カテゴリ:「アルパイン」の独り言( 105 )

瑞牆山・十一面岩「ベルジュエール」。

 2014年 9月23日(祝)
 今年の夏はあまり天気に恵まれず、ほとんど登れてない。が、やっと好天に恵まれた休日が!今日はsonoと、往年の課題となっている瑞牆山・十一面岩の「ベルジュエール」(5.11b、10P)へ。

 午前06:00に植樹祭広場を出発。振り返れば、植樹祭広場は今年初。小川山は今年はまだ一度も行っていないな><。06:40、誰もいない末端壁着。
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 さらに歩みを進め、ベルジュエールの取り付きに07:05着。ハーネスを装着し、ギアを確認。水や食糧、前半は不用な大きなカムなどをザックに詰め、07:45に登攀開始。
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 1P目(5.11b)はワタシ。気温は低く、岩は結露でしっとりと冷たい。体も十分に温まっていない中でのこのピッチは未熟な自分にはやはり厳しく、凹角上部、ハングの乗っ越し、カンテへの乗っ越しでテンションが入る。それでも、フリーでトップアウトできたので良しとし、先を急ぐ。チョーク跡が酷くてびっくり。
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 2P目(5.10a)はsono。相変わらず悪そうだ。小ハング下を左にトラバースし、凹角を上がっていく。ランナーの長さか鍵。苦労している声は聞こえてくるが、姿は見えず。じきに解除コール。
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 3P目(5.7)はワタシ。前回の反省を活かし、下部は直線的にロープが流れるようノープロテクションで上がっていく。
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 後半、立木で2個所ほどランナーを取って、クラック直下へ。ロープの流れは悪くはないが、40m以上スラブ面を這わせてきているので、めっちゃ重い。手繰りながら、リングボルト1本だけのコワイスラブを登って、クラック下部の終了点でピッチを切る。コワイスラブをフォローするsono。
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 4P目(5.9)はsono。あれから湯川や不動沢で修行を積んだだけあって、クラックはより洗練された感じ。余裕で抜けた。ココはワタシは前回、フォローでも大変に苦労した記憶があるが、今回は足が見えるようになってきて、苦労しながらもノーテンで抜けることができた。
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 そして、10:30に白クマのコルへ。早くはないけれど、少し時間に余裕を感じて大休止。

 今回は山頂まで抜けるつもりでいたが、白クマのコルに荷物を置いておいて回収できるのかわからず、フォローが持ち上げることに。そして後に、これが大変なことになる。

 5P目(5.10a、大フレーク)はワタシ。
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 中間部の横に走るクラックにハーケンが打ってあった気がしたが、無くなっていた。今回はキャメロットの#4~6まで1つずつある。上手に使いわけながら上がるが、やっぱりオフィズスは修行が足りない。背に腹は変えられず、カムエイドを交えながらフレーク上部へ。途中からレイバック体勢に入ろうとするも、「圧倒的な高度感」と「自信の無さ」からオフィズス登りを続け、本当に上部だけレイバックに入る。テラスにあったボルト2本でピッチを切る。フォローするsono。
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 小ヤスリ岩を登るクライマー。
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 6P目(5.7、チムニー)はsono。前回はかなり苦労して登った感があったが、今回はスムーズに抜けてくれた。sonoにとっては、このチムニーサイズはぴったんこみたい。
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 そしてフォロー。ザックを背負ったらチムニーに入れず、自分の上のロープにクローブヒッチで荷物をセット。押し上げながらチムニーに入る。2、3mほどずり上がったところで消耗していることに気付くが、テンションを入れようにも荷物と自分の間のロープがたるんでいてテンションできず焦る!チムニーをクライムダウンしてテンションをかけレスト。

 sonoから「荷物は自分の下にぶら下げたほうがいいんじゃない?」と言われ、60cmのシュリンゲで下げてみる。が、今度は自分の体を上げようとしても下から引っ張られているので登れない、汗。結局、余ったロープを下げて貰い、プーリー効果で荷物を上げてもらう。最初からこうすればよかった。

 しかし、チムニーは自分には狭すぎてやはり苦戦。ヘルメットは引っかかるし、必死のパッチだ。それでもなんとか抜けることができた。
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 7P目(Ⅲ級、チムニー)はワタシ。ブッシュの中の踏み跡を右上に向かって進むと、チムニーが現れた。ここをバック&フットで乗り越える。ここから未知の領域だ。左上に向かってクラックが走っているので、ここからが8P目に違いない。

 8P目(5.10b、ハンド)はsono。一段上がると、すぐに姿が見えなくなった。そこから先に、ルート取りできそうなクラックがいくつかあって、どれかわからないらしい。しばらくロープが出たり戻ったりした後、意を決したようにロープが伸びていく。苦戦している様子はロープを伝ってきた。しばらくしてロープが流れるようになり、解除コール。

 フォローすると、一段上がったところに終了点があった。7P目はチムニーを登ったあと、この終了点まで来てピッチを切ったほうが、8P目のリードのロープの流れも良さそうだ。
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 9P目(Ⅲ級)はワタシ。巨岩がごろごろと積み上がった場所をノープロで歩いて行く。高度感はそれほどではないが、ふと足下を見ると、穴の中はどこまでも深くぽっかり穴が空いていて、落ちたらヤバそうだ。松の木が生えたテラスまで行く。腰がらみでsonoをビレー。
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 そして、花道である10P目(5.10a、ハンド~スラブ)はsono。出だしのクラックは少しかぶっており、体力が尽きた感がある我々にとってはなかなか手強かった。個人的には、8P目よりもニガテ。
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 sonoは根性でマントルを返し「やっと終わったか!?」と思っていたら、どうも最後のスラブがコワ悪いらしい。かなりの時間を逡巡した後、意を決したかのようにロープが伸び、解除コール。写真は、最後のスラブを登るワタシ。疲れたカラダに鞭打って、最後にノーピンのスラブかぁ。最後まで楽しませてくれる。
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 そして、15:30。8時間弱もかけて、憧れであった十一面岩の頂きへ。すごい。言葉に詰まる360度の風景。ずっと思い描いていた光景が眼前に広がっている。久しぶりに、感動した。写真は小ヤスリ岩。
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 植樹祭広場も、こんなに小さく見える。
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 不動沢も、上から眺めるとちっちゃく見える。
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 16:00、下降開始。リングボルト、RCC、アルミハンガーと、支点の歴史が組み合わさった下降点。
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 まず、10P目を懸垂下降。上に向かって、テラスを右側へ回りこみ、瑞牆本峰方面へ歩く。暗くなったら、特に滑落注意。広場の奥の藪の中に踏み後があるので、本峰とのコル(鞍部)を目指して降りていく。コル直前は右手から回り込むと、コルに到着。
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 右側に巨岩が連なっており、穴が3つ。一番右側の穴の木に白いマーキングがあるが、穴への下降が悪い。穴の上を過ぎると立ち木がある。それを使って左回りに下ると、右側の穴の中へカンタンに降りれる。そこから写真の三角形の穴をくぐる。
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 そこからルンゼを歩いて下る。途中、残置ロープで懸垂下降。ロープはかなり傷んでいるので、不安であれば自分のロープを出したほうが安心か。
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 2ピッチほどの懸垂下降で「白熊のコル」へ続く広場へ。コルへはすぐであったので、ザックはココに置いておけば、6P目のチムニーはラクである。下降を始めて1時間後の17:00に取り付き。かなり迷ったので時間が掛かったが、わかっていれば3~40分ほどで降りられると思う。

