八ヶ岳・中山尾根(日帰り)

 2013 3月20日(春分の日)
 つい先日、山ヤとは思えぬ失態を繰り返して断念した中山尾根。祝日を活用し、日帰りでsonoと再トライ。写真は、上部岩壁上部から眺める主峰・赤岳とsono。総行動時間は13時間に及び、久し振りにがっつり山してきた。
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 ほとんど徹夜状態で、美濃戸口の八ヶ岳山荘を午前03:45に出発。ヘッドランプの灯りを頼りに、凍結した林道をとぼとぼ歩く。途中、アイゼンを付けたり外したりもあって、美濃戸山荘に04:50着。今回は靴紐を縛り過ぎたのか、右足甲が痛い。

 午前06:10、空が白んできたので、靴紐調整をしながらヘッドランプを消灯。また来たよ、八ヶ岳さん。当たり前だけど、雪解けが進んですっかり春の様相。
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 写真の左3分の1のところを走る尾根が、今回登る「中山尾根」(2級Ⅳ-)。
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 07:15に行者小屋。長丁場になると思われたので、トイレを済ます。ここでハーネスを装着し、07:40出発。
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 中山峠を右折し、樹林帯へ。睡眠不足が祟って、ウトウトしながらの登りとなる。
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 08:25に下部岩壁基部へ。前にも後ろにもクライマーがいないので、ゆっくり準備。ダブルロープをほぐして結び合い、ギアの受け渡しを行う。パンに噛り付き、ウエアや靴紐も再調整して09:10に登攀開始。

 1P目はワタシ。正面のペツルが打ってある場所から取り付く。本来は青点線のように、右下に一旦下ってルンゼを詰めるらしく、そっちの方がカンタンらしい。
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 1P目の正面壁を登るワタシ。取り付きから見上げると、こんな感じ。今日は気分が乗っているのか、さくっとノーテンで突破。
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 1P目の終了点はペツル2本のアンカーが2ヶ所もあり、人気が頷ける。終了点から望む主峰・赤岳(2,899m)。
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 同じく、地味だけどかっこいい阿弥陀岳(2,805m)。北東稜を登るクライマーが見える。
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 2P目はsono。スラビーなフェースで、sonoが得意とする所。
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 終了点がよくわからず、稜線上のテラスで木で支点を構築していた。そのままワタシがトップにはいり、50m一杯登ってそのままコンテ(同時登攀)に入る。稜線はこんな感じ。
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 下部岩壁2P目終了点のsono。コンテに入ると伝えておいたので、ノービレイ。
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 雪解けが進み、ミックスパートも少なくない。
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 鬼のように重たい50mロープ2本を引きずりながら、上部岩壁基部に11:00着。写真は、フォローするsono。この辺りから、西壁に吹き付ける風が強さを増してきた。
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 上部岩壁基部に到着したsonoと、赤岳。ギアの受け渡し。
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 上部1P目はsono。ペツルが2本打ってある場所の右にある、顕著な凹角を登る。結局、写真の場所までノーピン。
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 上部テラスでしばらく右往左往したのち、左側に打ってあるペツルから稜線に上がった、ナイスクライミング!2P目はワタシ。まっすぐ上を目指して稜線を詰めていく。程なくしてペツル2本の終了点が。この先の様子がわからなかったので、ここでピッチを切る。

