ誤記載情報】(気づいた部分だけ)
・100岩場のK岩「パックマン」(a~c)は②ではなく①で、「パックマンⅡ」(c~d)は③ではなく②。
・同じく、N岩の「ウナギの寝床」(c)は「右側」ではなく、「左側クラックからスタート」。また、「レッドポイント」ではなく「デッドポイント」。
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by kanechins | 2015-03-29 22:33 | 「岩」の独り言 | Comments(0)

束の間の休日。

 2015年 3月21日(土)
 年明けから次々に襲ってくる仕事の大波を乗り越えていくうちに、気が付けば本年度も終わりに向かっている。連日の疲れに屈しそうではあったが、身体にムチ打って久しぶりのボルダリングをしに「Edge&Sofa」へ。うーん、笑える位登れない。相棒と一緒にスラブ壁を中心に身体を動かすが、あっという間に腕が売り切れに。

 腕が終われば、今度は脚だな。信州スカイパークへ移動し、10kmコースを流しでジョギング。のつもりが、やっぱり身体に負荷を掛けなければ気が済まない自分。結局、普通に走りこんでしまい、全身がくがく。そこそこ頑張ったはずなのに、時間かかったなー。クライミングもランも、ちょっと間を空けるとこれだ。年のせいにはしたくはないが、意識して取り組まないと退化する一方である。。。

 夜は、今までに幾度となく観た、大好きな映画のひとつ「Amadeus」(ミロス・フォアマン監督)を、初めてノーカット&字幕版で観た。この映画は1984年の古い映画。当時、中学生の頃であったワタシはなぜかこの映画に感激してしまい、クラシック好きの一因になっていると思われる。
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 改めて観て、すっかり魅了されてしまった。本作品はブロードウェイの舞台「アマデウス」を映画化したもので、マーリー・エイブラハム演じるアントニオ・サリエリを中心に、トム・ハルス演じるウォルフガング・アマデウス・モーツァルトの生涯を描いた作品で、ノーカット版は実に3時間に及ぶ大作である。

 当時、アカデミー賞の作品賞、監督賞、主演男優賞、脚色賞、美術賞、衣裳デザイン賞、メイクアップ賞、音響賞の8部門を受賞し、他にも英国アカデミー賞4部門、ゴールデングローブ賞4部門、ロサンゼルス映画批評家協会賞4部門、日本アカデミー賞外国作品賞などを受賞している。

 屋外ロケはほとんどが、中世以来の古い町並みが現存するチェコの首都プラハで行われており、屋内撮影もプラハの歴史的建造物が多く使われている。衣装、オーケストラ、食文化などにも妥協がなく、1800年頃のヨーロッパの雰囲気を味わえる。

 史実と異なる点や、モーツァルトのイメージと異なるなどの批判も少なくはないらしいが、ひとつの映画としては、やはり素晴らしい作品ではないかと思っている。
 
 さて、明日の日曜から静岡へ出張。いよいよ、本年度の終わりも近づいてきたなぁ。
 とにもかくにも、やるしかない、がんばるしかない。自分、がんば。
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by kanechins | 2015-03-21 22:04 | 「日常」の独り言 | Comments(0)

八ヶ岳・石尊稜(1級上・Ⅳ-)

 2015年 3月14日(土) day1
 この冬は本当に忙しく、ろくに山に入ることができないまま3月を迎えてしまった。これはイカン!と、久しぶりにsonoと雪稜に行くことに。「北西稜?」「・・・ごめん、自信ないわ。(もちろん、ワタシ)」。

 ということで、まだ二人とも行ったことがないルートを探してみると、石尊稜が残っていた。某ガイドブックを見ると「初心者同士でも楽しめる」と、おお!

