映画 「アイス・ハザード」
2006年 05月 20日
巨大雪崩が村を襲うという、雪山をかじっている者なら興味を惹かれるジャケットを見て、これも考え無しに衝動借り。
舞台は、ロシア・ウラル山脈。スノーモービルのツアー客が危険エリアに侵入したことが原因で雪崩が発生し、麓の町を直撃。巨大雪崩の発生を予測した科学者が、町長に大型リゾートホテルの建設中止を訴えるが、相手にされない。氷河が崩壊寸前だと推測し、再度町長に警告した矢先、前回とは比べようのない巨大な雪崩が発生した、というもの。
良かった点、山好きにはたまらない広大な雪山風景に溢れていたこと、山好きにとっては恐怖の存在と同時に遠くから観てみたい「雪崩れシーン」は、ショー的な要素として観ていて飽きはこない。
残念な点、無意味に無駄なシーンが多すぎ。だらだらしたテンポ展開。安っぽい恋愛描写。キャストのチープな演技力とリアリティに欠ける雪崩れ描写(雪崩れ末端部の描写ではバーティカル・リミットが格段に上)による希薄な恐怖感。1時間半くらいの短めの映画なのに、時間が経つのが遅く感じられ、後半は強烈な眠気に悩まされた。
内容の濃さから言えば、逆に1時間くらいにピシッと収めるとすっきり仕上がるような気もするのだが。
あーあ、酷評しちゃった。山をやらない人が観たら、もっと評判は良いのかもしれない??
【自己評価 ☆☆★★★】