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by kanechin
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5年ぶりの豊田ボルダー。

 2015年 3月28日(土)
 最近、ぼーっとすることが多い。何を考えているかと言えば、「山」や「岩」のことではなく、山積する仕事のことばかり。これはちょっとヤバい。週末は何が何でも休んでやるぞ、と平日はとことんがんばり、なんとか週末の時間を確保。

 個人的には「滑りに行きたいな」と思っていたけれど、ボルダー嫌いのはずの相棒が珍しく「豊田(とよだ)にいく。」と言いはじめた。最近、ぜんぜん登っていなかったのであまりテンションが上がらなかったが、久しぶりにマットを引っ張りだし、いざ豊田へ。

 日記を振り返れば、最後に豊田に行ってから5年が経っていた。スマホのGPSが大活躍で、大田(だいた)エリアに隣接する「歌石大駐車場」(Googlemapでは大田駐車場)へ迷うことなく到着。好天の土曜日なので賑わっているかと思っていたが、11:00なのにほとんど車が停まっていない。トイレも水場もあるステキな駐車場である。
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 まずは、100岩場の表記でT岩(N35°03′39.9″、E137°14′21.8″)へ。左側にある「椎のみ」(a)にトライ。aだし、ぱっと見でイケそうと思ったけれど、マントルが悪い。堕ちると、後ろの木に下半身が絡みついて大変なことになりそう。何度かトライするが、マントルを返せず。や、やばい。大丈夫か、オレ?
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 気を取り直して、続いてすぐ横のU岩へ。「結晶マン」(a)にトライ。うん、花崗岩スラブを思い出す、なかなかの好ルート。リップから上も快適で1撃。結晶に乗り込むから「結晶マン」かな?なかなか面白く、☆を付けたい。
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 続いて「ブラックホール」(b)にトライ。スタートの右手アンダーが甘いうえ、スタンスが乏しく離陸に苦戦。しかし、離陸できてしまえば、フレークへの立ちこみ、ガストンでのスラブの立ちこみ、高度感溢れるスラブと、実に楽しい1本。☆2つあげたい!離陸に苦戦し、3撃。あまりに面白く、2回登ってしまったくらい。相棒も完登!
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 続いて、O岩にある「ウナギの寝床」(c)へ。「超人気課題」と100岩には書いてあるが、人ひとりいない!しかし!さすがC!頂部までは行けても、そこから先がちんぷんかんぷん。撃ちまくってしまい、激しく消耗。そこへ、池元の元気な若い衆が参戦!
 
 「あ、あれ?左側スタート?」。100岩場には「右側スタート」と書かれているが、誤記載らしい。後で調べたら、最近発売された「日本ボルダリングエリア」も誤記載のまま修正されていないので、要注意。
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 左側からスタート。アンダーまでは容易だが、そこからリップを飛ばして行って頂部を取るのが難しい。足位置を工夫し、なんとか頂部を取るムーヴが固まった。このときは、すぐに落とせると思ったのだが。。。
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 相棒もトライ。アンダーからリップを取るところがやはり難しい。
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 結構な傾斜で、アンダーを取るときの左上腕の消耗が激しく、撃てば撃つほど登れなくなってきた!?しかし、人気も頷ける面白い課題だ。しっかりレストし、また明日にトライしたい。

 続いて、D岩にある「北稜」(下部カチマッチスタートでbと教えてもらった)へ。これも面白い!ちょっとリップで躊躇したが、なんとか1撃することができた。それにしても、面白い課題が多いなぁ~。
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 顕著なクラックが印象的な「苔太郎」(a)。カンタンかと思いきや、ランディングがあまり良くなく、上部に突っ込むところがちょっと怖い。
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 久しぶりの岩なうえ、硬い結晶が多く、柔らかな指皮は傷だらけに。少し早めに切り上げ、100岩場に記載のあった「おいでんの湯」(土日祝は700円)へ。松本の「瑞祥」に近いイメージ。お食事処だけでなく、なんと散髪もできる!平日が忙しく、土日は岩という人には便利だなぁ~。
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 今から食事する場所を探すのが面倒になってしまい、併設の食堂で夕食を済ますことに。ワタシは八丁味噌を使った味噌カツ定食、相棒はトンテキ定食を。お味噌汁も八丁味噌を使用し、名古屋に来たなぁ~という気分にさせてくれた!
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 2015年 3月29日(日)
 当初、予報は夕方から雨のはずであったが、低気圧の動きが早く11:00には降り始める予報であったため、早めに大田エリアへ。今日も車は1台だけ。もう、シーズンは終わりなのかなぁ。
 
 まずはB岩にある、写真右端の「お手」(a)にトライ。
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 名前のとおり、最初の一手が「お手」なのだが、核心は離陸かなぁ。なんとか一撃できたけれど、低い割りにマントルがしびれる1本であった。
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 続いて、お向かいにある、ぱっくり割れたA岩の「インスタント」(a)にトライ(写真中央のライン)。トポには「ガバホールドからランジ」と記載されていたが、スタティックに行けてしまった。見た目よりも高く、上部ではフットジャムを効かせながらマントルし、なんとか一撃。
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 なんだか雲が厚くなってきたので、「ウナギの寝床」へ。ちょうど、ツヨそうな親子さんが「右から左」のムーヴ解析をされていた。お仲間に混ぜていただき、早速トライ!あれ?昨日よりも染み出しがひどくない??核心のアンダーがなぜだかびしょびしょで、早速フォール><。

 相棒はというと、昨日はアンダーを取る精度が低かったが、今日はしっかりしたムーヴでアンダーは容易に取れるようになっていて、一気に抜かれた感が否めない。こうやって見ると、カブってるなぁ~。
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 上手な親子さんが左からのムーヴを見せてくれたが、ガバアンダーの一つ上のアンダーを使っていた。が、自分には厳しいなぁ~。濡れたアンダーを拭いて、チョーク振って、ブラシでこすって。しかし、今度はアンダーを取るときの左カチの指が開き始めた。こうやってみると、頂部への飛ばしはかなり遠いなぁ~。
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 息子さんは、アンダー限定のリップバージョンにもトライ!あ、あ、ありえんわ、これ。
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 そうこうしているうちに、とうとう小雨がぱらついてきた。「ウナギの寝床」は面白い課題なので、修行を積んでまたトライしに来たいな。

 大きな成果はなかったが、素直にボルダーを楽しむことができた2日間であった。きっと、相棒は登りのテンションが下がっている自分を励まそうと、ボルダーに行きたいと言ってくれた気がしてきた。感謝、感謝である。
 それにしても、豊田の課題は面白い!楽しさに気づいた頃にシーズンオフか。来年、機会あれば、また訪問したい。出合ったボルダラーもみんな親切で、楽しい時間を過ごす事ができた。この場をお借りして、ご一緒させていただいた皆様、ありがとうございました!

【トポ誤記載情報】(気づいた部分だけ)
・100岩場のK岩「パックマン」(a~c)は②ではなく①で、「パックマンⅡ」(c~d)は③ではなく②。
・同じく、N岩の「ウナギの寝床」(c)は「右側」ではなく、「左側クラックからスタート」。また、「レッドポイント」ではなく「デッドポイント」。
by kanechins | 2015-03-29 22:33 | 「岩」の独り言