カテゴリ:「アルパイン」の独り言( 105 )

伊豆・海金剛 「Super Triton (10P・250m,5.10a)」

 2011年11月 4日(金)
 海金剛の2日目は、スーパー3部作の中では一番難しそうな「Super Triton」へ。取り付きから崩落しており、悪そうだ。崩落があっても荷物が巻き込まれないよう、入り江の海側に荷物を置いてロープを結び、出発。
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 1P目(80m?)はワタシ。崩落上部まではコンテ。ろくにトポも見ずに、まっすぐ大フレークを目指して登りはじめる。が、途中からボッロボロのスラブ帯に。持てば崩れ、乗れば崩れ、ろくに支点も取れずにランナウトとなりひやひや。ドンピシャでペツル2本の支点にたどり着くも、思ったよりも傾斜があり1P目でぐったり。トポを見れば「右上するバンドを登る」とあった、なめすぎだったなー^^;。
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 2P目(5.7、35m)は相棒。支点から直上し、小ハングの左わきを登る。ブッシュの多いルンゼを登るが、ぼろぼろと石が降ってきて苦労している様子だ。
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 フォローすると、相棒は岩小屋風のテラスにある木でビレーしていた。Super Harunaの2P目終了点かな?3P目(5.8、25m?)はワタシで、ルーフ基部から右側に伸びるクラックを登る(写真)。ここを越えると直上から左上するようになるが、案の定、ロープの流れが極めて悪く苦戦を強いられることに^^;。
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 スラブに走るハンド~フィンガーを登るが、登れば登るほど屈曲したロープが重くなり、とうとうスラブのど真ん中でロープがスタックしてしまった^^;。たっまたま右側に木が生えていたので飛びついてピッチを切る。木があって助かった^^;。

 4P目(45m?)は相棒。クラックはブッシュで埋まりつつあり、なんだか悪い。けど、そこはスラブが得意な相棒、はがれるホールドに苦労しながらもじわじわと登っていく。「やば、堕ちるよ」とか言いながら、スラブからダブルダイノ風にブッシュに飛びついた!つえーわ^^;。
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 ブッシュ帯を登り、「逆くの字クラック」の基部まで登ってもらう。やっぱ、大海原には青空が似合うな。
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 本ルートのメインピッチである、5P目(5.10a、10m)「逆くの字クラック」はワタシ。
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 意気揚々と取り付くも、苦手な斜上クラックだ。
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 なんとか体を上げて水平飛行になったところでスタンスがプアになり、引き付けたままのプロテクションセットに難儀。終いには、焦ってカムが笛の紐に絡まったりとセットに手間取り、涙のテンション><。折角の花形ピッチなので一旦ロワーし、相棒と代わる。
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 やっぱり、水平飛行に入ってから悪いみたいだ。そして、突っ込んだ。ん?「がくん」と一旦堕ち、止まったと思ったらまた堕ちた。右手小指ががっちりきまり、体あげて右足のスタンスを探っていたら左足が滑り、指だけ残ってベロンと指皮もって行かれたらしい><。相当悔しかったらしく、「ゼッタイにまた来てやる!」と熱くなっていた^^。

 6P目はワタシ。コーナークラックまでのトラバース。振り返るとこんな感じで、ネイビーブルーの海原が美しかった。
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 7P目は相棒。顕著なコーナーだが、かぶっているしスタンスもプアでタイヘンそうだ。
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 8P目はワタシ。ごぼごぼしたアルパインチックなフェイスを右上。途中に大きなフレークがあったが、大きいカムを置いてきたのでノープロで突っ込む。そして、トポにあったとおり、コーナー手前に古いハンガーが。って、触るとポロポロと崩れるんだけど^^;。あまりに恐ろしく、カムでバックアップをとる。
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 なかなかの高度感である。やっぱ、晴れていると気持ちいいなー。
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 9P目(5.8、40m)は相棒。コーナーのダブルクラックを登り、バンドから傾斜のゆるいクラックを左上する。波と風の音が強くて、声どころか笛の音も届かない^^;。
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 フォローしてみると、相棒がいるテラス直前に巨大な浮石があり難儀した。10P目はワタシ。時間もおしていたので、途中から山頂を目指さずに上部要塞のテラスに入り下降することに。が!すっかり忘れていたが、Super Rainの最終ピッチ取り付きからは懸垂できないのであった><。ここは、いっそのこと山頂まで登ったほうがよかったってことだ。

 仕方なく、捨て縄2本を延ばして岩にかけて懸垂することに。最初は偵察のつもりが、支点が見つからずにどんどん降りてしまった。しかも勘違いしていて(下を見て)左、左へと降り「太陽賛歌」の方へ降りてしまう。テラスに降りたが、当然ながらロープは動かない。はたいて戻し、なんとか相棒も降りてきて、重たいロープを苦労しながら回収できた。ごめん!!

 ここからはスムーズに懸垂下降を繰り返す。すっかり太陽は西に傾いてしまった。
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 普通なら「きれいだなー」って思える夕日も、今日ばかりは「もうちょっと待ってくれ!」って感じ。
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 残りの懸垂も昨日通過したばかりなので、安心して下降。ロープを回収し、ザックを置いた場所に戻る頃には、完全に陽が沈んでしまった><。ヘッドランプを装着し、慎重に登り返す。
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 真っ暗な中でわかりづらいアプローチを帰ることができるか心配であったが、なんとかかんとか帰着!お疲れ様でした^^;。初日にSuper Rainを登って下降路を確認できていたのは大きい。

 すっかり遅くなってしまったので、雲見温泉にある「日帰り入浴可」と旗が立っていた民宿「番上屋」に寄る。結構しょっぱい「カルシウム・ナトリウム・塩化物温泉」で傷口がしみたものの、疲れが取れる感じがしてGood!700円ではあったが、平日なため貸切状態だったし、湯上りに自家製うめぼしや黒ウーロン茶まで頂けて満足!