 ギアを整理し下降開始。末端壁の辺りでヘッドランプを点灯。昔に比べて踏み後がしっかり付いており、安心して下ることができる。そして、18:20に植樹祭広場へ帰着。アプローチを含めると12時間を越えた。まだまだ実力が及ばないルートではあったが、でもこうやって少しずつ経験値を上げていくしかないな。それにしても、素晴らしいルートだなぁ、と改めて実感。もっと実力をつけて、またトライしたい!

 念願の登頂を果たしたということで、久しぶりに鮮味館へ。定番の油淋鶏定食で、体重はすぐに戻ってしまったかな?
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 往年のクラシックルート、人気も頷ける素晴らしい1本であった。もっと修行を積んで、いつかちゃんとレッドポイントできたらいいな。
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by kanechins | 2014-09-23 00:32 | 「アルパイン」の独り言 | Comments(0)

錫杖岳合宿 day2(注文の多い料理店)

 2014年 8月 3日(日)
 午前4時起床。のはずが、一旦目覚めはしたものの、体じゅうがバキバキで二度寝。次に気が付いたのは4時半!?飛び起きてお湯を沸かし、朝食。新穂高温泉から続々とクライマーが上がってくる。予報が変わり小雨の心配があったので、sonoと先に上がることに。

 合宿2日目は、sono-ワタシ、おのちん-おじMAXは「注文の多い料理店」、Fukuちゃん-お父さん-megは「左方カンテ」へ。先に、昨日1ルンゼでお会いした関西パーティに先に上がって頂く。準備を整え、07:15に登攀開始。

 1P目(Ⅳ、40m)はワタシ。終了点がある大テラスを目指し、凹角沿いに直上。出だしいきなり、ノープロで少し外傾したホールドでマントルを返すところでヒヤヒヤ。凹角のクラックは意外に幅広で、おっきいカムをフォローに預けてきたのでちょっと苦戦、笑。Ⅳ級とはいえ、あまり支点が取れないので慎重に登る。
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 2P目(Ⅴ+、30m)はsono。クラックというよりは、カンテ奥にカムを決めながらフェースを登る感じ。
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 1P目をリードするおのちん。
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 2P目のポイントは、登り詰めたところから右上すること。フェース上部のでっかい割れ目に3番が入っていて、回収しようとしたらカムが黒い!?な、なんと直径1cmサイズのヘビがカムに絡まりついていた!!ビナ伝いに振動を与えると逃げてくれたのでよかった。狭い枯れ木テラスへ。

 3P目(5.9、20m)はワタシ。ビレイヤーを乗っ越し、4番、5番をキメて、ワイドルーフを越えていく。抜け口が悪く、A0が入ってしまった、涙。ハングを抜けてから上部クラックに入るパートも悪いが、それを越えれば快適な幅広クラックが待っていた。今回、6番を持参した。無くても登れるが、4番か5番のどちらかは2本あると安心して登れるか。
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 つよつよのおのちんは、苦闘しながらもフリーで抜けた、ぱちぱち!おのちんの必死な姿と、ブヨにやられて腫れてきた瞼が重なり、まるでボクサーのようでかっちょよかった。
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 4P目(Ⅴ+、20m)はsono。出だしの小ハングがちょっとやらしい。その上の幅広クラックは快適だが、どん詰まりのハングから右上のテラスへ移るパートが怖い!カラダがおっきい人には窮屈で、苦戦を強いられるかも。やるな、sono。
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 何度か小雨がぱらついたので終了にしようと思っていたが、空が明るくなってきたのと、左方カンテ組は登攀を継続するようなので、我々も継続することに。

 5P目(Ⅴ+、40m。結局、上部スラブも継続し45m?)はワタシ。出だしのダブルクラックは濡れているうえ、写真中央のカムを決めてある岩は浮いており、落ちたら多分はがれそうな中、だましだまし登る。右側のクラックは安定しはいるが、浮石も多くひやひや。
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 「リップを越えたら終わり」と思って、あまり考えずに潅木に左側ロープをクリップし、後に大変なことに。「後は鼻歌ハイキング」かと思っていたら、ぼろぼろに風化したコーナーはカムを決めづらいうえ、くそ重たいロープ(自業自得)を数m分を手繰って持ちながら、冷や汗満点で登っていく。

 「もう終わり?」というのを2、3度繰り返したら、追い討ちをかけるようなスラブが!半分やけになり、愚痴りながら登っていったら、終了点に1パーティが、恥ずかしい。汗だくゼーゼーしながら、支点を分けて頂き、ビレイ解除、ほっ。sonoも順当に上がってきて、11:20頃に登攀終了。

