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いろいろな練習~

 5月23日(土)

 活気付いているAWC2に混ぜていただき、懐かしの某人工壁へ。振り返れば、初めてクライミングなるものに触れたのも、yumippeさんにご案内してもらったこの壁であった。道中も懐かしい~^^。それにしても、こんなにデカかったっけ??
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 M隊長をリーダーに、夏のアルパインシーズンに向けていろいろな練習。まずは、カウンターラペルの確認。シングルロープでの下降、レスキュー時などフリクションをGETできる方法。ATCとエイト環によるラペリングの違いについても検討。
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 多人数での行動には不可欠なFIX技術の点検。ただダラッと張ってプルージックで登るだけでなく、シチュエーションに応じてスピーディーかつより確実な支点位置・支点FIXの有無を確認。固定支点の通過にビナ1枚で通過する方法は知らなかった!
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 FIXの通過。その他、確保器がない場合の下降、ハーネス類もない場合の下降なども確認。
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 次に人工登攀(鐙:アブミを使用した登攀)の確認。支点強度に応じたクリップのタイミングや、よりスピーディかつラクな行動を意識し、ワタシも2本登らせていただいた。これで汗びっしょり。
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 垂壁を攀(よ)じる。
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 トップから、遭難者を抱え込んでのカウンターラペルも行う。頭ではわかっていても、いざとなると焦って頭が真っ白!?

 次に「シングルロープを折っての懸垂下降中に、末端の長さが異なった場合の解除方法は?」という課題を与えられ、皆で検討。ATCの場合にはそのままカウンターラペル気味に下降が可能だが、エイト環の場合には自己脱出の要領で一旦エイト環を解除する必要がある。
 右側では「50mのシングルロープと細引きがあるときに、50m懸垂してかつロープも回収する方法は?」という課題。何事も「覚える」のではなく、「理解」することが大切だ。
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 「シュリンゲ2本、ビナ2枚でロープテンションを得る方法は?」という課題。1/2引き上げシステムまでは構築できたものの、テンションを張りなおす際の固定法で詰まってしまった、汗。
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 残りの時間は内部壁を1本登らせていただく。FRPのいわチックな壁で、気分は外岩!?高さもあるし、なかなかステキな壁である。
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 前に訓練は「年に1度は」と書いてしまったが、「半年に1度」でもよいくらい。素晴らしい機会を与えてくれたM氏、AWC2の皆さん、ほんとにありがとうございました!またぜひ、ご一緒させてください^^。

 さて、一足早く失礼し、乗鞍へ向かう。予報では日曜は「曇り時々雨」であったが、自称「晴れ男」なので気にせず向かう。某所には既にテント村ができており、その中にまぎれるようにテントを設営し、七輪焼き開始!空には満点の星!明日はGTの仲間たちと素晴らしき「滑り納め」(注:今回はテレマーク)ができそうだ!


 5月24日(日)

 が!深夜、雨がテントを打ちつける音で目が覚めてしまう。空が白む頃には、何か冷たくて目が覚める。げ!そう、まだテントに「吹流し」をつけたままであったが、こいつは水を通すのを忘れていた、汗。
 シュラフ、びっちょ。山パンツ、びっちょ。外は雨。。。まだ出発していないリーダー、ちゃる子に電話をかけ、ネットでレーダーを見てもらう。「こりゃ、ダメだわ。。。」ということで乗鞍BCは中止に。。。
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 雪はいつになく少なく、これで今シーズンの滑りは終了。また来シーズンは、よろしくお願いします!
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by kanechins | 2009-05-24 22:24 | 「岩」の独り言 | Comments(0)

