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豪雪の栄村へ、再び

 2011年 3月27日(日)

 午前6時、起床。白銀に輝く里の光景に「わー、きれいー」って言っていられたのは中野まで。飯山に入ると路面がデコボコ&ツルンツルンに凍結。「無事に辿り着けるのか!?」とヒヤヒヤしたものの、じきに気温も上がり栄村役場に到着する頃には路面も落ち着いてきた。

 「道の駅」には「結いのしょ」専用の駐車場が用意され、朝から雪の中で往来を整理してくれている。お疲れ様。それにしても、長野の予報は晴れであったが、豪雪の里ではゴンゴンと大粒の雪が舞ってくる。
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 午前中は、築150年と言われる歴史あるお宅でお手伝い。
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 かなり揺れが強かった地区ではあるが、土壁や家の中は揺れのダメージを受けたものの、私の胴体2つ分はある漆黒の柱で家屋は見事に支え守られていた。

 午後も揺れが強かったお宅でお手伝い。午後にご一緒した子連れの3人家族は、富山から2泊で駆けつけたとか。グリベルのメットをお持ちだったので「山をされるんですか?」と伺うと、秋山郷によく渓流釣りにいらっしゃるとか。
 「あなたたちは山ヤでしょ、笑」って言われた。事務所でも他の方に同様のことを言われたが、なるほど、身につけている道具を見れば、ね。「家族での活動ってのもすごくいいな」、って思った。

 本日は「結いのしょ」99名+運営スタッフ28名と大所帯。コーディネーターに伺うと、おかげで供給が需要を大きく上回り、せっかく登録頂いても要請を出せない方が大勢いらっしゃる様子。それでも、平日の支援や長期的な支援は欠かせないとのこと。
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 偶然にもzen君にお会いした。1日違いでdaniさんも入られていた。私の周りでもネットワークに登録されたものの、なかなか要請に結びつかない方もいっぱいいることを知った。

 栄村は、着実に前に向かって進んでいる。被災者のニーズも少し落ち着いてきたようで、しばらくは要請をいただけないかもしれない。が、雪解けになれば、またできることがありそうだ。
 東北も大変なことになっているので「なんとか!」とは思うものの、まずは地元からしっかりと。慌てずじっくり、これからも栄村を見守っていきたい。ご一緒くださった48ちゃん、率先して手を挙げてくれたshokoちゃん、ありがと^^。
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by kanechins | 2011-03-27 18:09 | 「日常」の独り言 | Comments(0)

震災の地、栄村のいま

 突然の地震に見舞われた、長野県下水内郡栄村。

 「にほんの里100選」に選ばれ、夏は緑深いブナ林、秋は鮮やかな紅葉、冬は豪雪に覆われる美しい里山の村。

 村の花はカタクリ。豪雪に耐え、春真っ先に咲く美しくも可憐な花。村内各地に群生し、風にゆれる姿は、春の喜びと希望を与えてくれるという。
 村の鳥はブッポウソウ。緑豊かなブナ林が、数少ない繁殖場所となっている貴重な鳥。長野県の天然記念物に指定され、森林の宝石鳥とも呼ばれる。

 山歩きされる方であれば、苗場山(日本百名山)、佐武流山(200名山)、鳥甲山(200名山)でも知られ、また布岩でも有名な村である。

 この美しき栄村が震度6強の地震に襲われたのは、東北地方太平洋沖地震発生のわずか13時間後。皆が寝入っている時間帯であり家屋の損壊も激しかったにも関わらず、奇跡的に亡くなられた方はゼロ、ケガをされた方も全員軽傷であった。被害の様子は「津南まるごとブログ」にあるとおり、甚大。

 本日、やっと避難命令が解除。避難者の帰宅に合わせて支援ニーズが出るということで要請がかかり、雪かき、倒壊した家具や食器類の片付けのお手伝いをさせていただいた。道路の損壊もひどく、お手伝いに向かう林道も崩落していてぐるーっと大廻りもしたり。

 栄村では「ボランティア」のことを「結いのしょ(衆)」と呼ぶ。あくまで支援は「結い」の一環なのである。写真は「栄村復興支援機構『結い』事務局」(いわゆるボランティアセンター)の様子。
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 ところで、本題。

 本日は祝日とあって「結いのしょ」85名、運営スタッフ21名で「需要と供給がちょうど」な感じでした。が、明日から平日、どうしても「結いのしょ」が不足するようです。特に24日からゴミの受け入れが始まるにあたり、人手が欲しいとのこと。栄村はご高齢の方も多く、片付け、話し相手、ゴミの搬出、雪かきなどのニーズがありそうです。