 金曜も早く帰れないのがわかっていたので、土曜日は移動日に。午前8時にウチに集合し、久しぶりの八ヶ岳山荘へ。そういえば、sonoと山に行くのはいつ振りだろう。お互いに話題が尽きることがなく、危うく諏訪南ICで降りそびれるところであった。

 八ヶ岳山荘には午前10時過ぎに到着。1日500円の駐車料金を八ヶ岳山荘で支払う。駐車券はシールになっており、車のダッシュボードに置く仕組みに変わったのね。裏を読むと、「コーヒーをサービスします」って、ほんと?帰りに検証だ。

 10:50、八ヶ岳山荘を出発。久しぶりの冬装備は重い、けど嬉しい!
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 11:35、やまのこ村着。美濃戸口の駐車場も満杯。当初は赤岳鉱泉でテント泊する予定であったが、この分だと相当の混雑が予想されたため、急遽、南沢を辿り行者小屋を目指すことに。
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 美濃戸山荘。ダブルアックスを持った団体さん。流行っているのね、アイス。
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 南沢は静か。雪が舞う道を歩む。肩に食い込むザック、沈むつぼ足、上がる息。下界の雑事を忘れることができる、よい。しかし、3月中旬にしては、雪が多い。
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 14:10、行者小屋着。例年、この時期はテント村になるはずなのだが、予報が芳しくなかったためか、この週末は静かそうだ。出発が遅かったが、良い場所にテントを設営できた。
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 雪が多いので水場を心配して水を担いできたが、杞憂であった。
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 冬の装いの行者。
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 持参したワインを飲みながら、早めの夕食。やることもないので、早々に寝袋に入る。風の音、隣のテントの談笑が子守唄に。山って、やっぱいいな。
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 2015年 3月15日(日) day2
 03:45、起床。テントの内側、シュラフカバーには霜がしっかり降りている。3月とはいえ、気温はかなり下がったと思われる。ガスを点け、お湯を沸かして朝食。

 05:40、出発。ちょっと、出遅れた感あり。
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 中山峠を越え、急な斜面を下る。すぐの沢はニセモノ。さらに下り、明るい沢に入る。今日、踏まれたばかりのトレースが雪面に延びていた。
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 07:00、下部岩壁の取り付きへ。既に下部岩壁の左側に4人パーティ、右側に3人パーティが取り付いている。さらに、2人組みが並んでいた。この隙に、ギアやロープを整える。
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 じきに、阿弥陀が朝陽に照らし出される。
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 さらに後ろに3人パーティが到着。その後ろに、さらに3人パーティが到着したが、この混雑振りを見て諦めたのか、下山していった。07:45、登攀開始。いつもは1P目はワタシと決まっていたが、今日のオーダーは珍しくsonoから。
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 思ったよりも悪そうで、苦戦を強いられていた。姿が見えなくなってからも、なかなか終了点に着く様子もなく、ロープは45m以上出た。コールすると、近くでピッチを切ってくれた。どうも、まっすぐに登り過ぎたっぽい。

 フォロー。氷が融けきった後にがっつり雪が積もった感じで、ピックがことごとく岩に弾かれる。下部の出だしから中間部が悪い。えらい難しいトコを選んだなぁ。これだから、登れる人は。
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 2P目はワタシで、カンタンな雪稜。ピナクルっぽい岩は左に巻いた。ロープ一杯伸ばし、シラカバでピッチを切る。3P目はsono。
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 徐々に高度が増し、一連の北アルプス連峰が望める。
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 4P目はワタシ。コンテで行こうと思っていたが、草付きはグサグサに腐っており悪く、再びロープ一杯伸ばしたところでピッチを切る。
 