 一安心して周りを見渡せば、錫杖本峰がまだ高いところに望めた。スケールでかいなー!
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 じきに、左方カンテ組も上がってきた!お疲れ様でした!
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 天気がいつまで持つのかわからないので、下降はロープを共有することに。支点をセットし、落石を起こさないよう、ロープを腕に掲げながら懸垂。結局、おのちんらは4P目終了点から下降することに。50mロープで一気に1P目終了点まで降りることができた。
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 終了点から3ピッチで下降、ロープを回収して下山に入る。念願のルートを登って、満足げなおじMAX!
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 テント場まで戻り、テントを回収して下山。登山道から錫杖を振り返る。
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 下山して、ありきたりではあるが、平湯温泉「ひらゆの森」(http://www.hirayunomori.co.jp/)で汗だの虫よけスプレーだのを落とす。同時に、かなりの降雨に見舞われた。ナイスタイミングだったなぁ。食堂でご飯を食べていくことに。お父さんがノンアルコールビールを振舞ってくださり、みんなで合宿の成功を祝って乾杯!ごちそうさまでした!
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 ほんと、お父さんが見守ってくれるだけで、ものすごく安心できる。まだまだ、これからもご一緒させてください!素敵な時間と場を与えてくれた錫杖の神様、適度な気温を与えてくれた天気の神様、そして共に汗を流した仲間たちに心から感謝!合宿を企画してくれたおのちん&おじMAX、オブザーバーのsono、また錫杖に来る機会を与えてくれてありがと!修行を積んで、またトライしたいね!
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by kanechins | 2014-08-03 22:50 | 「アルパイン」の独り言 | Comments(0)

錫杖岳合宿 day1(1ルンゼ・Little Wing)

 2014年 8月 2日(土)
 この週末は、所属山岳会の仲間と北アルプスは錫杖岳・前衛壁で合宿!前夜23:00頃に新穂高温泉に到着し、軽く前夜祭。翌朝は04:00に起床し、ワタシとおのちんは04:40に先発。錫杖に入るのはすんごく久しぶり。久しぶりの重いザックは、最初の急登をより急なものに感じさせてくれる。
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 渡渉して道が緩やかになってくると、じきにどどーんと聳(そび)える錫杖岳・前衛壁が目に飛び込んできた。初・錫杖のおのちんは嬉しそうだ。
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 06:05、錫杖沢出合のテント場に到着。まだ誰も幕営していなくて、快適そうなサイトを確保できた。テントを設営していると、じきに後発隊も到着。08:00、クリヤの岩小屋から行ってみることにするが、すぐに深い藪に覆われ、不意に藪漕ぎを迫られた。なんとかかんとか前衛壁の取り付きに辿りつくと、そこは3ルンゼ取り付き。周りに目をやると、焼岳が鎮座していた。
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 基部沿いに歩けるかと思えばそうでもなく、しばらく右往左往しながらトラバース。08:40、少し迷いながらも1ルンゼに到着。徐(おもむろ)に準備を始めていると、関西から来られた4人パーティも上がってきたので、ルートを譲る。ルートはクリーンナップされ、ノーピンで上がっていく。
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 ワタシ-sonoでダブルロープでアンザイレンし、先行ペアのフォローが登り始めたところで、1P目(5.8、25m)はワタシがトップで登攀開始(09:40頃)。

 「Little Wing」(9P、5.10c/NP)はフェイスを直上し、右側のルンゼに上がる。右側のカンテを左から回り込むと、コーナーにフィストよりも広いサイズのクラックが走っていた。って、「おっきいカム、持ってきてないし!」。びっくりしたのか、写真を撮り忘れた、笑。しけしけのクラックに加え、そこからのマントルがちょっとしびれた。終了点にハンガー2本有り。

 写真は、1ルンゼをリードするおのちん。
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 2P目(5.7、25m)はsono。草が生えたコーナークラック沿いに上がると、1ルンゼの1P目(昔の2P目らしい)終了点に合流。
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 3P目(5.5、45m)はワタシ。出だしのルンゼはノーピンなのでシビれた。一段、滝を上がると、1ルンゼのV字壁が眼前に迫ってきた。なかなかの迫力。
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 1ルンゼルートは途中から左のルンゼに入るが、「Little Wing」はそのままV字壁の基部までロープを伸ばすらしい。あまりクラックが発達していなくて、ピッチを切る場所に悩む。結局、50m一杯+αを伸ばしてピッチを切った。写真は、1ルンゼルートを辿る先行パーティ。
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 2P目をフォローするsono。
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 4P目(5.6、25m)はsono。クラックは水が走るからか草が生い茂げ、ちょっと登り辛い。
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 5P目(5.7、30m)はワタシ。徐々に傾斜は増し、かなり壁が立ってきた。見上げると、トポに「濡れたフェース」とあるとおり、濡れたスラブが待ち構えていた。ランナー取りを含め、ルートファインディングを誤るととんでもないことになりそうだ。
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 かなり慎重になりながら登る。半分くらいから振り返ったところ。ノーピンでヌルヌルのスラブを越えるところがシビれた。キライじゃないけれど、笑。
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 どこでピッチを切ってよいかわからず逡巡したが、次のピッチのビレイをしやすそうなテラスまでがんばって登ってみた。
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 6P目(5.9、25m)はsono。出だしの細かいパートから大きなクラックへ。少しカブり気味で、パワーとバランスが求められる、厳し面白いピッチであった、フォローなら。
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 フェイスを乗り越えると、そこで1ルンゼルートと合流。眼前に、本ルートの核心部が見えてきた。
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 1ルンゼルートをリードするおのちん。
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 6P目終了点から5mほどトラバースし、取り付きにあるハンガー2本で支点を構築。足元が草で覆われ、おぼつかない。中段までが7P目、後段の右上クラックが核心の8P目だ。
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 1ルンゼルートを見上げる。これだけ登って、まだ上部にこんなスケールの岩が続くんだ。
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 7P目(5.9、15m)はsono。出だしからいきなり悪く、途中もかなり苦労しながら少しずつ高度を上げていく。
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 フォローするも、なかなかに傾斜が強い。終了点の三角テラスへ行くパートがわからない。おまけに、終了点より上に支点が取られていて、登ったはよいが、今度は降りることができず苦戦。一息ついて、1ルンゼパーティを見下ろす。
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 なんとかかんとかカムを回収し、泣きそうになりながら三角テラスへトラバース。ここで15:30。これだけ苦労したピッチが5.9とすると、次の10cはかなり厳しそうなこと、取り付いてしまうとクリーンに撤退することが困難になること、時折ぱらつく雨、ここからの下降ですら5ピッチ必要なので、トータルに考えて継続は難しいと考え、退却することに。ごめんなさい、まだワタシには早すぎました><。

