カテゴリ:「アルパイン」の独り言( 107 )

瑞牆・不動沢合宿 day1

 2013年 4月27日(土)
 年度替わりの慌ただしさに追われるうちにGW。前半戦は瑞牆・不動沢でワイド&マルチ中心の合宿。「GWだからキャンプ場は激混みに違いない!」とめっちゃ早くから瑞牆イン。ところが、予想に反して閑古鳥が鳴いていた。な、なぜ?
 理由は多分、寒いから。とにかく風が冷たく、強い風は見る間に体温を奪っていく。テントを設営したところで、寝不足とその暖かさに惹き込まれて眠りにつきたいくらいであった。
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 初日。まず向かった先は、不動沢の門番である「屏風岩正面壁」。もともと「午後のエリア」で涼しいのがウリの屏風、今考えたら「なぜ?」なのだが、「んなもん、寒いに決まっとるやないかっ!!」。sonoが「おしん」(5.8)をアップがてら登る。
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 後ほど回収で登るが、岩はキンキンに冷え首筋で掌を温めながらのクライミングとなった。「不動沢愛好会ルート」の1ピッチ目にTRをセットし、交代でワイド修行。写真はスクイズチムニー(5.7)を登るsono。
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 ワタシの1本目。前回の教訓「背中側のギアラックには何も付けない」を活かし、チョークバックを前に回しておく。が、今度は何気に付けていたギアラックが妙に引っかかる。前回はすっぽり全身が入った記憶があるのだが、今回は体半分しか入らず!?ま、まさか腹囲に異変が、笑!?ワタシにはチムニーではなく、オフィズスである。
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 今回は「動きの意識」(必死にもがくのではなく、動かす部位を1個所に絞ってみる)、「レスト体勢の意識」(力まなくても体が安定するポジションを探す)を頑張ってみた。結果、まだリードするほどの度胸はないが、「TRであれば」ワイドが楽しいと思えるようになってきた。

 上部のハンド(5.9)を登るsono。さすが、上手やわぁ。
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 ワタシは上部のハンドでもひと苦労。1回目はかなり足ジャムを意識したが、そうすると前傾したラインを辿るようになってしまう。2回目はsonoのマネしてステミングを意識していったら、まぁなんとか登れる感じ。リードするには、まだ修行が足りない感。

 普段使わない筋肉を使うためか、肩周りや大腿部の内転筋などが悲鳴を上げている。時間も時間だし、いい加減寒さにも耐え難くなってきたので撤収し、お決まりの「増富の湯」へ向かう。ちょっと謎だったのが「11回で7.000円の回数券」(通常1人700円)。普段、1回入浴すると紫色のポイント券がもらえ7枚集めると次回無料。って、こっちのほうがお得なのでは!?節電のため、今年度も19時までの営業らしいが、やっぱりちょっと忙しいなぁ。

 テントに戻り、今夜は「鍋」。だが・・・「か、カセットコンロがない!」。普段は車に積みっ放しだったので、積載してると思い込んでいたのだ、汗。幸い、ランタン用のガス2本と無意識に持ってきた山用バーナーで事なきを得てよかった、汗。
 
 こんなに冷える夜なのに、不思議とすすむのが発泡酒。fukuちゃんは最近すっかり呑めるようなってきた、うん、頼もしい。ん?もしかして、うちらいけない人?
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 寝不足もあり、22時を回ったところで寝袋にくるまる。すぐ近くでエンジンを掛けっぱなしで車中泊している音が寝込みを妨げていたのだが、気がつけば朝を迎えていた。 (つづく)
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by kanechins | 2013-04-27 01:57 | 「アルパイン」の独り言 | Comments(2)

子持山・獅子岩(7P-5.8)

 2013年 4月13日(土)
 午前03:30、起床。今日は所属会のメンバーと、群馬県にある「子持山・獅子岩」へ。写真右側のきれいな逆層スラブに、フリーのマルチルートが築かれている。
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 高速で渋川伊香保インターへ向かい、7号橋の駐車場へ。アプローチの詳細は「日本マルチピッチ」を参照頂きたい。登山届けを提出し、ギアを装着して07:40に歩行開始。
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 すぐに屏風岩という、屏風状の巨岩がお出迎え。
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 沢伝いに谷を進むこと40分程度で分岐へ。「この先危険」と記された方向へ左折すると、すぐに獅子岩がどーんと眼前に聳え立つ。
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 今日は9名と大所帯。Keita-sono、Fukuchan-お父さん-Ponchan、44-Ruby、そしてMeg&ワタシのオーダーで取り付く。写真は、1P目(5.7)を行くKeita。先頭パーティは08:45出発。
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 逆層のスラブは、ちょっといやらしそうだな。
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 フォローするsono。TOPは一気に2P目までロープを伸ばした。
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 フォローするFukuchan。一つ手前の終了点でピッチを切る。支点は2ヶ所用意されていた。渋滞しても安心!?
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 最終パーティである我々の出発は10:10、トップから遅れること1時間25分だ。1P目はMegが、2P目(5.7)はワタシがトップ。写真は2P目終了点から見下ろすMeg。新たに、基部に別パーティも到着。人気が伺える!?この1~2P目はスラブなのにムーヴが続いて、実に面白かった!
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 3P目(5.7)はMeg。巨大フレークの横をすり抜ける、印象的なピッチ。
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 余裕があったので、フレーク横でパチリ。このフレークを上手に使って乗り越えよう。写真左上は核心部を登るRuby。
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 核心部を進むRuby。
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 核心の4P目(5.8)はワタシ。途中、頭をひねるような場所が幾つかあったが、よーく探せばホールドもスタンスもありムーヴが楽しめる。スラブに慣れていない人には、全体的にグレードは辛く感じるかも。写真は核心部をフォローするMeg。
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 5P目(5.7)をフォローするRuby。ここからはハイキング気分^^。一気に6P目も登れるようだが、今回はマルチトレの意味合いもあるので細かくピッチを切っていく。
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 5P目をフォロー。快適できれいなスラブだ。
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 6P目(5.7)はワタシ。高度感が溢れるものの、スタンスがあるスラブは快適で楽しい。
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 不意に登山道へ。最後となる7P目(5.7)はボルト2本のショートルート。ここを抜ければ獅子岩山頂だ。
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 そして、13:00に獅子の頭へ。途中で待ちがかなりあったが、およそ3時間の登攀となった。沼田の向こうに白く聳える武尊山に向かって吠える44(獅子)。
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 獅子の頭で記念撮影。
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 空気は澄み、遠く尾瀬の峰々まで望むことができる。
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 下降は一般道なので早い。駐車場に14:00帰着。渋川へ続く道は、葉桜になりかけていた。
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 みなさん、お疲れ様でした!大所帯ではあったけれど、わいわいと楽しくマルチが登れて、笑いが溢れる実に楽しい1日でした^^。