 5P目はsono。この辺りから、雪は安定してきた。ロープが半分位出たところで解除し、ロールアップ。ここからコンテ(同時登攀)に入る。
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 気持ちの良い雪稜を辿ると、じきに上部岩壁が近づいてきた。
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 阿弥陀方面。中央下の稜線が、以前に登った中山尾根。その上の顕著な尾根が文三郎尾根。
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 10:40、上部岩壁。左側の顕著な尾根の、下部のルンゼに支点があった。
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 後続が迫っていたので、すぐに取り付く。6P目はワタシ。ホールド、スタンスは豊富ではあるが、どこまで行ってもピンが見当たらない。雪に埋まってる?風は冷たく強いし、まぁ落ちる気もしなかったのでぐいぐい登っていく。さすがにヤバイなぁ、というところで、やっとハーケン発見。ほっ。そこから右側のルンゼに入り、頂点のピナクルでピッチを切る。
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 sonoと阿弥陀。風が吹くたびに雪煙が舞う。
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 7P目はsono。ピナクルからは裏側のルンゼに入り、すぐに姿が見えなくなる。ロープはゆっくり伸び、一杯になったところで解除し、そのままコンテに入る。sonoは、まだ上部を登っていた。もしブルーアイスだったら、支点も取れずかなり嫌な感じになりそうだ。
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 11:45、石尊峰の山頂へ。これ以上、高い所がないのって気持ちいい。
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 ロープとギアをまとめ、主稜線を南に辿る。左が赤岳、右が阿弥陀岳。
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 日ノ岳を振り返る。かっこいいなぁ~。
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 12:30、地蔵分岐。
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 尾根にはしっかりと雪が乗っていた。
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 一面つるんつるんに氷化すると、かなりしびれるルートに豹変することも。しっかり雪が付いているので、比較的安心できた。
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 13:00、行者小屋。テントでお湯を沸かし、予備食として持ってきたカップラーメンを頂く。うーん、ただのインスタント麺なのに、うまいなぁ。周りの景色と一緒に、コーヒーの香りも愉しむ。贅沢な時間である。
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 時間だ。テントを撤収し、14:20に美しき白銀の八ヶ岳連峰を後にする。
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 16:20、八ヶ岳山荘。お疲れ様でした!
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 荷物を積み込み、駐車券を持って八ヶ岳山荘へ。そして、駐車券があるとコーヒーサービスというのは本当であった!ありがたく、挽きたてのコーヒーの香りを楽しめた。
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 帰り道。豊科ICで降り、相棒も合流して「きまぐれ八兵衛」へ。久しぶりの「きまはち長浜ラーメン」は、やっぱ美味しい!迷わず、替え玉も注文!
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 好天に恵まれ、3月にしては雪の量も豊富で、久しぶりの雪稜登りを愉しむことができた。石尊稜は初めてであったのでわからないが、岩のコンディションがあまりよくなかったのかもしれないが、とてもガイドブックにあるように「初心者同士でも楽しめる」という気はしなかったなー。

 しかし、ルートは変化に富み、人気も頷けるコンパクトにまとまった楽しい1本であった。

[装備]
・50mダブルロープのシングルユース(懸垂に備え1本は背負った)
・アルパインヌンチャクは2人で10本(十分に足りた)
・アイススクリュー1本、TCU1セットを持参したが使用せず。
・各自、シングルアックス。他のパーティは、ほとんどがアックスを2本所持していた。
・グレードは、1P目はⅣ+付けても良いと思う。個人的には、中山尾根1P目のほうがカンタンに感じた。上部岩壁1P目はⅢ+程度だが、ランナーは取れないつもりでいたほうがよいか。
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by kanechins | 2015-03-15 19:11 | 「アルパイン」の独り言 | Comments(0)

AWC2総会からの上越旅

 2015年 3月 7日(土)
 今日は休日出勤。電話がかかってこないというのが、これほど仕事が捗るものなのか。
 夜は、所属山岳会AWC2の年に1度の総会。しげぽん夫妻もはるばる千葉から参戦し、ほぼ全ての会員が一堂に会した。ふと思ったが、これだけ異業種の人たちが集う濃厚なグループって、きっとレアだよなぁ。
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 それぞれの係からの報告、来年度の会務担当者、今年の目標などのお話。振り返れば、ヒヤリとするような事故が発生したものの大事に至らず、結果としては大きな事故なき1年であった。

 おとうから「今年はちょっと、ヤバイかもしれない(事故が起こるかもしれない)」と。自然相手だと、少しの油断や甘えが大事故につながることもある。おとうの気持ちを汲んで、兜の緒を締めて山と向き合っていきたい。

 2015年 3月 8日(日)
 今日は、年に一度の鍋倉山!のはずが、メンバーの都合が合わず、天候も不順とあって中止にし、上越までドライブに。前に一度訪れたことがある「上越科学館」へ。
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 ユニクロ上越店で、春色のジョグ用パーカーなどをGETし御満悦なワタシ。帰宅し、鈍ったカラダに渇を入れるべく、6kmほどジョグ。

 夜は、生クリームを使わない、牛乳をベースにしたカルボナーラを作る。カロリー低めではあるが、やっぱりなんか物足りないなぁ~。頂き物のワインって、なんでこう美味しいのだろう。
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 ふと、カルボナーラの語源って?調べたら、「炭焼人の手に付いた炭の粉が落ちたらこんな風になるのではないか」というイメージをして黒コショウをからませたことがきっかけらしい。そうなんだ!?