 松崎まで戻り、スーパーに行くとちょうど赤札セールの真っ只中!半額でおいしー刺身たちをゲットできて、終わりよければ全てよし!
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 さすがに、2日登ると体のダメージも小さくはない。ん?歳か??さぁ、明日に備えてゆっくり休むとしよう。  (つづく)
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by kanechins | 2011-11-04 23:51 | 「アルパイン」の独り言 | Comments(2)

伊豆・海金剛 「Super Rain (7P・220m,5.10b)」

 2011年11月3日(文化の日)

 いよいよ、だ。何年も前から気になっていた、西伊豆・波勝崎にある海金剛に行く機会にとうとう恵まれた。城山から土肥、松崎を経て雲見オートキャンプ場へ。1日500円の駐車料金を払い、管理棟前に駐車。荷をまとめて出発。

 車道を下ること3、4分の大きくカーブする場所からアプローチ。「雲見54番」と書かれた電信柱から左の踏み跡に入る。知らなければ、まずわからないぞ、これは!
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 すぐ右手にあるミカン畑には入らない。ここでジョロウグモの巣と戦いながら5分以上のロス。さらに上に進むのが正解で、じきに水平移動となる。気持ち下りながらの水平移動となるが、部分部分が悪いので注意。迷ったら、とりあえず下に向かう。3~40分も歩くと崩壊した岩場に出る。ここは尾根に上がらず、下るのが正解。
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 小尾根を下っていくと、支点が整備された場所からロープを出して懸垂下降。
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 広場に出ると、そこが西岩壁の基部。写真にある岬のコルを越えると正面壁だ。
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 どどーんと聳える海金剛。なんだかスケールがわからないが、標高差で150mを越えるようだ。
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 他に1パーティが「Super Haruna」に入っているだけで、人気ルートの「Super Rain」はなんと貸切!木にスリングが巻かれており、取り付きはすぐにわかった。

 1P目(5.7、35m)は恒例によりワタシ、09:25に登攀開始。ここはまだアプローチの一部って感じかな。途中、カムで支点は幾らでも取れる。「フレーク手前でピッチを切る」とあったので、カム2つを使って支点を構築。
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 2P目(5.8、25m)は相棒。フレークからコーナーを登るとスラブ面に出て、下部をトラバース。森のテラスに入り、懸垂ポイントを通過するとフェース基部へ出る。
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 3P目(5.9、35m)はワタシ。フィンガー~ハンドのクラックを直上する。写真は3P目の出だし。「ナッツがあるとよい」と聞いていたが、なるほど。
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 松の木から左上すると、枯れ木から右上するシンハンドへ。クラックが閉じているブランクパートが多く、ナッツとTCUを固めて取り、ちょっとびびりながら右上。薄かぶりの部分から再び左上するが、ここは支点も取れて容易。
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 写真は3P目をフォローする相棒。
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 4P目(5.10b、30m)は相棒。新しいトポでは10aになっていたが、どっちでもいいでしょう。瑞牆グレードなら5.8とか9だと思う。でかい岩が浮いていたりしてびびる。上部はトポでは「フィスト」とか書いてあったが、そりゃないでしょ。と思って新しいトポを見たら「オフィズス」になっていた。ともかく、相棒が得意なパートでよかった^^;。
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 ワタシゃ、やっぱワイド系はまだまだ修行が足りないなー^^;。
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 5P目(5.10b、35m)はワタシ。「先人クラック」と呼ばれる美しいフィンガー。小ハングが2つほどあるが、クラックが発達しているので快適に登れて楽しいっ!
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 一つ目のハングを越えた場所から。ネイビーブルーの海原をバックに登れるってステキだっ!
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 高度を増すにつれ、波勝崎の美しい景観が望めるように。
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 うーん、写真で見ると高度感があまりないなぁ!?
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 少し時間に余裕がありそうなので、景色がよい場所でランチ。
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 いよいよ、下部要塞だ。6P目(5.9、35m)は相棒で、ワイドから。フォローしてみると、見た目よりもカブっていてパワーを吸い取られた。
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 7P目(5.8、25m)はワタシ。「出だしが核心」とあったがその通りで、フェースにスタンスが乏しく、オフセットした面に足を張ってパワーと根性で乗り越えた。ここまでノーテンで来ただけに、かなり焦った^^;。あとは快適なカンテを登ると山頂だ!お疲れ様~!
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 憧れのルートを自分たちの力で、しかもOSで登れてうれし~。グレードはそれほど高くはないが、ビレー点の構築を含めてオール・ナチュラルプロテクションでオールフリーで登れるというのは素晴らしい!「大人気ルート」というのも頷ける素晴らしい1本であった!登攀終了、13:55。かなりのんびり登って4時間半の行程となった^^;。
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 山頂に下降支点があり、7P目を下降。取り付きより少し下った右側の、ブッシュの近くに次の下降支点。
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 ここから6P目取り付きまで下降。他の記録にもあったとおり、ここはロープの回収がしづらかった。次からは4P目、2P目、基部まで飛ばして下降可能(ロープは50mダブル)。最後の下降は1Pよりも左側のルンゼを下る。
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 登ってきたルートを見上げるのは、いつでも楽しい瞬間である。
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 荷をまとめて帰路につく。往路に懸垂した場所は容易に登り返しが可能であるが、高さがあるので注意されたい。
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 16:50、雲見オートキャンプ場に帰着。松崎町の道の駅「花の三聖苑」にある「かじかの湯」で汗を流すことに(年中無休、09:00~20:00、500円)。アルカリ性単純温泉で、一日の疲れが癒される^^。
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 風がびゅーっと吹いていたが、半そでTシャツでも暑いほど。まだシーズンは早いのか、岩場に人影が見えなかった。煽られることなく、のんびりと憧れのルートを登ることができて嬉しかった^^。さぁ、明日も楽しみだ。  (つづく)

