2017年 12月 03日 ( 1 )

小説「余命10年」/小坂流加 著

 今日は所用があり在宅。陽だまりが暖かい畳部屋にごろんとなって、合間を縫って久ぶりの読書。東京出張の際にKIOSKで、装丁買いした一冊。
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 青天の霹靂。突如、余命10年を告げられた二十歳を迎えた茉莉(まつり)。日記の一文にあった『あと10年しか生きられないとしたら、あなたは何をしますか。長いと思い悠然と構えられますか。短いと思い駆け出しますか。』。

 香りを感じるくらい、季節の描写がすごく丁寧。平易な文章で、一気に読み進んでしまった。時の経過、時々の思いがすごくリアル。読後に知ったのですが、著者は主人公と同じ年ごろの方で、本当に残念ながら、刊行を待つことなく2017年2月に逝去されているそうです。
 
 本文にあった『大袈裟だけど生きたあかしのようなものを、1つでもこの世界に残しておきたかった。』という言葉が、著者の心情に被ります。何気なく読み始めた一冊でしたが、「きみの友だち」以来の嗚咽クラスの号泣。刊行に間に合わなかったのが、本当に心残りです。ご冥福をお祈り申し上げます。

 文芸社文庫NEO『余命10年』(第3回講談社ティーンズハート大賞「期待賞」受賞作品)
(カバーイラスト loundraw)

 

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by kanechins | 2017-12-03 21:43 | 「本」の独り言 | Comments(0)


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