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小川山キャンプ

 クライミングが初めてという仲間と一緒に、晩秋の小川山を訪れた。予報が悪くいつになく静かな廻目平であったが、ガマエリアはこじんまりと賑やかに紅葉のスラブを楽しむことができた。
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 「他人に物事を教える」という行為の中で、実は一番勉強になっているのは「教えている本人」だと思う。今回は、目からウロコなことが2点あった。

 みんなは、ヌンチャク(クイックドロー)の岩側とロープ側のカラビナ・ゲートの向きは同じであろうか?反対であろうか?ワタシは反対向き派であった。理由は、自分が進む方向に向かって岩側のカラビナをかければよいのでわかりやすいから。でも、これは絶対的な理由にはならないし、諸先輩方に聞いても明確な理由は教えてもらえず「向きなんて、個人の好みでOKでは?」とのことであった。

 しかし、今回ふと「これじゃ、ゲートが岩に当たっちゃうね」という一言で、悩みが氷解する思いであった。そう。ペツルボルトでなら問題はないが、リングボルトではゲートの向きが反対だと岩側にゲートが来てしまうのだ!こんな当たり前なことに、なぜ今まで気が付かなかったのだろう。すぐに、全てのカラビナ・ゲートの向きを同じ方向にした。

 もう一つは、懸垂下降が初めての人に現地で教える場合。当然ながら、上でセットが適切であるか確認しなければならない。と同時に、先に下降してロープを持ちバックアップもしたい。この矛盾にいつも悩んでいたが、これも実にカンタンなことであった。最初に初心者に下降器をセットしてもらい適切か確認し、そのままその下のロープに自分も下降器をセットし、先に降りればよいだけだ。
 なんて当たり前で、カンタンなことなのだろう!今までに色々な技術書を読んだが、この方法が記されたものはなかった。てか、当たり前の技術なのかな??これこそ目からウロコであった。

 まだまだ、知らないことがいっぱいあるなー。そんなことを気付かせてくれた仲間には感謝である。
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 佐久時代に大変お世話になったIさんグループとも再会でき、苦手なスラブもいっぱい練習できたし、ワタシにとっても実のある合宿となった。日曜日は風が冷たく、「灯明の湯」で冷えた体を温め、野辺山高原の蕎麦に舌鼓。
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 さぁ、これからの1ヶ月。滑り始めまでの間、今年こそは真剣にレベルアップを図りたい。と、毎年思っているような??みなさん、また一緒に遊んでください~!!
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by kanechins | 2008-10-26 23:19 | 「岩」の独り言 | Comments(0)

坊抱岩

 先週のつくば出張に続き、今週は東京出張でさきほど帰宅。ブログを仕上げる前に次の週末がやってきそうな勢い。ジムもご無沙汰だし、泊まりの出張は外食ばかりで体重も増加中!?さておき、備忘のための日記。

 10月19日(日)
 今日は山岳会の仲間と岩トレへ。最近クライミングに目覚めたトッキーと、「岩はやらない!」と豪語していたもののちょっと最近岩に興味有りげなM嬢と坊抱(ボゴダキ)岩へ。あれ?そういえばM嬢は確か「沢もやらない!」って言っていたそうだけど、今や立派な沢ヤ!?

