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by kanechin
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映画「舟を編む」

 今までの寡雪がウソみたいに、一面真っ白な銀世界に。

 今日の映画は、hanaちゃんオススメの「舟を編む」。原作は、三浦しをんさんの、2012年本屋大賞(第9回)を受賞した同名小説。

 玄武書房に勤める編集部員・馬締(まじめ)が、新しく刊行する辞書『大渡海』の編纂メンバーとして辞書編集部に迎えられ、個性豊かな編集者たちが辞書の世界に没頭していく姿を描いた作品。監督 石井裕也、脚本 渡辺謙作、主演 松田龍平、宮崎あおい、オダギリジョー。(2013年3月公開、133分)


<リンク=http://youtu.be/xnqat2m0D2c

 なんだろ、いい。物事を調べるのにネットが当たり前な時代、もう永いこと、辞書を開くことなんてなかった。辞書作りの裏側なんて考えたこともなかったが、載せる単語の選出、正確かつ簡潔にわかりやすい解釈、時とともに変わっていく言葉の意味。辞典の紙質だなんて、考えたこともなかったな。

 日本語の素晴らしさ、言葉の歴史とか、色々なことに思いを馳せた。映画を観終わって、広辞苑を引っ張り出してきた。理由は忘れたが、15年前に鹿児島でお世話になったT氏から頂いたものだ。2,858ページに及ぶ言葉の大海を前に、日本の言葉や歴史、文化の重さをぐっと感じた。

 みなさんは、「右」という単語の意味を、どう説明しますか?自分はひとつしか浮かばなかったなぁ。日本酒を片手に、静かに雪が降り積もる夜にとても相応しい一本であった。派手さは全くないが、実に映画らしい映画。文句なしの「☆☆☆☆☆」。
by kanechins | 2014-02-15 21:55 | 「映画」の独り言