山ヤ失格な八ヶ岳 day1
2013年 03月 02日
「恥ずかしい日記なので書くのをやめよう」かとも思ったけれど、同じことを繰り返さないように残すとするか。
2013年 3月 2日(土)
1月下旬から仕事に追われ続け、2月の残業はとうとう100時間超え。仕事そのものは充実しているので苦ではなかったが、この歳になって4~5時間睡眠が連日続くと肉体的、精神的には堪え始めていた。
疲れが溜まっていたこと、それに予報が芳しくなかったことから計画は順延になっていたが、直前になって日曜日の天気が良いことが判明。金曜日になり慌てて登山装備や入山届などの準備を始め、土曜日の午後から八ヶ岳入り。慌てるとロクなことがないのはわかっていたのに。。。
行きの車中はsonoが運転してくれたので、ワタシは徐に「ヤスリ」を取り出し、完全に丸まっていたアイゼンの前歯を研ぎはじめる始末。
美濃戸口の駐車場(1日500円)はスケートリンク状態。登山届を提出し、12:00に歩行開始。テント泊装備+ロープ・ギア類という重荷は久し振りで、足元が覚束ない。
林道はツルンツルンに凍結し、途中でアイゼンを装着したりしながらのんびり歩き、13:15に美濃戸山荘へ。慣れた靴ではあったが、新しい毛糸の靴下が合わなかったのか、この段階で激しい靴ズレ。紐の縛り方が甘かったかな。久し振りの山は、色々なことを忘れていて困る。
南沢に入り、程なくして主稜線が見えるポイントへ。
横岳を中心に、八ヶ岳連峰の主稜線。
この時期にしては珍しく、白く輝く赤岳西面。
好天が約束された週末ではあったが、思いの外、野営者は少ない模様。
今日は、アプローチでバラクラバを装着するほどの寒さ。今回は、ちょっと前に新調したアウターパンツを履いてみた。かれこれ10年近く使ってきたアウターは保温剤が入っていて快適であったが、新しいパンツには入っていないことに気付かず、太ももの付け根から下が冷え切り踏ん張りがきかない。休み休み歩みを進め、16:00に行者小屋へ。
陽が陰り始めると、さらに気温が下がってきた。この時期の行者には何度か来ているが、今日はダントツに冷え込んでいる。テント設営のために雪面を踏み固めるも、あまりの低温で雪がまとまらない。いくらアタック時に使えないエリアだからって、雪山にスコップを持ってこないって、どういうこと??
いつ見ても凛々しい大同心。
そして、アタック予定の中山尾根。
寒さに凍える手で、なんとかテントを立てる。が、何か違和感が。
「あっ!」、出入口を「吹流し」に替えてない。気温は低く風も強いため、「吹流し」がないとテント内部に風雪が流れ込み、テントの中は雪だらけ。。。
しかも、ブラシもない!雪山でテント暮らし、どんだけやってたの??
そして、寝袋を取り出しても違和感が。
「あああっ!」。な、なんと素で、シュラフカバーも忘れたようだ。。。
夕食はお決まり、レトルトのグリーンカレー。ワインで前夜祭をするも、あまりの低温のためか呑んでも呑んでも酔いが回らず、結局、持参した500mlを全て呑んでしまった。普段の疲れも加わり眠気が襲ってきたので、19時過ぎに就寝した。 (つづく)