瑞牆山(十一面岩正面壁・右岩稜)

 8月1日(日)

 一般道では何度も登った瑞牆(みずがき)山。一般道は誰でも歩ける道であるが、ひとたびルートを外れると巨大な花崗岩壁が濫立する岩天国。まさかそこで岩に攀じ登る日がやってくるとは。

 7時半に植樹祭広場でsonoと落ち合い、ギアを調整して出発。
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 キャンプ場も併設されていて、クライマーだけでなくキャンパーでも賑わっていた。今度はゆっくり、泊まりで来てみたいなー。
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 新しい道を進むこと、小1時間。突如、天空に伸びる巨大な岩肌が!これがウワサの十一面・末端壁か!「調和の幻想」に取り付くクライマーが。
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 末端壁から、さらに登ること20分ほどで正面壁へ。軽度の高所恐怖症であるワタシにとっては、取り付きに行くまででも結構ドキドキ^^;。右岩稜は一帯でもっとも簡単なルートらしいが、トポではルートが省略され、記録を探してもあまり見つからない。とにかく取り付きがわかりにくいとのことであったので、下見に。

 ぐるーっと岩壁を回り込むと、多分コレだろ、というところに。ピンも何もないが、「階段状に樹林帯に突っ込む」という記述には合いそうだ。
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 取り付きに戻り、ギアを装着。初めてのルートで事前情報もあまりないので、カムはほぼ2セットを担ぎ上げる。重たい^^;。
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 基部からは、山賊黄昏ルートを登るクライマーらが望める。かっちょいー。って、人が小さすぎてよくわからない!?
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 植樹祭広場がずーっと下に見える。
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 1P目はワタシがトップ。なんか、じめーっとして、こけこけしていて、めっちゃ慎重になる^^;。弱点を攻め、要所では木やカムで支点が取れる。左フェースが明るいので、テラスめがけて這い上がってピッチを切る。
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 2P目はsonoがトップ。ヤブをこいで、キレイな凹角に入る。今思えば、1P目はそのままクラック下部まで行けばよかった?ただし、ロープの流れは相当に悪くなりそうだが。。。
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 フォローに入り、クラックの基部から見上げる。今、地震が来たら悲鳴を上げそうだ^^;。
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 2P目の終了点にて。リングがかなり古く心配だったので、カム3つで支点を作っていた。
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 続いて、3P目はワタシ。記録では「ビレイヤーとクライマーが同じ高さにいる」と。ん?これはトラバースするってこと??カンテを左に回りこむと絶壁!?とりあえず、クラック沿いに登ってみる。途中、びみょーなマントルをする場所が。トップ落ちしたくなく、かなり躊躇^^;。危うくセミになるところであった。。。
 そのまま小熊まで行ってしまおうかと思ったが、ロープが全く流れなくなってしまったので、引き返して古い樹で終了。写真はフォローするsono。
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 山賊黄昏を登るクライマー。いつか行ける日が来るのであろうか!?
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 どうしても「トラバース」の概念がぬぐえず、勝手に「ココに違いない!」とわざわざクライムダインして強引にトラバースに入る。
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 と、白熊と小熊の間のコルに出てしまったようだ。。。そして、どどーんとそびえる5P目「白熊」本体。わ、悪そう。。。アブミを持っては来たが、最近全然人工登攀をやっていないのでコエー。しかもリングはさびさび、5年前の記録でも「ヤバいリングが2つあった」「撤退したと思われるシュリンゲとビナが残っていた」「ブランク5mは、上からシュリンゲが垂れていないとやばかった」など、本当に希望につながる記録がなかった。。。
 写真が5P目の白熊40m。なんかスヌーピーっぽくって、好きだけど。見るだけなら。
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 怖気(おじけ)ついた。こんな支点で人工??なんか技術云々というより、メンタルな強さが求められる!?ビビったワタシはサイをsonoに預けた。と、気合を入れるためにぐっと靴紐を引いたら、びびび・・・と切れ始めた。こ、これは何かの暗示!?
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 しばし悩むsono。人工の練習がこのルートを選んだ理由であるが、何もこのルートが目標ではない。それに、このリング。。。靴ヒモは切れるし、ぱらぱらと小雨は舞うし。sonoが勇気ある決断、「撤退」。いえいえ、ここまででも十分に楽しめました。ありがとう、sonoちゃん。
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 十一面岩・左岩稜。なんというか、まだまだ知らない日本があるなー。
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 ギアを回収し、コルから裏側へ回りこむ。ん、あれ、すぐに下降路だ。なんだ、これならまた、いつかすぐにココから再開でしそうだ。どんどん下り、荷を回収。黄昏を登っていたツヨツヨクライマーらが、ベルジュエール1P目にフリーで取り付いていた。うーん、わ、悪そうだ^^;。

 帰り道。末端壁では「T&T」を登る人が。ん?なんか顔文字みたいなルート名??
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 下り始めてから、大粒の雨が舞い始めた。みんな大丈夫かな?駐車場でお湯を沸かし、コーヒーを淹れる。うまい。振り返ると、瑞牆が微笑んでいるように見えた。また来てもいいのかな??
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 駐車場でsonoと別れ、のんびり帰る。未熟さを知る一日ではあったが、それでも小さい足でも大きな1歩となった。縁が薄いと思っていた瑞牆ではあるが、もっと修行して、また帰ってきたいな。
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by kanechins | 2010-08-01 22:42 | 「アルパイン」の独り言 | Comments(2)
Commented by 02忠義 at 2010-08-07 13:38 x
久しぶりに覗きに来たので足跡を。
昔の体維持してまんな。
おいらはブヨブヨのおやぢに変身しました(汗

また、みんなで旨い酒が飲みたいね。
Commented by kanechins at 2010-08-11 19:04
☆忠義さま
 おー、お久しぶり!!ご訪問、ありがとうございます^^。お元気そうで!?
 学生時代は、ほんとどんだけ食べても呑んでも体重は変わらなかったけれど、今はちょっと油断すれば・・・。

 最後にみんなにあったのはH君の結婚式??あれから4年くらい経つんや??
 こりゃ、何か機会を作って、またみんなで集まりましょう!ってことは、場所的には大阪??


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