 【装備】
・ロープは各自シングルの60m(ピッチを飛ばすことを想定。細かく切るのであれば50mでも十分)。不安があるなら、ダブルロープだと撤退しやすい。各終了点には下降用のビナが残置されていた。
・クイックドロー 各パーティ14~5本。ピッチを飛ばすのであれば、これくらいは必要。カム類は不要。
・ボルト 比較的しっかりしているが、ガルバナイズされサビが浮いていて不安な箇所もあり。確認しながら登ること。
【グレーディング】
・スラブに慣れていないと、ちょっと難しく感じるかも。
【岩質】
・安山岩。逆層スラブでスタンスが見えづらい。それが面白さでもある。岩は硬く安定しているが、小さな落石は何度かあったので、ヘルメットは必須。
・すっきりしたスラブで高度感もあり、ムーヴも新鮮かつ多彩で実に楽しい1本であった。
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by kanechins | 2013-04-13 00:40 | 「アルパイン」の独り言 | Comments(2)

八ヶ岳・中山尾根(日帰り)

 2013 3月20日(春分の日)
 つい先日、山ヤとは思えぬ失態を繰り返して断念した中山尾根。祝日を活用し、日帰りでsonoと再トライ。写真は、上部岩壁上部から眺める主峰・赤岳とsono。総行動時間は13時間に及び、久し振りにがっつり山してきた。
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 ほとんど徹夜状態で、美濃戸口の八ヶ岳山荘を午前03:45に出発。ヘッドランプの灯りを頼りに、凍結した林道をとぼとぼ歩く。途中、アイゼンを付けたり外したりもあって、美濃戸山荘に04:50着。今回は靴紐を縛り過ぎたのか、右足甲が痛い。

 午前06:10、空が白んできたので、靴紐調整をしながらヘッドランプを消灯。また来たよ、八ヶ岳さん。当たり前だけど、雪解けが進んですっかり春の様相。
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 写真の左3分の1のところを走る尾根が、今回登る「中山尾根」(2級Ⅳ-)。
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 07:15に行者小屋。長丁場になると思われたので、トイレを済ます。ここでハーネスを装着し、07:40出発。
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 中山峠を右折し、樹林帯へ。睡眠不足が祟って、ウトウトしながらの登りとなる。
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 08:25に下部岩壁基部へ。前にも後ろにもクライマーがいないので、ゆっくり準備。ダブルロープをほぐして結び合い、ギアの受け渡しを行う。パンに噛り付き、ウエアや靴紐も再調整して09:10に登攀開始。

 1P目はワタシ。正面のペツルが打ってある場所から取り付く。本来は青点線のように、右下に一旦下ってルンゼを詰めるらしく、そっちの方がカンタンらしい。
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 1P目の正面壁を登るワタシ。取り付きから見上げると、こんな感じ。今日は気分が乗っているのか、さくっとノーテンで突破。
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 1P目の終了点はペツル2本のアンカーが2ヶ所もあり、人気が頷ける。終了点から望む主峰・赤岳(2,899m)。
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 同じく、地味だけどかっこいい阿弥陀岳(2,805m)。北東稜を登るクライマーが見える。
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 2P目はsono。スラビーなフェースで、sonoが得意とする所。
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 終了点がよくわからず、稜線上のテラスで木で支点を構築していた。そのままワタシがトップにはいり、50m一杯登ってそのままコンテ(同時登攀)に入る。稜線はこんな感じ。
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 下部岩壁2P目終了点のsono。コンテに入ると伝えておいたので、ノービレイ。
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 雪解けが進み、ミックスパートも少なくない。
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 鬼のように重たい50mロープ2本を引きずりながら、上部岩壁基部に11:00着。写真は、フォローするsono。この辺りから、西壁に吹き付ける風が強さを増してきた。
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 上部岩壁基部に到着したsonoと、赤岳。ギアの受け渡し。
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 上部1P目はsono。ペツルが2本打ってある場所の右にある、顕著な凹角を登る。結局、写真の場所までノーピン。
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 上部テラスでしばらく右往左往したのち、左側に打ってあるペツルから稜線に上がった、ナイスクライミング!2P目はワタシ。まっすぐ上を目指して稜線を詰めていく。程なくしてペツル2本の終了点が。この先の様子がわからなかったので、ここでピッチを切る。