【携行ギア】
 C4カム(~#3) 2セット+#3.5、小型ナッツ数本、TCU 1セットと、かなり過剰装備。実際にはC4は1セットあったら足りたと思うが、支点構築にも2~3本は必要なので不安なら2セットあれば安心。#3.5は1つは欲しい。小型ナッツはあった方が安心。
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by kanechins | 2011-11-03 23:58 | 「アルパイン」の独り言 | Comments(0)

仏壇岩偵察から、小川山物語

 2011年10月10日(体育の日)
 さすが、晴れの特異日!今日は、前から気になっていた小川山・仏壇岩へ行ってみることに。今日は朝から続々と、多くのクライミング仲間と偶然の再会!シーズンの到来を感じる。お話しているうちに、どんどんと時間が^^;。

 金峰山への林道を進み、フェニックスの岩場に出る手前の沢が「涸沢」。西股沢第1号堰堤から仏壇岩が望める。遠いなぁ~!
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 林道をちょっと進んで右手の窪地に入り、一段上がったところから右に進み涸沢に戻る。沢を詰めると、程なくして「13番」と書かれた大岩に出て、右手のトレースを辿る。
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 ケルンが乱立する広場に「涸沢岩峰群」の看板が白樺にくくりつけられており、左へ。じきに沢に戻る。沢を詰めると傾斜が増してくる。ここで「左にトレースがあるよー」と言われるが、トポには「ガレを詰める」とあったので気に留めなかった。
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 さらにガレを詰める。なんだか、最近崩落したと思われるガレが多く、すごく不安定。
 沢の上部は四つん這いになるほど。一部、自動車大の岩が今にも墜ちそうな部分がある。岩雪崩を起こす危険があったので、左岸(上に向かって右側)に渡り、安全なブッシュの中を登る。落石についたキズから、そんなに古いものではないことがわかる。冷蔵庫大の岩も浮いており、かなり危険を感じた。3月の地震によるものか?

 さらに沢を詰めると、多分これが「ペンギン岩」だろう。かわいー。
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 さらに仏壇岩を目指そうと本流へ戻る。いつ岩が崩れてくるかわからないほどの状態であったので、前衛峰の基部で引き返すことに。
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 ちょっとした地震が来たら、こりゃアウトだ。感覚的には、奥又白C沢よりも危険な感じ。こんなもんなのかな?
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 冗談抜きで岩雪崩に巻き込まれる危険を感じたため、右岸(下って右側)のブッシュに入る。すると、右側の岩を回り込むようになり、もう1本のガレ沢に出た。基部からボルトラダーが望めた。本流を下るよりはまだ安全そうだったので、この沢を下ることに。
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 すると、行きに分岐があると言われた場所に出てきた^^;。次回(あるのか?)は、ここから登ることとしたい。それにしても、ペンギン岩下部はあの状態がフツーなのだろうか?過去に登られた方、ぜひ教えてください。
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 結局、ロープ2本、ギア2セットを担いでのタイヘンなハイキングとなってしまったが、まぁ偵察と割り切ればこれまた楽しものだ!?

 行きはすごい賑やかだった廻目平も午後はすんごく静かに。兄岩を見上げるとだーれも登ってない感じだったので、普段なら順番待ちで触れない「小川山物語(5.9)」に行ってみる。ワタシは随分前に触ったことがあったので、パートナーがマスターでOSトライ!じわじわとホールド、スタンスを見極めながら、見事OS!ワタシも再登させてもらう(RP)。やっぱシビれるわぁ~。
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 廻目平も徐々に色づいてきた。いよいよシーズンインだ。今年はどんな物語が待っているのだろう。フリークライマーのみなさま、どうぞ今年も遊んでください^^。
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by kanechins | 2011-10-10 23:50 | 「アルパイン」の独り言 | Comments(0)

瑞牆十一面岩「ベルジュエール」

 2011年10月 9日(日)
 瑞牆山・十一面岩「ベルジュエール(5.11b、8P)」。岩をやっている人であれば誰もが耳にしたことがあり、そして遠き憧れでもある単語ではないだろうか。初めて大フレークの写真を目にしたのは、かれこれ13,4年も前かと思う。当時は一生触れることがない世界と感じていた。
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 そのルートを今、眼前にしている。去年、途中でビバークしたパートナーは珍しく緊張の面持ちであったが、このルートのすごさを全く想像できていないワタシは比較的、脳天気であった。空気はかなり冷たいが、天気は上々。

