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by kanechin
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木曽御嶽山(BCボード)

 5月8日(土) 快晴 のち くもり

 予報を見ると「快晴!」。折りしも天飾さんの日記を見て「御岳ロープウェイの冬営業が今季で終わるかも」という情報もあり、また青空に映えた日記にも感化され、加えて金曜日の雨が「もしや、新雪では!?」ということで金曜から気分は「御嶽」であった。

 慌てて、乗ってくれそーな方々に片っ端からメールを送ると、会の若手ボーダーK君が乗ってくれた。急いで計画書を作成し、3時間ちょっとだけ仮眠して午前04:00起床。空が白みはじめているのにびっくり。05:00に彼の家近くでピックアップし、一路「木曽路」へ。

 百草丸から眺める御岳、かっちょいい!!
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 07:30、予定よりも早く御岳ロープウェイに到着!予報どおりの快晴!運行時刻の09:00まで仮眠することに。そして、アナウンスが。「09:00から運行予定ですが、強風により見合わせてます。風が止み次第、運行を開始します」と。え~!!確かに、車がグラグラと揺れるほどの強風。。。

 しばらく待機するも、運行される気配がなく時間ばかりをロスしていたため、計画を変更して標高1,820mの中の湯(6合目)登山口へ。急いで留守宅へメール。結局、大きく時間をロスして、09:40に登山開始!こんなことなら、07:30から登り始めればよかった!?夏の様相の中、板を担いで登る。。。
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 標高2,130mの「一の股小屋」から、やっと雪が現れ始めた。
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 雨で流されたのか、トレースゼロ、マーキングゼロ。もっとも、この時期に「中の湯」から上がる物好きもいないか!?登山道は意外にわからず。地形図を見て、適当に登っていく。
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 振り返ると、中央アルプスがどどんと構えていた。強風で背負った板が煽られるのが辛い。
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 11:40に標高2,470mに位置する金剛堂に到着。
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 乗鞍岳が顔を覗かせてくれた。あっちも天気が良さそうだ。
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 ここから斜度が増し、息が切れ始める。アイゼンの効きもイマイチで、足元を崩しながら登っていく。砂の山を登っている感じて消耗する。
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 スカイラインを登るK君。いい感じ。
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 標高2,830mに位置する小屋までは、かなりの急登。数十歩登っては一息入れる。
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 ここの下りは快適そうだ!実際、ここからの滑走は快適であった^^。
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 小屋の直前で、南側の谷へトラバース。ここで小休止。
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 標高2,880mの鳥居までは、鬼のようにクラストした急斜面。結局、金曜日は雪ではなく、雨がざんざんと降っただけのようだ。。。風が収まってよかったが、強風だとピッケルが欲しい斜面であった。ここで、先発パーティを追い抜かしてトップに。
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 上部の鳥居周辺はすっかり雪で埋もれ、お地蔵さんたちは寒そう。
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 標高2,950mくらいまで上がると、冬でもやっぱり青い「二の池」が望めた。これって、凍ってるの??小屋は雪に埋もれて寒々しい。。。
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 ここから上は、金曜日の雨のせいかガッチガチに凍りついた、アイゼンの歯すら跳ね返す固い斜面が、涙。東南東にはぽっかりと深い谷が口をあけて待っており、つくづくピッケルが欲しくなった、汗。そして、14:00ちょうどに御嶽山(標高3,067m)へ登頂!!
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 聞けば、なんとK君、初めての3,000m峰だとか!それをボードの靴で板を担いで登っちゃうなんて!初の3,000mおめでとー!!ボード暦10数年に、有り余る体力。うーん、ウラヤマシイ。
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 折角なので、ワタシも^^。御嶽山は、これで3度目の登頂。
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 天候も崩れ始めていたので、早々に下山開始。ベテランの彼は山頂直下から、ワタシはゼッタイに滑落が許されない上部のクラスト部だけアイゼンで下降し、標高3,000m付近から滑走開始。
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 標高2,900mから見下ろす谷。北東面は雪が腐っており慎重に木の葉で降り、小屋の辺りからターンを始める。しばらくボードをさぼっていたので、ちょっとビビった。
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 K君はさすがで、どんな急斜でもがんがん突っ込む!
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 ココの斜面は斜度も適当、雪のコンディションも良く「さいこー!」って叫びながら2人で滑った。
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 下りは、ほんとアッという間。再び板を担いで、いざ下降開始。先行パーティは登頂は諦め下った様子。結局、今日の登頂者はうちらだけ?
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 ずぼずぼに腐った雪の登山道を下り、夏道を汗を流しながら下って、15:20に「中の湯」着。おつかれさまー!へろへろな2人。歩きも交えて山頂から1時間20分。
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 どんより加減の御岳山。ボードのブーツでのクラストしまくった3,000mは正直過酷ではあったが、それでも楽しかったから不思議ー。やっぱ、山ヤってマゾ??
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 浮いたゴンドラ代(2,400円)で、美味しい蕎麦を食べることに。前回もお世話になった「一竹」へ。よかったー、開いていた!が、客はうちらだけ。。。
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 ざる蕎麦の大盛(3枚、1,200円)を注文!うまうまー!疲れた体が癒される感じ。
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 帰りに、木曽福島の代山に新しく出来ていた温泉「せせらぎの四季」(700円)へ。二ツ木温泉と同様、茶色いお風呂!泉質は「二酸化炭素-ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・塩化物鉱泉」と、これまた長い名称。おかげで、すっかり疲れも癒された!?これで、明日も登れるかな-??
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 急なお誘いに乗ってくれたK君、ありがとー!!長野には21:00帰着。往復340km+3,000m峰の登頂で、さすがにクタクタ。ちゃっちゃと日記を書いて、明日は午前06:30起床で久しぶりにクライミングであーる。
by kanechins | 2010-05-08 21:56 | 「滑り」の独り言