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by kanechin
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2011クライミング日本選手権。

 2011年10月21日(金)
 まだ随分先だと思っていた日本選手権が、いよいよ始まる。
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 仕事を終えてから現地入り。ちょうど地元TV局の取材が行われていた。巨大マンモスも登場!野尻湖のナウマンゾウとケンカにならないとよいけれど。
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 マンモスはみんなの人気者!それにしても、映画の影響か山でのマムート率が随分と高くなったなー。昔は畏れ多くて身につけられなかったものだが^^;。
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 ナウマンゾウはElephas(アジアゾウ)属の亜属に属するが、マンモスの属するMammuthus属も同じElephas属の亜属らしく、遠い親戚ということのようだ。とりあえず、Mなので踏まれてみた。
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 ところで、会場は越冬場所を探しに潜り込んできたクサギカメムシ(Halyomorpha halys)の大群により、強烈なにおいが充満!技術的にお手伝いできないワタシは掃除に精を出す。この臭い、薄めると香水になるって知ってる??

 今回は視覚障碍者の大会も同時開催。事前に熱で膨らむインクを利用した「飛び出るホールドマップ(?)」でルートを覚えるとか!?す、すごいな。
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 さぁ、いよいよ明日から本番だ!早く寝ないと、と言いながらも、遠路から駆けつけたShige達との話も弾み、結局夜更かしに^^;。

 2011年10月22日(土)
 いよいよ、本番。選手でなくとも緊張が走るっ。
 男子は52名、女子は24名がエントリー。予選はフラッシュ形式(他人の登りを見ることが可)で、左右のA、Bルートに分かれて2本登る!ビレイヤーはワタシを含めて10人。「大勢いて楽勝!」って思っていたら、決勝まで含めれば1人当たり20回はビレーしないといけない計算!?こりゃ、我々もガンバだわ^^;。

 写真は、日本を代表する松島選手の登り。
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 みんな、がんばる、ガンバル!
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 取り付きから見上げると、いかに急かが伺える。
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 選手は次から次へとルートに取り付くので、スムーズな運営を心がける。そうこうして、全選手の152登が無事に終了。

 続いて、視覚障碍者日本選手権予選!大会はトップロープ方式で行われる。障碍の程度により3段階に分かれるとのこと。「まるでホールドやスタンスが見えているのでは」と思えるほどの素晴らしい登りに感嘆の声が!
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 「NO sight, but ON sight」のフレーズで有名なNPO法人モンキーマジック代表であり、視覚障碍者へのクライミングの普及・指導に尽力されている小林さんの登りもすごく印象的!体を決めたところでホールドやスタンスをまさに手探りし体を上げていく姿は心を打つものがあった。

 そうこうして、男子26名、女子8名が勝ち残り、初日の予選は無事に終了。長野を代表するESのDKにN嶋くん、我らがAWのKanayoさんも見事に予選突破!すごいな~!!健闘を祈るっ!!

 2011年10月23日(日)
 まずは、男子の準決勝から。ここからはオンサイト形式(他人の登りを見ることができない初見でのトライ)。双眼鏡を片手に、ホールドやスタンスの確認に余念がない選手たち。
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 次々にトライする選手たち。正面から見ても遠いボルトは、横から見ればさらに遠い。基本的に選手は突っ込んで墜ちるため振られる距離も半端なく、ビレーも緊張の連続だ。
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 そして健闘の結果、な、なんとDKは決勝に勝ち残った!いつの間に、こんなに強くなったんだー!

 一旦、会場はクローズされて決勝のルートセットが始まる。日本を代表する選手たちがトライするルートは、当初の想定よりも厳しくなりそうだ。そして始まった、オブザベーションタイム。
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 そして、いよいよ決勝!巨大ハリボテにランジ!
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 この体制でレストできるって^^;。
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 ハリボテから戻る部分が難しいらしく、多くの選手がここで苦戦を強いられる。観客の応援にも力が入る。
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 決勝で最高到達点に達したのは2人という接戦のなか、最終的に大会を制したのは松島暁人選手であった!
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 男子決勝のダイジェストはコチラから。
 女子決勝のダイジェストはコチラから。共によくまとまってます^^。

 2011 JFA日本選手権のリザルトはコチラ。DKは第7位、Kanayoさんは第8位!強豪を相手に、ほんとがんばったよ~!

 最後に選手、スタッフたちで記念撮影!みなさん、お疲れ様でしたっ!
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 それにしても、やはりビレーは奥深い。20人ほどビレーさせていただいたが、納得がいくビレーなんてわずかだなー。それでも、ボルトを離れてからどーんと堕ちる人をスムーズに落とすなんてことは普段なかなかできないし、日本を代表する選手たちの間近で緊張感溢れる登りに接することもまずないので、とてもよい機会であった!
 素晴らしい機会を与えてくださった組長、県山岳協会、そして本大会役員の皆様にも感謝です。

 さいごに。女子優勝の野口選手とステキな仲間たちと一緒に。
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 野口選手の登りは、もはや芸術の域。見るからに困難なルートを完登した瞬間は、ほんとに感動!!今後のご活躍を一同、信州からお祈りしてます!!
by kanechins | 2011-10-23 23:05 | 「岩」の独り言