 S大学の上手なパーティーが先行。1P目の核心(5.11b)は果敢にフリーで越えていった、やるな。
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 1P目はワタシ。昨晩の雨で森が全体的にしっとりとしていたため、出発を遅らせていた。時間は限られているし、迷わずアブミを取り出す。が、ハング上のボルトがとにかく遠くて苦労。墜ちれば左壁に激突するので、たとえA1でもクリップはかなり緊張。ハングを越えれば快適なスラブ。
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 1P目上部を振り返ったところ。
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 2P目はパートナー。5.7って書いてあるけど、そりゃないでしょ^^;。回り込んでからの数歩もちょっと度胸が要った。
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 3P目はワタシ。スラブからコーナー。ロープはいっぱいあるとのことで、さらにコーナーを詰める。通常はここでピッチを切るみたい。すぐに傾斜は増し、否応なしにスラブ面へ。ロープは既に50m近く出ているらしく(今回は60mシングル使用)、おまけにロープはスラブ面を擦った上に大屈曲して劇重。重いロープを手繰りながらのランナウトはシビれた。コーナーにリングボルト2本あったので、ここで切る。恐らくこの上が「白クマのコル」。
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 フォローの重いロープも50m以上上げるので疲労困憊。
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 コル直下のクラックはフィスト~シンハンドで5.9。パートナーの得意とするところ。
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 ワタシャ、やっぱクラックは苦手だなー。
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 それにしても、瑞牆ってほんとにかっこいいなー。
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 6P目の大フレーク(5.9)はワタシ。
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 一旦下部スラブへクライムダウンし取り付く。下部はオフィズスでスタンスもあり中間部へ。が、ココからが悪かった><。体半分を岩につっこみずりずり上がる。傾斜が増した部分はどうしようもなく、A0を駆使。最上部はレイバックだが、ロープがフレーク内部に入っていると墜ちたときに切れそうで怖い。ありったけのパワーで角をとる。想像以上に厳しかったなー。
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 白クマを見下ろしたところ。
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 7P目(5.7)はパートナー。体が完全にチムニーに入ってしまうので、何が起こっているのかわからないが抜けてくれた!
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 チムニー内部の様子。ウワサどおり狭い!!上部では胸板と同じ幅になってしまい、ギアの回収が困難であった。ヘルメットはひっかかるし、もう大変!
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 なんとか抜ける。残りはまだ2ピッチあるが、時間は既に15:30を回っている。残念ながら、7P目終了点で撤退することに。折角なので、悪いというウワサの上部クラック(5.10a)の偵察。
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 秋の日はつるべ落とし。さ、降りよう。初秋の箱庭にロープを投げる。
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 2ピッチ懸垂して、白クマのコルへ。ここで16:30。
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 裏側へ歩いて降りて取り付きへ。荷物をまとめ、取り付きからの下降開始は17:15。さようなら、十一面。修行し直して、また来るよ-。
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 末端壁に降りた頃にはヘッドランプが必要なほど。森に入ると真っ暗。昼間でもわかりづらい部分は夜はほんとわからないが、カンで降りていき登山道へ。植樹祭広場へ着いたのは18:15。十一面から広場まで1時間か、覚えておこう。

 憧れのベルジュエールは敗退に終わったが、自分の持っている力を出し切れたためか悔しさは残らなかった。まっだまだ修行が足りないなー。やばいな、ますます瑞牆の魅力に惹き込まれてしまった^^;。さらに修行を積んで、出直してきたい。憧れのルートに導いてくれたパートナーに感謝! (つづく)
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by kanechins | 2011-10-09 20:43 | 「アルパイン」の独り言 | Comments(0)

韓国・インスボン遠征記 day5

 2011年 9月26日(月)

 早いもので、いよいよ最終日。午前5時半に起床しパッキング。大阪クライマーズもほぼ同時に起き出して行動開始!小屋から白雲台に向かい、すぐに登山道を右に逸れてインスボンとのコル(鞍部)を目指す。やはり一度歩いているとわかりやすい。下降点に到着する頃には、ソウルの街並みが朝陽が照らし出される。
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 最終日ということもあり、最も簡単とされる「ビトゥルギ(비둘기、ピジョン)ルート、4P90m、5.7・A0☆☆☆☆」へ。右上に抜けてから、もう1ピッチある。
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 1P目(5.6?25m)はワタシ。出だしはホールドが見つかるまでは「え?無理?」って感じで楽しかった。マントルを2回ほど返し、頑張ってスラブを登るとビレーポイント(以下、BP)。写真は振り返ったところ。
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 2P目(5.6、25m)はパートナー。快適なフレークをさくさくと登っていく。
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 BPがよくわからないみたいで、大ハング下をしばらく彷徨う。朝陽に照らし出される白雲台。
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 3P目(A0、17m)はワタシ。ホールド、スタンスが豊富なトラバースののち、A0(軽い人工登攀)。「ボルト感覚が遠かったらどうしよう!?」って思っていたが、「近っ!!」。なぜスラブはあんなにボルトが遠いのに、クラックやA0はこんなにボルトが近いのか^^;。まあ、よいことだけど。
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 岩場は支点だけでなく、落石防止措置もかなりしっかりされていて驚き。それじゃ、スラブにもボルトを!!まぁでも、このボルト間隔がインスボンなんだろうな。
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 3P目をフォローするパートナー。
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 4P目(5.7、20m)はパートナー。快適なハンドを登っていく。
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 インスボンの下降点には、ほとんどの場合は写真のようなしっかりした下降支点が打ち込まれている。ロープによる摩耗が歴史を語っている。
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 2回の懸垂で取り付きまで。うん、弱点をついて変化に富んだルートで、素直に楽しめた。最終日にはちょうどよいな~。
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 さて、帰ろう!小屋に戻って荷物をまとめる。李さん夫妻には美味しい料理をはじめ、色々とお世話になりました!いつまでもお元気で!
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 さようなら、インスボン。いつかまた、来たいな。
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 ちょっとのんびりし過ぎたみたい^^;。肩に食い込む荷物にあえぎながら下山。やば、平日なのでバスが来る気配がない、汗。タクシーもいつ来るんだか見当が付かないので、歩いてウィドンまで降りることに。
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 ウィドンからバスに乗ってスユ駅へ。万が一、高速道路で事故渋滞などがあったら飛行機に間に合わないので、地下鉄で行くことに。ソウル駅までは4号線で1,100W。今年からソウル~仁川国際空港を結ぶ空港鉄道「A‘REX」が全線開通。なんと、駅に空港のチェックインカウンターとイミグレーション(出国手続き)がある!
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 ソウル駅は天井が高くて気持ち良い。
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 荷物を無事に預けて時間に余裕が生まれたので、ソウル駅のフードコートで最後の食事を。珍しい「タコ入りピビムパプ(돌솥각지 비빔밥)」(8,000W=600円)を頼んでみた。うまうま。
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 ソウル~仁川国際空港は全席指定、直行便でわずか43分!料金は13,300W(1,000円)、バスよりも早くて安くてびっくり!
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 さすがに平日なためか、駅はガラガラ。
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 ダイドーの自動販売機。文字はハングルなれど、デザインはほぼ一緒。1本800W(60円)。
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 全席指定なので、混雑していても安心だなー。席は広くて快適。うとうとしている間に空港に着いてしまった^^;。
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 仁川国際空港は近未来なデザインの新しい空港。ソウル駅で荷物を預けてあるので、ラクチン。
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 Jamba Juiceという、生果実をシェイクにしてくれるお店。「power size」という巨大なモモシェイク(피지플레져)、うまい!けど、7,500W=560円と高い^^;。
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 お土産を買い、残ったウォンでビールを買ったらぴったんこ。予算ぴったりの旅となった。沈む夕日を長めながら、静かに乾杯。
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 アシアナの機内食は充実しているなー。最後の最後まで、ごちそうさまでした。
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 成田到着は21時過ぎ。そこから空港便に乗って、自宅に着いたのは午前2時前。ざっと荷物を片付けて仮眠したら、また日常がはじまる。
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 3ヶ月ほど前に突然に決まったインスボン行き。まず、二つ返事で「行く!」って言ってくれて、スラブのピッチも頑張って登ってくれて、相変わらず天気の相性も良いパートナーに感謝。それと、快く送り出してくれた仲間たちにも大感謝デス!

