北アルプス・笠ヶ岳 No4「旅鳥の仮小屋」
2005年 08月 14日
杓子平は穏やかな霧が大きな弧を描いて舞う程度であったが、稜線に上がると飛騨側からの強い風に乗って霧は上空へ舞い上がっていた。
写真は古い笠新道への降り口で、今は通行禁止となっている部分。
新しい笠新道は抜戸岳の南稜に出るため、古い登山道よりも余計に5、60m登ることになるが、古い登山道を見る限り新しい道の方が快適そうだ。
晴れていれば、岩の間に笠ヶ岳が望めるというが。
小屋直下には、いまだ微かに雪渓が残っており、冷えた天然水を得られる。
なお、幕営料(1人500円)を払っていれば、小屋で天水を無料でいただける。
写真は、笠ヶ岳山荘越しに望む笠ヶ岳(標高2,897.5m)。ここからなら、歩いて15分くらい。
笠新道を登っているときには「ビール」のことしか頭になかったが、稜線上は寒いくらいで焼酎のお湯割りが心地良かった。
等圧線が鉛筆で見づらいが、低気圧が接近していること、巨大な気圧の谷が掛かっていることから、しばらくまた天候が安定しないことが容易に読み取れた。
その後、夜が明けるまで、激しい雨がテントを打ち付けていた。