 もし、平日にも関わらず「結いのしょ」できるよーって方がいらっしゃいましたら、ぜひお願いします!流れは、まず「NPO 栄村ネットワーク」にメール(aokura@sakaemura.net)で直接ご連絡ください。応募の前に、コチラ(http://sakaemura-net.jugem.jp/?eid=26)を必ずご一読くださいとのことです。
 要請が出れば、栄村役場2階に設置されている「栄村復興支援機構『結い』事務局」(いわゆるボランティアセンター)で受付します。その際に、ボランティア保険に加入してもらえます。そして、ニーズに合わせて現地活動を行う流れです。

 また、『結い』活動応援資金のご支援も受け付けております。これは被災者への義援金ではなく、「結いのしょ」活動用資材の購入やボランティア保険代補助等、現地で速やかに活用されます。
 北信州みゆき農業協同組合 栄出張所 普通0006454 栄村復興支援機構 結い

 また、震災義援金の受付も行っています。
 北信州みゆき農業協同組合 栄出張所 普通0006443 栄村震災義援金
 なお、日本赤十字社に集められている義援金は長野北部地震にも配分されますので申し添えます。

 今日も、待機している間に余震が。帰宅は許されたものの、黄札(要注意家屋)の家も多く断水も続いており、まだまだ避難所での生活を余儀なくされるようです。
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 少しでも早く村に活気が戻り、また笑顔で布岩にいける日が来ることを祈っております。
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by kanechins | 2011-03-21 23:04 | 「日常」の独り言 | Comments(0)

寄付について考えたこと

 日本赤十字社を中心に多くの義援金が集まっている。素晴らしい。

 が、ちょっと気になっている部分があった。とにかく、今、被災地で困っている人、そして被災者を支援している様々な人々・団体にスピーディーに必要なお金が行く方法はないのか、と。

 で、調べてみた。まず、義援金って、どういう風に被災者の支援に使われているのか。
 以下、日本赤十字社HPより。

「Q1.今回の義援金はどのように使われるのですか?
A. 「義援金」は、国内で発生した大規模災害に対して皆さまからお寄せいただくもので、全額を義援金配分委員会(※)に送金いたします。その後、同委員会で立てられた配分計画に基づいて、被災者の方々へ届けられます。」
 (※)義援金配分委員会の構成員は、学識経験者、被災者代表、義援金交付団体、福祉団体代表。

「配分先は、「被災市町村」を通じ、被害の度合いに応じて「被災者(世帯)」に個別に振り込まれる枠組みになっているようです。義援金は、被災者に直接渡される、見舞金という意味合いが大きいです。」

 参考までに、「平成20年宮城内陸地震の際の配分結果」(宮城県庁HPより)
 人的被害(死亡や重症者など)と家屋被害の程度に応じて直接お金が渡るとのこと。これは非常にありがたいことである。が、どうも時間がかかりそうだ。(yahoo基金は速やかに4億円を日本赤十字に送金するようだが、日本赤十字から先が速やかかどうかはわからない)

 そこで。とりあえず、この現状で困っている方々、そしてその人たちを支援している方や団体にお金が行くようは方法はないか。調べたら、あった。

「最も現場に近く、スピード感のある寄付をしたいなら、現地に入って活動している人道支援NGOへの寄付はどうでしょうか。海外の緊急人道支援で経験を積んでいる、有名なNGOが続々と現地入りし、初動の調査や炊き出し、支援物資の分配などに当たっています。」

(既に活動中のNPO/NGO)
Civic Force(ピースウィンズ・ジャパンの大西健丞氏が代表)は、気仙沼市。
JENADRA Japanは、仙台市。避難所人口の多い宮城野区、若林区を中心に。
NICCO(日本国際民間協力会)は、名取市・岩沼市。
シェア(国際保健協力市民の会)も名取市のクリニックを拠点に。
AAR(難民を助ける会)は、仙台市・石巻市・山元町。
ワールド・ビジョン・ジャパンは、宮城県登米市・南三陸町。
シャンティ国際ボランティア会は、陸前高田市。(気仙沼・南三陸にも)
AMDA(アムダ)は、釜石市・大槌町。
釜石にはCARE Internationalも入っています。などなど。

 調べているうちに、「国境なき医師団」が日本でも活躍していること、募金の受付していることを知りました!