 それと、韓国人クライマーは基本的にみな優しかったな~。日本語や英語を使いこなす若い人も多くてびっくり。日本に来る韓国人クライマーに対し、果たしてワタシはこんなに親切にできていたかと思うと、ちょっぴり恥ずかしくなった。色々と助けてくれた韓国人クライマーの皆さんにも感謝です。

 鬼のように忙しい時期にも関わらず、休ませてくださった職場のスタッフたちにも感謝!なんだか、感謝、感謝な海外・初クライミング遠征となりました。

 ほんと、またいつか行きたいぞ、インスボン!もろもろに、かむさはむにだ^^。
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by kanechins | 2011-09-26 23:26 | 「アルパイン」の独り言 | Comments(0)

韓国・インスボン遠征記 day4 (動画)

 韓国・インスボンの「ウジョンA(우천A、5P160m、5.9☆☆☆)」4P目からの風景。


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by kanechins | 2011-09-25 23:39 | 「アルパイン」の独り言 | Comments(0)

韓国・インスボン遠征記 day4

 2011年 9月25日(日)
 
 いよいよクライミングツアーも終盤。4日目の今日は、「下部大スラブ 2P100m」からクラック主体のルート「ウジョンA(友情、우천A、5P160m、5.9☆☆☆)」へ継続する7Pのルートへ。日曜だけあって、朝から大混雑。大スラブ左側のテラスで準備。
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 待っている間も韓国人からロープのことを聞かれる。ダブルロープが珍しいのか「細い」っていう印象が強いのだろうか。インスボンのスタンダードは60mみたいで、ここでも「50mじゃ短いヨ!」って言われる。

カンタンそうなスラブ面は、それこそ団子状態^^;。ロープがからまない?
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 どうもスラブに臆してしまったので、下部スラブは好調なパートナーへ譲る^^;。1P目はフレークでTCU1本に、上部スラブはわずか2ピンで50mいっぱい。
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 ビレーポイント(以下、BP)ですぐ後ろについてきた強そうなおじさんにルートを譲ると、「コッチダヨ!」ってルートを示してくれた。2P目を登るパートナー。とにかく、ボルトが見当たらない、というか無いらしい^^;。
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 パートナーはなぜか左よりのBPをスルーし、まっすぐ上にロープを伸ばす。嫌な予感がしたが的中し、ロープ一杯に!?しかたなくシュリンゲにセルフを移し、上がれるだけ上がってロープを伸ばす。行ってみると、ぎりぎりBPに届かずTCUで支点を作っていた。
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 ここが「ウジョンA」の取り付きだ。うっわ、上部はすごい人だかり^^;。
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 どうやら先行パーティは5人組で、しかもリーダーっぽい人がビレーや登りを指導しながら登っている。ここだけで、ほぼ1時間待ち^^;。周囲のどのルートにもパーティが取り付いているので、腹をくくって待つことに。

