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by kanechin
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晩秋の小川山

 「そろそろ小川山も終わりかなぁ」という季節になってきたが、予報は好天を告げ、懲りずに晩秋の廻目平へやってきた。諏訪・東京チームよりも早く到着したので、テントサイトを確保し独りでテント、タープを建て、秋の終わりを感じさせる山肌を眺める。
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 黄緑色のテントは、11年前にH沢さんから授かったテント。ポールはバキバキ、コードも伸び呆け。テーピングで補強してなんとか建てたものの、さすがに今回が最期になりそうだ。
 このテントは、ワタシに人生について教えてくださったH沢さんが、2度に渡るバイクでのサハラ砂漠横断に使用したもの。ワタシが授かってからも、ジンバブエ、南アフリカ、ネパール、南米へと共に旅をしてきた思い出のテントでもある。やっぱり、捨てられないなぁ。。。

 なんて思い出に耽っていると、諏訪・東京チームが到着!ちゃちゃっとテントを設営し、昼食を摂り荷物をまとめる。今日はリバーサイド・エリアを目指す!結構、ハマる人が多い最初の関門、渡渉。と思っていたら、ばしゃ~ん!!ケガがなくてよかった~。
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 地図も見ずに右へ、右へ進んでいくと、あれ?見覚えのある沢に出た。どうやら、マラ岩下部まで行ってしまったようだ。折角なので、マラ岩へ向かい登っていく。急なルンゼを詰めると、巨岩の基部に到着!写真は「届け手の平(5.10c)」。「これでホントに10c~??」という声が聞こえてきた。かなり手強そうだ。
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 マラ岩裏に登り、アップを兼ねて「川上小唄(5.8、★★)」へ登る。ここを登ると、マラ岩のてっぺんに立てるのだ。実際には立てないけど。。。写真は、マラ岩トップからの風景。
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 白樺の落葉が進んだ屋根岩方面。いよいよ、楽しかった秋も終わりだなぁ。
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 全員がトップに立ったところでエリア移動。写真はマラ岩北面。横から見ると、こんなに尖がっているんな。かぶったカンテ沿いのルートは「帰ってきた開拓王(5.11c)」。
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 リバーサイドエリアへ。いつも人が並ぶ人気ルートも、今日はさすがに閑散としていた。前から気になっていた「アウト・オブ・バランス(5.9)」に取り付かせてもらう。クラックには落ち葉が積もりぐちゃぐちゃに濡れていたが、なんとかオンサイト~。
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 登ってみて「なるほどなぁ」というルート名に感動~。快適ムーブが続きボルト位置も極めて素晴らしいのに、なぜ★が付かないのかなぁ??個人的には、久しぶりにとっても楽しいルートであった。

 落ち葉でライスシャワーをするKouki。
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 全員がトライし、美都さんに支点の回収をお願いする。何度も基部で練習をし、確認に確認を重ねてのトライ。無事に回収を終えた美都さんは、登れたことよりも回収できたことの方がウレシそうだ。

 渡渉を無事に終え、キャンプ場に到着する頃にはヘッドランプが必要なほどに暗くなってしまった。「しまった!!」、七輪を忘れてきた。。。仕方なく、石でちっちゃい「かまど」を作り炭火を起こして焼き鳥を始める。Koukiは「火起こし」が随分と上手になってきた。
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 今回は地鶏だけでなく、つくね、牛串もやってみたが、と-てもおいしかった~。やっぱ、炭火はいいなぁ。眺めていても飽きが来ない。残り火で「鮭ときのこのホイル焼き」「マグロの粕浸け」「油あげ」なども焼く。気温は一桁ではあったが、ビールが美味しい~。
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 タープの下では「アン肝鍋」や「キムチ鍋」がグツグツと煮えていた。食事がひと段落したところでファイアーを起こし、火を囲んで語り合う。空は満点の星で溢れ、夜空に上る煙が星の光を瞬かせるのも、いとおかし。
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 翌朝はのんびり起床。今日は「そらまめスラブ」方面に向かう。まずは「やわらかソラマメ(5.8)」でアップ。お尻アップでごめんなさい。美都さんも、事故以来はじめてのリードに挑戦!念には念を入れ、TRでクリップを意識しながら2回試登してのトライ!落ち着いた登りで、無事にレッドポイント(リードでの完登)!ビレイしていたワタシまでウレシクなった~^^;
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 次に「ソラマメ(5.9+)」を登ってロープを張る。これで「9+」なんだよなぁ~??Oちゃんのビレイも堂々としてきた。
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 次に下部スラブへ移動し、「生木が倒れたよ(5.9)」、「三色すみれ(5.10a)」を登る。グレードもスタンダードで、なかなかの好ルートである。
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 楽しい時間は矢のように過ぎ、またもキャンプ場へ戻る頃には日は西に傾いていた。。。残っていた鍋、ホイル焼きで空腹を満たし、しっかりと後片付けをしてそれぞれ帰路につく。
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 楽しい時間って、ホントに貴重だ。みんな、ホントにありがとぉ~!!
by kanechins | 2007-11-04 23:26 | 「岩」の独り言