 が、こうした個々のNGOは数が多いので、どれか一つを選んで寄付をするのは難しい。そこで、複数のNGOをまとめた「基金」がありました。

 それが、3/15に立ち上がった「Think the Earth基金」。上記のような活動中のNGOへの寄付を、一旦Think the Earth事務局が取りまとめ、複数の団体に振り分けていくという枠組みのようです。
 赤十字社など大きな団体には巨額な寄付が集まりますが、しっかりした活動を行っている中堅の団体にも活動資金がまわるようにしたい、またそうしたNPO/NGOの活動を知りたい方は、一度HPをご覧いただければと思います。

 また、複数団体が加盟する「ジャパン・プラットフォーム(JPF)」も、枠組みとしては近いかもしれません。こちらは振込手数料無料。JPFのサイトからは、どの加盟団体が、どこで、どのような活動をしているかの報告を見ることができます。

 そして!ガソリンを始め、粉ミルクや紙おむつなど、そもそもモノがない状況に問題意識を感じている方は、日本ユニバーサルデザイン研究機構(通称:ユニバ)への寄付がよさそうです。ユニバへの寄付は、ユニバ活動のガソリン、灯油、重油、軽油などの緊急物資調達に使われるようです。

 これから寄付を考える方、追加寄付を考えていらっしゃる方々のご参考になれば幸いです。
 取り急ぎ、think the earthと国境なき医師団にネット募金をぽちっと。

 悩みを解決してくれたソース元に感謝。greenz.jp
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by kanechins | 2011-03-19 22:08 | 「日常」の独り言 | Comments(0)

長野県でも被災地への救援物資の受付が始まりました

 いよいよ始まりました。
 ただし、色々と要件があるようですので、ご確認ください。

 http://www.pref.nagano.lg.jp/kikikan/bosai/happyou/20110315.pdf

 なお、被災地では個人からの物資の直接の受け入れはできない状況です。
 もっとも、宅配業者も東北方面への荷物は受け付けていない状況です。

 輸送ルートの確保には、まだ時間を要しそうです。自衛隊で一本化するとのことなので、松本駐屯地からの輸送ルートが確保されると良いですね。
 また、購入してまで送るようになると物資不足に拍車を掛けると思われます。まずはご自宅にあるもので余裕があるものからがありがたいかと思われます。
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by kanechins | 2011-03-15 23:51 | 「日常」の独り言 | Comments(0)

yahoo!ポイントをカンタンに災害募金できるようです

 標記のとおり、貯まっているyahoo!ポイントを災害募金できるようです。
 オークションやネットショップで知らずに貯まっているポイントが1ポイント=1円で募金できるようです。ご利用予定がない方、募金したいけれどという方。ぜひご覧ください。

 http://volunteer.yahoo.co.jp/donation/detail/1630001/index.html
 中段、右側のオレンジページからログインするだけで、カンタンに募金できました。
 
 なお、現在、サイトが大変混みあっているようです。
 夜の方がよいかもしれません。
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by kanechins | 2011-03-13 13:47 | 「日常」の独り言 | Comments(3)

災害援助物資(テント、寝袋、マット)提供について

 いつもご訪問くださる山ヤの皆様、ありがとうございます。

 お隣新潟のスノーピーク社が中心となって、被災者の方へテントやシュラフを提供・設営しご利用いただく支援が行われるようです。

 「既に使わなくなってしまった、物置や押入れの隅で眠っているテントやシュラフ、ご使用にならないマットなどがもしございましたら援助物資としてご提供をお願い致します。(実際に使用できるものに限ります)」
 http://www.snowpeak.co.jp/info/2011shien.html

 とのことで、眠っている道具を本日13日の午後5時頃に送ります。
 もし、うちの近隣の方で提供できる道具がある方、受け取りに上がり一緒に送りますのでご連絡ください。

 なお、同様の取り組みはモンベルでも行われております。
 http://about.montbell.jp/release/disp.php?site_category_id=15&infomation_id=145
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by kanechins | 2011-03-13 13:38 | 「日常」の独り言 | Comments(4)

長野県民による災害ボランティアについて

 【お知らせ】

 東北地方太平洋沖地震及び長野北部/新潟地震の被災地への災害ボランティア要請は、現在のところ出ておりません。

 長野県におけるボランティア情報は長野県HP及び長野県社会福祉協議会HPにて逐次発表されます。

 ボランティア要請などの問い合わせは、被災地へは「ゼッタイに行わない」ようお願いしますとのこと。要請情報は集約され、上記HPに掲載されますので、ご協力いただけるかたはぜひ、上記情報をご覧ください。

