小谷杜氏と酒で語る会
2012年 03月 17日
豪雪地帯の小谷(おたり)は、冬は深い雪に閉ざれる地。冬の始まりから田植え頃まで信州各地の蔵元で酒造りにあたり、家族の暮らしを支え酒造りの技を磨いてきた、これが小谷杜氏の始まりだそう。以降、岐阜や愛知、遠く関西地方まで広がるも、昭和40年頃に村内にスキー場が出来て家族と離れて仕事を持たなくても良くなり、杜氏の数は減少。それでも、小谷杜氏は県内の蔵で現在でも活躍されているとのこと。
50年に渡り小谷杜氏を続けてきた山田和男氏を囲んでお酒を頂けるという、とてつもなく魅力的なイベントのお誘いを頂き、16日(金)に仕事を終えてから小谷に入ってきた。古民家を改修した「梢の雪」にて、囲炉裏を囲んで美味しいお酒を頂く。あっさりとした鍋に漬物が、たまらなく日本酒に合うな~。
ここに集う仲間が、また色々で面白い。ジャンプの選手にバックパッカー、カメラマン、コルチナスタッフ、役場職員、ダイバーにフードコーディネーター。話しも弾み、美味しいお酒がすすむ、すすむ。
山田氏を囲んで。長野市からの参加で遅刻せざるを得ず直接お話は伺えなかったが、そのときの様子を辰巳氏がUstreamにアップしてくれていた。興味のある方は是非^^。http://www.ustream.tv/recorded/21139268
山田氏が杜氏を勤めていた大町・北安醸造の「大國(だいこく)」がずらり勢揃い。結局、呑んで語りは朝の3時まで続いた^^;。いやぁ、久し振りにとことん、美味しく頂いた。
また来たいな~。お世話になりました。
時折、雪崩れの音が響き渡る。小谷の春は、まだ少し先かな?
テレマーカ-山田誠司さんの生家であり、「日本秘湯を守る会」の温泉宿でもある小谷温泉・山田旅館へ。歴史と風情ある建物に「La Sportiva」の旗が^^;。
それにしても、よく降るなぁ。
泉質は「ナトリウムー炭酸水素塩泉」の茶色いお湯。頃合の温度で快適だし、体の温まり具合も素晴らしい。湯上りに、農業技術者としても尊敬する宮沢賢治氏の言葉が。
あちこちの斜面が全層で雪崩れている。
帰り道。小谷生まれの仲間オススメ「La vin sur la table(ワインのある食卓)」という名のフレンチレストランへ。アットホームでいて、とてもおしゃれな内装も印象的。入った瞬間から香ばしいパンの香りが広がる。
肝心なメインディッシュ(ワタシは「肥育鶏の赤ワイン煮」)の写真を撮り忘れるほど魅力的かつ美味しいランチをいただけた。とてもかわいらしいデザートだけでも^^;。
シェフ、奥様ともお話でき楽しい時間。たまにはこういったところで食事するのも良いなぁ~と思えた。
日本酒好きということで誘ってくれた仲間に、そして小谷に集い楽しい時間を共有させてくださった皆様、ありがとうございました!またどこかで、ぜひ^^。