 3P目に取り付き、上部の様子を伺うsono。ロープが半分出たところで、再びペツル2本の終了点へ。
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 4P目はワタシ。少し登ると、右側に壁が立ちはだかるが、どこを探してもピンがない!?風はいよいよ強さを増し、アヤシイ黒い雲が近づいていたため「ええいっ!」と突っ込む。わずか4、5mほどの壁とは言え、リップ手前は薄かぶりだし、ノーピンはかなりびびった。写真は振り返ったところ。後で調べたら、ここは左から巻けるらしい。
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 上部は体が持っていかれそうなほどの烈風で、匍匐前進。終了点が岩陰で風がしのげたのは助かった。最後のトラバースはsono。落ちるようなルートではないが、下は崖がぱっくり口を開けているのでびびる。
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 そして、12:55に八ヶ岳の主稜線に到着、登攀終了。
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 稜線でロープをまとめるsono。お疲れさまでした。
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 気温はそれほど低くはないが、体が持っていかれるほどの突風が吹き荒れていたので、荷物を早々にまとめて13:05に下降開始。
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 雲行きがどんどん怪しくなってくる。時折襲ってくる突風に耐えるため、耐風姿勢をとることもしばし。
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 眠気と疲れで漫然と歩きがちであったが、滑落したら終わる斜面はさすがに緊張が走る。
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 13:30、地蔵分岐。横岳を振り返る。
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 融けては凍りをくり返し、がちがちに締まった地蔵尾根。風も強く、気が抜けない下降が続く。
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 樹林帯まで下ると風も和らぎ、暖かさを感じた。登ってきた中山尾根を振り返る。
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 14:40に行者小屋を通過。さようなら、八ヶ岳。また来るよ、きっと。
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 16:00に美濃戸山荘を通過、やまのこ村で大休止。足の疲れはそれほどではないのだが、今回も慣れない靴下のためか、靴が緩かったかで靴ズレしまくり。荷を背負ったままベンチで休んでいると、よっぽど辛そうな顔をしていたのか、諏訪ナンバーのやさしいお兄様が車に乗せてくださった!4輪チェーンは、さすが強い!そして、16:35に美濃戸口へ帰着。荷を解いたと同時に雨が降ってきた。お兄様、ほんとにありがとうございました。

 総行動時間はおよそ13時間。寝不足も加わり疲労困憊ではあったが、念願のルートにオンサイトトライし、無事に下りてくることができ、充実感もひとしお。けど、帰りに寄った「もみの湯」(17時以降は300円)で湯船に腰掛け「足湯」を楽しんでいたら、そのまま爆睡してしまって湯船に落ちた!周りの人たちは「倒れたか!?」と焦っていたが、とても「寝てました」とは言えなかった。。。

 帰り道。前回と同様に「鮮味館」へ。今日は「油淋鶏(ユーリンチー)定食」(880円)を注文!うーん、美味しいナァ、嬉しいナァ。
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 今日という一日にありがとう。共に攀じ登ってくれたsono、ありがとう。やっぱ、山は大変だけれど、楽しいなぁ。さぁ、次はどこへ行こう!?

03:45 美濃戸口 発
04:50 美濃戸山荘 通過
07:15 行者小屋(装備)
07:40 出発
08:25 下部岩壁基部(美濃戸口から4時間40分)
09:10 下部岩壁の登攀開始
11:00 上部岩壁基部
12:55 登攀終了(登攀開始から4時間半)
13:05 下降開始
13:30 地蔵尾根分岐
14:40 行者小屋 通過
16:00 美濃戸山荘 通過
16:35 美濃戸口 帰着
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by kanechins | 2013-03-20 01:26 | 「アルパイン」の独り言 | Comments(2)

山ヤ失格な八ヶ岳 day2

 2013年 3月 3日(日)
 「雪山のテント泊で、シュラフカバーってホントに必要なの?」
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 実は、ずっこそんな疑念があった。冬のアルパインでギアが多いときはツェルト泊なので「シュラフカバー」は必須であったが、「テント泊ではなくてもいいんじゃね?カバーって意外に重くて嵩張るんだよね」という気持ちもあったので、身をもって体感できることに。

 ・・・ 「んあぁ~、さぶい!」。ふと目覚めて時計を見たら、まだ21:50。少し身体を動かすと、冷たい粉が顔に舞った。シュラフ表面は身体から出た汗が凍り付いて結晶となり、青い寝袋は白く染まっていた。ワタシの冬用寝袋は、14年前に買った代物。「重い、デカい、寒い」と三拍子揃った、年季が入ったヤツだ。

 はて、実に寒い。寝袋の口を閉めて鼻だけ出していたら、鼻先が凍傷になるかと思うほどの冷え込み。後で調べると、野辺山測候所(標高1,350m)の最低気温は-14.3℃。すると、行者(2,350m)の推定気温は-20.3℃になる。そりゃ、寒いわけだ。

 人間、あまりに寒いとホントに眠れない。特に、冷え切った下半身の凍えがハンパない。ぷるぷる痙攣し出し、太もも以下が猛烈に痛い。そういえば、雪崩講習のとき「低体温症を回避するには鼠蹊(そけい)部を温めれば良い」と教わったな。ホッカイロを股の間に挟む。しかし、一向に下半身の冷えは止まらない。

