甲斐駒ケ岳・Aフランケ「赤蜘蛛」 day2-3 5P目以降

 展望が素晴らしい大テラスでランチ。ルートの確認なども含め、1時間ほど大休止。
 5P目(Ⅳ・A1 45m)はsonoがトップに。少しかぶった短い凹角からスラブへ上がり、カンテを回り込む。
b0050067_22394642.jpg

 風に揺れる高嶺の花が、我々を応援してくれている。タカネマツムシソウかな?
b0050067_22402886.jpg

 いよいよスーパークラックのあるフェース基部へ。
b0050067_22491320.jpg

 左側の細いラインが赤蜘蛛。余裕があればスーパークラックをという話もあったが、時間的にも体力的にも今回は断念。。。
b0050067_22503323.jpg

 6P目(A1 40m)は隊長がトップ。
b0050067_22523283.jpg

 リス沿いにリングボルトが打たれている。ブランクにはクラックが走っているのでカムで支点をつくる。とにかく長いピッチで、隊長も苦労されている様子。。。
b0050067_2256097.jpg

 深いガスの中へ隊長は消えていった。実に1時間ほど掛けての登攀、お疲れ様でした。終了点にはリングボルトが数本あり、アブミを使ったハンギングビレーとなる。
b0050067_22563248.jpg

 フォローするワタシ。
b0050067_2304310.jpg

 同じく、sono。
b0050067_2312723.jpg

 7P目(Ⅳ・A1 30m)はワタシトップ。ここから、右手に聳える恐竜カンテへ。出だしから人工が入る。イロイロな記録で「ボルトが遠い」というものが多かったのでビビッていたがが、特別そんな感じはしなかった(ワタシの身長は165cm)。
b0050067_2342457.jpg

 恐竜カンテを登る隊長(sono撮影)。
b0050067_2382699.jpg

 7P目終了点から、隊長。
b0050067_2344836.jpg

 陽は西に傾き、ちょっと焦り始める。
b0050067_2352219.jpg

 ラストのsono。
b0050067_235494.jpg

 最後の8P目(Ⅳ・A1 30m)は、言いだしっぺのsonoに譲る。トポには「快適なクラックからバンド」とあるが、後半でしっかりA1が入った。。。
b0050067_23701.jpg

 そして、赤蜘蛛の終了点に、午後5時40分着。お疲れ様でした!
b0050067_2373999.jpg

 が、まだ終わりではない。ここから80mほど、Ⅱ~Ⅲ級の岩場が続くらしい。実際はもっと長かったと思う。迷子にならないよう、ロープを繋いで隊長が偵察に。それにワタシ、sonoが続く。かなり登ったところで、小さな岩小屋が!ここがAフランケの頭??往路で下った踏み後に戻ってきた。

 靴を回収に走る。が、例の岩小屋が上か下かわからない、汗。ヘルメットにヘッドランプを装着し、どんどん下っていく。辺りが暗くなってきた。あれ?沢へ下る道に。ココは確か、クライミングシューズを履いていたような!?

 慌てて戻り、「靴は上では?」と、ザックを担いで上へ走る。すると、じきにあの屋根の高い岩小屋が!やっぱ、下だ!荷物を置いて、また下へ走る。暗くなってくると、踏み跡も頼りなく迷ってしまう。それでもなんとか靴を回収し、再合流。

 酒のない場所でのビバークは勘弁、と、荷を担いで先に上がって進路を確保。ほどなくして稜線まで上がる。陽はすっかり落ち、暗くなった。鍋に十分な水を張ってバーナーにセットし、復路を確認しながら再び踏み跡を下る。
 
 「ヨー、レイレイレイ・・・」、答えがあった。点滅ライトで場所を示すと、程なくして上がってきた。岩小屋に午後6時40分、着。周囲は完全に暗くなっていた。13時間を越える行動、ほんとにお疲れ様でした!コーヒーを淹れ、夕食の準備を始める。風がないためか、今年もヌカカにやられてしまった。。。

 疲れもあり、また満足感にも包まれ、今日はすんなりと寝袋の中で寝付くことができた。。。  (つづく)
[PR]
by kanechins | 2010-08-28 22:36 | 「アルパイン」の独り言 | Comments(2)
Commented by saya at 2010-09-06 20:52 x
超ベテランの方が1ピッチ1時間かかるって、一体どんなクラック!?!?と、想像してしまいました^^;

私は、一体どれだけ修行すれば、こんなところへ行けるんでしょ???

行った人にしか見れない景色。
写真でですが、見せて頂けてラッキーです。
写真から、高度感や緊張感が伝わってきます。
カンテを登る隊長さんの写真、かっちょえぇ~ですね^^

素晴らしい1本、おめでとうございます。
Commented by kanechins at 2010-09-06 23:08
☆sayaさま
 クラックというか、エイドっす。とにかく、長い!!ループスケール40mの全てが人工なので、フォローしてても「ま、まだあんな上!?」って感じでした。40mといえば、10階分ですぜ、姐さん^^;。
 ヌンチャクもかなり間引いて、カムも使ってやっと。支点数は裕に20を越えたと思います。おかげで、後半はすっかりエイドにもなれ、省力技術も身に付きました^^。

 ほんと、日本にもこんなすばらしい花崗岩の大岩壁があったんだって感じでした!鳳凰からだと見られるのかな??山にいる間は「もう、2度と来ないんだろうなー」って思いましたが、帰宅してみると「また行ってもいいなぁ」ってなってきました。

 この1本のために、イロイロと練習できたので、目標としては良かったと思います。ありがとうございました!
 さぁ、これからはワタシの目標に向けて、がんばります!


【 Facebook、Twitter、mixi からご訪問の方】  最新の投稿を見るには、タイトル「旅鳥の独り言」をクリックしてみてください。


by kanechins

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

最新のコメント

クラさん、ご訪問&コメン..
by kanechins at 12:47
 自分も12月に遠山郷へ..
by クラ at 23:37
 T様、御訪問&コメント..
by kanechins at 20:35
★Nonさん  初めて..
by kanechins at 00:40

カテゴリ

全体
「日常」の独り言
「山」の独り言
「岩」の独り言
「アルパイン」の独り言
「滑り」の独り言
「人工壁」の独り言
「沢」の独り事
「料理」の独り言
「旅」の独り言
「走り」の独り言
「氷」の独り言
「潜り」の独り言
「映画」の独り言
「本」の独り言
「音楽」の独り言
「釣り」の独り言
「農業」の独り言
未分類

ブログパーツ

登山について

クライミング、沢に限らず「登山」は体力、技術、経験、ルート状況、気象条件、装備などによりリスクを伴う活動です。本ブログに起因するいかなる事象についても責任は負いかねます。皆様の安全登山をお祈りします!
 ★ 記事下部にある「comments」をクリックするとコメントできます!

以前の記事

2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
more...

記事ランキング

フォロー中のブログ

iron日記
おなかがすいたら登れない(旧)
デブまっしぐら!ツッキー編

ファン

ブログジャンル

アウトドア
登山

画像一覧