 午前8時半に上山田温泉に集合。天気は良いものの、稜線から上は強く冷たい東風が吹き荒れていて寒いっ!まずはアップということで「湯の町旅情(5.7★)」へ。短いし、5.7だしって超ナメまくって取り付いたら、終了点近くで坊抱特有のホールド、スタンスに焦る!?5.7なのに、結構マジモードでOSm。まだまだ修行が足らない。。。
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 次第に太陽が射しこんでくると、暖かくなってきた。次に「桃(5.10a)」を再登。
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 「腕が嫌がっている~」といいながらも頑張るM嬢。ちょうど松本のダブルSさんもいらしていて、近くでワイワイ登らせて頂いた。
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 「レインワルツ(5.9)」を再登するワタシ。今日はなんだか、これくらいで丁度いい!?
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 すっかり沢ヤなM嬢も、来年(の沢)に向けて頑張る。
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 「カサブランカ(5.10b★★)」のワタシ。今回は珍しく写真がいっぱい。ありがとー!見た目はカンタンそうであったが、思ったよりもカブっている(前傾が強い)。最初から最後まで核心が続く感じで、なんだかボルダーちっくな好ルート!?
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 トッキーは、TRながらトップアウト!やるなー。ジムにも通い出し、これからどんどん強くなって、ロープを張ってくれることでしょう!?
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 「スローダンシング(5.10a)」「石の華(5.10c)」「ミストラル・ダイク(5.8★)」で遊ぶうちに、腕が上がらなくなる。3時を回ると太陽も西に傾き、再び風が冷たくなったので退散。
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 いよいよ空気も冷たくなってきた。あとどれくらい、外岩で遊べるだろうか?
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by kanechins | 2008-10-23 01:28 | 「岩」の独り言 | Comments(0)

錫杖岳前衛壁・左方カンテ(4級上・V-A0)

 10月13日(祝)
 05:10に周りの声で目覚める。外はまだ暗いぞ!?ぼちぼち起床し、各自で朝食。テントを撤収し、ギアの確認。2人でカム一式、ナッツ一式、ヌンチャク10数本、シュリンゲ類7~8本他+8.5mm&8.2mm・50m。

 完全に空が白んだ06:30に出発。笠ヶ岳へと続く登山道をテクテクと登っていく。太陽の光が西穂高から差し込むと、辺りの紅葉が一気に燃え始めたっ!
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 クリヤ谷を登っていると、次々にヘルメットやロープを装備したパーティが降りてくる。3連休の最終日ということもあるが、一体どれだけの人が入山していたの??そんなことを考えていると、これから登る錫杖岳・前衛壁がドドーンと現れたっ!相変わらず、デカいなぁ。。。
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 錫杖沢と前衛壁。クリヤ谷を渡渉し錫杖沢に入り、途中から北沢を登って岩稜の基部に出る寸法だ。渡渉点で07:50。
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 赤線が左方カンテ(点線は裏側で見えない部分)。標高差は200m以上!?
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 マーキングと踏み跡を頼りに遡行する。基部までもなかなかの登り!?
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 息を切らせて登っていくと、突如として巨大な岸壁が頭上に覆いかぶさってきた。
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 左方カンテの取り付きに08:25着。既に1パーティが準備に取り掛かっていた。関東から来たガイドとお客さんのようで、聞けば昨日は左方カンテだけで13パーティが取り付いていたらしい!?先行パーティが登ってるうちに準備を整え、08:50に登攀開始!
 
 1P目(Ⅲ・30m、トップ Ichiro)
 ルンゼの左フェース&カンテ状を追従する。ボルトはなく、木の枝や根で支点を取る。終了点は木に巻きつけられたシュリンゲの束。
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 2P目(Ⅳ・30m、トップ Kanechin)
 カンテを少し登ってからルンゼに戻る。徐々に傾斜が増し、部分部分でカブリを乗っ越すようなムーブも出てくる。最後の方でチョ~厳しいカブったクラックが出てきてマジパンプしそうになるも、冷静に左を見ればなんのことはない、容易に巻けて小さなテラスに出た^^;。写真はセカンドで抜けてきたIchiro。
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 先行パーティが苦労されているようだったので、ここで小休止。ふと後ろを振り返れば、急峻な錫杖・本峰が構えていた。
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 3P目(V+・20m、トップ Ichiro、スラブの途中でピッチを切る)
 ピナクルを越え、高度感のあるスラブチックなフェース。 岩も固く安定し、フリーをやっている人なら実に快適なピッチである。