 とりあえず、1ルンゼと交差する地点まで懸垂で降り、みんなと合流。ひとまず、ほっとした。フォローが登り切ったところで、下降開始。
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 下降途中から、「Little Wing」(1ルンゼダイレクト)を振り返る。右側がV字壁で、その境のクラックラインを登るのだ。
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 2P目終了点から振り返る。ロープの流れが悪く、先行パーティは回収不能に陥ったらしい。リップを越える際に、ロープの流れを考慮した下降が求められる。
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 18:30に取り付きに帰還、お疲れ様でした!荷物をまとめ、行きと違う下降ルートなので、偵察を兼ねて先に降りる旨をトランシーバーで伝え、前衛壁を後にする。比較的歩かれている道を下り、錫杖沢に出たところで少し迷うが、テント場へ戻ることができた。荷を置いて、道案内をするため再び登山道を登り始める。

 じき、周囲は真っ暗に。一人、暗闇の中にいるとほんと怖い。聞こえるはずがない音が聞こえたり、ちらちらと光が見えたりと、道迷い遭難者の気持ちが少しわかった。じきに1ルンゼ隊も下山してきて、道を案内。テント場には20:05に到着、ほんと、お疲れ様でした!

 写真は、翌日に撮影したもの。核心を越えれば、上部の樹林帯までいけるみたいだ。修行を積んで、また来たいな。
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 それぞれ夕食を摂り、持参したお酒で祝杯と明日の好天を祈念して盃を酌み交わす。前日の寝不足と登攀疲れが重なり、22時にはそれぞれ寝袋の中に入っていった。 (つづく)
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by kanechins | 2014-08-02 22:03 | 「アルパイン」の独り言 | Comments(0)

不動沢・前絵星岩。

 2014年 7月30日(水)
 今日は夏休みを頂いて、錫杖合宿に向けてお父さん、sono、megと不動沢詣で。ギアの選択のときに、思わず笑みを浮かべるsono。
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 まず、ワタシ-sonoでハイド氏(5.10a)へ。中盤からのカンテ状のハンド(!?)がなかなか難しく、苦戦。2本フォローで登らせて頂き、なんとなくだけどムーヴがわかってきた?次回、リードでトライしたい!
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 トポには「ハンド」と書いてあるけれど、シンハンドもしくはカンテ?チンプンカンプンなところを、アタマとカラダを駆使して登るのは、辛いけれど楽しいかも?
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 お父さん-megはハジキル博士(5.10a)ヘ。
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 「カラダが重い~」と言いながらも、一歩一歩登っていく。
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 megはクラック向きなのかも。気が付いたら抜けていた!
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 継続して、「新緑荒野」の3ピッチ目へ。この部分のマントルは、ちょっと悪い。思い切ってGO!
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 ワタシ-sonoで、「新緑荒野」の4ピッチ目へ。途中にあったボルトは抜かれていて、肝も抜かれた!写真は、フォローするワイドガール、sono。
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 お父さんらは「晩秋荒野」へ。ズタボロにやられた我々は、次に「イージースタート」(5.6)へ。名前のとおりeasyなのはスタートだけ!でも、なかなか面白いルートと思う。次回はリードしたい!
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 同ルートの終了点まで上がると、瑞牆本峰が望める!
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 懸垂下降と歩きで取り付きへ戻ると、17時。撤収して帰路に着く。今まで前絵星は人の気配を感じさせなかったが、踏み跡がしっかりと付いていた。最近は登られているようだ。

 帰り道。前から気になっていた台湾料理「龍福・須玉店」へ。北京ラーメンを頼もうとしたら「めっちゃ辛いよ、ダイジョブ?」と聞かれ(レベル5)、レベル2の特製台湾ラーメンwith台湾炒飯に。わ、これでも十分に辛い!けど、うまい!!また来よう。
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 最近は色々と忙しくてジムにも岩にも行けなかったけれど、こうして本番直前に岩を触れてよかった!みなさん、ありがとう!では、また週末に!
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by kanechins | 2014-07-30 23:58 | 「アルパイン」の独り言 | Comments(0)