乗鞍岳BC 他

 2009年5月16日(土) 天気:くもり のち 雨

 今シーズンの「滑り納め」と称し、乗鞍岳へ向かうことに。三本滝Pで慌てて準備をし、ギリギリバスに乗車(~位ヶ原山荘 片道1,150円)。予報が芳しくないせいか、去年と比較してヒトは少ない。
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 それでも、この予報でも入山するスキーヤーはそこそこいる。ここ数日の低温で雪面は締まり、ボード用の靴はキックステップがほとんど切れないので最初からアイゼンを装着。
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 雪が良く締まっており、アイゼン歩行はシール登高よりもぐっとラク^^;。深雪ではヒーヒー言わされるボーダーも、こんなときは良いものだ。
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 目指す乗鞍岳(3,026m)とワタシ。
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 昨年はうじゃうじゃあった人影も、今日は疎(まば)ら。
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 「肩の小屋」を通過する頃から風が強く当たり始め、気温もぐっと下がってきた。外気温が+3℃であったので、体感温度は-10℃くらい?久し振りに着けたアウターグローブでも、指先がかじかむ。。。
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 稜線手前まで登ったところで天候が急激に悪化し、瞬く間に深いガスに包まれた。雪面も急にガリガリになりはじめ、ホワイトアウトになっても滑りが楽しくないので、標高2,900m付近で滑降モードに。
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 固く氷化した雪面の上に、純白の雪が積もっていくのがわかる^^。こりゃ、月曜日あたりは楽しそう(怖そう?)だ^^;。ボードを履くのも久し振りで、出だしは緊張。でも、滑り始めれば位ヶ原はあっという間。
 トイレ付近まで降りてくると、またガスが晴れてきた!?折角なので、摩利支天と富士見岳の間の斜面をツボ足で登り返す。滑る。う~ん、いい感じ。なので、また登り返した^^;。

 都合、軽く3本滑ったところで下山開始。山荘手前の斜面では雪が雨に変わり、雪面もグサグサ。
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 バスの時刻を調べていなかったが、山荘前に停車しているのが見えていたのでのん気に滑っていたら、小屋に着いたらバスがいない、汗。2時間ほど待つことに。暖かい小屋の中で休ませていただき、助かりました^^。

 さて、下山して向かうは、Kスポーツ!今まで使っていたロープのキンク(ねじれ)がひどくなっており、ルベルソでの確保も困難なほどにクタクタになってしまったので、命を預けるものだし新たに購入すると決めていたのだ。モノも決めており、マムートのGalaxy(10.0mm、60m)を購入!
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 今使っているダブルロープがマムート(Genesis)で非常に具合がよかったので、シングルもマムートに。リード専用にInfinity9.5にするか、はたまたTRにも耐えられるようにEternity10.2にするかも随分と悩んだが、間をとってGalaxyに^^;。ホントはスーパードライが欲しかったが、60mの在庫がない。ネットでも探していたが、Genesisは人気なのか、どこも品切れ状態だったので思い切って購入!

 夜は松本名物「山賊焼き定食」で美味しくおなかを膨らまし、松本支部のSato氏宅で宴会~。スキーと雪の話だけで、午前2時まで話が尽きないワタシたちって???


 5月17日(日) 天気:風雨

 午前6時半起床??山でもないのに、朝がめっちゃ早いSato氏に起こされる、笑。外は大荒れで、あっさり諦めがつく。のでのんびり行動を開始し、久し振りにホリエジムへ。考えたら、ジムもすんごく久し振り??ボルダラーSoya氏の指導のもと、課題を設定してもらいワイワイ。
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 後半はロープも触らせてもらうが、久し振りで腕パンパン&お疲れモードなためか、全く冴えない登りになってしまった。。。仕事も少しづつ落ち着いてきそうなので、またジムに通うかな~??
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 さぁまた、1週間が始まる。がんばるぞー!おー!
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by kanechins | 2009-05-18 03:02 | 「滑り」の独り言 | Comments(2)

甲府幕岩 & 小川山

 5月9日(土)

 この週末は天気が良さそうであったので、シーズンインに備えて再び外岩へ。ほぼ半年ぶりに甲府幕岩へ行ってみる。比志からのゲートもOPENしており、難なくイン!久し振り~、って感じ^^。天気もよく、エリアはそこそこに賑やか~。

 まずは「ペンタゴン」でアップし、初・幕岩のSにはぜひオンサイトトライして欲しかった看板ルート「イエローマウンテン(5.9、★★★)」へ!安定した足取りで、危うげなく核心をクリア。焦らず1本づつボルトを越え、見事にマスターオンサイト!外岩が数回目とは思えない。今後が楽しみ~。
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 そのまま調子に乗っちまえーとそそのかし、ワタシの好きな「アイソメトリックス(5.10c)」へSがマスターで取り付く。3ピン目までクリップできたものの、ルートが読めずにテンション。このルートは確かにハマりやすいでねぇ、気にしない、気にしない^^;。

