三ツ峠

 「道の駅」で午前6時起床。飯田からやってくるShimizu師匠、Kentaroに須玉でピックアップしてもらい、三ツ峠を目指す。予報はイマイチの天候を告げていたが、今のところ青空に覆われている。今回も晴れ男パワー炸裂といきたいところ!?

 登山口の駐車場は、すでに満車。08:30、登山開始。
 09:20、三ツ峠山荘着。キター!富士さんだっ!!広いすそ野に支えられた富士は、やっぱりかっちょいい!
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 左を見れば、三ツ峠の岩場が鎮座。で、デカい、予想よりも。。。それよりも、岩場の基部にものすごい人だかりが!?やば、出遅れたか!?

 山荘から南側に10分ほど下ると、岩場の基部に降り立てる(09:30)。が、なぜかわからないが、手前側の岩場には人の気配がない。どのみち「中央カンテ」は行列ができているだろうから、空いている場所から登り始めることに。
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 雲一つ無い青空。日差しは暖かいが、標高が1,800m弱あり朝夕の冷え込みは相当なのか、つららが随所に見られる。日差しで暖められたせいか、頻繁に小石や氷が落ちてくる。
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 とりあえず、やさしそ~な名前の「亀ルート(4P、Ⅳ+、80m、★★★)」を登ることに。「ハーケンとかやたらと打ってあるよ~」と聞いていたので、カムは適当に5~6本、ナッツ一式、50mダブルロープで登攀開始!

 1P目(トポでは0P目、以下カッコ書きはトポのピッチ)、師匠リード。階段状の場所を弱点をついて登る。
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 迫力ある巨岩をバックに、スケールを感じる登り。
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 1P(0P)目の終了点にて。
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 2P(1P、Ⅳ+)目は著者がリード。出だしから垂直のフェース。リングボルトはサビサビな上、びょ~んと楕円形に伸びきっている。まじ??結構シビレるピッチであった。。。写真は終了点から。
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  3P(2P、Ⅳ+)目は師匠リード。トラバース気味にバンドを登るが、支点が少ない上に腐っており、緊張感が絶えない。
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 まだ半分も登っていないのに、人がもうあんなにちっちゃく見える。すごい高度感だ。
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 バンド後のカンテを登る師匠。
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 終了点にて。支点は古く、シュリンゲも腐ったようなものが2本かかっているだけ!?わずか20cmほどの狭いバンドなので、高度感もすごい。。。
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 支点が崩壊すれば3人とも墜落する不安があったので、カムでバックアップ。
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 トポ上の3P目は八寸トラバースのはずだが、ルートが読めない。横トラバースは支点が皆無で厳しそうなので、弱点を目指して登ることに。4P目はKentaroがリード。斜めトラバース気味に上を目指して登っていく。すると、大きなテラスの右端に出た。

 「さぁ、ここからどうするか??」「支点が見あたらないぞ??」。恐らく、ココを直上すると「鶴ルート(Ⅳ+)」のはず。弱点をつけばなんとか登れそうだったので、5P目(4P、Ⅳ+?)は著者がリード。一見、カンタンそうであったが、取り付くとかなり岩が立っており、アンカー(支点)もほとんどない(冷汗)。。。
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 カムを積極的に使ってグイグイ登る。ランナウトしてさぁマントリングという場面で突っ込むと、ホールド・ゼロな上に、テラスはザレザレ状態!?もはや降りるに降りられず、一か八かで突っ込む。その一手が、私にとっては核心となった。
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 進路が完全にわからなくなったこと、いずれのルートを選択するにしても大きく屈曲すること、カムが残り少なくなったことから、10数mでピッチを切る。ビレー用のアンカー無し。クラックからしかアンカーが取れない。カム2つにナッツでアンカーを取る。

 写真は5P目の終了点から。ナチュプロだけでこんなとこにいるのが極めて居心地が悪いのは、まだ慣れていないせいか??
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 6P目(Ⅴ?)。師匠リード。チョックストーンでランニングを取り、カブッたところを乗り越える。写真はフォローするKentaro。
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 なんとか緩傾斜帯に入っって「ホッ」と一息。が、ザレザレの岩場であり、足跡もない。どうやら、ココはあまり人が登っていないようだ(って、ルートを誤ったから?)。コンティニュアスでザレ場を登っていくが、思えばここで誰かが滑落すれば、下は100m以上の絶壁。。。