梅雨の南木曽・田立不動岩。

 2014年 7月12日(土)
 今年は梅雨っぽい梅雨で、また色々な行事が重なって山にも岩にも行けていない。そんな最中、以前から気になっていた田立不動岩に行くチャンスに恵まれた。午前5時にAWに集合。松本、飯田を抜けて一路、中津川へ。南信州や木曽路に入るのは久しぶりでわくわく。写真は、登山道の途中から見上げた不動岩。
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 国道19号を北上し、道の駅「賤母(しずも)」を越えてしばしで左折し木曽川を渡り、「田立の滝」の看板どおりに進む。かなり奥深くまで道は続き、粒栗平駐車場へ。3時間程度なので、思ったよりも近い印象だ。昨今の大雨のためか、他に車はなかった。
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 ギアをまとめ、環境整備協力金200円/1人を青いポストへ入れて08:10に入山。
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 登山道はとてもよく整備されており、歩きやすくて快適。しかし、やっぱり森の中は湿度120%。
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 途中の展望場所から、不動岩が見えた。思ったよりもおっきい!岩が黒いのは気のせいということにして、先に進む。
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 今回は新鮮なメンバー。総監督のお父さんをはじめ、おのちん、えりちん、おじMAX、MEGにワタシ。
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 新旧交代。
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 天河滝の上に掛かる橋。ここを越えると、いよいよだ。橋を越えた右手に非難小屋があったが、泊まるのにはちょっと覚悟が要りそう。
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 09:30に不動橋に到着。ここから右手の藪に入る。
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 ものの10分ほどで取り付き。まぁ、想像はしていたが、岩はびっしょりと濡れている。濡れているというよりは、染み出しだね、こりゃ。
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 慌てても登れるものでもないので、ご飯を食べるもの、昼寝するもの、偵察するものと自由行動。取り付きを一通り確認することができた。それでも、折角なのでと「これより木曽路」(5.10d、3P、77m)に入る。まずは、おのちん-おじMAX-えりちんのオーダー。
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 なかなか手ごわそうな1P目(5.10a、27m)。
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 1P目をフォローするえりちん。
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 取り付きから見上げる、2P目のクラックに取り付くおのちん。なかなかのスケールだ。(撮影:お父さん)
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 続いて、ワタシがトップで続く。1P目は乾いていれば10aかもしれないけれど、割れ目から水が滴っており、かなり冷や汗をかいた。けど、このピッチは多彩でなかなかに面白かった。写真は、フォローするMEG。
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 核心の2P目(5.10d、35m)に突入するおのちん。かなり苦戦を強いられている様子。フェースで13にトライしている彼が苦戦しているのだから、相当なのだろう。
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 1P目は中間テラスからが核心。ルートファインディングが試される。
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 我々パーティは、2P目は「雨上がりの夕暮れに」へ転戦!?いきなり、5.8とはいえかなりのランナウトを強いられるが、ふつーに越えていったMEG、素晴らしい。
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 スラブグレードとしては適正に思えたが、なかなか緊張を強いられる登り。
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 1P目終了点のおじMAX。
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 ロープの流れを考え、途中でピッチを切ってツルベに。終了点でビレーするMEG。
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 お疲れ様でした!変則ルートとなってしまったが、いや、普通に楽しい1本であった。開拓者に拍手!
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 下降支点は(ペツルハンガー+リング)x2。
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 ロープがかなり屈曲するので、途中で切ることに。迷った挙句、「山男純情」の1P目終了点でピッチを切った。クラック沿いはまだびっちょり。
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 50mロープ2本で、2回で取り付きまで。
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 時間もかなり遅くなったので、これにて終了。お父さん、ほとんど登れないでごめんなさい。また乾いた時期に再訪したい。ワタシの技術では全くお呼びでなかったが、でもまた訪れたいな。
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 見事な天河滝。普通にハイキングで来ても楽しいと思う。
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 帰りは、駒ヶ根SAで三元豚のソースかつ丼!やわらかジューシーで、とても美味しかった。
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 ほんと、もっと涼しくなって乾いた時期に、しっかりクラックの修行を積んでから再訪したいな。

 詳しい情報は「Rock&Snow 057」に記載されている。クラックの腕に覚えがある方は、いかが?
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by kanechins | 2014-07-12 23:39 | 「アルパイン」の独り言 | Comments(0)

セルフレスキュートレ day1

 2014年 5月31日(土)
 今日は、所属山岳会で毎年恒例となっているセルフレスキュートレーニングで、大町の人工壁へ。これで大町は3週連続、笑。午前9時、県外からのメンバーも無事に到着し、朝礼とKY。
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 まずは、ロングタイトロープコンティニュアス。ロープのまとめ方の確認から。
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 コンテのメリット、デメリットをトラバースを例に説明。同時登攀で素早く危険箇所を越えられる半面、万一の際のリスクも小さくはない。やばいと思ったら、迷わずスタッカートに変える。
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 懸垂下降中にトラブル(落石を受けて意識喪失しストップを想定)が発生したときのアクセス&解除の確認。まずは傾斜がないところで練習。この2人は、のちに意識を失い途中で止まってしまうことに。さぁ、無事に下ろすことができるか!?
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 高さ15mの屋上へ。天気が良く、後立山連邦が輝いている。学生時代のアホ縦走をしてから20数年。こうやって信州に移り住んで、仕事して、山に行っているだなんて、全く想像できなかったなぁ。
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 慣れたら、実際のロープの張りを想定して、10数m下降した垂壁で実践。
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 続いて、アブミ登攀の練習。高みを目指して!
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 自己脱出もスムーズに行えるよう、何度も練習する。
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 ちょうど、指導員試験53期生のO山さん、そしてA嬢にも偶然の再会!シーズンに向けて、みんながんばってるなぁ!写真は、別ロープでアクセスして遭難者を別ロープに移し、カウンターラペルで降ろす練習に励むA嬢。
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 あっという間に18時。ゆ~ぷる木崎湖で、灼熱の太陽により析出した汗の結晶を流す。おっきなお風呂は久しぶりなので、気持ちいい!
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 夕食は、併設の食堂で。昨年、Fukuちゃんが美味しそうに食べていた「黒部ダムカレー」(1,000円)を初トライ!味はもちろん、ボリュームも満点で大満足!もしまた来年も来たら、コレだね!
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 黒部ダムカレーは日本一の大きさを誇る黒部ダムをモチーフに、2009年7月に長野県大町市の観光・地域振興を目的に「黒部ダムカレー」(http://www.kurobe-dam.com/damcurry/)という名称で7店舗が参加して販売されはじめ、今ではご当地グルメとなっている。定義は「ご飯をダムの堰堤のように盛る」「カレーのルーは堰堤の内側に」「ルーにはガルベ(遊覧船)に見立てた具を」「水をつける」「700円以上とする(なzせ?)」など。他のお店のもトライしたいな。

 夜は、いつもお世話になっている山岳総合センターで学習会。ワタシからは「遭難時の留守宅の動き方」、お父さんからは「ロープの特性や墜落係数、色々なヒッチなど」、sonoからは「概念図の書き方を主体とした読図法」について説明。うーん、山岳会っぽいな^^。
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 概念図描きの基礎、尾根辿り。
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 学習会は熱が入り、なんと終了は22:00!?M先生も交えて、懇親会!今年の安全登山を祈念して、かんぱーい!
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 明日はのんびり。つい調子に乗って、午前1時くらいまで話し込んでしまった。(つづく)
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by kanechins | 2014-05-31 23:44 | 「アルパイン」の独り言 | Comments(0)

二子山中央稜。

 2014年 5月11日(日)
 今日は所属山岳会のマルチトレで、ワタシにとっては5年半ぶりの「二子山中央稜」へ。写真の中央右側の顕著なカンテが中央稜(6P、5.7)だ。
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 午前5時にAWを出発。上部駐車場までの林道が危ぶまれたが、倒木は枝を切って処理されており、なんとか通行可であった。取り付きに、午前8時20分着。既に3パーティほど先行しており、また次々にパーティが集まってきた。現時点で、既に8パーティ!?すごい人気なのね。