 全く寝付けないまま23時、0時と時間が過ぎていく。「早く朝よ、来い!」と思ったのは久し振りだな。しかし、カバーがないとこんなにも寒いのか!?確かに、カバーと寝袋の間のデッドエア(動かない空気層)は重要だし、寝袋に霜が付く=寝袋表面は0℃以下ということだ。カバーがあれば、少なくとも寝袋表面がそんな低温に晒されることはないだろう。結論、シュラフカバーは温かい、きっと。

 それでも、午前3時が近づくと温かさを感じるようになり、やっとウトウトしはじめた。

 午前04:20。携帯の目覚ましで起きる。外は満天の星空。sonoに「朝だよ、起きるかー」と声を掛ける。「あいー」と応えたのを聞いたあと、記憶がない。身体は冷え切ったままだし、寝不足で眠かったし、温まってきた寝袋から出るのは本当に億劫であった。

 ・・・。「ん?やけに明るいぞ!?」。時計を見たら午前05:45!?「や、やばっ!」、慌てて起きるも、周りのテントからは既に準備が終わって山に向かう人たちばかり。完全に出遅れた。さすがに水や靴、手袋、ガス缶は保温に努めていたが、持ってきたパンは失念して全てのパンが完全凍結。「チーズ蒸しパン」は凍らないものと思っていたが、ガッチガチに凍結。自分のアホさ加減に辟易。

 急いでお湯を沸かし朝食を摂る。トイレ済ませたり、ギアやロープを準備しアイゼンを履いたら午前07:15、ちーん。ベースで泊まった意味ないし。
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 それでも、折角だからと中山尾根へ向かう。中山コルを右折し樹林帯へ。
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 先行ラッセルがあったので、登りはラク。凍えた体をゆったり動かし、下部岩壁基部まで40分程度で到着。今日の中山さんはモッテモテで、2人-3人-3人-2人組みで行列が。
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 ハーネス、ギアを装着して、手前の広い場所でアンザイレン。本来のルートは右側に一旦下ってルンゼを行くようだが、氷で埋まっているのか、皆んなペツルが打ってある、難しいと言われる正面から取り付いている。
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 陽の当たらない雪稜で1時間ほど待機し、上手な2人パーティも終了点へ。時間は9時を回った。山ヤとは言えない数々の失態に加え、体調不良。つい先週、一つ隣の尾根で起こった事故も頭をよぎる。気持ちの中では、既に敗退ムードが漂っていた。アイゼントレも今年はやっていないから、怖さも倍増。気分が乗っていないときに登れるほどアルパインは甘くはない。

 ボルトを越えてもう一歩上がるところで、どうにも突っ込めない。「気持ちの問題」であることは自分はよくわかっていた。「ここならまだ回収できる」という気持ちが身体にブレーキを掛けていた。そして、sonoはそんな状況を承知していたと思う。

 「わたし、代わるわ」、09:40にsonoと交替。ペツルにロープを掛けた場所から、急に悪くなる。甘い出っ張りの窪みは氷で埋まり、ピックで割ってはがしていく。苦闘の末に直上は諦め、根性で右上した。ルート取りはそっちが自然だが、なぜあんなところにペツルが打ってあるのか不思議。
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 慎重にルンゼを上がり、終了点へ。続いてフォローに入る。右側から上がるとそれほどでもないが、ボルトからかなり離れるので刃物を付けてのリードは怖いな。終了点に到着すると10:45、決断のときだ。

 時間が遅いことと、体調不良(寝不足、肢の不調、靴擦れ)。今のピッチが「Ⅲ+」で、未知の上部核心は「Ⅳ+」。先行は4パーティ。ここなら懸垂下降で撤退できるが、ここを越えた瞬間から上に抜けるしかなくなること。冬期の地蔵下降は随分前に行ったきりで、暗くなったときの下降に不安。先週の事故。この寒波&仕事状況ではビバークはありえないこと。

 これら負の事項と「天候は最高のコンディション」+「まぁ、多分、ダイジョウブでしょ」という気持ちを天秤に掛けた場合、かなり釣り合うところではあったのだが、こんなナメた状況では何かが起こりそうな気もして、結論は「撤退」。「山で『敗北』という言葉を使うな」という意見も聞くが、どう考えても「敗北」だ。ただし、八ヶ岳にではなく、自分に対して。ぼろっぼろだ。あまりにひどくて、ここまで来ての「恥ずかしさ」と「悔しさ」で危うく涙がこぼれそうだった。
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 「まぁ、でもこれでおあいこ」というsonoの言葉に救われ、周りを見渡す。そこには、風もなく太陽の光が照らし出す、美しき八ヶ岳の原風景が。それまで「もう、ヤマハヤメルカナ」と思っていた気持ちも氷解し、きっと、またちゃんと準備して来るんだと思う。
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 そうと決まれば、下降の準備。あばよ。
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 風も穏やかで、強烈な陽射しで暑いくらい。折角だからと、お決まりのチャイを淹れて、白銀の世界をじんわり楽しむ。隣りの学生さんたちは、賑やかに談笑。うん、やっぱり山はいいな。
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 真っ白だった赤岳も、この陽射しではベールを脱がされざるを得ないようだ。
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 また、きっと来るよ。今度は中山さんに失礼のないよう、十分に準備して。
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 テントを撤収し、ちゃっちゃと下る。随分と山から離れていたせいか、久し振りに足腰に来たな。「もみの湯」で汗を流し帰路へ。

 sonoが「辛いものを食べたい」と言うので、下氷鉋にある台湾料理「鮮味館」へ。ワタシはボリューム満点の「回鍋肉定食」(880円)を。お、これはなかなか、それっぽい味!と思ったら、本場シェフらしい。
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 sonoは「麻辣麺」。ワタシも「赤ペヤングくらいならへっちゃら」くらい辛いの大好き人間なのだが、コイツは洒落にならないくらい辛い!自分だったら食べきれてないな。完食したsonoに拍手。
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 と、まぁ実に「お恥ずかしい話」ではあったけれど、振り返れば、こうやって色々学べるのも「山のいいとこ」なのかもしれない。「やっぱり、山はいいな」と思えたし、行ってよかった。またいつか、しっかり準備を調え行きたいと思う。
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by kanechins | 2013-03-03 00:41 | 「アルパイン」の独り言 | Comments(2)