 なんとか尾根まで登ると、三ツ峠山頂(13:50)はすぐであった。岩場は80mと記されているが、ピッチ終了点から山頂までも同じくらいの高さがあるので、150m以上の登攀になった??
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 一般道を下って富士見山荘へ。そこでびっくり、諏訪のT橋さんをはじめ、青年小屋のT内さんら大きなグループとばったり!しばしお話をして、基部を目指して下っていく。途中、登ってきた岩壁を見上げる。こんなとこ登ったんだなぁ。。
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 14:20、基部まで無事に降り着いて、登った壁を見上げる。これだけでもスケールが大きいが、見えている部分は、まだ山頂までの半分ほど。。。
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 結局、ほぼ4時間かけての登攀となった。時間も時間なので、基部散策&ボルダーで遊んで帰路につく。写真は15:50、三ツ峠山荘からの富士。幸運にも一日中、好天に恵まれた。
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 登ってきた壁を振り返る。赤い点線が我々が登ったライン。結局、正解ラインはわからなかった。
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 16:30、登山口着。ここはトイレ、水場が完備されているが、車上荒らしに注意とのこと。
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 帰り道、御坂峠からの富士さん。
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 一日を通じて快晴に恵まれ、岩が冷たい風を遮ってくれたおかげでポカポカ陽気の本チャン(と言っていいでしょう!?)登攀となった。誰もルートを知らなかったので、冒険心と緊張感が溢れる楽しい登攀となった。楽しい時間を共有させてくれた二人に感謝!!
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by kanechins | 2007-11-18 22:40 | 「アルパイン」の独り言 | Comments(18)
Commented by アニー at 2007-11-22 11:26 x
すごぉぉぉぉぉい! 三ツ峠いってみたいところです。
でも もうツララが・・・・。岩が冷たそう~><

私は 御在所しか登った事がないので
ほかいってみたいなァ・・。
今は御在所で 練習します!
早く 御在所にいきたいなァ。

それにしても すごい距離で富士山が見えるのですね!
すごい 感動です・・。
Commented by kanechins at 2007-11-26 19:19
★アニーさん
 行って来ましたよ~、三ツ峠。南向きの壁なので、日中はポカポカ陽気で暖かかったです!予報がはずれ、ド快晴だったので、氷が溶けていっぱい落ちてきました~!

御在所が近いのがウラヤマシイです~!GWに行きましたが、あの迫力には圧倒されました!いつか、御在所で会えるといいな~^^;

