十石峠
2008年 11月 15日
5.12に片足を突っ込み絶好調なMinoringと、「十石峠の岩場」(群馬県上野村)へ向かう。峠を越え岩場へ入ると、既に群馬ナンバーの車が。風もなく、陽射しに恵まれポカポカ陽気!先週の教訓を活かしてダウンを着込んでいたら、暑いのなんの!?
前橋から来たという2人組みと、1日岩場を貸切状態!岩肌も乾き、コンディションは最良!
Minoringが狙っているのは、組長初登の「ファイブ・オー」(5.12a、★★)。ルートを前に、ムーブメモとにらめっこ。
ワタシは初めての岩場で、初・石灰岩でもある。まずは、アップで「ちゅー」(5.9)。核心は、ビレーポイントだったりする、笑。FIXにマッシャーをかけセルフをとり、靴を履き替えビレー。
ガッチリ決まる極薄フレークが多く「はがれやしないか?」とテスティングしながら登るも、結果的に岩はめっちゃ硬く快適!!これって「チュー」したくなるくらい快適だから「ちゅー」なのか?それとも、穴にネズミが!? (On Sight/Master)
次は「アンバランス(5.10b、★)」。なるほど、登ってわかるルート名。バランシーだが楽しいルート。途中、核心部で左ラックのヌンチャクが足りなくなり焦るが、なんとか処理してOS/M。写真は、同ルートを登るMinoring。余裕で完登。
いよいよ、ファイブオーへ。sonoちゃんからジョーカー様を借りれたので、ワタシがヌンチャクをかけに登り、トップロープをセット。登ってわかるが、見かけよりカブっている。こんなところを登るん??って感じ。ムーブやクリップポイントの確認に、Minoringが試登。
こんな機会もないので、ワタシも触らせていただく。が、やっぱキビシー!これが12の世界か?数えられないほどのテンションを交えながらも、それでも最後まで登ってみた。何年かがんばったら、ワタシにも触ることができるかな??
そして、いよいよ本番!2本目のクリップまではグラウンドフォール(地面への墜落)のキケンがあるうえ、クリップも悪い。クライマーもビレイヤーも緊張。それでも冷静にクリップして上部核心へ。リーチのないMinoringには厳しい場所。
突っ込む。ダメ。再度、突っ込む。届かない。少しクライムダウンしてレスト。息づかいからしっかりレストできていることがわかる。前傾状態でレストできることに驚く。再度、突入!これも届かない。もういちどクライムダウンしてレスト。群馬組も応援に加わる。そして4度目の突入でガバをGET!お!すんごいネバリだ!
最後にも核心があるが、もはやビレーポイントからクライマーは見えない。ごめん、ここでちょっとロープの繰り出しが悪かった。そして、ロープを大きく引かれたと同時に「やったー!」って声が十石峠に響き渡った。おめでとー!これで堂々、12クライマーだ!ワタシも嬉しいぞ!
へなちょこクライマーなワタシは、せめてビレーだけはと頑張ってきたつもりだが、本気トライのビレーをさせていただくうちに、未熟な点に気付き始めていた。以来、ビレーの仕方を見直した。理想は、クライマーにビレイヤーの存在を感じさせないビレイヤーになることかな、笑。今回も反省あり。もっと修行します~!
無事にRed Pointを修めたところで、ランチタイム。寒いだろうとオニオンスープを作ってみた。しっかり炒めてきたつもりだったけど、まだまだだった。これで二人、お気楽にクライミングモードへ。お願いして、ひらめ岩へ。
「ひらめの縁側(5.11a、★)」にマスター・オンサイトトライさせてもらう。が、取り付いてみると
、おもったよりもカブっている。レストしながら、いよいよ核心へ。突っ込む。ダメ、クライムダウン。レスト。再度、突っ込む。まったくハングを越えられる気がしない。レスト。しかし、もはや全くレストにならず、ハング下にいるだけでみるみるパワーを消耗しテンション、涙。
十分に休んでから何度もハングドッグし、イロイロなムーブを試すが、どうしてもダメ。Minoringに登ってもらうと、それほどためらうこともなく越えていった。さすがだ。ムーブを教えてもらい、もう一度トライ。なるほど、なんとか越えられるムーブをGETする。次回への宿題とする。実力はこんなもんだと思うが、それでも「取り付こう」としたこと自体が大きな進歩ということで、自分を納得させる。
続いて「イレブンへの道(5.11a)」に調子に乗ってトライ。見たとおり、下半分はドスラブ。石灰岩のスラブっておっかない。上部は薄カブリで、そこへ移り変わる場所が「ありえない」。体もボロボロで、ジョーカー様のお力を借り早々に退散モード。しかし、ここからが悪かった。おまけに余分に持ってきたはずのヌンチャクが足りない!?後でわかったが、トポのイラストを見間違っていたのだ。。。登れんわ、敗退もズタボロで「自分、何やってんの?」状態。長時間に渡り重たい体をビレーしてくれてありがとう。。。
荷物の場所へ戻り、ファイブオーに取り付いている群馬組と雑談。ホームゲレンデは有笠で、明日も有笠へ行くらしい!?男性は沢&アルパイン系のクライマーで、沢情報を教えてくれた。ボコダキにも行きたいと言っていたので、またどこかで再会できるかもしれない。
楽しい1日を授けてくれた岩、仲間に感謝し、峠をあとにする。狩猟期間が始まり姿を見せてはいけない鹿さんたちが、見送ってくれた。
帰宅してから、汚れついでにタイヤを交換する。これで、いつ雪が降ってもダイジョウブ!タイヤを持ったときに、思ったよりも体が疲れていることに気が付いた。
明日は久しぶりの休養日。さぁ、今夜は焼酎でもひっかけて、ゆっくり休もう。