北海道ツアー day2-3 「知床の港町、ウトロ~知床自然センター」
2013年 09月 22日
藻琴(もこと)、濤沸(とうふつ)湖、止別(やむべつ)、斜里を抜け、斜里町で国道334号へ。じきに、左手に広大なオホーツク海が広がる、知床半島北岸の気持ちのよい道路へ。
知床八景のひとつ「オシンコシンの滝」は前回に行ったので、今回は華麗にスルー。
まさに、亀岩!
13時過ぎにウトロへ。ランチを頂きに、「知床海鮮料理 番屋」へ。
エゾバフンウニの季節が終わっているのは承知はしていたが、気分はウニだったので、番屋名物の「生太巻き」と「秋刀魚の握り」と一緒に頂いた。ウトロ産のエゾバフンウニを頂こうと思ったら、遅くともお盆までには来ないといけないらしい。厳冬にも来ないといけないし、忙しいな、笑。
お腹も満たされたところで、知床自然センター(http://center.shiretoko.or.jp/)に寄る。
以前、相棒がお世話になったという「鳥獣保護区管理センター」へ寄り、旧交を温めていた。
「しれとこ100㎡運動ハウス」へも寄ってみる。いやぁ、知らなかった、このような活動があったなんて。
知床の開拓跡地は一度不動産業者等に渡ってしまえば乱開発が予想される。そこで、開拓跡地の保全、原生林の再生を夢みていた当時の斜里町長藤谷豊氏はイギリスのナショナル・トラスト運動を模して昭和52年2月に「しれとこ100平方メートル運動」をスタート。
土地の買い取りや植樹費用等にあたる金額8,000円を一口として、「しれとこで夢を買いませんか」のキャッチフレーズで寄付を募る。この運動は全国の人々から賛同を得られ、昭和62年5月に参加者の名前を永遠に保存し、運動を紹介するためにできたのが、この「知床100平方メートル運動ハウス」らしい。
寄付者の名前が全て並ぶ部屋。長野県からも、多くの賛同者がいらっしゃったことが伺えた。
平成9年3月、運動参加者はのべ4万9,024人、金額では、5億2,000万円となり目標金額を達成。これを機に、保全した土地の譲渡不能の原則を定めた条例を制定し、未来永劫この森を守り続けることが明確になったとのこと。
そして新たな活動「100平方メートル運動の森・トラスト」へと発展を遂げ、平成9年以降、平成25年3月末までの約15年間でのべ15,751人、金額では2億7,500万円を超えたとのこと。貴重な寄付が、現在進めている知床の森づくりの活動を支えているらしい。運動に興味がある方は、ぜひコチラ(http://www.town.shari.hokkaido.jp/100m2/sanka.html)へ!
では、世界自然遺産の中をこの足で歩いてみようではないか。 (つづく)