 4P目(Ⅳ・40m、トップ Kanechin)
 バンドを右上し、そのまま写真のチムニーに入る。奥に入りすぎるとザックがひっかかる。上に見えるブッシュ帯まで登るが、ほとんど支点が取れずに冷や汗をかいた^^;。木の根っこでアンカー(メインとなる支点)を取る。
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 5P目(Ⅳ+・40m、トップ Ichiro)
 快適なフェースではあるが、思ったよりも支点は少ない。いや、昨年の記録を見ると、明らかにボルトが少ない!?抜いたのか、抜けたのかはわからないが。上部ではカムも積極的に使用。上部で「無名ライン」を登ってきたパーティと鉢合わせ、そこでピッチを切る。
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 写真は5P目終了点でビレー(確保)をするIchiroと、バックは昨日登った西穂高方面。
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 6P目(Ⅱ・15m、トップ Kanechin)
 コンテでも行けそうであったが、先が見えなかったのでスタッカートで登る。が、あっという間に松の木テラスへ出た(11:25)。ここで3パーティ待ち!?靴を脱いで足を安め、ランチを摂ったりと小休止。ロープもゆっくり束ね直したりもできた。
 写真は先行パーティが登っている様子。出だしがⅣ+A1の核心!?しかし、ワタシの核心はこの先に待ち構えていた。なぜカンテに出たところで渋滞しているのか、まだ知る由もなかった。。。
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 7P目(Ⅴ・A0(Ⅳ+・A1、Ⅴ+)・40m、トップ Kanechin)
 時間もかなり遅くなっていたので、迷わずA0で乗っ越す。すぐにチムニー状になるが、これまた支点が少ないし、ナッツが決まりそうな場所もない!?もうとにかく、登るしかない。細かく右往左往しながらルートを探し出し、やっとの思いでカンテへ。
 しかし!カンテを乗り越えると下は150mを越える絶壁の上!?しかも、ちっちゃなハーケンが1枚残置されているだけ!?シュリンゲで伸ばしてクリップ。その上は涙が出る、砂が乗ったスラブへのマントリング。ここで今度は、懸垂待ちのパーティとの渋滞!?

 8P目(Ⅳ・40m、トップ Ichiro)
 ここもまたイヤラシイ!叩けばカスカスな音がする、風化したフレーク。おまけに錆びたリングボルトが1本だけ!?落ちれば吹っ飛びそうで、ビレーする方もシビれた~。
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 8P目終了点のIchiro。いやぁIchiro、このピッチはよくぞ頑張った!パチパチ!ほんと、お疲れ様でした~^^。でも、まだ握手は早い。そう、ここから降りなければならないのだ(終了点13:30)。
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 登ってしまって、じゃじゃじゃじゃ~ん。
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 ここから懸垂下降を4ピッチ。懸垂下降は最も事故が起こりやすいもの。指差し確認も交えて、間違えのないように下降開始。アホみたいな高度感にビビりの入った私は、しっかりバックアップも取る。でも、これが正解。1本のロープが新品で、下降しているとキンクしまくりで絡まったり!?両手を使って解除できたのでよかった。。。

 写真は最終ピッチの下降。大ハングの直下にあるペツルボルト2本の下降支点だが、ハンギング状態での支点セットとなる。ロープ一杯、ギリギリで地に立つことができた(14:55)。
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 ロープが垂れている高さの4倍近い高さに居たってことか、汗。ここでIchiroと握手を交わす!好天に恵まれた左方カンテ、ビビリながらも楽しませて頂いた!
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 さぁ、のんびりしている時間はない。取り付きまで戻って荷物を回収し、15:20に下山開始。暗くなるのは必至かと思ったがペースが良く、暗くなる直前の16:50に無事下山することができた。
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 まず、反省点。わかっているのに、今年も出発が遅れてしまった。紅葉の晴れた休日は、渋滞して当然と思わなければ。これは完全にワタシの判断ミス。秋の日は短いので、空が白み始める頃にはやはり出発したい。
 それと、複数回に渡るダブルロープでの懸垂下降。次の下降に移る際の手際が実に悪く、めっちゃ時間が掛かってしまった。なかなか練習できる場所もないが、頭の中で整理したい。