 恐らく、救助活動が実施されたのち、ある程度の安全が確保された時点でマンパワーが必要になると思われます。他県の方々につきましても、それぞれの県庁や社会福祉協議会などで同様のページがあるようです。
 
 以上
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by kanechins | 2011-03-13 09:18 | 「日常」の独り言 | Comments(0)

八ヶ岳・赤岳主稜(アルパインCL)

 2011年 3月 5日(土)

 八ヶ岳山荘に駐車し(1日500円)、登山届を提出。06:55、久しぶりに幕営装備+ギア類の重たい荷物を肩に感じながら出発。
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 08:15(+01:20) 美濃戸山荘通過。好天が約束された週末とあって、登山客だけでなく大きな三脚を担いだカメラマンも多い。
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 10:30(+02:15)、行者小屋着。まだテントは1張のみで、好きなところに幕営可能!
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 テントを設営し、早速ギアをまとめて中山乗越へ偵察。当初は初日に石尊稜で足慣らしする予定であったが、予報では明日よりも今日の方が好天っぽいので計画変更。一旦、ベースキャンプ(BC)へ戻る。バックは阿弥陀岳。
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 ちょっと遅いが、sonoとなら大丈夫だろうと11:40に行者小屋BC発。文三郎尾根をゆっくり登る。
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 高度を稼ぐに従い、白く輝く北アルプスの峰々が望める。地球は丸い。
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 大同心、横岳方面も白く雪をまとって輝く。
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 去年に登った阿弥陀岳・北稜。隣のテントの2人組が尾根に取り付いているのが望める。
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 中央のリッジが今回の目標であり、永年の憧れでもある「赤岳西壁主稜(2級下、Ⅳ-)」。好天の下でトライできる幸運に感謝。
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 と、突然に阿弥陀方面から轟音が。北稜上部から下部の斜面が雪崩れた。締まった雪面に新雪が2~30cmほど乗っているので、今日は要注意。
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 硫黄岳方面。
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 中岳と阿弥陀岳兄弟。絵になるなー。
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 12:30、トラバース分岐点へ。この時間なら渋滞はないかと思っていたが、少なくとも6人は下部に。写真はトラバース途中から見る取り付き。トラバース中は上部からひっきりなしに雪や氷片が流れてくるので、さっさと抜ける。
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 12:40(+01:00)、取り付き着。ここへのトラバースは滑落が許されないパート。
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 取り付きにはペツル2本の支点。右側にもハーケンがあり、待機者の自己確保が取れる。
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 30分ほど待機し、いよいよ我々の番。13:10、登攀開始!頼んだよー、sono。
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 1P目、ワタシ。チョックストンはガバで、ステミングを張って上部を越える。すぐ上に前のパーティがピッチを切ってロープワークの練習をしていたので、挨拶して追い越させていただく。ロープが屈曲するが、強引に登ると終了点。テラスには2ヶ所にそれぞれ2本づつ支点がある。ところが、この4人は同一パーティーとのことで、さらに先を行かせていただき感謝。