 3P目に取り付き、上部の様子を伺うsono。ロープが半分出たところで、再びペツル2本の終了点へ。
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 4P目はワタシ。少し登ると、右側に壁が立ちはだかるが、どこを探してもピンがない!?風はいよいよ強さを増し、アヤシイ黒い雲が近づいていたため「ええいっ!」と突っ込む。わずか4、5mほどの壁とは言え、リップ手前は薄かぶりだし、ノーピンはかなりびびった。写真は振り返ったところ。後で調べたら、ここは左から巻けるらしい。
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 上部は体が持っていかれそうなほどの烈風で、匍匐前進。終了点が岩陰で風がしのげたのは助かった。最後のトラバースはsono。落ちるようなルートではないが、下は崖がぱっくり口を開けているのでびびる。
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 そして、12:55に八ヶ岳の主稜線に到着、登攀終了。
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 稜線でロープをまとめるsono。お疲れさまでした。
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 気温はそれほど低くはないが、体が持っていかれるほどの突風が吹き荒れていたので、荷物を早々にまとめて13:05に下降開始。
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 雲行きがどんどん怪しくなってくる。時折襲ってくる突風に耐えるため、耐風姿勢をとることもしばし。
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 眠気と疲れで漫然と歩きがちであったが、滑落したら終わる斜面はさすがに緊張が走る。
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 13:30、地蔵分岐。横岳を振り返る。
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 融けては凍りをくり返し、がちがちに締まった地蔵尾根。風も強く、気が抜けない下降が続く。
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 樹林帯まで下ると風も和らぎ、暖かさを感じた。登ってきた中山尾根を振り返る。
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 14:40に行者小屋を通過。さようなら、八ヶ岳。また来るよ、きっと。
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 16:00に美濃戸山荘を通過、やまのこ村で大休止。足の疲れはそれほどではないのだが、今回も慣れない靴下のためか、靴が緩かったかで靴ズレしまくり。荷を背負ったままベンチで休んでいると、よっぽど辛そうな顔をしていたのか、諏訪ナンバーのやさしいお兄様が車に乗せてくださった!4輪チェーンは、さすが強い!そして、16:35に美濃戸口へ帰着。荷を解いたと同時に雨が降ってきた。お兄様、ほんとにありがとうございました。

 総行動時間はおよそ13時間。寝不足も加わり疲労困憊ではあったが、念願のルートにオンサイトトライし、無事に下りてくることができ、充実感もひとしお。けど、帰りに寄った「もみの湯」(17時以降は300円)で湯船に腰掛け「足湯」を楽しんでいたら、そのまま爆睡してしまって湯船に落ちた!周りの人たちは「倒れたか!?」と焦っていたが、とても「寝てました」とは言えなかった。。。

 帰り道。前回と同様に「鮮味館」へ。今日は「油淋鶏(ユーリンチー)定食」(880円)を注文!うーん、美味しいナァ、嬉しいナァ。
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 今日という一日にありがとう。共に攀じ登ってくれたsono、ありがとう。やっぱ、山は大変だけれど、楽しいなぁ。さぁ、次はどこへ行こう!?

03:45 美濃戸口 発
04:50 美濃戸山荘 通過
07:15 行者小屋(装備)
07:40 出発
08:25 下部岩壁基部(美濃戸口から4時間40分)
09:10 下部岩壁の登攀開始
11:00 上部岩壁基部
12:55 登攀終了(登攀開始から4時間半)
13:05 下降開始
13:30 地蔵尾根分岐
14:40 行者小屋 通過
16:00 美濃戸山荘 通過
16:35 美濃戸口 帰着
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by kanechins | 2013-03-20 01:26 | 「アルパイン」の独り言 | Comments(2)
Commented by sono at 2013-03-23 00:15 x
おつかれさまでした~&ありがとうございました~。ひさびさ、でろでろに疲れましたが、念願かなって、ちょー上機嫌♪心身ともに充実した疲れで下界でのモロモロの疲れは吹っ飛びました。
 ちなみに上部3P目は稜線上の樹に結ばれたロープで切るのが正解だと思います。私は登りすぎて、ペツルのボルトとハーケンとピナクルにスリングをかけて支点作ってました。
Commented by kanechins at 2013-03-24 00:01
★sono お疲れ様でした!うん、こんなに激しく山したのは久し振りだね。色々あって2年越しになってしまったけれど、これで一区切りついた感じがします。こちらこそ、色々とありがとうございました^^。連れていかれるのではなく、自分たちで行けた事がほんとに嬉しいです。
 うーん、微妙だね。ピナクル下の右側の垂壁は、ロープが重いとピンもないことから大変。あそこで切ったのは、ナイス判断だと思います。


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