 メルヘンランドはヒトが多い上に10台は沁み出しでびっちょ。さらに奥へ進み、目当ての「シルキー(5.11b、★★)」へ。が、先客グループがわいわいやっている。空きそうにもなかったので「ブラッキー(5.11b、★★★)」へ!が!超ニガテなカンテルートでハマりまくり、ぜんぜん歯が立たない、汗。なんかオレ、全然登れなくなってね??やべ。。。

 次はSが「森からのおくりもの(5.10b)」へマスタートライ。ワタシも初見なのでムーヴがわからない。
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 厳しそうな3ピン目をクリップしてから、右往左往。粘りに粘ってホールドを探すも力尽きてフォール、まじ残念。。。あきらめずに(えらい!)、再度トライ!が、どうしてもムーヴが組み立てられないようだ。試しに登らせていただくと、なるほど、ちょい悪い。でも、bのスタンダードな感じで楽しい。

 ワタシはそのまま隣の「山椒は辛い(5.11a、★)」へマスターで取り付く。
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 核心っぽい出だしのハングを越えて一安心していたら、やっぱり山椒はめっちゃ辛かった。。。指先を消耗し、今日はもうゴチソウサマ。去年の秋と比べて、すんごくヨワヨワになっている、涙。それでもやっぱり、幕岩はたのしー!今年も通いたいなぁ。通えるかな??
 
 夜はラジウム鉱泉「増富の湯」で汗を流し、某所で他のクライマーたちと一緒に幕営。今夜もSが食材を用意してくれた、ありがと~。名づけて、イタリア鍋!エビのだしがうまうま。
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 地元のオジサマも加わり、楽しい夜は更けていった。いよいよ幕岩もシーズンインだなぁ~^^。


 5月10日(日)
 
 みんなの朝食を、またSが用意してくれた。ありがとー。朝から満腹!?
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 今日も幕岩に入る予定であったが、指先の消耗が激しい(ヨワすぎ)のでスラブを求め、またも小川山へ~。GWとは打って変わって、静かな廻目平。

 すんごくリバーサイドエリアへ行きたかったのだが、ん、やけに金峰山川の水が多いゾ!そういえば、一昨日はすんごい雨だったのを忘れてた、汗。どうしても行きたかったので渡渉ポイントを探すも、どうも厳しそうなので諦め、八幡沢に入ることに。

 まずは、絶好調なSに「トムといっしょ(5.10a、★)」を勧める。カブリがちょっとコワイとのことであったので、まずはワタシがヌンチャクを掛けに上がる。そしてSがフラッシュトライ!バランス良く、安定した登りを見せてくれる。核心部ではしばらく躊躇していたようだが、思い切って乗り越え、見事フラッシュ!外岩のグレード更新、おめでとう~!
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 「ブラック&ホワイト」周辺は講習会か、すんごいヒト。さらに上部へ。「シングルのスラブとマルチ、どっちがいい?」と聞くと「マルチ!」と。すんごく久し振りに「春のもどり雪(4P、5.7)」へ。雪が舞い降りたような美しいスラブ。新緑が映えて気持ちE~。あ、このルート、Tさんが初登なんだ!って、ちょっと感激。
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 1P目はボルトがあるが、2P目からはボルトもピトンもない。あれ?もしかしてナチュプロが必要??いくらでもルート取りが可能で、潅木だけを支点に登っていく。ちょっと本チャンちっくで楽しい^^。
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 最終ピッチも、途中の軟弱な木でランナーが1ヶ所取れただけ、笑。2P目からはほとんどランナーが取れないが、まぁ5.7かなぁ、って感じで楽しいマルチとなった^^。
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 山頂から振り返ると、意外に傾斜がある。
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 風がめっちゃ強かったので、早々に懸垂下降。
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 白樺を励ますような、新緑がまばゆい。
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 春風がまた、心地よい。
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 やっぱ、ピッチを繋いで頂きへ至るマルチって、素直に楽しいなぁ。下部エリアが空いたので、TRを張って遊ぶことに。TRだからと「アルピニスト(5.12b)」へ。核心までも厳しいが、核心はありえん、って感じ^^;。
 気になっている「ブラック&ホワイト(5.10c 改訂、★★)」へ。2ピン目がありえんほど遠いが、登ってみればなるほどなぁ、って感じ。堕ちればグラウンド(地面への墜落)は間違いないが、次回はぜひRP狙って登ってみたい。