山ヤ失格な八ヶ岳 day1

 敗退したのは「山」に対してではない。自分に対してだ。
 「恥ずかしい日記なので書くのをやめよう」かとも思ったけれど、同じことを繰り返さないように残すとするか。
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 2013年 3月 2日(土)
 1月下旬から仕事に追われ続け、2月の残業はとうとう100時間超え。仕事そのものは充実しているので苦ではなかったが、この歳になって4~5時間睡眠が連日続くと肉体的、精神的には堪え始めていた。
 疲れが溜まっていたこと、それに予報が芳しくなかったことから計画は順延になっていたが、直前になって日曜日の天気が良いことが判明。金曜日になり慌てて登山装備や入山届などの準備を始め、土曜日の午後から八ヶ岳入り。慌てるとロクなことがないのはわかっていたのに。。。

 行きの車中はsonoが運転してくれたので、ワタシは徐に「ヤスリ」を取り出し、完全に丸まっていたアイゼンの前歯を研ぎはじめる始末。

 美濃戸口の駐車場(1日500円)はスケートリンク状態。登山届を提出し、12:00に歩行開始。テント泊装備+ロープ・ギア類という重荷は久し振りで、足元が覚束ない。
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 林道はツルンツルンに凍結し、途中でアイゼンを装着したりしながらのんびり歩き、13:15に美濃戸山荘へ。慣れた靴ではあったが、新しい毛糸の靴下が合わなかったのか、この段階で激しい靴ズレ。紐の縛り方が甘かったかな。久し振りの山は、色々なことを忘れていて困る。
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 南沢に入り、程なくして主稜線が見えるポイントへ。
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 横岳を中心に、八ヶ岳連峰の主稜線。
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 この時期にしては珍しく、白く輝く赤岳西面。
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 好天が約束された週末ではあったが、思いの外、野営者は少ない模様。
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 今日は、アプローチでバラクラバを装着するほどの寒さ。今回は、ちょっと前に新調したアウターパンツを履いてみた。かれこれ10年近く使ってきたアウターは保温剤が入っていて快適であったが、新しいパンツには入っていないことに気付かず、太ももの付け根から下が冷え切り踏ん張りがきかない。休み休み歩みを進め、16:00に行者小屋へ。

 陽が陰り始めると、さらに気温が下がってきた。この時期の行者には何度か来ているが、今日はダントツに冷え込んでいる。テント設営のために雪面を踏み固めるも、あまりの低温で雪がまとまらない。いくらアタック時に使えないエリアだからって、雪山にスコップを持ってこないって、どういうこと??
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 いつ見ても凛々しい大同心。
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 そして、アタック予定の中山尾根。
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 寒さに凍える手で、なんとかテントを立てる。が、何か違和感が。
 「あっ!」、出入口を「吹流し」に替えてない。気温は低く風も強いため、「吹流し」がないとテント内部に風雪が流れ込み、テントの中は雪だらけ。。。

 しかも、ブラシもない!雪山でテント暮らし、どんだけやってたの??

 そして、寝袋を取り出しても違和感が。
 「あああっ!」。な、なんと素で、シュラフカバーも忘れたようだ。。。

 夕食はお決まり、レトルトのグリーンカレー。ワインで前夜祭をするも、あまりの低温のためか呑んでも呑んでも酔いが回らず、結局、持参した500mlを全て呑んでしまった。普段の疲れも加わり眠気が襲ってきたので、19時過ぎに就寝した。 (つづく)
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by kanechins | 2013-03-02 01:33 | 「アルパイン」の独り言 | Comments(4)

八ヶ岳・大同心「雲稜ルート」

 2012年 8月25日(土)
 信州に帰る用事あり「折角なのでどこか登りに行きたいな~」と思っていたら、手首を傷めてしばらく壁から遠ざかっていたsonoが遊んでくれることに、さんきゅ!「で、どしたい?」って聞くと「大同心に行く」と。「お、シブいね!」って言ったら、前にワタシが提言していたらしい。ホントに覚えてない。

