北海道ツアー day2-2 「オホーツク流氷館」
2013年 09月 22日
途中、ちょっと気になっていた「二ツ岩」に寄ってみる。「岩」と名がつけば、取り敢えず行ってみる性癖。
これが意外に固くて、ぼっこぼこしてて、軽くかぶっていて、なかなか良さそう。まぁ、ボルトが打ってないのは、それなりの理由があるんだろうけれど。
さて、「オホーツク流氷館」は網走・天都山はオホーツク海を眺望できる、気持ちよい場所に位置する。
さっきの雨がウソのように晴れ渡る、オホーツク海と網走の町並み。
巨大ニポポ人形が出迎えてくれるが、よく見ると、なかなか愛嬌のある笑顔を持っている。
流氷について考えたことなんて、今までなかった。ここでは流氷はどこからやって来るのか、海水がなぜ凍るのかなどを学ぶことができて楽しい。これまでずっと、海が凍るものだと思っていたが、流氷ははるばる旅をしてくるらしい。
グレーの部分が、流氷が存在できる場所。
オホーツク(Okhotsk)はロシア語で「広い川、狩猟の海」という意味があるらしい。諸島で囲まれたオホーツク海にシベリアからの川が流れ込み、写真のように塩分濃度が濃い海水は下方に、淡水は上方に層をなす。そして、塩分濃度が低い上層が寒気で凍結し、それが北海道まで旅してくるらしい。
右側グラフは、上が昭和47年、下が現在で、流氷の目視量を青い棒グラフで示したもの。近年は量、期間ともにかなり減ってきていることがわかる。このまま温暖化が進めば、そう遠くない将来に流氷が着岸しない日がやってくるかもしれないらしい。より真剣に、温暖化についても考えていかないといけないな。
マイナス15℃の展示室では、ホンモノの流氷に触ることができる。湿ったタオルを渡してくれ、ぐるんぐるん回すと凍るアレも体験でき、嬉しくなってぶるんぶるん振り回した、長野でもできるのだけどね。
流氷の天使「クリオネ」。捕食シーンの動画があり、そのかわいらしい姿からは想像できない、まるで悪魔のような強烈&迫力の捕食シーンにはびびった、汗。天使もそりゃ、お腹がすくのよね。
名前を忘れたけれど、オホーツク海にはこんなかわいらしい擬態をするフグもいるらしい。
展望台からの眺望、まずはオホーツク海と網走の町並み。
網走湖方面。
そして、現在の網走刑務所。
流氷館ではホンモノの流氷に触れることができたし、何より、温暖化がこのようなところにまで押し迫った課題であることも知ることができた。
やはり一度、厳冬の網走に来て見たいな。 (つづく)