 写真のドラム缶が取り付き。ワタシ&hideki、ふくちゃん&おとうさん、UeQ&Megのオーダーでロープを結ぶ。
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 では、いってきます!
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 1P目(Ⅳ+)はまずは凹状フェースから。
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 レッジからフレークを越えてテラスへ。難しくはないのだが、ランナーの取り方に慣れていないと怖い思いをするかも!?
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 1P目終了点のテラス。2つ前のパーティが3P目で詰まっているようで渋滞中。天気が良いから、壁の中で留まるのも悪くはない。
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 出発を待つワタシ&hideki。(お父さん撮影)
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 気楽に風景などを眺めていたが、な、なんとここでまさかの1時間20分待ち、汗。

 気を取り直して、2P目(Ⅴ-)に取り付くHideki。
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 ちょっとスラビーな快適なカンテを越えると、核心の3P目が眼前に。前回はA0で登ったので、今回はフリーで抜けたいところだ。
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 hidekiもマルチのロープワークにかなり慣れてきた様子。
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 3P目(5.7、Ⅴ+)はワタシ。フェースからオフフィストのクラック。足が決まりすぎて、もし墜ちようものなら足がもげそうなくらい!?残置無視でカムだけで登ろうとしたが、1セットしか持ってこなかったので普通にハーケンやボルトを拝借。核心は少し迷ったものの、フリーで抜けられてよかった。写真は核心を越えるhideki。
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 3P目終了点は立ち木で。20人くらいビバークできそうな大テラス。UeQも普通に核心を越えてきた。
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 4P目(Ⅳ+)はHideki。弱点をうまくついて、着実に登っていく。
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 5P目(Ⅴ-)はワタシ。実に快適なピッチであったが、終了点間際にタイヤ大の浮石があり要注意。続く6P目(Ⅳ)はHideki。青空に向かってロープを伸ばす。
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 眼下に見えるローソク岩。クライマーが望める。
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 5P目に取り付くふくちゃん&おとうさんペア。
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 7P目(Ⅱ)はほぼ歩きでワタシ。終了点には頑強なボルトが1本ある。hidekiを上げ、稜線へ!西岳方面に歩き、後続のみんなに声援を送る。写真は7P目に取り付くふくりゃん&おとうさん。
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 稜線に到達したhideki。
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 6P目に取り付くMeg&UeQ。なかなかかっちょいい。
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 そして、全員が無事に稜線へ!お疲れ様でした!みんな、良い笑顔!適度なグレードのルートと、気が置けない仲間たちに感謝!
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 折角なので、西岳山頂(1,165.6m)へ。
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 帰りは一般道で股峠へ。荷物を回収。近くにはニリンソウが咲き誇り、ほっと癒される。折角なので、ちょろっと登っていくことに。
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 「話がピーマン」(5.10a)でクールダウン。hidekiはマスターOS。ワタシも久々に触らせてもらったが、うん、なんかアルパインチックで楽しい1本!
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 お父さんが、群馬クライマーが開拓している岩を見に行きたいとのことなので、早めに下山開始。道の駅「上野」で味噌ソフトを。カラダが塩分を欲しているみたいでうまい!
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 しかし、トポに5.7と書いてあるが、Ⅴ+の表記の方が体感に近いと思う。クラックグレードなら確かに5.7程度だけれど、この表記が安易に人を寄せ付けている気もしないではない。簡単なクラックやカムセットなどの練習を積んでからトライされた方が楽しめると思う。残置もたくさんありカム無しでも登れるけれど、キャメロットの#0.5~#2辺りを持って行けば安心して登れると思う。

 予報に反して好天に恵まれ、実に楽しいマルチトレとなった。やっぱり、山はいいなぁ。さぁ、次はどこへ行こう!
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by kanechins | 2014-05-11 22:23 | 「アルパイン」の独り言 | Comments(0)

基礎トレーニング in ものみ岩。

 2014年 4月29日(昭和の日)
 今日は、所属山岳会で恒例の「基礎トレーニング会」を、ものみの岩で。新規会員4名を交えた13人で、にぎやかに。季節の始まりを感じるなぁ。まずは、KY。
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 基本的なロープワーク、支点の構築、懸垂下降やマルチピッチの手順などを、3班に分かれて確認。
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 講習というよりは、相互確認の色が強いのが、また良い。みな、真剣に技術を確認しあう。
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 予報では「午後から雨」とのことなので、基礎確認が終わった班からマルチトレ。
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 危険が伴う懸垂下降についても、みっちり再確認。
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 頼もしい、我らがM山お父さんに中間地点で支点構築などを確認していただく。
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 クライミングに対して、そして山に対して熱い思いをもって入会したUeQ。なんか、昔の自分を見ているみたいで、思わず指導にも熱が入る。思えば、昔の山岳会って色々と激し厳しかったなぁ。。。
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 心強いパートナーの一人、sono。毎年、指導隊長を務めてくださっている。ありがとう。
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 今年もまた、熱く山に入りたいね!
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 煩雑かつミスが起こりやすい、複数ピッチの懸垂下降についても再確認。
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 カウンターラペルによる、負傷者を伴った下降についても確認。山に入ってしまえば、後は自力でなんとかするしかない。持っている知識を総動員して、自分で考えて実行するしかない。「見たことがある」と「やったことがある」には大きな壁がある。もっと時間があればよいのだが。。。
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 思ったよりも天気が持ってくれて、結局は14時過ぎまでトレーニングすることができた。いよいよ、季節が始まる。今年も安全第一で、山と接していきたい。みなさん、よろしくお願いします!
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by kanechins | 2014-04-29 23:40 | 「アルパイン」の独り言 | Comments(0)

講習会のお手伝い。

 2013年11月9日(土)~10日(日)
 うっすら雪化粧が施された爺ヶ岳と鹿島槍ヶ岳。
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 この週末は、日ごろからお世話になっている山岳総合センター主催の講習会をお手伝い。受講生のみなさんとの嬉しい再会でもある。
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 まず、受講生同士でペアを組んでアンザイレン。
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 講習も3回目とあって、それほど危うげなくリード&フォローで登っていく。
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 懸垂下降の準備もお手のもの。
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 普段、何気なくやっている動作も、第三者の視点で見ると同時に多くのことをこなしているということに気付く。
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 慣れないビレイ、緊張感が伝わってくる。いいね。
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 高みを目指して。
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 テレマーカーのMさんもがんばる!
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 初日はこのように、人工岩場でリード&フォロー、懸垂下降の基本的な技術を確認。夜は恒例の懇親会。沢登りをやる方、バックカントリーをやる方も多く、話のネタが尽きることはない。