 というわけで、なんだか悶々としながらも、こんもり充実した週末となった。忙しいのもあと少し!と信じて、来週もがんばろう。
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by kanechins | 2015-03-08 20:02 | 「日常」の独り言 | Comments(0)

「走ることについて語るときに僕の語ること」(村上春樹著)

 一昨年くらい前から、不意に始めたランニング。しばらく続けてみて、「走る」という行為そのものは「向いていないこともない」と思えるが、「好きか」と聞かれれば、迷わず「キライ」と答えてきた。

 そもそも、私にとって「走る」という行為は、高校時代(剣道部)から「トレーニング」に他ならなかった。「トレーニング」以外に「走る」目的なんて想像すらできなかった。当然ながら、ちんたら走っていても「トレーニング」にはならないので、負荷がかかった「走り」をするのが常。ワタシにとって「走る行為」は、「辛い修行」なのである。

 「じゃ、ゆっくり走ればいいんじゃね?」って思うが、これが意外に難しい。のんびり流れる風景を楽しみながらスローペースで走り始めても、ものの数分で心拍数が上がるペースに。一度、相棒にペースメーカーになってもらい、会話ができるペースで走り始めた。が、それでも次第にハイペースになってしまう。のんびり走っていると「物足りなさ」を感じてしまうのだ。いや、正確には「走るからにはトレーニングにならないともったいない」という貧乏性が出てしまい、結局は「トレーニング」的な走りになってしまう。

 そんなようなことを考えているとき、確かしげぽんと「走っているときに、何を考えているか」という話題になったときに、この本を提示してくれた記憶がある。村上春樹著「走ることについて語るときに僕の語ること」である。
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 『走っているときにどんなことを考えるのかと、しばしば質問される。そういう質問をするのは、だいたいにおいて長い時間走った経験を持たない人々だ。(中略) 僕は走りながら、ただ走っている。僕は原則的には空白の中を走っている。逆の言い方をすれば、空白を獲得するために走っている・・・』
 走るようになって、この意味がわかるようになってきた。情報が溢れ、仕事に追われ、得体の知れぬ闇夜の大海原でもがいているようなこの頃。走っている間だけは、自分の空間と時間が約束される。これは、山に入る動機にも似ている。走っているときはスマホの着信音は切らないといけないなぁ。

 『走っているときに頭に浮かぶ考えは、空の雲に似ている。いろんなかたちの、いろんな大きさの雲。それらはやってきて、過ぎ去っていく。でも空はあくまで空のままだ。雲はただの過客(ゲスト)に過ぎない。それは通り過ぎて消えていくものだ。そして空だけが残る。・・・』
 深い雪を掻き分けてあくせくラッセルしているときの感覚は、まさにこれである。登りながら、決して無心ではない。そこはかとなき考えが、現れては消え、現れては消えていく。たいていは、何を考えていたか覚えていない、まさに雲のようである。

 『ただ僕は思うのだが、本当に若い時期を別にすれば、人生にはどうしても優先順位というものが必要になってくる。時間とエネルギーをどのように振り分けていくかという順番作りだ。ある年齢までに、そのようなシステムを自分のなかにきっちりこしらえておかないと、人生は焦点を欠いた、めりはりのないものになってしまう。・・・』
 肝に銘じておきたいと思う。自分のために使える時間が年々と少なくなり、体力も現実的に落ちていく。かなり意識して山に入っていて、これだ。クライミングに、スキーにと、それなりに持っていた目標は、黙っていればどんどんと遠のいていく。時間の作り方を含め、日ごろから意識しないと、このまま溺れてしまいそうである。

 『筋肉はつきにくく、落ちやすい。贅肉はつきやすく、落ちにくい』
 首を何度も縦に振ってしまう。誰かが、「信頼は得がたく、失うのはたやすい」とも言っていたなぁ。「熱しやすいものは、冷めやすい」という物理の原則に反するとは、世の中は不思議なものである。 

 『ビールはもちろんうまい。しかし、現実のビールは、走りながら切々と想像していたビールほどうまくはない。正気を失った人間が抱く幻想ほど美しいものは、現実世界のどこにも存在しない。・・・』
 つい先日、スキーで雨飾山に行ったときに持っていた水分は「テルモスの熱い紅茶」しかなく、思いのほかに暑い小春日和の中、どこまでも続く雪原を歩きながら「ああ、(普段は飲まない)コーラが飲みたい。下山したら、すぐにコーラを飲もう。」とずっと思っていた。が、いざ口にしてみると、やはり極度に美化されたイメージほどではなかったのは記憶に新しい。