 職場で用事を済ませて帰宅すると午前2時過ぎ。ぱぱっと山の準備をし、3時間ほど仮眠してsonoと落ち合い一路、八ヶ岳を目指す。八ヶ岳って久し振り、こんにちは!美濃戸口に駐車し(1日500円)、ここでパッキング。10:10に出発。久し振りにキスリングを見て感激!
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 美濃戸山荘に11:00。北沢沿いに進む。なんか気分は夏山JOY!右上に「ぴょこん」と飛び出るのが大同心。
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 拡大すると、こんな感じ。念仏を唱えるお坊さんに見えることから名前が付いたと聞く。よくよく考えたら、そのお坊さんの背中から肩に抜けて頭まで上がるなんて罰当たり?ガリヴァーが実在したら、こんな気分なのかな?
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 今日は赤岳鉱泉までなので、のんびりハイクで13:00着。寝不足&運動不足なので、アップにちょうど良い。はい、知ってました、ここで生ビール(800円)を売っているということを。赤岳にかんぱーい!
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 夏の週末は大賑わい!大学生もいっぱいいて賑やか!自分にもこんな時代があったんだよなー。テントを設営(1人1泊1,000円、トイレ無料に)。景色も良いし、水は豊富だし、最高だなここは。続々と人が上がってくるが、ぎりぎり良い場所に設営できてよかった。
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 取り付きが悪いのを知っていたので、ロープがすぐに出るようほぐしたり、ギアをチェックしたり。午後はガスに覆われたものの、夜の帳(とばり)が降りる頃には星空に。寝不足もあってすぐに眠れるかと思ったら、久し振りの山で緊張していたのか寝付きが悪かった><。
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 2012年 8月26日(日)
 気温は下がり、かなり夜露が降りた様子。ちょっと遅めに06:15に赤岳鉱泉発。硫黄岳方面に5分ほど進んだところに「大同心稜」分岐。登山者が迷い込むことが多いらしく、注意書きの札が。明瞭な踏み跡を辿る。
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 登るほどに傾斜は増し、大同心が拝めるところまで来る。
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 赤岳鉱泉から1時間弱で取り付きへ。思ったよりもデカいな、汗。

【動画】 大同心基部から見上げる大同心・雲稜ルート

リンク:http://youtu.be/vYtGNHJOlRQ

 阿弥陀岳が静かに見守ってくれる。
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 大同心稜から左下に40mほど草付きをトラバース。sonoが居る場所が取り付き。
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 07:55、登攀開始。1P目はワタシというのが定番になっていたが、今日は逆。グレーディングはワタシの体感。1P目(Ⅳ)はsono。写真の部分がかぶった部分。ホールドは豊富だけど、ボコッて外れやしないかでひやひや。リングボルトの終了点は飛ばし、ペツル支点でピッチを切る。
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 フォローするワタシ。
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 2P目(Ⅳ)はワタシ。登りはじめてすぐに、リーチものと聞いていた核心の凹角部。得意系ムーヴで難なく越えたが、この後に真の核心が!?

 はるーか上部にリングボルトが見えるが、途中に支点が見えず。「ま、行けばあるだろう」と突っ込むと、支点はないし登りもシビア。岩ははがれそうだし、普段以上にスタティックに動いてクリップ、しびれた。写真は振り返ったところ。
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 フォローで登ってくるsono。「左にボルトラダーがあったよ」と。まじっすか。4、5本は飛ばした感じ?もっとルートをよく見ないといけないな。ペツルのハンガーが落ちた支点があったとのこと。
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 3P目(Ⅳ)はsono。マントル部分の岩がぐらぐらして悪そう。
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 右上のピナクル目指して登るが、おっきな岩もぐらぐらし、プロテクションを含めて慎重な登りを強いられる。sonoはどのハーケンも甘そうに見えたらしく、TCUで支点を取っていた。リングの終了点を越えるとペツルの支点があり、そこでピッチを切っていた、ナイス判断。
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 4P目(Ⅲ)はワタシ。出だしは濡れていて岩が脆そう。右上すると「お往きなさい」と言わんばかりのルートが。いよいよ、大同心の首筋まで上がってきたようだ。
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 フォローするsono。
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 5P目(Ⅲ)はsono。思ったよりも長くて声が届き辛い。風があるときは声が届かないかも。難しくはないのだが足下が切れて見えちゃうので、ワタシはニガテ><。写真はフォローするワタシ。
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 6P目(Ⅳ+)はワタシ。岩は硬そうだし、わくわくしながら取り付く。
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 まず薄いハングが2つ続くが、スタンス・ホールドも探せば良いのがあり、快適で楽しい!が!途中でヌンチャクの数が足りないことに気付く。わくわくし過ぎてギアを十分にもらわずに登り始めたらしい><。支点を間引き、カンテを回り込むと横岳をバックに快適なフェース。そして登攀終了。空身で花道を登らせてくれたsonoに感謝。

 写真は終了点間際のsono。同時に、横岳から拍手喝采を頂く。振り向けば、20人くらいがこっちを見ていた、恥ずかしい^^;。11:05、登攀終了。登攀時間は03:10。
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 頂きでロープとギアをまとめ昼食を摂り、大同心を後にする。植生を傷めないよう気をつけながら稜線を目指す。
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 横岳(2,829m)~地蔵尾根経由で降りることに。大同心を振り返ると、なかなかかっこいい。6P目は肩からのスカイライン。
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 主峰、赤岳。
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 地蔵尾根から行者小屋経由。中山峠を越えると、登ってきたばかりの大同心は、いつも通り背中を見せてじっと佇んでいた。ありがとうございました、一礼。
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 ルート図。フリーグレードで示すなら、ワタシの体感だと5.9・5.8・5.8・5.7・5.6・5.10a程度と感じるが、ルートファインディングや岩&支点の不安定さ、支点構築、天候要素などを加味すると、やっぱりⅣ・Ⅳ・Ⅳ・Ⅲ・Ⅲ・Ⅳ+と表記したほうがしっくりくる。思ったよりも岩は固く、山目的でフリーを始めた方にはよい目標になると思う。
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【持参ギア】
・アルパインヌンチャク5本、クイックドロー12本(各自の支点構築用含む)程度、余裕あり。
・120シュリンゲ+環付きビナ5セット、余裕あり。
・TCU(スモールカム)1セット程度。ルート通りに行けばカムは不要だが、ルートミスや支点がなくなっている可能性もあるので、ハーケンセットかスモールカムがあれば心強い。
・50mダブルロープ。シングル50mでも登攀そのものは問題ないが、撤退を考えるとダブルが安心か。

