人気ブログランキング | 話題のタグを見る

【 Facebook、Twitter、mixi からご訪問の方】  最新の投稿を見るには、タイトル「旅鳥の独り言」をクリックしてみてください。


by kanechin
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

燕岳

 11月22日(土) ガス→快晴
 雪上歩行の足慣らしを兼ねて、燕岳へ向かう。今年はテントを担いでみた。穂高から中房までの道だけでなく、山肌も一面に真っ白。タイヤを替えておいてよかった~。下の駐車場でYさんのグループに偶然、遭遇~!
燕岳_b0050067_173784.jpg

 荷物をまとめ、08:00に駐車場発!中房温泉でトイレ休憩&登山届を提出し、08:20に歩き始める。
燕岳_b0050067_193590.jpg

 今年は登山口から雪に恵まれ、快適に高度を稼げる。ほどなくして、09:05に第一ベンチ着。続々と登山客が上がってくる。09:20出発。
燕岳_b0050067_1111125.jpg

 さすがにこれだけの人が歩くと、トレースがばっちり付いて実に快適♪
燕岳_b0050067_112525.jpg

 あれ?ガスが流れると同時に青空が!いいじゃない~、晴れパワーに調子がついてきた。
燕岳_b0050067_113013.jpg

 大天井から伸びる尾根が白く輝く。が、舞い上がる雪煙の速さから、稜線はものすごい強風であることが伺える。
燕岳_b0050067_1234779.jpg

 12:45に合戦小屋着。途中でK君グループ、さらには会でお世話になったK夫妻にも偶然遭遇!なんだか、今回はとっても賑やか~^^。
燕岳_b0050067_1252357.jpg

 小屋から上部は快適な尾根歩き。写真は有明山をバックにワタシ。
燕岳_b0050067_126295.jpg

 松本平の奥に八ヶ岳連峰、富士山、南アルプスが輝いている!
燕岳_b0050067_1271888.jpg

 天気よし!東斜面は風なし!紺碧の宇宙へ向かって、一歩一歩進む。
燕岳_b0050067_1281735.jpg

 左奥は浅間山。
燕岳_b0050067_1292039.jpg

 急なステップも、ゆっくりでも歩いていれば必ず登れる。人生もそんなもんなのかな?
燕岳_b0050067_1302011.jpg

 いよいよ、燕山荘が眼前に近づいてきた。ここからもちょっと急~。
燕岳_b0050067_1305973.jpg

 高度を稼いでくると、不意に槍ヶ岳に穂高連峰が目に飛び込んでくる。かっちょいい。
燕岳_b0050067_1324360.jpg

 いよいよ、最後の登りだ。
燕岳_b0050067_1332176.jpg

 14:50に燕山荘(標高2,710m)に到着~!!お疲れ様でした!
燕岳_b0050067_1344420.jpg

 槍ヶ岳、笠ヶ岳をバックにワタシ。
燕岳_b0050067_1353998.jpg

 稜線に上がった途端、強烈な寒気を伴う偏西風がぶち当たる。見る間に体温が奪われ、露出部が痛むほどの冷気。今回は幕営する人が多く、また吹き溜まりが激しく場所も限られるため、慌ててスコップで雪を掘り出し始める。

 掘っても、掘っても地面に当たらない。あの広い幕営場が埋まるほどなのだから、相当な積雪である。手足が凍傷にならないよう気をつけながら、メンバーで交代しながら雪を掘り出し、テントを設営。
燕岳_b0050067_139428.jpg

 布一枚隔てて、中は天国~^^。と言いたいところだが、あまりの強烈な寒気にブルブル。お湯を沸かしてお茶を淹れたら、やっと体が温まってきた。
 折角だからと持参したビールを飲んだら、せっかく温まった体が再び、心から冷えてしまった、アホやわ^^;。仕方ない(?)ので、芋焼酎の湯割りで体を温める!?
燕岳_b0050067_1423660.jpg

 続々と幕営者が登ってくる。かろうじて場所を確保できた我々はラッキーだったが、稜線に張った人たちはきっと、タイヘンだったと思う。
燕岳_b0050067_1455378.jpg

