甲府幕岩キャンプ day1 (外岩初イレブン!)
2008年 11月 08日
クライミングシーズンの終わりが近づくに連れ生じる、焦りにも似た気持ち。ソレを払拭すべく、この週末は甲府幕岩へ向かう。と決まったのが、なんと今朝!?午前5時に起き、慌てて準備をして「西○」で食糧の買出しし集合場所へ!午前7時半発。
小海町にある「高原のパン屋」に通りがかると、なんと朝7時半(冬期)から営業していた!ちょこっと偵察すると、珈琲や机イスまである!次回はここで朝食だな~。
10時過ぎに、比志からのルートで幕岩着。寒い季節なのに、既に多くの車が!
日帰りなら焦りを感じるが、泊まりなのでのんびり準備をして出発!夏場は樹木の枝葉に覆われ隠れる幕岩も、すっかり様相が変わり岩の全容が望めるように。落ち葉でのスリップ注意!
まずはアップで「ペンタゴン(5.9、★)」に取り付く。冷たい岩肌に体がこわばりパンプしそうになりながらもRP-m。右に左に行きながら弱点を攻める、短いながらも楽しい好ルート。写真はM。左下の五角形が名の由来。
つぎに、幕岩の看板ルートでもある「イエローマウンテン(5.9、★★★)」へ。ちょっとアルパインチックで快適な、三ツ星も納得の大好きルートへ(RP-m)。写真はM。
冷えた体も温まりつつあったので、前から登りたかった「ピリカ(5.10b/c、★★)」へマスタートライ!恐怖の2ピン目のクリップをなんとかこなし、ルートファインディングに苦しみながらもRP-m!やたー!もう、これだけでも大満足!写真はM。
満足したところで、Mが以前から狙ってムーブを固めていた「オンリーワン5.11d/12a」へ!9月の長山協キャンプでご一緒したH野さんがヌンチャクを掛け、ちょうどトライしているところであった。緊迫感が溢れる中、見事にRP!!周囲に居た皆、一同に大歓声!!
すんごくパワーをもらったところで、すかさずMが一便目のトライ!ムーブメモを失くしたということで落胆しつつも、力強いパワー、冷静沈着なムーブ、確実なレストで核心を越えていく。終了点まで気が抜けないシビアなルート。核心を越えるも、激しい息遣いは下まで伝わり、一同固唾を呑む。
終了点間際で「ムーブが違う!」と叫びながらも左カンテをGET!そして体を押し上げ、見事、終了点にクリップ!!これまた大歓声~!Vサインを決めるM!初5.12ということで、まだ空中に居ながらもめちゃめちゃ喜ぶM!すごいぞ、M!大拍手を送りたかったが確保していたので、心の中で大喝采を送る^^;。
H野さん、Mのガッツパンチを授かり、さらに感動を頂いた私はナニを思ったのかSが登ろうと企んでいた「つぎいってみよー(5.11b)」にトライ。勢いって、怖い。一歩、一歩、登っていく。核心と思われるところで1、2テン。ムーブを探ると、自分の得意なムーブでクリアできる。その次の数手もバランシーながらもこなせた!?
一旦ロワーダウンし、体が冷える前に2便目トライ。あれ?核心を越えちゃった?あれ、その後のバランシーな部分も越えちゃったぞ?あれ、終了点??下からMが送る「やったー!」っていう声で気が付いた!?核心数手の恐らく「スーパーお買い得ルート」だとは思うが、それでも初の外岩5.11を完登!写真は、H野さんのお仲間アルピニストの同ルートの登り。
調子を良くした私たちは「つぎいってみよー」って感じで「山椒王国」へ。見るからに美しい「パストラル(5.12a、★★)」を試登することに。右側のカンテルート「森であそぼう(5.10c/d、★★)」からトップロープ(TR)が掛けられそうだ。調子に乗るって恐ろしい。今までならゼッタイに自らマスターで登ることなどなかった5.10+に、自ら登る!?コメントどおりカンテ伝いの厳しいルートではあったが、テンションを交えながらもなんとかTRをセット。
パストラルは出だしからボルダームーブが続く厳しいルート。激強指を持つMにしても「ありえんっ!」とのこと。試しにワタシも触らせてもらったが、当然ありえなかった^^;。写真は「Look for forest(5.10c)」。チムニーからクラックを登るルート。幕岩はイロイロなルートがあって、面白い!
日が西に傾き、ぼちぼち駐車場へ。泊まりのパーティも多く、にわかに賑やかになる駐車場であった。
さぁ、残りわずかなクライミングシーズン。明日も調子に乗ってがんばるぞ! 【続く】