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by kanechin
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電気牧柵

 熊や鹿、猿、猪が里に出てくることが多くなった。
 周辺の話を聞くと、それぞれの地域に色々なテリトリーがあるようで、出没する野生動物はだいたい決まっている。
 その中でも、そばを作っているある農家の方のところでは、作物があろうとなかろうと、猪君が畑を闊歩している。
 「自然との共生」と奇麗事ばかり言うわけではないが、一つの手段として「電気牧柵」という方法がある。これは高圧電気を流した電線を畑の周りに張り巡らせ、野生動物たちとの棲み分けをはっきりさせるというものだ。
 そこで、地区の代表的な畑でモデル的に電気牧柵を張ることになった。

 写真は必要な部材。電気を絶縁する碍子(がいし)が付いた支柱、高圧電気を作り出す機会、張り巡らせる電線、これが主な部材だ。
電気牧柵_b0050067_234195.jpg
 あるもの、例えば木の杭とか廃コンテナを利用して機械を設置する。
電気牧柵_b0050067_23412275.jpg
 こうして、30a分に電線を張り巡らせた。
電気牧柵_b0050067_23412914.jpg
 これで全ての問題が解決するわけではない。
 当然、追いやられた猪君は他で遊ぶしかなくなる。
 野生動物だけでなく、二酸化炭素の増加など、自分で自分の首を絞めてしまうのに気付いたときには、対応は極めて難しいことを改めて実感した。
by kanechins | 2005-06-03 22:41 | 「農業」の独り言