 翌日は、「物見の岩」で実践。予報が芳しくなく出発を30分早めたがこれが奏功し、予報通り雨が降り始めるまでの2時間、ホンモノの岩を登りながら技術を確認することができた。
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 リードとビレイヤーの心地よい緊張感が伝わってくる。
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 一歩一歩、確実に岩を攀じる。
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 慣れるまでは、懸垂下降もおっかなびっくり。
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 焦ることなく、しかし速やかに、確実に。
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 一通り、リード&フォローが終わったところで、無常にも雨が岩を黒く染め始めた。

 撤収して人工岩場へ戻り、受講生の要望が強かったクライミング講習会に。
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 延べ6日間の講習は、これで終了。

 これは終わりではなく、始まりである。それぞれが素敵なパートナーと巡りあい、安全かつアグレッシブに山の世界にどっぷりハマられることをお祈りします。

 ではまた、どこかの山で!

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by kanechins | 2013-11-09 23:17 | 「アルパイン」の独り言 | Comments(0)

北岳バットレス day2(下部フランケ~Dガリー奥壁)

 2013年 9月29日(日)
 午前02:10起床。結局、sonoは一度も目覚めず10時間近く眠れたらしい、すごいな。それでもまだ眠いらしいが、きっと寝過ぎだと思う。

 お湯を沸かし朝食を摂り、いつになく早くテントを撤収。ヘルメットにヘッドランプを装着し、03:20に白根御池を出発。二俣のトイレで、恒例の朝のお勤め。毎度、タイミングが良いことで。登攀用具をまとめ、幕営装備を河原にデポジット。04:00、二俣発。

 後ろから迫って来るヘッドランプに煽られながら大樺沢を辿るが、「漆黒の闇」と「沢の音」に惑わされ、右往左往しながら登る。C沢を過ぎて「おかしいなぁ、こんなに登ったか?」と思っていたらsonoに「さっきのトコじゃね?」と。「こんなヤブヤブしてた沢だったっけ?」と思いながらも沢を詰めると目印の大岩が。でかした、sono。04:45にD沢出合。初夏に比べると、随分と草が伸び、印象がかなり違う。

 暗闇の中、ゆっくりD沢を詰める。7月に残っていた大きな雪渓は跡形もなく消え、五尾根支稜の岩肌が眼前に。05:05に基部。雪渓が無い時期だと、取り付きがすごく高い所に感じる。やっと周囲が明るくなってきた。タイミングとしてはバッチリだ。

 ザックをアンカーに固定し、「ギアの選定」と「ダブルロープの結束」。朝日がバットレス上部に当たり輝いている。感激に浸るのも束の間、驚いたことに空のワイン瓶が取り付きに捨ててある。な、なんなのだ?

 05:40、下部岩壁の登攀開始。アプローチシューズのまま、1Pはワタシがトップ。40m弱ロープを伸ばしてピッチを切る。写真は、途中で振り返ったところ。
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 程なくして、お陽様が顔を覗かせた。
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 2Pはsono。カンテを越えると、すぐに姿が見えなくなる。
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 グイグイとロープを伸ばして50m一杯まで。まだ登る気配があったのでセルフビレイを解除し、コンテで少し上がると解除コールが。

 フォローで登ると、下部フランケには既に別パーティが取り付いていた!は、はやっ。Dガリーからの巻きも考えたが、やっぱり正規ルートを辿りたいので待つことに。
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 クライミングシューズに履き替え、06:30に下部フランケ(4級下、V-、185m)の登攀開始。

 下部フランケ1P目(3P目・V-。以下、括弧内は通算ピッチ数)はワタシ。ルンゼ内を詰めると途中で一瞬迷う場所があるが、周りをしっかり見て弱点を抜ける。浮いた石が多いので、ロープが擦れて落石を起こしやすいので注意する。

 40mちょっとロープを伸ばす。アンカーは先行パーティーが使っていたのでさらに登り、大きな石で支点を構築。先行パーティーはそのまま4尾根の方へトラバースし、下部フランケは貸し切りに!急にDガリーに静けさが訪れた。歩きで基部まで。

 下部フランケ2P目(4P目、Ⅳ+)はsono。
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 フェースの出だしをなんとかフリーで抜けた!が、抜け口が悪そうだった。くさびハングを越え、前回にピッチを切った所も越えてロープを伸ばし、今回も50mオーバーまで伸ばしてくれる。フェースの体感は、フリーだと5.10+位に感じる。
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 下部フランケ3P目(5P目、Ⅳ+)はワタシ。V字状コーナーの内面登攀から始まる。なんか意外に悪くて支点を取りまくっていたら、後で「悪いところで平気でランナウトしたまま突っ込むクセに、ワケわからん」とsonoに笑われた。
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 思い切りが必要なカンテへの乗り上げを2度ほど繰り返すと、前回の撤退ポイントへ。残置してしまったシュリンゲと捨てビナを無事にクリーンできたのでよかった、ほっ。まだロープに余裕があったので、一杯まで伸ばす。ここの核心は、屈曲したくそ重たいロープだった。

 下部フランケ4P目(6P目、Ⅳ)はsono。「左にトラバースできそうなバンドを探しながら行って」と何度も言ったのだが、それらしき場所が見当たらないみたいでどんどん登って行く。
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 登りすぎると大変そうとsonoも思ったのか、クライムダウンしてきて、適当な所から左にトラバースを始めた。

 「適当な所で早めに切ってね」と言ったのに、どんどんロープを伸ばし、Dガリーまで行ってしまった。フォローするもとても「バンド」とは呼べない場所だったが、随所にハーケンが打ってあったので、恐らくこれが正解だろう。