 昨年は全くダメダメで高度感にもすっかり呑まれ、師匠の足を引っ張りっぱなしであった。あれから1年。自分なりにトレーニングを積み、沢登りでプアな支点や高度感に鍛えられたのか、昨年の自分とは全く違う自分に出会えた。正直、今年もダメダメかと思っていたので、自分でびっくりであった。共に力を出し合い登り切ることができたので、感激もひとしお。スバラシきパートナーであったIchiroには、ほんと感謝である!!ありがと~!!
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by kanechins | 2008-10-13 23:12 | 「アルパイン」の独り言 | Comments(2)

北アルプス・西穂高岳

 10月11日(土)
 今まで多くの山を旅鳥してきたが、なぜか西穂高岳に立てていない。そこで紅葉の秋、積雪期の下見を兼ねて登ってきた。長野を午前6時50分発。途中、沢渡でかなりの降雨に遭遇するが、平湯に着く頃には青空が見えてきた。午前9時、平湯着。

 鍋平から新穂高ロープウェイに乗車。車窓から見える美しき紅葉にうっとり。
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 雨でぬかるんだ登山道を、ゆっくりと進む。あれあれ?という間に西穂山荘に到着。雪がないと、こんなに早いんだ??
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 早速にテントを設営。さすが秋の三連休!見る間にテント場は色とりどりなテントで覆われはじめた。
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 ガスで景色も望めず、有り余った時間。だが、焼酎を手にすると山上での楽しい時間は矢のように過ぎる。

 ぼちぼち、夕食の準備。肌寒いこの季節に、同行のSが鍋とマツタケご飯を用意してくれる!ツミレといえば鶏だが、なんとカニ!巾着に秋の味覚キノコに春菊、ネギ、ハクサイ!香ばしいマツタケの香りがテントに広がり、なんとも贅沢な展望食堂を満喫。とっても美味しかったデス!
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 残念ながら終始ガスに包まれた一日ではあったが、霧に包まれた紅葉もまた美しい。明日の好天を願いつつ、賑やかなテント場の中で寝袋に包まれた。

