電気牧柵
2005年 06月 03日
周辺の話を聞くと、それぞれの地域に色々なテリトリーがあるようで、出没する野生動物はだいたい決まっている。
その中でも、そばを作っているある農家の方のところでは、作物があろうとなかろうと、猪君が畑を闊歩している。
「自然との共生」と奇麗事ばかり言うわけではないが、一つの手段として「電気牧柵」という方法がある。これは高圧電気を流した電線を畑の周りに張り巡らせ、野生動物たちとの棲み分けをはっきりさせるというものだ。
そこで、地区の代表的な畑でモデル的に電気牧柵を張ることになった。
写真は必要な部材。電気を絶縁する碍子(がいし)が付いた支柱、高圧電気を作り出す機会、張り巡らせる電線、これが主な部材だ。
当然、追いやられた猪君は他で遊ぶしかなくなる。
野生動物だけでなく、二酸化炭素の増加など、自分で自分の首を絞めてしまうのに気付いたときには、対応は極めて難しいことを改めて実感した。