 『たとえ絶対的な練習量は落としても、休みは二日続けないというのが、走り込み期間における基本ルールだ。筋肉は覚えの良い使役動物に似ている。注意深く段階的に負荷をかけていけば、筋肉はそれに耐えられるように自然に適応していく。・・・』
 ま、まじですか。しかし、実際、何かで成果を出そうと思えば、コレは当たり前なのかもしれない。クライミング然りである。モチベーションの維持。これは、本当に難しい。

 『忙しいからといって手を抜いたり、やめたりするわけにはいかない。もし忙しいからというだけで走るのをやめたら、間違いなく一生走れなくなってしまう。走り続けるための理由はほんの少ししかないけれど、走るのをやめるための理由なら大型トラックいっぱいぶんはあるからだ。僕らにできるのは、その「ほんの少しの理由」をひとつひとつ大事に磨き続けることだ。暇をみつけては、せっせとくまなく磨き続けること。』
 走る理由。登る理由。滑る理由。あまり意識してこなかった。ますます時間が限られてくる中、「忙しい」をつい理由にしてしまうけれど、本当は行動を起こす「理由付け」に、もっと意識したほうが良いのかもしれない。

 『・・・もちろん肉体的には苦しかったし、精神的にへこんでしまいそうな局面も時としてあった。でも「苦しい」というのは、こういうスポーツにとっては前提条件みたいなものである。もし苦痛というものがそこに関与しなかったら、いったい誰がわざわざトライアスロンやらフル・マラソンなんていう、手間と時間のかかるスポーツに挑むであろう?苦しいからこそ、その苦しさを通過していくことをあえて求めるからこそ、自分が生きているというたしかな実感を、少なくともその一端を、僕らはその過程に見出すことができるのだ。生きることのクオリティーは、成績や数字や順位といった固定的なものにではなく、行為そのものの中に流動的にないほうされているのだという認識に(うまくいけばということだが)たどり着くことができる。』
 「なんで、しんどくて大変な山にわざわざ登るの?」と聞かれることがある。その度に、やれ風景がいいとか、山で呑むお酒が美味しいとかわかりやすい答えをしながら、釈然としない自分がいた。が、この一文が、自分では表現できなかった「山」に対する思いを代弁してくれて、なんだかすっとした。

 『個々のタイムも順位も、見かけも、人がどのように評価するかも、すべてあくまで副次的なことでしかない。僕のようなランナーにとってまず重要なことは、ひとつひとつのゴールを自分の脚で確実に走り抜けていくことだ。尽くすべき力は尽くした、耐えるべきは耐えたと、自分なりに納得することができる。そこにある失敗や喜びから、具体的な-どんなに些細なことでもいいから、なるたけ具体的な-教訓を学び取っていくことである。そして時間をかけ歳月をかけ、そのようなレースをひとつずつ積み上げていって、最終的にどこか得心のおく場所に到達することである。あるいは、たとえわずかでもそれらしき場所に近接することだ(うん、おそらくこちらの方がより適切な表現だろう)。』
 
 今、「走ることは好き?」と聞かれたら、少し答えに詰まりそうだ。負荷をかけないと走れない自分。しかし、それこそが、今の自分に必要なことなのかもしれない。まだ「好き」とまでは言えないランニング。レースに出るのは、「走る」ためのきっかけに過ぎない。

 なんだかんだいって、走るのはキライじゃなくなってきているのかもしれない。仕事とかでモヤモヤしているとき。日々、どんどんと沈んでいくようなとき。ちょっと走るだけで、そんな思いは軽く風とともに吹き飛んでいく。こんなことを考えているとき、この本がワタシに与えてくれた力は、実に大きい。さぁ、走ろうか。

 引用『走ることについて語るときに僕の語ること』(村上春樹著、文藝春秋発行、文春文庫)
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by kanechins | 2015-03-05 00:21 | 「本」の独り言 | Comments(0)


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クライミング、沢に限らず「登山」は体力、技術、経験、ルート状況、気象条件、装備などによりリスクを伴う活動です。本ブログに起因するいかなる事象についても責任は負いかねます。皆様の安全登山をお祈りします!
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