 10月12日(日)
 翌朝、5時10分起床。外は快晴!空はすっかり白み始めていたので、カメラだけ持って高台に上がる。まさに八ヶ岳の北側から朝陽が登ってきた!今日もみんなが安全に登山を楽しめますように!
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 振り向くと、モルゲンロートが輝く笠ヶ岳が!
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 一旦テントに戻り、軽く朝食を摂る。荷物をまとめ、06:50出発!左奥は乗鞍岳、中央は焼岳。日本って美しい!
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 丸山周辺から見上げる。とんがったのがピラミッドピーク、その右側のゲンコツ状が独標。
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 独標への途中から振り返る。積雪期はホワイトアウトになると怖そう。忠実にコンパスに従うか、GPSがあれば安心!?
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 ピラミッドピークと独標。朝からすごい人だ。小屋は大混雑であった様子。。。
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 独標から西穂側を望む。左からピラミッドピーク、無名峰、丸いのが西穂。遠く右側にあるのが奥穂高岳。
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 独標から西穂側への下降。無雪期でも、大きな岩が浮いていたりして、ちょっと悪い。下降用のリングボルトあり。
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 独標の次にある小ピーク。ここも下降点にリングボルトあり。
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 そして、ピラミッドピークへ。一番高く見えるのが西穂。
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 ピラミッドピークから西穂山荘側。独標を含め、大きく3つのピークがある。
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 県警ヘリが上がってきた!?コル(鞍部)で大勢の人が谷を見下ろしている。ま、まさか!?(後でわかったが、皆が見ていたのは雷鳥だった)。人がいる鞍部は風の通り道で雪庇が発達しそう。ここで落ちれば、写真のとおりだ、汗。
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 ピラミッドピークを振り返る。
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 いよいよ、西穂が近づいてきた。夏道は、見事に弱点をついている。
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 稜線伝いに行くと、アップダウンが激しい場所だ。
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 山頂へはルンゼ(岩溝、谷)沿いに登るようだ。積雪期は尾根沿いが無難??
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 ルンゼを見上げたところ。ガレていて、ちょい悪。硬い岩には、要所にリングボルトが打たれている。ミックス(雪、氷、岩が混在)の場合には、役立ちそうだ。
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 そして、西穂高岳(2,909m)に09:20登頂!初登頂だったので、思わず記念撮影!いちお、Westの「W」のつもり、笑。
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 ここから先は、日本にある一般道の最難ルートと言われる場所。一番高いのはジャンダルム(前衛兵)で、この裏に奥穂高岳。右側に続く尾根が吊尾根で、前穂高岳へと続く。同行のSは、ここを3度も通過したらしい!す、すごいぜ!ワタシもいつか^^;。
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 笠ヶ岳と、明日に登る予定の錫杖岳・前衛壁。赤い点線がルート。
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 紅葉前線は、標高2,000mくらいかな??
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 独標の山荘側。すんごい大渋滞!まるで、槍の穂先!?
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 霞沢岳と、まるで箱庭のような上高地!
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 12:20にテント場へ帰着。天気は最高!空気も澄んで、久しぶりにの~んびりアルプスの大自然を楽しむことができた!やっぱり、山はいいなぁ~。下りたくはないが、登ったからには下るのが宿命。。。ええい、さっさと下ってしまえ!

 下りも渋滞に巻き込まれ、なんだかペースを作れず登りよりも長く感じてしまう。ロープウェイ駅の屋上は展望台!登ってきたルートを振り返る。数時間前には、あの頂きにいたのだから不思議。。。
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 秋。長い冬が訪れる前に、樹木は自らの命を燃やす。お疲れ様でした。
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 「ひらゆの森」に行くも、駐車場渋滞ができるほどの大混雑!なんとか車を停め、イモ洗い状態ながらも温泉で疲れを癒す。サクサクで美味なトンカツでお腹も満たし、ここでSとお別れ。楽しい時間、美味しい料理、好天をありがと!

 再び新穂高へ向かい、某所でテントを設営。Ichiroが来るのを待つ。午後8時過ぎに到着。どうやら、上高地から岳沢、前穂高、奥穂高、涸沢、上高地と1日で歩いてきたようだ!?なんちゅう元気な!久しぶりの再会を祝し、乾杯!
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 周りのテントからも楽しそうな声が聞こえてくる。明日もあるので適当に切り上げ、寝袋に入る。さぁ、明日も晴れるといいな。  【続く】
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by kanechins | 2008-10-12 23:13 | 「山」の独り言 | Comments(4)

魚野川水系「西ゼン」(2級上★★★★★)

 魚野川・仙ノ倉谷水系「西ゼン」(2級上★★★★★)
 流程の8割が、快適だがスリップが許されない巨大スラブ帯。確実なルートファインディング能力が求められるという「西ゼン」は、ずっと気になっていた沢のひとつ。今年の沢の締めくくりに、憧れの「西ゼン」を遡行してきた。

 10月4日(土)
 今日は土曜日出勤。仕事を終え、急いで沢支度。21時にピックアップしてもらい、土樽を目指す。2時間半ほどでゲートに到着。急いでテントを設営し寝袋へ転がり込む。既に1パーティがテントで就寝しているようだ。