富士さんも、ほんと眼前。富士を背中に、楽しい登りとなりました!機会があれば、ぜひ晴れた日にどうぞ!!
Commented by アニー at 2007-11-27 19:46 x
御在所へ来る時には いつでも連絡してください!
日向小屋で 飲んで待ってます♪(笑
Commented by kanechins at 2007-11-27 23:35
★アニーさん!
 飯田からだと、御在所もそれほど遠いところではなかったのになー!
 でも、御在所に知り合いができてウレシイです!!すぐにとは行きませんが、そう遠くないうちに訪れますので、そのときは是非ご一緒くださいー!
 日向小屋もGWにお世話になりましたが、とーっても素敵な山宿でした!食事はめちゃウマだし、みなさん親切ですし。御在所の印象は、とてもよかったです!おっと、そのときにはまた、お酒を担ぎあげますね!
Commented by worm at 2007-11-30 09:44 x
長野駅東口、郵政公社の向かいにあるOKスポーツにロボット4000円で売ってました。
Commented by kanechins at 2007-12-01 00:55
★wormさま
 ご無沙汰しております~!東口にOKスポーツというのがあるんですか??山道具もあるってことでしょうか?知りませんでしたっ!
 ちなみに、このロボットって、あのクライミングロボットのことでしょうか??
Commented by worm at 2007-12-03 09:34 x
ええ、、物見初期開拓メンバーの一人マルさんのお店です。ある程度道具集めちゃうと、必要なものだけ、買えばいいので衝動買いって少なくなってきています、私は「これじゃなきゃ嫌だ」という注文入荷形態が多いので、店の大きさや品揃えは関係ないんです。それよりも、5.8以上のアイゼン手袋での岩の登り方とか、、そんなのを相談しにいってます。11は出来そうもないんですけど、、。
Commented by worm at 2007-12-03 10:32 x
ちょっと、、言い訳します。ノーマルラインの確定した11や10はアイゼンでなんか登ると叱られます。あくまで、自分の中にあるボルトの打ってない、隅っこの誰も見向きもしない、そういうところでのマイナーな自己満足のお話ですから、、。
Commented by kanechins at 2007-12-03 20:07
★wormさま
 日曜日はありがとうございました!おかげで登ることができました!
 OKスポーツは開拓メンバーの方のお店なんですね!なるほど、確かに装備が一通りそろうと、あとは買うものってピンポイントに決まってきますものね。
 5.8のアイゼン&グローブ!?す、すごいです。なにかやっぱり、コツみたいなものがあるんですよねー、きっと。11は、素手&クレッターでも無理です。。。
 また、お会いできる機会を楽しみにしております!
Commented by worm at 2007-12-04 08:52 x
コツはマルサンの靴とアイゼンですね。これは上田の清水さんもほとんど同意見で、古い(正当で伝統あるという意味で)冬季単独登攀者が世代を超えて、同じことをいっているのは、興味深かったですね。ええ、世間常識と全然違いますね。
Commented by kanechins at 2007-12-08 00:22
★wormさま
 マルサン??メーカー名でしょうか??おそらく、伝統かつ格式ある靴と想像しておりますが。。。素晴らしい靴なのでしょうね!
Commented by worm at 2007-12-10 08:58 x
岩を氷の代用ですり減らしてるんかなあ、、。岩かわいそうだ、、、。でもそれであそこだけで、すり減らしてるだけなら、、それでもいいかも。それから、、丸山さんって知らないんだ!。
Commented by worm at 2007-12-10 15:10 x
丸山さんは滝谷開拓の頃に、もう初登攀者として名前がありますから、どれだけ古いかわかるでしょうね。物見のハーケンのほとんどはその天才的能力で開拓されました。ムササビのように登山靴で岩を登ると言い伝えられています。戸隠西岳の冬季開拓の中心的リーダー、マウントクックの登攀、それから、、今の里山ブームの真の先駆者ですね。その伝統と格式は、血反吐を吐くような、極限の中で鍛えられ続け、通常の範囲を遥かに超えてしまったので、そう恐れられて呼ばれていたのですね。今ではそんな練成は、もうありません。昔話です。でも、、そういう視野ももって物見で遊ばせてもらってます。
Commented by worm at 2007-12-10 15:39 x
ええ、俺なんて風来坊の貧乏なチンピラですけどね。こういう世間の風は知っていますがね。間尺に合わないと、、思いますよ。まあいいや、さよなら。
Commented by kanechins at 2007-12-12 00:04
★wormさま!
 そうですよね、飛び散る火花は岩の叫びだと思います。やたらとアチコチでやってはいけないことだと思います。これからも注意、感謝しながらトレーニングさせていただきたいと思います。
 丸山さんのこと、大変勉強になりました!開拓時代と今の時代の「山」は、私なんぞが想像できないほどの違いがあるのでしょうね。。。
 物見でのwormさんは、気軽には声が掛けられない荘厳さがあります。どうぞ今後とも、色々とご指導をお願い申し上げます。
Commented by worm at 2007-12-13 09:06 x
えーと、、クライミングについては、、初期開拓の方々には申し訳ないのですが、俺の志は低くて、里山の小さな岩で10が楽しく登れればそれだけで良かったんです。あの頃、10は十分憧れの対象でしたから、それから、、気難しいように見えるのは、この5-6年「あんなもん、てえしたことねえんだ、相手にすんな」と陰に陽に言われて来ましたから、邪魔にならないようにしてるだけなんですけど、、。山は、、もう何十年も前に終わってます。
Commented by kanechins at 2007-12-18 01:17
★wormさま
 そんな、wormさんで志が低いだなんて。。。そんなことを言ったら、私なんて赤子のようです。今でも10は憧れな対象なんです。
 気難しいというわけではなく、なにかこう、真剣に何かに取り組んでいる人って、話しかけづらいことってありますよね。。。
 物見はこれからもお世話になると思います。どうぞ、今後ともご指導をお願い申し上げます。
Commented by worm at 2007-12-18 08:53 x
あのーっ。指導はしてもらってないし、してないです。いっしょに考えたり話したりしてたんです。この5-6年前なら。そう、、なんとなくですが、、変わるかも知れませんね。変わらなきゃ、、。ワールドカップ平松が元気でよかったです。御頭も安泰です。


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