秋雨に濡れる駒ヶ根 (連休1日目)
2006年 09月 16日
ボルダーマットを車に投げ込み、駒ヶ根高原へ向かった。しかし、またしてもボルダーに到着するなり雨足が強くなり、人工壁に行っても雨から逃げてきたクライマーでごったがえしていたので、「駒ヶ根高原美術館(夏期無休、大人1,000円)」に避難した。
前から気になっていた、藤原新也さんの写真展「メメント・モリ」を観る良い機会だ。
「メメント・モリ (Memento mori)」は、ラテン語で「自分がいつか必ず死ぬことを忘れるな」という意味の警句であり、日本語では「死を想え」「死を忘れるな」などと訳される。
この本との最初の出会いは、知人であるマスターが開いていた佐久のバーでだ。ちょうどインドのガンジス河に浸かってきたばかりの頃で、ガンジス河のほとりで死を正直に映し出した写真に強烈な印象を残した。
山をやっていると、多かれ少なかれ「死」と接したり、考えたりすることがある。そんな中で「メメント・モリ」という意識はすんなりと体に沁み込んで来る気もする。
思えば、美術館でゆったり過ごすなんで久しぶりだ。静かな時間が流れる瀟洒な建物の中で、久しぶりにゆったりとした時間を楽しめた気がする。
美術館を出たら、雨が上がっていた。ので、ダメモトで駒ヶ根ボルダーへ。
しっとりと湿った岩肌であったので、一番易しい岩で遊ぶ。フェースで限定を設けたりしながらあれこれやると、意外に楽しめた。