 疲れが心地良いうちに、廻目平を後にする。さぁ、いよいよシーズンイン!今年こそ、上達したいな!!(って、毎年言ってます、ハイ^^;)
 どうぞみなさん、今シーズンもよろしくお願いします!!
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by kanechins | 2009-05-10 23:46 | 「岩」の独り言 | Comments(0)

小川山 in GW

 5月4日(みどりの日)

 白馬主稜を終え、感動が覚めやらぬ前に小川山へ向かう。GWの小川山は初体験!「GWの小川山はガラガラで登り放題!」ってナゼか勝手な想像をしていたが、行ってビックリ!!車を停めるスペースすらままならない状態、汗。まるでお盆の様相であった。
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 幕岩への転戦も考えたが、せっかく来たので場所をなんとか確保。川向こうにはすんごい人並みが見えたので、無難にガマエリアへ。が、ここも当然のようにすんごい人であった。
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 たまたまガマルートが空いていたので、マルチピッチが初めてというSをご案内。それにしても、これほどまでに賑やかなのは初めてだ、笑。
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 核心部も難なく越えてくるS。修行の成果が出てまんなぁ~^^。みっちりロープワークを仕込んであるので、次回は余裕でオールトップで行けそうだ。
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 天候はイマイチであったが、トップまで上がってくると心地よい。写真は廻目平方面。
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 最初はあんまり乗り気ではなかったようだが、すっかりマルチの楽しさに巻き込まれてくれたようなので、ヨカッタ、ヨカッタ。
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 懸垂下降しスラブ状岸壁へ。が!!そこには40人近い人、ひと、ヒト!?とてもルートが空きそうにもないので取り付きへ戻り、スラブの復習。

・「ごめんねエッチャン(5.10b)」 ガバが続く露出感が心地よいルート。構成、長さを含めて楽しかった!★が付かないのが、個人的には不思議!?取り付きの限定がよくわからないが、bはないような??
・「KC's BananaCake(5.10a)」 快適なスラブから始まる。核心は後半??自分のムーヴが間違っているのかもしれないが、aの動きではないような??写真はワタシ。
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 その他、周辺のスラブで遊ぶ。外岩にはまだ慣れていないはずのSが「ガマ2P(5.9)」を難なくRP。もしかして、スラブ向き??
 
 夜も、それは賑やかな廻目平。おいちーパスタもゴチソウサマ。
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 5月5日(こどもの日)

 どこもまたヒトが多そうなので、思い切ってマイナーエリアを探索。「おばさん岩」に行って見る。すると、ガマで一緒になった若者グループにまたばったり!考えることは同じ??笑
 朝からドンヨリ天気で、岩もなんだか湿気っぽい。こんな日はモチベーションが低い。モチベーションが低いときに、登れるはずもない、汗。

 まずはアップで「私がおばさんになっても(5.9)」へ。が!これがとんでもない??すんごく悪く、シングルなのに屈辱のA0!?「これが9のワケがない!!」。後から来たグループのうまそーなおじさんも、堕ちていた。。。後で調べたら、10bに格上げになっていたようだ、汗。そのつもりで登っていれば、また違うのだろうけど(言い訳)。

 ずっと前から気になっていた、小林由佳ちゃんの「子供をなめんなよ(5.10a/b)」を狙うも、沁み出しでびっちゃに濡れていて×。写真の「母子草(5.10c、★)」に取り付くも、3ピン目をクリップしてから進めない、汗。TRをセットし試登するも、今日はなんだかイケる気がしない。気になる「レール・デュ・タン」もあるので、また晴れた日に来てみたい。
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 ここで、雨がぱらつきはじめる。他のグループも来たので1階に移動し、これまた小林由佳ちゃんの「天空の戦い(5.10a)」へ。ハングからスタート。ロープの流れに注意し、長めのランナーを取る。快適だし、これはおもしろい!!個人的には★だなぁ^^。