 10月5日(日)
 午前5時起床。空はほんのり白む程度。すっかり夜が長くなった。お湯を沸かして朝食をとりパッキング。もう1台の車が到着し、7人パーティが歩き始めた。幕営していた3人も歩き始め、ワタシが「鍵紛失騒ぎ」を起こしている間に出遅れてしまった。。。
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 06:05出発。15分ほど歩くうちに3人組を追い越し、毛渡沢出合へ。吊り橋を渡って平標新道へ入る。
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 40分ちょっとで遡行準備をしている7人パーティに追いついた。ここが仙ノ倉・西ゼン出合か?準備をしてるうちに3人パーティも追いついた。なんしか、賑やか~^^。
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 いきなり、ツルツルのナメが続く。う~ん、こりゃ先が楽しみ!?
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 ゴーロの伏流帯を越えダイコンオロシ沢を何気なく過ぎると、沢は明るく開けてくる。ここからはナメ滝の連続!彼方に望む山肌は紅や黄色に染まっている。う~ん、秋だなぁ。
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 さらにすすむと、東ゼンとの出合いに。「両門の滝」を想わせる、巨大スラブが現れた。写真は、これから進む西ゼン。さぁ、小川山スラブでの練習の成果はいかに??
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 出だしの2、3手が悪いが、後は斜上バンド沿いに快適に上がれる。まぁ、落ちても天然スライダー&淵ではあるが、この寒さでは濡れたくはないなぁ。
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 とにかく、ゴーロ帯ゼロなスラブの連続!適当に登って行き詰ったらセミになってしまいそうなので、ラインを慎重に選ぶ。浮石が多く、後続パーティがいるので神経を使う。
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 さらにナメ滝を進むと、奥に広大なスラブ帯が見える。これが第1スラブのようだ。
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 さらに進むと、6mチムニー状の滝。この季節に濡れる度胸がなかったので、無難に右岸を巻く。それにしても、もし青空だったらすんごくキレイだろうな~。雨が降らないだけマシか^^;。
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 気が付いたら、既に第1スラブの中にいるようだ。左岸を詰めすぎてエラい目にあったという記録が多かったので、右岸よりにルートを選ぶ。このルンゼ沿いは快適であった。
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 先のまたその先を読みながらラインを選定し、慎重に登る。登りながら、感覚的ではあるが水流沿いの方がホールドやスタンスが得られる感じがした。
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 第1スラブ帯は、なんだかアレッという間に終わってしまった。さぁ、核心はここからか!?第2スラブ帯の入口にある滝。右岸からコンパクトに高巻くが、草付きでチョイワル。
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 いよいよ第2スラブが始まった。傾斜は第1のそれよりも急になる。どこでもルートが取れそうに見えるが、ずっと先を読んでから取り付かないと後で泣きそうだ!?水流から外れないよう、ジグザグに登る。
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 ドキドキ、ワクワクの瞬間であった。
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 右に行き過ぎるとタイヘンという思い込みと、水流沿いにラインが見えたこと。それに加え、takeshiさんの記録にあった「2段・ハング状の黒壁」というのが頭に残り、自然と歩みはここに向かっていた。後続パーティははるか下方。このままトップでスラブ帯を抜けられるか!?
 写真の傾斜は、かなり実際に近い。左側の中洲状の尾根をノーロープで登る。かなりの高度感に圧倒される。
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 黒壁・1段目右側の白い部分にサビたハーケンがあり、ここでセルフを取りアンザイレン(ロープを互いに結び合う)する。
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 1本目のアンカーも同じハーケンに取る。ゼッタイに落ちられない状況だ。思い切って1段上がると、ゲ!なんのスタンスもないドスラブ!固まりかけたが、思い切って水流のド真ん中に突っ込み、シャワーの洗礼を受ける。。。
 なんとかラインを取り、30m、40mとロープを伸ばしていく。残りロープを確認しながら、落ち口のブッシュまであと5mというところでロープが一杯に!?少しクライムダウンし、極小の4番ナッツをかろうじて決めてGOサインを出す。結局、50m一杯、支点が一つも取れなかった^^;。墜ちれば、100mくらい吹っ飛ぶということか!?
 フォローも取り付きから苦労してるようだが、一歩一歩、慎重に上がってきた。その間、ワタシは両手がふさがったままブヨとの戦いに明け暮れていた。そうこうしているうちに7人パーティが左岸をかなり巻いて登ってきた。3人パーティも同様に巻いてきて、タイミングが悪く終了点で全員の通過を待つことに、汗。それでも、水流沿いに第2スラブを登れてヨカッタ、ヨカッタ!