 実は、このルート。ろくにフリーをやっていない時代(6年前)にオールフォローで登ったことがある。そのときは「こんなところをリードするなんて考えられんっ!」と思ったものだが、多くの方々のお力添えを頂き、こうやって自分たちの力でリスク管理しながら登れるようになったのが感慨深い。
 ここまで育ててくださった皆様に、心から感謝申しあげます。
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by kanechins | 2012-08-26 23:58 | 「アルパイン」の独り言 | Comments(2)

北穂高岳・東稜(day2)

 2012年 7月29日(日)
 夜半、テントを叩く雨音で目覚める。ボーっとした頭で「このまま降り続ければいいのにな」なんて考えるのは毎度のこと。

 03:40、起床。テントから顔を出すと、一面の星空!お湯を沸かし、朝食。まだ外は暗いが、既に南稜へと続く登山道にはヘッドランプの灯りがちらほら。ハーネスを装着し、ギアとロープをザックに放り込んで、04:40に出発。
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 下部の雪渓はすっかり融け、登山道を登れる。
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 このところの猛暑で、急激に雪渓の融雪が続いているみたいだ。
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 北穂・東稜への分岐に05:00着。モレーンの大きなガレが堆積し、大きく左に曲がり始める場所が目印。ここからガレ場をトラバース。結果的に、今回はY字状の右ルンゼを詰めた。
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 雪渓は融けて凍った部分が見えたので、軽アイゼンを装着。
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 前回は右上の尾根を辿ったが、今回は尾根とルンゼの境を登る。
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 岩は少々不安定で、下に人が居るとなおさらに神経を使う。
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 上部に行くほど傾斜が増してくるが、尾根との境は岩も安定していて快適。
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 06:00に東稜の稜線へ。そこは高山植物が咲き乱れる天上の地。これはなんて言うお花だろうか?
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 明日も休みならば、しばらく昼寝をしたくなるような素敵な場所。
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 ゴジラの尻尾ら辺かな?
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 尾根上は安定した岩場で快適。
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 ゴジラの腰くらいまでは来たかな?
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 落ちそうで落ちないキーストーン。涸沢のテント場がはるか眼下に望める。
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 固く安定しているので、右側フェースにいくつかルートが取れそうな^^;。
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 ゴジラの肩くらい?
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 クライムダウンできそうではあったが、折角ロープを出しているんだし練習を兼ねて懸垂下降。
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 ここから北穂山頂を目指す。踏み跡も目立つが、先を読んだルートファインディングを。
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 ゴジラの頭のシルエット。
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 ゴジラを頭から見た図。
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 この辺りから、霧に巻かれるようになる。涼しくていいかー。
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 最終的に、大キレットからの登山道に合流。
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 07:35、北穂小屋着。残念ながら、大キレットや槍方面がガスで展望なし。思ったよりも早く到着したので、20分ほど大休止。07:55、北穂高岳(3,106m)山頂。
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 ええぃ、下ろう。登ってくる人が多い時間帯に重なる。
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 ゴジラ君。
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 前回はルンゼが雪渓で埋まっていたため青いラインを辿ったが、今回はほとんど雪渓がなくなっていたので赤いラインを詰めた。
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 現在の「5・6のコル」の様子。
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 さぁ、ベースキャンプまでもうすぐだ。
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 もう1日あったらなー^^;
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 09:35、涸沢帰着。
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 自由行動。お湯を沸かし、登ってきたルートを見上げながらチャイを頂く。
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 ぽい。
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 テントを片付け、11:00に涸沢発。また来るね。11:50に本谷橋、12:40に横尾を通過し、15:00に上高地BT着。さすがに疲れたわー。牛乳が美味しいこと^^。

 このところ山をサボり気味であったので、肩も脚も相当に疲労困憊><。
 それでも、やっぱ、山はイイネ!
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by kanechins | 2012-07-29 22:14 | 「アルパイン」の独り言 | Comments(2)

北穂高岳・東稜(day1)

 2012年 7月28日(土)
 いよいよ7月も終わり。長野を離れる前に山に行っておきたく仲間たちに声を掛けるも、都合がつく人がいない><。少し悩んでいたhanecoに「ギアでもロープでも何でも持つからお願いっ!!」と、半ば強引に誘い出し成功v。

 久し振りに晴れ予報の週末。普通ならわくわくするはずが、久し振りの山って「怖い」というか「緊張する」というか、もうどきどき。体力にもちょっと不安があったりしたので、前に行った北穂・東稜に。初日は涸沢までなので、のんびり目に出発。