 いよいよ雨も本格的に。天候が悪いせいか、廻目平もウソみたいに静かになっていた。そして、小川山を後にする。さぁ、また忙しい日々が始まるぞ。。。
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by kanechins | 2009-05-05 23:57 | 「岩」の独り言 | Comments(4)

白馬岳・主稜 (後編)

 (前編からのつづき)

 傾斜は容赦なく増し、核心の近づきを予兆させるかのようであった。
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 左側の突起が2峰で、さらにその奥(右側)が白馬岳山頂。そして、いよいよココから主稜の核心がはじまる。
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 核心に備えて、風をしのげる場所で小休止!
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 反対側から、姐さん撮影^^。
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 写真が2峰の取り付き。岩と雪面の間はシュルンドとなって口を開いているため、左端まで回り込む。傾斜が増すうえ、岩が露出しはじめピッケルのシャフトが入らないため、不安があればロープを出したい場所だ。我々はロープを出さずに慎重に通過。
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 2峰をほとんど登りきった場所から振り返る。あまりに急で、後続のメンバーが見えない。こうやってみると、結構、大雪渓側(右側)にも雪庇が発達している。視界不良時は要注意だ。
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 雪面にバケツを掘り、アンカー(メインとなる支点)をスノーバーで確保する。
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 そしていよいよ、山頂へ向けてアタック開始!写真は、ロープを結び、折角持ってきたからとダブルアックス(両手にピッケルを持つ)を持つワタシ。
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 写真はトップを行くワタシ。
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 見上げると、張り出した雪庇が覆いかぶさる。崩落してこないことを、ただ祈る。
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 30mくらい登ったところで、下から声が。「おーい、ちょっとロープが足りなそうだ~」って。おいおい、マジですか??スノーバーで頼りないセルフを取る。そして、下では別の50mロープを接続している様子。
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 ココから雪庇を見上げる。
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 アタック開始直後は「こりゃ、楽勝か?」と思ったが、傾斜は徐々に増し、シャフトは垂直に刺せないくらいでビビる。ロープ接続が完了し、再び登り始める。

 そして雪庇直下まで登り、トラバースに入る。が!せり出した雪の塊に体が押し出され、ほぼ垂直の壁状態、汗。足下には数百mの空間が広がり、いつ抜けるともわからぬスタンス、20mほどのランナウトに怯えながらも、落ち着いて一歩一歩進む。
 そして急な雪壁を乗り越えると、急に眼前に、まばゆい光が溢れる巨大な空間が広がった!白馬岳山頂(2,932m)だ!!やった~。振り返って、2峰を見下ろす。
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 下から見上げたときは「大した長さはないかなぁ」と思ったが、実際は取り付きの岩から60m以上あったようだ、汗。「50mロープでOK」というのは、ガセネタだったみたいだ、汗。後で聞くと、2ピッチに切るのがフツーのようだ。

 雪庇を避け5mほど内側へ進み、ピッケル2本とスノーバー1本でアンカーを設置し、メインロープを固定。合図をして、セカンド以降が登ってくる。写真で見ると傾斜はそれほどでもないように見えるが、セカンドがいる右側は雪庇本体で、直下は絶壁となっている。
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 写真は、主稜の全景。
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 セカンドのsasaki氏がピックを雪面にきめ、一気によじ登る。お疲れ様でした!!
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 サードの姐さんも登りきり、そしてラストのsato氏をスタンディングアックスビレイで確保。そして、4名みな、無事に白馬主稜の登攀に大成功!会では以前、ことごとく敗退してきたルートのようで、好コンディションに恵まれた我々は、ほんとに幸運だったと思う!
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 ちなみに、トップアウトは11:55、ラストアウトは12:20くらい。猿倉からの登り標高差は、実に1,700m超!8時間に及ぶ、実に登り応えのある登攀となった。

