人気ブログランキング | 話題のタグを見る

【 Facebook、Twitter、mixi からご訪問の方】  最新の投稿を見るには、タイトル「旅鳥の独り言」をクリックしてみてください。


by kanechin
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

八ヶ岳南部縦走 day1

 2016年8月13日(土)
 八ヶ岳主要ルートの中で唯一歩いていないのが、権現岳~赤岳間の縦走。車が2台ないと不便なので、行けないままでいた。不意に訪れたこの好機、逃す術はなし。

 美濃戸口に車を1台デポし、観音平へ。駐車場は2段になっており、上下合わせれば70台位は停められそう。簡易トイレが3基あるが、水場はないので要注意。
八ヶ岳南部縦走 day1_b0050067_23274967.jpg

 05:35、観音平(約1,560m)発。テント泊装備に加え、キレット小屋の水が枯れている恐れもあったので、歩荷トレを含めて水分を4.5リットルを担ぐ。久しぶりのせいか、ぐっと肩にくる。
八ヶ岳南部縦走 day1_b0050067_06230018.jpg

 06:55、押手川で小休止。雲海の中にいるので、比較的涼しい。
八ヶ岳南部縦走 day1_b0050067_06394939.jpg

 分岐を編笠山方面に進む。
八ヶ岳南部縦走 day1_b0050067_06415544.jpg

 徐々に傾斜が増してくる。ヤマハハコ(山母子、キク科の多年草)。雌雄異株で、花言葉はなるほど「母子愛」。
八ヶ岳南部縦走 day1_b0050067_06420927.jpg

 「冷たいビール」。。。
八ヶ岳南部縦走 day1_b0050067_06532054.jpg

 ウメバチソウ(梅鉢草、ユキノシタ科)。
八ヶ岳南部縦走 day1_b0050067_10500882.jpg

 08:05、編笠山(2,524m)頂着。残念ながら、ガッスガス。
八ヶ岳南部縦走 day1_b0050067_06543510.jpg

 慌てる旅でもなし、行動食を頂きながらガスが晴れるのを待つ。が、どうにも晴気配がないので、08:40に出発。小径を進むとゴロゴロと岩が重なる道へ。じきに青年小屋が見えてきた。
八ヶ岳南部縦走 day1_b0050067_06561713.jpg

 08:50、飯田時代に何度か訪れた、懐かしの青年小屋。
八ヶ岳南部縦走 day1_b0050067_06565595.jpg

 お盆で山も賑わう季節。安全登山を祈念。
八ヶ岳南部縦走 day1_b0050067_06572571.jpg

 09:00、出発。シラカバ林に囲まれた小径が心地よい。
八ヶ岳南部縦走 day1_b0050067_06580425.jpg

 ヤマハハコが群生している。
八ヶ岳南部縦走 day1_b0050067_10505177.jpg

 タカネナデシコ(高嶺撫子、ナデシコ科)。
八ヶ岳南部縦走 day1_b0050067_10513962.jpg

 ノロシバを越えると、ガレガレの岩稜帯が始まる。
八ヶ岳南部縦走 day1_b0050067_09401487.jpg

 可憐なるイブキジャコウソウ(伊吹麝香草、シソ科)。
八ヶ岳南部縦走 day1_b0050067_09445584.jpg

 お盆だけあって、賑わっている。
八ヶ岳南部縦走 day1_b0050067_09454499.jpg

 シコタンハコベ(色丹繁縷、ナデシコ科)。
八ヶ岳南部縦走 day1_b0050067_09531377.jpg

 10:00、権現小屋着。ガスに覆われ、暑くなかったのは幸い。
八ヶ岳南部縦走 day1_b0050067_09575201.jpg

 小屋番さんは、10年ほど前にI夫妻の結婚披露宴in青年小屋のときにお会いした方!お元気そうで何よりでした。http://kanechin.exblog.jp/5890286/
八ヶ岳南部縦走 day1_b0050067_09580943.jpg


 小屋の周辺に、キオン(黄苑、キク科)が彩りを添えていた。
八ヶ岳南部縦走 day1_b0050067_10464547.jpg

 10:35、出発。築、40年になるらしい権現小屋を後にする。
八ヶ岳南部縦走 day1_b0050067_10470994.jpg

 10:40、権現岳(2,715m)分岐。
八ヶ岳南部縦走 day1_b0050067_10474567.jpg

 ここから先は、未知のルート。このわくわく感、いいね。
 最初に、長い梯子が掛かる大下り。濡れていると滑るので要注意。
八ヶ岳南部縦走 day1_b0050067_10481909.jpg

 可憐な、ミヤマウイキョウ(深山茴香、セリ科)。
八ヶ岳南部縦走 day1_b0050067_11071640.jpg
 
 下る、下る。
八ヶ岳南部縦走 day1_b0050067_11085429.jpg

 道標を兼ねた遭難碑。静かに手を合わせる。
八ヶ岳南部縦走 day1_b0050067_11092992.jpg

 ツルネに向かい、再び登りはじめる。
八ヶ岳南部縦走 day1_b0050067_11100975.jpg

 ガスはガスで、趣があってよい。
八ヶ岳南部縦走 day1_b0050067_11104275.jpg

 ケルン。
八ヶ岳南部縦走 day1_b0050067_11105726.jpg

 11:25、ツルネ。ここから、キレット鞍部へ向けて下る。
八ヶ岳南部縦走 day1_b0050067_11115389.jpg

 11:45、キレット小屋(2,440m)着。
八ヶ岳南部縦走 day1_b0050067_11120579.jpg
 

 テントは10張程度しか張れないと聞いており、お盆も重なったで心配していたが、杞憂。見晴らしがよい場所にテントを設営(1人1泊550円)。
八ヶ岳南部縦走 day1_b0050067_11133131.jpg

 水場は、やはり最近の干ばつで干上がっていた。
八ヶ岳南部縦走 day1_b0050067_11142445.jpg
 天水をお分け頂けた(テントを含め宿泊者は無料で頂けた、要煮沸)。
八ヶ岳南部縦走 day1_b0050067_11151781.jpg

 時折、赤岳が姿を見せてくれる。湿度120%で、すっきり晴れる気配はない。
八ヶ岳南部縦走 day1_b0050067_11160266.jpg
   

 キレット小屋。比較的に新しくキレイな印象。
八ヶ岳南部縦走 day1_b0050067_11184886.jpg

 テント場のすぐ近くに、コマクサ(駒草、ケシ科)の群生が。
八ヶ岳南部縦走 day1_b0050067_11180995.jpg

 セリバシオガマ(芹葉塩竈、ハマウツボ科)。
八ヶ岳南部縦走 day1_b0050067_11183679.jpg

 時間も早いので、野菜のぺミカンとポークビッツでコンソメスープを。
八ヶ岳南部縦走 day1_b0050067_11200521.jpg
 

 そうこうしていると、テントが徐々に増えていった。結局、夕方にはテント場は一杯に。
八ヶ岳南部縦走 day1_b0050067_11205980.jpg

 早目の夕食は、焼きビーフンに。
 野菜ぺミカンとベーコンでささっと炒めれば完成。
八ヶ岳南部縦走 day1_b0050067_11220589.jpg

 久しぶりに荷を担いだ山。暗くなる前に眠気を催し、静かに寝袋にくるまった。(つづく)

by kanechins | 2016-08-13 23:03 | 「山」の独り言