 さらに進むと、黒壁を想わせる滝に。3人組みが左岸で苦労している中、右岸をさくっと巻いて追い越す。
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 10:20、水量比1:1の二俣。ここで全パーティが一時休戦!?高所恐怖症のワタシは、やっとここで落ち着いて食事を摂ることができた。遡行図は右俣を行く記録が多いが、takeshiさんの記録によると左俣も良いらしく、そちらに行こうか悩んでいた。
 3人パーティは右俣へ。7人パーティはしばらく悩んでいたが、お話してみて左俣へ行くことに。ここからは賑やかに、のんびりと稜線を目指すだけだ。
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 じき、7mくらいの滝が現れた。皆は右側から登っていたが、追越しをかけて左壁に取り付いたら、思ったよりもボロボロで悪いうえに、上部は猛烈なヤブが待っていた。。。結局、逆に引き離されてしまった。。。
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 やっとの思いでヤブからの脱出。
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 そしていよいよ、源頭の装いに。
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 う~ん、とってもいい感じ^^。
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 ここで水涸れになる。
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 自然が造った展望台にて。
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 ここから踏み跡もないヤブへ突入!背丈よりも高いところがあれば、ヒザくらいのところも。
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 ヤブは久しぶり~!平泳ぎの要領でヤブを漕いで行く。なんでこんなに楽しいのだろう!?水涸れから15分ほどで稜線に到着(11:45)!写真は仙ノ倉山方面。稜線は、もう晩秋の装いだ。
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 平標山方面。なんか、急に見える!?いや、実際に急登であった。冷たい強烈な谷風が吹き荒れ、見る間に体温を奪われていく。山頂には、こんな天気でも一般ハイカーの人たちが多かった。風に流されるワタシたち。ここで遡行装備を解除。7人パーティもじきに上がってきた。(山頂12:05着)
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 さぁ、いよいよ楽しい下り!のはずであった。が、傾斜がある上に笹が乗り、滑る、滑る。池塘から山頂を見返る。すごいところに道を作ったナァ。
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 ちょうど標高1,800mくらいが紅葉のピークのようだ。
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 急な斜面を慎重に下る。しつこいけど、すんごいところに道を作ったナァ。。。
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 こんな感じの急斜面。足にキテいると、ここの下りが核心になるかも!?
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 途中で、ワタシたちが登ってきた第2スラブ帯が一望できた。あの水流沿いに直登したと思うと、感慨深い。
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 上が第2スラブ帯、下が第1スラブ帯だ。
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 第2スラブ帯の拡大写真。
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 青いラインがワタシの取ったライン。赤いラインが後続パーティが取ったと思われるライン。ちなみに、水流左側にもラインが取れるらしい。
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 時折、西ゼンを振り返りながら、急な尾根を下っていく。仙ノ倉谷の出合い、毛渡沢の出合いを過ぎ、林道を下りゲートへ(15:40)!いやぁ、なかなか歩き応えのある沢であった。。。
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 お決まりの「岩の湯」(400円)で疲れを癒していると、雨が降り始めた。なんとか天気が持ちこたえてくれたことに感謝である。さすが、五つ星だけはある充実の遡行で、今年の沢は幕締めとなった。怪我なく、シーズンを楽しく過ごすことができた。仲間にも感謝である。ありがたや、ありがたや。
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by kanechins | 2008-10-05 23:52 | 「沢」の独り事 | Comments(4)


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