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by kanechin
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トヨタ産業技術記念館(3)自動車館-機構編

 いよいよ、本命の「自動車館」へ。繊維機械で精巧を成した豊田佐吉の長男、喜一郎の自動車開発は、一台のエンジンの解体から始まったらしい。
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 「材料問題を解決せずして 自動車の製造に取り掛かる事は、土台を作らずして 家を建てるようなものであります。」との言葉のとおり、まず、徹底した材料の研究から始まった。
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 美しいクランクシャフトひとつにしても、これを作ろうとなると大変なこと。
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 開発当時にめちゃくちゃ鋳造に苦労した話も記述されている。
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 国産初の乗用車A1型のシャーシも、もちろん手打ち。
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 いや、美しいよ、これは。
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 ここからは、自動車のさまざまな機構を紹介する展示。多くは、実際に作動してくれる。4サイクル・オーバーヘッドバルブエンジンをモデルに、エンジンが動く様子を観ることができる。
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 マニュアル車には不可欠な「(乾式単板)クラッチ」の仕組み。エンジンとギアボックスなど、2つの動力伝達軸の間で回転を伝達したり遮断したりする機械要素。実際に動いて、クラッチ板がどのように動くのか理解できる。
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 シフトレバーを動かすと、ギアボックスの中でギアがどのように動くのかわかる仕組み。これも、実際に軸が回転する。
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 ショックアブソーバー。これもタイヤが実際に回転し、上下動することでどのように衝撃を吸収するのかわかる。
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 ステアリングの仕組み。これも実際に動かせる。
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 ディファレンシャル(差動装置)。車がカーブを曲がる時、内側と外側の車輪に生じる回転差を吸収しつつ、動力源から同じトルクを振り分けて伝えることができる。
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 ラジエーター(冷却装置)に冷却水を送るウォーターポンプ。なるほど、そりゃ、交換すればそこそこ金額がのすわけだ。
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 セル(始動装置)も実際に動き、ソレノイドやギアの動きが見られる。
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 トヨタの歴代エンジンのカットモデルが並ぶ。マニアにはたまらないだろうな。
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 日本発のツイターボが付いた1G-GTEU型エンジン(DOHC、4バルブ)のカットモデル。ターボ部分は回転し、あのキュイーンという音が、どこから来るのかもわかる。
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 オートマティック4速(OD)の仕組みも、実際に動いて見せてくれる。
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 初期のFR車である初代クラウンの足回り。操舵性が優れ、悪路にも強く、時速100kmにも耐える構造として、フロントは独立懸架、リアは3枚板バネ。頑丈なフレームが印象的。
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 初代カローラはFRだったのね。
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 現代のFRを代表する、高級車セルシオ。
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 「生活4WD」の代表格、フルタイム4WDのカローラ。うちのフィル君も、だいたいこんな骨格なのね。
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 「オフロード4WD」の代表格、ランドクルーザー。この堅牢性はさすが!
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 そりゃぁ、重たいわけだ!
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 アクティブ4WS(四輪操舵)の仕組み。低速時と高速時で後輪の向き(位相)が異なる様子がわかる、なるほど!「アクティブ」の所以は、例えば横風を受けて横ぶれしたときにセンサーがそれを感知し、後輪の向きを補正してブレを最少に抑えてくれるとな!これは、カーヴの旋回時にも働くそう。
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 今や搭載が当たり前となったABSも、出たての頃は感動したなぁ~。ポンピングブレーキなんて言葉は、いずれ死語になるのだろう。仕組みを見ると、実に複雑なことをミリ秒単位で制御してるのね、すごい!
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 旋回時に目玉が動くHIDヘッドライト。
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 初代クラウンのアナログ計器から、最新のプロジェクター計器までの変遷。
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 自動車検査場で見かける、ダイナモメータ。
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 その下側には、こんなに巨大な装置が頑張っているのね。
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 衝突実験でお馴染みの、ダミー人形。ただの人形かと思っていたが、至る所に加速度センサーなどが埋め込まれていて、衝突時の衝撃を計測しているそう。お疲れ様です。
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 シートベルトもただのベルトではなく、衝突時に巻き取り(プリテンショナー)、加重時に衝撃を除放するものもあったり、ハンドルも人体がぶつかったときの衝撃を吸収してくれるものもあるらしい。
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 衝撃吸収ボディGOA。全面、側面、後面衝突の衝撃をボディそのものが吸収(つぶれて)し、生存空間を確保する機構。
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 渦中にあるエアバッグ。うちのフィル君は、数ヶ月差でぎりぎりリコールを免れていた。そりゃ、この状態でインフレーターが暴発したら、いかに危険なことか。
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 高級車に使われている、シート調整機構。これも実際に動いて、その仕組みがわかる。
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 まだまだ、リーンバーン(希薄燃焼)や環境保護などと続くが、だめだ、時間が足りない!!(つづく)
by kanechins | 2014-12-06 16:22 | 「旅」の独り言