 しばし休憩を取り、ギアを片付けてから小屋へ向かって下りはじめる。そこはもう、天国のよう^^。
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 そして、登頂を祝して乾杯!!そりゃ、旨くない訳がないんな~。
 登っている途中に困難にさしかかったとき、「山頂でビールを飲むぞ!」と自分を励ましていた、汗。いやいや、困ったときは仕事でも遊びでも、まずは身近なつまらない目標を立てると良いらしい^^;。
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 前にも書いたが、20年に渡る「長い夢」であった白馬主稜。目標どおり(1)好天のもと、(2)自分たちの力で、(3)猿倉からの日帰りで、(4)オールトップで行かせていただけた!ということで、自分にも乾杯!してもいいでしょ^^;。
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 かなりゆっくり休憩を取る。大雪渓からは、スキーやボードを担いだ人たちも多く上がってくる。左側が杓子岳、真ん中が白馬鑓ヶ岳。かっちょいー。
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 展望、天候も良く1時間以上休憩し、13:50に下降開始。雪渓上部は適度に締まり、快適に下れる。
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 杓子岳よ、また来る日まで。
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 後半は雪がぐさぐさに腐り、ヒザまでの深いラッセル!?疲れた体には堪えるが、ええい、あとは下るまでよ!そして白馬尻を15:10に通過。登ってきた主稜を振り返る。素晴らしき1日を、ありがとう!
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 そして、猿倉に16:00着!行動時間12時間の大冒険となったが、好天、トレース、適度な積雪量と足並み揃ったメンバーにより、予想よりもかなり早く下山でき、明るいうちに自宅に帰ることができた。

 20年来の夢であった白馬岳・主稜。楽しく無事に登ることができて、あらゆるものに大感謝である。
 一緒に歩んだメンバー、心配してくれたあなた、応援してくださった皆様。ありがとうございました!

 参考装備 (4人パーティ)
 ツェルト(簡易テント) 4、スコップ 2、ゾンデ 2、雪崩ビーコン4、バーナー&鍋 2セット、
 スノーバー 3本、9mm×50mロープ 2本、ギアは適宜 など
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by kanechins | 2009-05-02 22:00 | 「アルパイン」の独り言 | Comments(3)

白馬岳・主稜 (前編)

 5月2日(土)

 sato氏、sasaki氏、そして姐さんと猿倉の駐車場(標高約1,210m)で合流。ヘッドランプを装着し、04:10に歩行開始。凍った林道を登り始めると、じきに夜の帳が開けてくる。