 16:22、太陽が西へ沈む。素敵な一日をありがとう。
燕岳_b0050067_1482326.jpg

 さぁ、いよいよ長い夜の到来である。どれくらいまで冷え込むか??
燕岳_b0050067_149744.jpg

 同行者のザックがやけに重たいのが気になっていたが、そのはずで食糧以外にチーズケーキを持参していた!?牛乳に溶かし込んで流し込むだけ??こりゃ、山で使えるなぁ。冷えると固まるようだが、冷えすぎてカチカチに^^;。でも、それがかえってアイスっぽくて美味しかった。
燕岳_b0050067_1501818.jpg

 今夜のメニューは「すき焼き」。実は、普段はすき焼きってやらない。多分、人生の中で10回も食べてないからかもしれないし、あんまり美味しいものとは思っていなかった。が!西日本では、結構日常からやるみたい?大阪出身のSに任せる。
 まず牛脂を溶かし込み、黒毛和牛(わお!)を投入。ここで肉を動かしてはいけない。そして白菜、ねぎ、えのき、しめじ、豆腐に春菊。オプションで餅、うどんも!?そこに醤油と砂糖を入れ、フタをして待つことしばし。
燕岳_b0050067_1542038.jpg

 う~ん、いい香り!?完成!!お~、なんていうか、うまい!今まで食べていた「すき焼き」とは違い、割り下を使わないコレは新しい味!これがまた、ご飯に合う!多分、ワタシだけで1.5合くらい食べた??いやぁ、これからは「すき焼き」もアリだなぁ~。
燕岳_b0050067_1564411.jpg

 あまりに満腹であるが、嬉しい悲鳴でもある。お陰で、体は中から温まる~。同行者持参の「山崎」も頂く。普段はほとんどウィスキーって飲まないけど、これは激ウマ!雪山に合うな~。ホット紅茶&ジャム+山崎という一見「?」な飲み物も、意外にウマくて温まるしいい感じ!

 適度に体が温まったところで、体が冷える前に冬用シュラフ&シュラフカバーに入り込む。テント内で結露した水蒸気は見る間に凍りつき、風がテントを揺らすたびに降り注いでくる。
 22:00、就寝。雪を掘ったシェルター内に居ても、風が強く当たる。明日の天気はどうだろう?


 11月23日(日) 吹雪→晴れ
 深夜、何度か強烈な風で目が覚める。布に雪が当たっているのがわかる。外は雪が舞っているようだ。

 07:00、起床。外は強い風と粉雪。視界は残念ながら悪い。
燕岳_b0050067_264547.jpg

 焦る日程ではないので、のんびり起き出し、昨晩の残りにうどんを投入して朝食に。これがまた、ウマイし温まる~。

 しばらく天気の快復を待つ。が、09:30を回っても快復の兆しがないので、そのままテントを撤収して下山することに。吹雪の中の撤収はめんどくさいけど、ええい、一気に片付けるまでだ。下山は早い。3時間かからずに中房温泉に下山。すると、青空が??まぁ、こんなこともあるさぁ^^。
燕岳_b0050067_26222.jpg

 帰りに、恒例の「くるまや」でそばを頂く。学習能力がなく、今年も「大ざる(3人前)」を注文~。やっぱり、苦しかった~。少し足りないくらいが、ちょうど良いかもしれない^^;。
燕岳_b0050067_281523.jpg

 ちょっと足を伸ばして大町温泉郷へ。すると、立山にスキー合宿に入っていた会のメンバー5人と遭遇!?なんだか、今回は実に多くの偶然があったな~^^;。てか、まさかこの予報で立山に入っているとは思わなかったのでビックリ!?うちらと一緒で朝から吹雪いたので、撤退してきたらしい、お疲れ様でした~!

 まぁ、悪天が当たり前のこの季節。初日が晴れただけでもめっけもん。同行のみなさま、お疲れ様でした!この冬も、安全第一で楽しんでいきましょう~!
by kanechins | 2008-11-28 02:11 | 「山」の独り言