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by kanechin
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北アルプス・笠ヶ岳 No4「旅鳥の仮小屋」

 長い道程を経て、やっとのことで霧が舞う稜線に辿り着いた。
 杓子平は穏やかな霧が大きな弧を描いて舞う程度であったが、稜線に上がると飛騨側からの強い風に乗って霧は上空へ舞い上がっていた。

 写真は古い笠新道への降り口で、今は通行禁止となっている部分。
 新しい笠新道は抜戸岳の南稜に出るため、古い登山道よりも余計に5、60m登ることになるが、古い登山道を見る限り新しい道の方が快適そうだ。
北アルプス・笠ヶ岳 No4「旅鳥の仮小屋」_b0050067_22512594.jpg
 写真は抜戸岩。
 晴れていれば、岩の間に笠ヶ岳が望めるというが。
北アルプス・笠ヶ岳 No4「旅鳥の仮小屋」_b0050067_2311023.jpg
 今宵の「旅鳥の仮の巣箱」が完成。 雷が心配であったので、低めのところを探す。お盆ということもあり、テントの数は10を越えていた。
北アルプス・笠ヶ岳 No4「旅鳥の仮小屋」_b0050067_2315065.jpg
 水場は幕営場から歩いて2、3分のところにある。
 小屋直下には、いまだ微かに雪渓が残っており、冷えた天然水を得られる。
 なお、幕営料(1人500円)を払っていれば、小屋で天水を無料でいただける。
北アルプス・笠ヶ岳 No4「旅鳥の仮小屋」_b0050067_235376.jpg
 幕営場に着いたときには小雨交じりの霧であったが、ガスが晴れる瞬間に恵まれた。
 写真は、笠ヶ岳山荘越しに望む笠ヶ岳(標高2,897.5m)。ここからなら、歩いて15分くらい。
北アルプス・笠ヶ岳 No4「旅鳥の仮小屋」_b0050067_2371793.jpg
 水場から見下ろす「播隆平」。写真中央は「緑ノ笠」、なるほど。高層湿原は、眺めていると仙人になったような気分になる。
北アルプス・笠ヶ岳 No4「旅鳥の仮小屋」_b0050067_2395852.jpg
 今宵の食事。ご飯を炊き、「ニラ牛丼」を作る。
 笠新道を登っているときには「ビール」のことしか頭になかったが、稜線上は寒いくらいで焼酎のお湯割りが心地良かった。
北アルプス・笠ヶ岳 No4「旅鳥の仮小屋」_b0050067_23131271.jpg
 16時、久しぶりに気象通報から天気図を起こす。
 等圧線が鉛筆で見づらいが、低気圧が接近していること、巨大な気圧の谷が掛かっていることから、しばらくまた天候が安定しないことが容易に読み取れた。
北アルプス・笠ヶ岳 No4「旅鳥の仮小屋」_b0050067_23335162.jpg
 19時就寝。
 その後、夜が明けるまで、激しい雨がテントを打ち付けていた。
by kanechins | 2005-08-14 19:47 | 「山」の独り言