 07:25、上高地BT発。トップシーズンの割りに静かな印象。
 08:05に明神、08:45に徳沢、09:40に横尾着。久し振りのテント泊装備+クライミングギアの重装備で心配であったが、なからコースタイムとおりでよかった^^;。
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 いつ見ても迫力ある屏風。
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 本谷を流れる冷たい風が心地よい。
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 10:45に本谷橋着。ここで20分ほど大休止。いくらアルプスとは言え暑いので、沢の涼風が心地よい。そして、ここから傾斜が増すためか渋滞の始まり^^;。
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 現在の雪渓はこんな様子。
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 そして、12:25に涸沢着。久し振りの山でかなーり心配であったが、実動4時間半ほど。てか、hanecoの早さにびっくり!さすが、つよつよの旦那様に鍛えられているだけのことはあるな^^。
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 ベストシーズンなので激混みを予想してたが、思いの外テントが少なく、道沿いの平らなスペースをGET!
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 テントを設営したところで料金(1人1泊500円)を支払い、展望レストランへ!名物おでんを肴に生ビールで乾杯!これだけでも、ホントに来てよかった~!正面のスカイラインが明日に登る北穂・東稜。
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 長野県警ヘリ「やまびこ」。お疲れ様です。
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 最初は少ないと思っていたテント村も、徐々に賑やかに^^。
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 夕食は、恒例の「グリーンカレー」(レトルト)で安全祈願。日没と共に雨が。
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 緊張で眠れないかと思っていたら、あっという間に寝付いてしまった。就寝20:00?

 (つづく)
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by kanechins | 2012-07-28 22:06 | 「アルパイン」の独り言 | Comments(2)

伊豆・海金剛 「Super Haruna」 (日記版)

 2011年 1月 8日(日)
 恐らく、Superシリーズでは一番難しいと予想される「Super Haruna」に挑む日がやってきた。

 1P目は恒例によりワタシ。「またココ登るんかよっ!」って自分に突っ込みながら、悪い場所がこなれてきた自分がちょっと笑えた。にしても、ろくに支点も取れずに悪いわぁ。

 2P目はスラブとクラックに強い相棒。出だしからフォールが許されないフェースクライミング。上部水平クラックからトラバースしカムをセット。舌状フレークがあるので、120シュリンゲで延長するが、これがよかった。登りはもちろん、支点セットも随分とこなれてきたな~。
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 なかなか手応えがあるみたいで、じっくり時間をかけて登る相棒を、ロープがひっかからないよう注意しながら支える。フォローすると確かに5.9だけれども、浮石も多くシビアな支点セットやクライミングが要求されるピッチであった。

 南面の「Super Rain」は岩は固く安定しているので「スポーツマルチ」の色が強いが、北面の「Super Triton」「Super Haruna」はグレードこそ高くはないが、岩がかなり不安定であり、シビアで総合的なクライミング能力が要求される印象。

 ビレーポイントまで登った後、右にトラバースして岩小屋へ。高いところがダメなワタシはすっかり意気消沈し、このまま下降したい気分に><。けどなんとかリカバリーし、3P目はワタシ。右側から回り込む。前回の反省を活かして、斜上クラックに支点を取らずに登る。
 ロープの流れが悪くなるのは知っていたので極力支点を取らずに尾根に上がるも、やっぱりロープが来ない!それでもがんばって登るも、支点が取れないスラブでロープスタックしてから一気に勇気が失せてしまい、スラブクラックの途中で支点を構築してフォローを迎える><。
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 4P目は相棒で、そのまま緩傾斜帯まで上がってもらう。
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 5P目はオフィズスとあったので相棒にまかせる。取り付きがわからないが、まぁここだろうという場所から登る。結果的に正解であった。
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 オフィズスというよりはコーナー?巨大チョックストンは少しずつ動いているみたいなので、力を極力加えないよう慎重に尾根に上がる。一気に展望が広がり、崩落地帯をトラバースして終了点へ。トポにあるボルトはなく、カム3つで支点を構築していた。

 6P目はワタシ。ルートはいかようにも取れそうなので、ちょっと不安。
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 階段状を登っていくと、巨大な逆層スラブへ。塩の影響か、岩肌がぺこぺこしている。かろうじて小さいカムをセットできたので、マントルしてスラブへ立ちこんでいくが、ワタシ的にはココが一番シビれた。
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 上部では右か左か選択を迫られたが、左の凹角を偵察。クラックが走っていたので、迷わず突っ込む。
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 ずっと先までクラックが見えたので一安心。右上しながら登っていく。
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 さらに右上する。写真は終了点直下から振り返ったところ。
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 そして、Super Rainの下部要塞に合流。残念ながら、ここでタイムアウト。それでも、十分に二人の力を出し切れたので、悔しさよりは充実感が勝った印象。
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 さぁ、降りよう。
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 4回の懸垂で取り付きへ。登ってきたルートを振り返るのは、いつでも楽しいものだ。
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 「極楽ロック」エリア。当初は「時間があれば」なんて考えていたが、甘いなぁ~。岩上部の踏み後がアプローチの道。
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 今日もステキな天気をありがとう~!
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 また来ることがあるかな~。機会があれば、Super Harunaの残り2ピッチや「ネイビーブルーに抱かれて」などを登りに再訪したい。 (伊豆合宿は続く)
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by kanechins | 2012-01-08 23:46 | 「アルパイン」の独り言 | Comments(0)

伊豆・海金剛 「Super Haruna」 (動画版)

 2012年 1月 8日(日)
 恐らく、Superシリーズでは一番難しいと予想される「Super Haruna」に挑む日がやってきた。
 長編なため、前編、後編に分かれおり、Tritonとはまた違う高度感がある。結論から言えば2ピッチ残しての敗退となったが、内容は濃く充実した1本である。

【前編】

 携帯の方はhttp://youtu.be/gFpZNxuzwhoから。

【後編】

 携帯の方はhttp://youtu.be/lFyTCs8mh3Iから。

 高速回線であれば、右下の「360p」を「720p」にすることでフルスクリーンでも観ることができる。
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by kanechins | 2012-01-08 21:21 | 「アルパイン」の独り言 | Comments(0)


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