 やっと出番が。1P目(5.7、35m)はワタシ。悪くないコーナーをレイバック気味に登るので、かなり疲れる。意外に幅が広く、最後は思わずボルトにクリップしてしまった。写真は1P目をフォローするパートナー。
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 うーん、ほんとにすごい人だ。
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 「色々なものが落ちてくるから、気をつけたほうがいいヨ!」って言われていたとおり、大きなザックがいや~な音とともに墜ちていった。笑ってはいけないが、みんな「カバーン」「カバーン」って叫んでいたのが印象的。人に当たらなくてよかった。
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 2P目(5.9、26m)はパートナー。ぱっと見は悪くなさそうであったが、傾斜が増しクラック幅も広くなりかなり消耗した。最後はオフィズスであったが、なんか岩に挟まるのが気持ち良かった、やばいな^^;。
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 3P目(5.8、25m)はワタシ。やはりオフィズスから始まりびびる。傾斜はさらに増し、取れるところを探してカムを積極的に決めていく。最後のハング部は4番があま~く効いてるだけ、気休め。そこからフェースに移り、スラブに立ち込んでの軽いデッド!?ワタシにとっては今回一番シビれたパートとなった^^;。
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 懸垂してきた先行パーティに日本語が堪能な女性がおり、しばらくお話する。「明日も一緒に登ろう!」と言われるも、明日はもう帰らないといけないのだ、残念(><)。
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 4P目(5.6、20m)はパートナー。傾斜が落ちたオフィズス~ハンド。
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 だんだんと陽が傾いてきた。
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 4P目(実質6P目)取り付きから、登ってきたルートを振り返る。
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 5P目はワタシ。トポには「5.5、40m」とあるが、50mロープでは足りずに途中の木でビレー。
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 終了~、クラック主体のルートでなかなか楽しかった^^。コンティニュアス(ロープで結び合った状態)で山頂を目指す。通称「タヌキの腹」。チッピングが施されているので、それほど難しくはない。
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 そして山頂!取り付きでお話しした、日本語がちょっと喋られるクライマーと再会!最初で最後のパーティ写真を撮ってくれた^^。
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 さぁ、帰ろう。前日、宿に泊まっていた九州クライマーに下降路を教えてもらっていたので、イメージが沸いていた。ノーロープでスタスタ(とはいかないが)と傾斜の緩いスラブを西面に向かって降りる。下降の順番待ちをしている人たちが見えたので、下降ポイントはわかりやすかった。
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 別のパーティーが「うちらのロープと合わせて1回で降りようヨ!」って提案してくれるが、我々のロープは50mで1回半の懸垂が必要^^;。すると、さらに他のパーティーの人が「このロープで降りたらいいヨ!」とロープを貸してくださった。後からも続々と下山者が来そうだし、結局甘えてしまった。60mならどこの支点からも1回で下降が可能みたい。
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 振り返ったところ。60mのシングルロープを2本合わせてカウンターで2人づつ降りてくる、なるほどな~。
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 おかげで、真っ暗になる前に白雲山荘に帰着!李さんもちょっと心配していた様子^^;。最終日も豪勢にプルコギ(불고기、タレを揉み込んだ焼き肉)。好天と無事に感謝し、乾杯。大阪クライマーの方々も明日は下山らしい。山荘も、急に静かになっちゃうんだろうな。
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 明日はいよいよ帰国日。「まだ登るのか!?」って感じではあるが、天候も良さそうなので朝食をキャンセルし(1泊夕食だと1人20,000W=1,500円!)、日の出からクライミングをすることに。荷物をまとめ、早目に寝袋に入った。 (つづく)
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by kanechins | 2011-09-25 21:25 | 「アルパイン」の独り言 | Comments(0)

韓国・インスボン遠征記 day3

 2011年 9月24日(土)
 今日も天気が良さそうだ。日に日に体調が回復してきて、すっかりと食欲も戻ってきた。今日も元気だ、ご飯がうまい。 
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 今日は「下部クラック(2P、45m)」~「インスB(인수B、3P・97m、5.8☆☆☆☆)」へ向かうことに。かっちょいいラインだなー。ぱっと見は右のコーナーラインかと思い、でかいカムを置いて細かめのを持つ。
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 1Pはワタシ。いざ取り付いて見ると、クラックはふさがり支点が取れそうもなく、左側から登る。が、これがまたフィスト以上で思ったよりも悪い。なるたけギアを節約するが、中間より下で弾切れ。カム3つで支点を作りフォローを上げる。
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 パートナーは絶好調で、ビレーポイント(以下、BP)のカムを見るなり「こりゃ安心だ」と、(3番以上を節約するため)1本目も取らずに登る、登る。
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 クラックのパートを越えると傾斜が落ち、ワイヤーのBP。すぐ右上の大木で3、4人待機している。どうやらここが「インスB」の取り付きっぽい。続々と大スラブを人が上がってくるので、合間を見て大木に移る。当然ながら、インスボンではこんなところにはピンなんてありゃしない^^;。
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 スタスタ、とロープも無しに大スラブ上部を行くクライマー。ウワサは本当であったが、いくら自信があるっていっても、見ている方が怖いわ^^;。
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 1P目(5.8、37m)はワタシ。スラブからガサガサしたルンゼを越えると、ハンド~オフィズスのクラックが。正規ルートは左のスラブを登るらしいが、先行パーティがかなり遅れており、仕方なくクラック沿いに上がり樹でBPを構築。このBPはアミドンとルートが交差しているポイントで渋滞しやすいみたい。正式には、木の少し右側のBPがインスB用らしい。
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 振り返ったところ。下の木が1P目のBP。
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 医大ルート周辺は大混雑。
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 2P目(5.7、30m)はパートナーで、右側のクラックを登る。左側のラインは不明。そこからさらに左側のスラブを登るラインがアミドン(5.10a)。それにしても、スラブにはボルトがほとんどないのに、クラック沿いにボルとが連打って、一体??
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 ハンドばち効きの快適なコーナー。
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 再び渋滞に。青い服の彼はアウトドアショップでデザイナーをしているらしく、snakeというイタリアのブランドウェアを着ており、ウィドンにある店「エーデルワイス」を教えてもらう。
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 色々な人のシューズを見ていたが、ほとんどの人が5.10を履いていた。韓国に工場があるからか、はたまたやっぱりスラブは5.10なのか。デザイナーの彼は相当上手いのか「足が痛いから、こんなところはアプローチシューズでOK」とのこと、つえーな^^;。
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 3P目(5.7、30m)はワタシ。ガサガサしてるが、支点も取れるし気楽。
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 クラックの途中から左トラバースに入るポイントがわかるか不安であったが、杞憂であった。ぼこぼこのトラバースポイントを渡るパートナー。
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 ナポレオンハットの5.10dを登るクライマーたち。
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 3P目の終了点はアミドンとも共用で混雑。支点を分け合って、下降の準備。インスBの2P目のBPが混雑していたので、アミドン3P目のBPで一旦切る。
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 そこからインスBの取り付きまで降りられるかと思ったら、数m足りない^^;。仕方なく、歩いてクライムダウン、すっぽ抜け注意!大木から下部クラック上部の支点までロープを伸ばしてクライムダウンし、そこからは45mほどの懸垂で取り付きへ戻ることができた。インス南西面を見上げる。賑わってるなー。
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 土曜日は大混雑と聞いていたので、荷物を小屋に預けて、一旦ソウルまで降りることに。コンビニで売っていた巻き寿司。上が참치마요(ツナマヨ)、下が참치김치(ツナキムチ)で、それぞれ1,000W(75円)。
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 一般ハイカーも多く、下山路も大渋滞。
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 ウィドンにあった山道具屋街が気になったので、トソンサから歩いて降りる。20分くらいかな?下界はさすがに暑く、途中の売店で水分補給。
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 ミレー、マムート、ラフマなどのブランドショップはもとより、見たことがないようなブランドショップもあって楽しい。が、外国ブランドはやっぱり安くはないな^^;。
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 写真がウィドンのバスターミナル。ここからトソンサへは信者用バス(片道500W)が往復している。
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 小屋に宿泊していた日本人からも聞いていたショップ「エーデルワイス」に行ってみる。バスターミナルの1本上の道路をトソンサに向かって右側に入ったところにある。Snakeブランドも扱っていたが、ちょっと派手系だな^^;。
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 バスから地下鉄へ乗り継ぐ。地下鉄スユ駅(414番)から4号線に乗り、10駅で若者の街「明洞(ミョンドン、명동)」、1,000W(75円)。地下鉄は1回用カードを券売機で購入。日本語も使えるのは便利。デポジットは500Wで、下車後に換金をお忘れ無く。
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 ミョンドンはほんと都会で、賑わっていた。が、そこいら中で聞こえる日本語。もはや、ミョンドンは日本!?お世辞にもオシャレとは言えない我々はなんだか肩身が狭い。
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 ピビンパプとスンブドゥチゲを肴に静かに「今までの無事」を祝って乾杯し、ちゃちゃっとお土産を買って帰路についたとさ。 (つづく)
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by kanechins | 2011-09-24 22:23 | 「アルパイン」の独り言 | Comments(0)