 しかし!核心は最後に訪れた。下り気味のトラバースは、フォローの方が怖い。最後はボロっボロの草付きのクライムダウンだったので、冷や汗が止まらなかった。Dガリーに入るとリングボルトが打たれていたので、やはり正解か。08:55、Dガリー合流。
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 アプローチ1P目(7P目)はワタシ。写真は、登り始めてすぐに振り返ったところ。カンタンなルンゼ内をノープロ(テクション)でロープ一杯伸ばす。
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 続く、アプローチ2P目(8P目)はsono。
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 今回も50m以上伸ばしてくれて、セルフ解除で同時登攀。いよいよ、憧れのDガリー奥壁が近づいてきた。sonoの頭の上にある多段ハングがそれ。右上はマッチ箱のコル。
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 先ほど、なかなか解除のコールが無かったが、行って納得。なんと取り付きに巨大ウoコが!?丁寧に石を載せてあるが、広いテラス、他に幾らでも場所があったのでは?強烈な臭いと紙まで残置され、捨てられたワインボトルといい、本当に残念でならない。。。

 気を取り直して。さぁ、いよいよ念願のDガリー奥壁(3級上、Ⅳ+、120m)だ。09:35、登攀開始。

 Dガリー奥壁1P目(9P目、Ⅴ+)のハング帯はワタシに譲ってくれた、ありがと。ハングというよりも、幾つかマントル課題が続く感じ。ジャムも効くし、カムのキマリも良く、のびのびと登ることができた。無事にオンサイトを収め、ピッチを切る。長いこと夢見てきたピッチだっただけに、涙がこぼれそうになった。こんなに感激したのは、いつ以来だろう。やっぱ、山っていいな。

 sonoも快適に登ってきた。恐らく、2人ともめっちゃニヤけていたと思う。
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 Dガリー奥壁2P目(10P目、Ⅴ)はsono。本当に天気が良く、マッチ箱のコルを懸垂で降りてくる人たちも実に楽しそうだ。赤いスラブに稲妻のように走るクラックライン沿いに登る。
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 小さいハングを越えると姿が消えたが、50m一杯出てもまだ登っていく。トランシーバーから「ワイドの取り付きまであと数m」ということで、セルフを解除し同時登攀。一気に60m、2ピッチ分を登ってしまった。見事、ワイド手前でピッチを切ってくれたsono。
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 Dガリー奥壁3P目(11P目、Ⅳ)はワタシ。出だしのワイドは体が入るほど広くなかったため、体を乗り出して豪快に越えると上部要塞だ。
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 チムニーを抜けた所から振り返る。
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 大崩落によって「あの」チムニーは本当に消失していた、涙。写真は、2009年10月4日にAWC2の皆と第4尾根を登ったときのもので、今は無き「枯れ木テラス」と、今回崩落した岩。右側の三角形の岩が全て崩落し、奥壁の最終ピッチも消失。
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 崩落後、ここは新たに4尾根との合流点となった。抜け口はルンゼっぽい所が1カ所あるだけなので、ここで渋滞が発生。先行の2人パーティー、5人パーティーが並んでいる。
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 ピッチを切るか悩んだが、まだロープは半分も出ていないので一気に抜けることにする。待つこと、なんと40分!いよいよ順番が回って来た。随所にボルトやハーケンが打たれているので、安心して登れる。フリーで5.9有るか無いかで立体的な動きが楽しい。先行パーティーが詰まっていたのでハイマツで支点を作り、sonoを上げる。
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 後は、終了点までロープアップを兼ねて歩き11:45に登攀終了。渋滞さえ無ければ、1時間ちょっとの登攀であった。バックは鳳凰三山。
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 富士さん、応援ありがとう!
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 終了点から稜線って、意外にある。息を切らして登り詰めると、間ノ岳が出迎えてくれた。
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 そして、12:20に日本第2位の高峰「北岳」山頂(3,193m)へ!
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 感激の余韻に浸っていたいところではあったが、帰りのバスに間に合わなければならない。まだ登攀は終わっていないのだ。名残惜しいが、12:30に下山開始。

 12:35に吊尾根分岐。ココから「八本歯のコル」までは道が良く整備されていて、アッという間。しかし、そこから大樺沢まで、やはり先日の大雨でかなり荒れており、大変。

 登ってきたルートを振り返るのも、アルパインの醍醐味。写真が600mの大岸壁、北岳バットレス。
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 Dガリー奥壁を拡大したところ。赤点線は、今回攀じ登ったルート。
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 下部フランケを含めた全体イメージ。こうやってみると、結構長いなぁ。
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 14:00に二俣へ帰着。デポした荷物を回収し、14:30に二俣発。「バスは17:00まであるんじゃね?」と言われたが、なんか行きのタクシーで「最終は16:00だから気をつけてね」と言われた気がして、念のために早めに降りることに。

 二俣から50分、15:20に広河原着。ウソかホントかわからないが「次のタクシーが最終だよ」と言われた。いやぁ、焦って正解であった。これで乗り遅れた日には、いつかの過酷なロード再来になるところであった。
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 初めてバットレスを登ったのは、飯田山岳会時代だから2006年9月だ。写真は当時、マッチ箱の上から撮影したDガリー奥壁。このときに「いつかこの壁を、自力で登ってやりたい!」と思ったのを覚えているし、これがクライミングを本格的に始める原動力でもあった。そういえば、BrianやTakakoも一緒だったなぁ。
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 あれから7年。何度かトライするチャンスはあったが、2010年9月には取り付きで雨敗退。今考えたら、当時の実力(登攀能力だけでなく、支点構築やルートファインディングなど)では、恐らく登れなかったと思う。

 次にチャンスがあったのは2013年7月。メンバーの体調不良で下部フランケ上部からの撤退。しかし、その後雨に見舞われ、あのまま突っ込んでいたら3人パーティーだったし、濡れたスラブに苦戦を強いられ、多分ビバークになっていたと思う。撤退技術の確認も出来たし、これはこれで正解だったと思う。

 そして、今回。念願だった「青空の下での赤いスラブ」を登ることができた。永年の夢が叶った。続けていたら、登れることがわかった。本当にクライミングをやってきて良かったと思った。今まで色々なルートに付き合ってくれて相互研鑽できたsono、そしてここまで育ててくださった皆さんに、ココロから感謝です。

 ちょっと抜け殻っぽくなってしまったが、また次の目標を定めて、これからも頑張りたいな。
 引き続きみなさん、よろしくお願いします!
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by kanechins | 2013-09-29 01:01 | 「アルパイン」の独り言 | Comments(2)


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