 2P目はツルベでSono。出だしが悪そうであったが、弱点をついて登る。ロープを伸ばし、岩で支点構築。天気良し、風なし、快適!心が躍る。なんて楽しいのだろう。滑りも良いけど、山も良いなー^^。
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 3P目、ワタシ。出だしのちょっとした岩場を越えると雪稜に。40mほどロープを伸ばし、1本だけペツルが打たれている小岩で確保に入る。写真は振り返ったところ。
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 左上が上部岩壁、右側中央が中間の岩場。
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 フォローするsono。
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 先行パーティが上部岩壁下部を登っている。
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 一歩一歩をかみ締めるように登る。
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 4P目、sono。中間の岩場下部に支点があったようで、ピッチを切る。
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 5P目、ワタシ。新雪でスタンスやホールドが埋り、適当にピックやツァッケ(アイゼンの前歯)を乗せ、ぐんぐん突っ込む。テラスまで登ると雪のスラブ面へ。見た目より急であり、新雪で雪が崩れやすくて気分は花崗岩スラブに立ち込む感じで慎重に^^;。ペツル1本が見えたので、そこでピッチを切る。
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 随分と阿弥陀岳(2,805m)の高さに近づいてきた。
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 フォローするsono。
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 6P目、sono。日が西に傾きはじめ、急激に気温が下がってきた。ロープが凍り、繰り出しが難しくなってきた。順調にロープを伸ばすが、なんか上部岩壁までロープが足りない気がし、支点が取れるところでピッチを切ってもらう。(これが正解であった)
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 文三郎を行き来する登山者が望める。
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 1本だけペツルが出ている場所で確保するsono。
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 この頃から、sonoの異変に気が付く。ライブや仕事の疲れと寝不足も祟っているみたいだ。ペースが遅れ始め後続パーティが迫って来て、ちょっと下の岩を支点にピッチを切る。
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 7P目、ワタシ。途中で1本だけランナーを取り、50mいっぱい伸ばして終了点へ、やばかったー。ここで先行パーティに追い付く。終了点直前の数歩は傾斜があり、ここで滑れば80mは堕ちるゾ。新雪の下はブルーアイスなのかツァッケのかかりも悪くシビれた^^;。
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 sonoはかなり体調が悪いみたいで、数歩登っては息を整える。この頃から、冷たい風が当たりはじめる。どのみち上も詰まっているので、ゆっくり登ってきてもらう。後続パーティはロープが足らなくなり、コンテに切り替えた様子。
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 かなり高度を稼いできた。
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 8P目から先は全てトップを行かせて頂く、さんきゅ。上部岩壁の登攀開始。下部は支点が見当たらず、適当に岩でランナーを取る。上部は欲しいなーって場所にちょうどペツルが打ってあり心強い。上部チムニーはザックがひっかかってちょっと苦労。再び、先行パーティに追い付く。
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 8P目をフォローするsono。
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 9P目を登るが、先行パーティは支点がなかったようで岩でピッチを切っていた。クライムダウンし、こちらも岩角でピッチを切る。
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 ここで指の異変に気付く。さっきまで冷たさで痛かった指の感覚が薄れていたので暖めようと手袋をずらすと、薬指の存在感が全くない!親指で触ってびっくり、なぜか両手の薬指だけ表面がカチカチに凍り曲がらない、激汗。慌てて手袋の中で親指でさすり、指を屈伸するうちに溶けてきた。そして激しい痛みが。一方で、夕日に照らし出される横岳に感嘆したり。
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 八ヶ岳特有の冷い風が頬をもシビレされ、発音しづらくなってきた。かといって、プアな支点なのでザックを降ろして目出し帽を出すわけにもいかない。徐々に夜の訪れを感じるようになってくる。sonoも頑張る。
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 初めてのルートなので、あとどれくらいあるのか想像が付かずに、少し焦りが入り始める。10P目、出だしから支点が取れず、ランナウトしたままルンゼに入る。新雪の下は氷化しておりシビレるが、躊躇しているヒマはなく乗り越える。

 面倒なので、ロープいっぱい伸ばすが支点がない。頭くらいの大きさの岩で支点を作ろうとするが、ロープを岩に回したところでロープいっぱいとなってしまいエイトノットが結べない。ただ120のシュリンゲをかければよいだけであったのだが、極度の寒さで思考能力が落ち、ロープにインクノットをつくってビレイループにかけるという複雑なことをしてしまう^^;。フォローを確保する間も猛烈に冷たい風が容赦なく襲ってくる。

 11P目。傾斜も落ちてきたので、ノービレイでロープを伸ばすと、じきに稜線に出た!ロープをどんどん手繰り、sonoも頑張って登ってきた!17:15(+04:05)登攀終了。なんとか日没までに登り切ることができた。
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 後続パーティも心配ではあったが、会話の中で彼らは慣れてはいるようであったので、まずは自分たちの心配を。目出し帽をかぶる、うーん、天国^^。sonoを先に山頂に送り、ロープとギアをまとめる。最短の地蔵尾根か文三郎か悩んだが、真っ暗で吹雪いても降りられる自信がある文三郎を選択。
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 山頂小屋で、いちお証拠写真をパチリ。山頂まで来たので、後は慣れた道なのでとりあえず一安心。暖かい紅茶をすすると、落ち着きが取り戻せる。
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 乗鞍に沈む太陽、身震いするほど美しい。
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 17:35、赤岳山頂(2,899m)へようこそ!時折吹き荒れる烈風でバランスを崩さないよう、慎重に行動。それにしても、さぶい!1月、2月にも赤岳に来たことがあるが、そのどれよりもさぶいぞ!!
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 素晴らしい1日をありがとう。
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 権現の向こうに南アルプスが望める。
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 阿弥陀南稜、茅野の町並み、富士見パノラマも望める。しばし、素晴らしいショーに見とれてしまう。
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 そして、静かに夜の帳(とばり)が降り始めた。
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 文三郎尾根に入ると風も遮られ、毎度ながら「暖かい!」という不思議な感覚に襲われる。
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 美しい夕焼けショーは、引き続いて満点の星空ショーに変わっていく。この瞬間って好きだなー。神の存在を感じるよ。
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 18:45、満点の星空の下、行者小屋BCへ無事に帰着!いやぁ、素晴らしい1本であった!テントに入りお湯を沸かしながら、主稜登頂を祝って乾杯!念願であったルートを好天の下、自分達の力で登り切れてほんと嬉しかった。sono、ありがと。
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 2011年 3月 6日(日)
 