韓国・インスボン遠征記 day2

 2011年 9月23日(秋分の日)
 朝食は午前07:30から。山はゆっくり休めるからいいな。釜で炊いたご飯はとても美味しく、韓国のりだけでも美味しくいただけちゃう。
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 充電できたところでギアをまとめて出発。アプローチは小屋の右側から。小さい畑を過ぎ、別のトイレから尾根に上がり、ルンゼを下降。チッピングしてはあるが、荷物が重いのでちょっと怖い^^;。
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 大スラブの基部には、こんなに立派なルート図の看板が!
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 まずは小手調べということで、比較的簡単かつオススメと言われた「シュイナードB(취나드B、5P180m、☆☆☆☆☆)」へ。どうも発音は「チュイナドゥ」に近いようで、韓国人にルートを聞く場合は注意。「OOOはどこですか?」は「OOO オディエヨ(어디에요)?」でOK。

 ルートは、人が居る場所から右上に伸びる細いクラックラインを詰めて、顕著なワイドへ続くルート。
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 1P目(35m)は恒例でワタシ。とにかく、グレード感覚も距離感もわからないので、あるギアを全て担いだが重たい。レイバックでがつがつ登れるコーナーを詰める。写真で見るよりは傾斜があるかな。
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 上部のスラブは調子が乗らずに突っ込めず、パートナーにバトンタッチ、ありがとー。って、これで5.7?
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 先行パーティは九州から来たという日本人パーティであった。
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 2P目(5.8、37m)はパートナー。カンテをアンダー気味にもって斜上するルート。途中、ボルトが打ってある前後が悪い、つえーなー。って、これが5.8?
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 3P目(5.6、25m)。先行パーティが出だしでえらい苦戦しているのが見えていたが、行って納得。いきなりトラバースなのだが、これが悪い&コワいのだ^^;。ウロウロしながらも、なんとか越える。越えてしまえば、グレードどおり快適なクラックラインが待っていた。
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 スカイラインにあるルート「シム」をフォローするクライマー。
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 4P目(5.7、40m)は、まるで不動沢の新緑荒野。パートナーは好調な様子で、ランナーもろくに取らずに上がり、途中から左のオフィズスに入る。
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 後続の白人パーティは2P目の核心を越えられずロワーダウン。隙を縫って、韓国人パーティが追い抜きに入った^^;。
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 割れ目からアンニョンハセヨ。
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 4P目上部は、見事なダブルクラック。ハンドがばち効きで快適。
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 5P目(5.6、40m)はワイドのパートがっ。最近、この手のパートが嫌いじゃなくなってきた、やばいなー^^;。上部は快適なコーナースラブ。ナポレオンハット下部は、ワイヤーでトラバースできる。
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 ここから5.10dのスラブを抜けて山頂にも行けるよう。絶好調のパートナーは「行く!」と張り切るが、1本目のボルトが遠く、残念ながら断念。後で聞いたら、ここはお尻を押してもらって上がるそうな^^;。靴や装備も取り付きに置いてあるので下降することに。
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 すぐに、後続の韓国人パーティが追いついてきた。着くなりラジオを鳴らして、陽気なKポップで和やかな雰囲気に^^。韓国人には、なぜだがロープの径と長さをよく聞かれた。インスボンのスタンダードはどうやら60mらしく、何人かに「短いヨ」って言われたけれど、のちにカラダで知ることに^^;。でも、50mでも大丈夫。
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 「医大(ウィデ)의대」ルートを下降。ウィデの3P目終了点で1度切り、次にシュイナードBの2P目終了点で切ったが、すぐ左側にウィデ2P目終了点があり、こっちの方が良さそう。
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 4回の下降で取り付きへ。うーん、さすが「5つ星」だけあって楽しかったぞ~。登ってきたルートを見上げながら、遅めのランチを頂く。
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 びみょーに時間があまったので、ショートルートに行くことに。そこにいた韓国人に「一番カンタンなのはどれ?」って聞いたら「チャンポン(짬뽕、5.10a、10mB2)」を薦められた。が、1ピン目が遠い!「遠いよー」って聞いたら、「近かったら10aじゃないよ」という謎の答えが返ってきた!?恐るべしだわ。後で調べたら、チャンポンって韓国では「激辛スープ麺」料理のことらしい、なるほど^^;。