 1時間ほど歩くと、白馬尻(1,530m)周辺に到着。眼前に、これから登る白馬主稜がででんとそびえていた。スカイラインが主稜。「傾斜はゆるいが、長そうだなぁ~」という印象であったが、実際は「傾斜は急だし、めっちゃ長いわぁ」って感じであった、汗。
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 アイゼンとハーネスを装着し、これから始まる主稜登攀に心を馳せる。
 05:40、登攀開始。
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 白馬大雪渓を横断して左岸へ渡り、傾斜が一番ゆるそうなところから取り付く。朝が早いので、雪面はまだ締まっていて快適。
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 固く雪が締まったあとに降雪があった場合には、とてもヤバい斜面。遠くに先行する2人組みが望める。
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 太陽が昇ると一気に雪面は緩み始めるので、雪面が締まったうちに8峰まで登り切ろうと休憩も取らずに高度を稼いでいく。
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 先行パーティを徐々に追いつめながら、まだ遠い8峰を見上げる。
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 そして、07:15。8峰直下のレストポイントに到着。1時間半ほどで、600mほどの高度を稼ぐことができた!陽射しは強烈で、カッパでサンシェードを作って休む。SPF50の日焼け止めでも太刀打ちできず顔面がヒリヒリするため、日焼け止めを塗りなおす。
 緩み始めた雪面に気が急いてしまったか、ココに赤いシュリンゲとカラビナを置き忘れてしまった、涙。
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 15分ほど休息をとり、再び8峰を目指して登り始める。この急斜面を登りきれば、いよいよ主稜が始まる!
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 ものの15分ほどでコルに上がった。さぁ、いよいよ主稜の始まりだ!
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 雪庇は白馬沢側(尾根の右側)に発達するとのこと。右側に寄り過ぎないように注意しながら歩く。誤って踏み抜けば、数百mは止まらないであろう。。。
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 次第に気温は上昇し、雪面は刻々と変化する。まるで生き物のようだ。強い陽射しに照らされた雪面が、徐々に緩んでくるのが実感できた。
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 上の写真の急斜面を登りきった場所から、後ろを振り返る。白馬沢側に伸びた雪庇が望める。
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 恐らく、コレが6峰の登り。両側ともすっぱりと切れ堕ちており、ちょっと緊張。先行パーティが止まっている場所はシュルンド(雪面の切れ目)になって崩れかかっており、非常に登りづらくビビった。
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 6峰を登りきると、次はクライムダウン。これだけ見れば大したことはないが、両側は切れ落ちているため緊張する。コルには幕営の痕跡があった。ここで先行パーティを追い越す。
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 急な登りは容赦なく続く。
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 左側に眼をやると、杓子岳がででーんと構えていた。
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 バックには小蓮華からの尾根が伸びている。
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 広い場所があると、ほっと一息つける。
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 ナイフリッジ上では細かいアップが続き、5峰、4峰はどれがどれかわからないまま通過。白馬沢側はスッパリと切れ落ち、気が緩めない。
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 このようなリッジが続き、緊張感が絶えない。写真右上のマッシュルームを高巻くとき、眼下に数百mの空間が広がり、ちょっとイヤラしい。
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 ほっと一息。
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 が、上を見上げると、傾斜は益々増していくようだ。。。
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 幕営跡を拝借して小休止。強い陽射しで温まったドリンクに雪を放り込むと、きりっと冷えておいし~。sato氏に頂いたバナナチップがまた、妙においしかった^^。
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 さぁ、いよいよココからが核心だ!気を引き締めていこう~!       【つづく】
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by kanechins | 2009-05-02 21:00 | 「アルパイン」の独り言 | Comments(0)

長年の夢、叶う!

 それはそれは、実に「長い夢」であった。
 
 18歳の夏。大学に入り、初めての夏合宿。白馬~槍ヶ岳~上高地、山中テント13泊という、今思えばお金がなくとも、時間と体力は有り余っていたあの頃でしかできない山行。2日目に登ったのが「北アルプス・白馬岳(2,932m)」。

 初めての3,000m級に加え、当時はまだ装備も重く、合宿前半の8日分の食糧や燃料もあり、30kgほどの荷を担いで大雪渓を登ったためか、軽い高山病になった。1歩、1歩が重たくも、必死で山頂まで歩んだその感動と眼前に広がる風景は、鮮烈に今でも覚えている。

 山頂の東側は足がすくむほどの、断崖絶壁。ヒダのように、細かい尾根がはるか眼下に延びている。先輩が「あの顕著な尾根が、『白馬主稜』だ」。そのときは「こんなところ、一生かかっても登れるわけがない。いや、コエ~から、登りたくもないなぁ」と思った。

 が、山を続けていく上で、いつかは必ず登りたいとずーっと願ってきた。そして、行くなら(1)好天のもと、(2)連れて行ってもらうのではなく、自分達の力で、(3)猿倉からの日帰り速攻で、そして(4)トップで登り切りたい、とずーっと願っていた。
 が、そんな好条件がカンタンに揃うワケがなく(主稜のベストシーズンはGW前後と極めて短い)、ほぼ20年目にして、やっとそのチャンスが訪れた。

 そして、2009年5月2日(土)。やっとその夢、「白馬主稜の登攀」が実現した。
 幾重にも重なる雪稜を乗り越え、最後の雪壁をよいしょと登り上がった瞬間に眼前にパッと広がった、広大かつ輝く風景。産まれ出てきた瞬間も、こんな感じなのかもしれない。
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 こんなに感動したのは、ホントに久し振りだ。一緒に歩んだ仲間たちには、ホントに、ホントに大感謝である!また心配してくれた方、応援してくれた方もありがと~!!
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by kanechins | 2009-05-02 00:00 | 「アルパイン」の独り言 | Comments(0)


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