 風の音で目覚める。雪煙の速さから、稜線は冷たい風が吹き荒れていることだろう。昨日のうちに登って正解だったと思う。
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 目標は達成したし、sonoの体調も万全ではないようだったので、とりあえずのんびり朝食を摂ることに。折角なので、横岳西壁付近を散策することに。天気は良いが、風は強いなー。
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 横岳西壁。
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 三叉峰ルンゼの出合まで登り、石尊稜の取り付きを確認。
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 のんびりと周りの風景を楽しみながらBCへ戻り、お湯を沸かしてチャイを淹れる。気分はネパールの山中だ^^;。
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 時間もたっぷりあるし、折角担ぎ上げたビールを開ける。赤岳をバックに、なんたら贅沢。
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 景色をぼーって眺めながら、八ヶ岳を舞台とした色々な思い出を思い起こしてみたり。ゆったりランチをとり、ぼちぼちテントをたたむ。13:00、下山開始。
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 中央の頂きを詰める尾根が、赤岳主稜。さようなら、八ヶ岳。素敵な週末をありがと。きっと、また来るよ。
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 一気に下って15:00に八ヶ岳山荘の駐車場へ帰着し、下山連絡。もみの湯で汗と疲れを流し、冷えた指先もゆっくりマッサージ。どうやら指は大丈夫そうだ。八ヶ岳全体を覆う巨大な笠雲が。明日は天気は荒れそうだ。
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 赤岳主稜は、ずっと憧れの1本であった。誰かに連れて行ってもらうのではなく、自力で登りたいとトレーニングを重ねてきた結果なだけに、久しぶりに嬉しい1本となった。実戦で学ぶことも多く、また不意に美しい景色にも出会え、濃い週末となった。もろもろに、感謝。心強いパートナーに感謝^^。
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by kanechins | 2011-03-06 20:18 | 「アルパイン」の独り言 | Comments(0)

iPod toucn (第4世代) 導入

 出張時、そして通勤や山へのアプローチの車内でカーステレオとしても毎日愛用してきたWalkmanが、いよいよお亡くなりになってしまった。フル充電しても3、4時間ほどしか持たなくなってきていたので、そろそろかとは思っていた。バッテリー交換と接続部の修理で8,000円近くかかってしまうとのこと。

 なら、いっそのこともう少し画面が大きい新しいWalkmanはどうかなと物色していたときに、新たに目に飛び込んできたのが「iPod」。学生時代はマック派であったが最近はすっかりWin派になっていたのであまり気にしてはいなかったが、どうやらWinでも使えそう(当たり前か)。そしたら、32Gbでもwalkmanより安いではないか!画面は大きいし、色々な機能もありそうだし。

 ということで、3日ほど悩んだ末、iPod toucn (第4世代)+FMトランスミッターを購入!とにかく、画面がでかい!ついでにwi-fiも導入してみた。
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 そしたら、いやぁ、びっくり、すごいわiPod!音楽はもちろん、ビデオもとにかく画面がでかい!そして、画面がめっちゃキレイ!!早速映画を入れてみたが、十分使用に耐えるサイズ!写真や動画撮影もかなりキレイ。しかもwi-fi接続時にはネットはもちろん、メールやyoutube、地図、天気情報などもかなり高速に使える!まだやってないけどアプリやゲームも充実しているみたい。これって、家にいるだけなら携帯要らないやん!

 とにかく、どんどんCDの音楽を取り込む。純粋に音楽だけを楽しむならWalkmanのノイズキャンセリング技術や再現能力に明らかに軍配が上がるが、静かな場所で聴くには十分と思う。
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 大事に使おうと、すぐに液晶保護フィルムを張り、シリコンケースに入れた。長い付き合いになりそうだ。使いこなすまでは、まだまだ時間がかかりそうだけど^^;。
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by kanechins | 2011-03-03 02:37 | 「日常」の独り言 | Comments(0)


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