 とりあえずマスターで取り付くが、ほんっとに1ピン目が遠くてビビった。そこから上も結構シビアなムーブで焦ったわー。これで10aって、インスボン恐るべし。なんとかOSできてよかったが、腕張りまくり^^;。パートナーも見事、フラッシュ。
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 さて、時間も時間なので撤収。山荘に戻り、少しづつ体調も戻ってきたので、冷えたビール(3,000W=220円)で完登を祝って乾杯!今日は骨付きカルビ。あぁ、骨の周りの肉って、なんでこんなに美味しいんだろう!
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 食欲もだんだんと回復基調!さぁ、明日もがんばろー。 (つづく)
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by kanechins | 2011-09-23 23:05 | 「アルパイン」の独り言 | Comments(0)

韓国・インスボン遠征記 day1

 2011年 9月22日(木)
 ノロウィルスによる食中毒に加えて台風15号の襲来と、まるで「行くな」という思し召しかと思われたが、成田へ向かう。
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 OZ-107便は台風のためか30分ほどディレイがあったものの、無事に離陸。
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 アシアナ航空は初めて乗るが、がっつり中華丼がうれしい。
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 午前11時過ぎにはソウルの仁川国際空港へ。インフォメーションでスユ駅(수유역)行きのバスを聞き「10A」乗り場へ。クライマーは覚えやすくていいな^^;。14,000W(約1,000円)。
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 12:45、ドボン(도봉)行きの6101番バスに乗車。20~30分間隔で運行。乗換えなしでスユに行けるので、ギアが重いクライマーにはオススメ。座席はビジネスクラス並みのゆったりシートで快適!
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 14:15、空港から1時間半ほどでスユ駅へ到着。空港バスは日本語でのアナウンスもあるので安心。写真が地下鉄スユ駅(414番駅)の出口。ソウルから地下鉄なら4番線で、1,100W(80円)。
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 事前に駅の北西にセブンイレブンがあることを調べておいた。「トイレはどこですか?」は「ホワジャンシル ヌン オディイムニッカ?(화장실은 어디입니까?)」を、前回の出張で学んでおいてよかった。鍵を借りてトイレを借りれた、助かった^^;。

 ここでミネラルウォーター2L、スポーツ飲料2L、行動食他を購入。大通りでタクシーに乗るが、韓国のタクシーは自分でドアを開けないといけないことを忘れていて、しばしお互いキョトンと^^;。「トソンサまでお願いします(トソンサ カジカ ジュセヨ、도선사 까지가 주세요)」、ほっ、通じた。

 6,300W(500円弱)で無事にトソンサへ。荷物が多く、乗り換え(普通はウィドンで乗り換え必要)もないのでタクシーがラクかな。写真はバス、タクシー、露天が並ぶロータリー。平日なので静か。地図の変わりに地図バンダナを購入。
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 さて、どうしたものか?写真が「いかにも登山口」って感じだったので行ってみる。
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 なんともびみょ~な地図が。トポはあってもアプローチの地図がないので目処がついてよかった。
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 とにかく、白雲台(ペグンデ、백문대)を目指すことに。登山道はよく整備されている。平日だというのに、多くのハイカーが降りてくる。「Black Yak」って書いてある、一見Skins風の服装が流行しているみたい。
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 時折、韓国語で話しかけられるが、「クライミング」という単語は日韓共通みたいでわかりやすかった。
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 「インス庵」って書いてあるところから仁寿峰(インスボン、인수붕)が!うーん、想像以上の迫力と傾斜に圧倒される。響き渡る木魚の音が心地よい。
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 対面には山岳救助隊の事務所(산막구조대)があり、24時間体制で待機しているとのこと。ちなみに2008年だけで事故者105人(うち死亡11人!?)って、どんだけキケンなんだ!?
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 周辺はキャンプ可。料金は、オフシーズンの9月は1泊1,600W(120円)。
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 途中で、どどーんと聳えるインスボンが!スラブっていうより、立ってるやん!?
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 そして、いよいよ白雲山荘(ペグンサンヂャン、백문산장 )へ!地図上の表記は「백문대피소」なので注意。
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 李さんとも無事に会えてヨカッタ!お土産を渡し、「お疲れ様」とポカリを頂く。李さんとは日本語が普通に使えるので、とても心強い!

 早速、山荘内へ。この日は日本人グループ2組10人と韓国人グループ1組5~6人が宿泊。我々は2階の日本人フロアをシェア。とてもキレイで、1泊2食付きで35,000W(2,600円)なのは嬉しい。
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 さて、恒例の偵察へ。が、インスボンの取り付きへの道がよくわからない。とりあえずペグンデに続く登山道を登る。すると、コルに城壁っぽいものが。
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 そこからインスボン側の尾根を登る。おわ、すごい迫力!写真は仁寿西面(インスソミョン、인수서면)。下降している人が見えたので、下降路のイメージが沸いた。
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 ソウルの街並みが眼下に広がる。
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 折角なので、ペグンデ(836.5m)に登頂!スラブにチッピングが施されてはいるものの、手すりがないと怖いくらい。
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 登頂!太極旗が風になびく。
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 やっぱ、山頂は気持ちいいなー。ずっとここに居たかったが、さ、李さんも心配してるだろうし、帰ろ~。って、結局、偵察になってないし^^;。

 小屋に戻ると、李さんが夕食の準備をしてくれていた。今日はサンチェ付きの焼き肉。すごーい。
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 料理はウワサどおりウマイ(マシイッソヨ、맛있어요)!!この日はまだ体調が復活してなく、さすがにお酒は控えた^^;。旅の疲れもあってか、すぐに深い眠りにつくことができた。 (つづく)
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by kanechins | 2011-09-22 23:45 | 「アルパイン」の独り言 | Comments(0)


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