SWは車で北海道(1) 北の大地へ
2009年 09月 23日
連休を前に山積した仕事を片付け、慌ててパッキング。23:00にハイエースでピックアップしてもらい、順次メンバーを拾いながら午前0時過ぎに信州を離れる。
9月19日(土)
上越、新潟から磐越自動車道に入り、郡山から東北自動車道へ。さらに北上し、福島辺りで空が白み始める。午前5時過ぎだというのに道路は時速60kmほどの軽い渋滞。SAやPAはどこも満車。さすが、シルバーウィーク(SW)だなぁ。
次の運転候補として寝ていると、突然「あぶねー!!」「きゃー!!」「右へ逃げろ!」と叫び声が。反射的に身を丸めるが、衝撃を感じることなく停止。
振り返れば、左前方を走っていた車が路肩に停車していた道路公団の車に当たり、反動で追い越し車線に吹っ飛んできたらしい。ドライバーのNoriが見事にかわしてくれたため、軽くタイヤにヒットしただけで済んだ。が、事故車のエアバッグはふくらみ、左前輪は車体にめり込み走行不能に。辺りには破片が飛び散っていた。
事故車、公団車ともに人間は無事(公団の人はあごを切っていたらしいが)であったようで、まずはよかった。公団の人に「車に被害が無ければ行っていいよ」とのことで、先に進むことに。後で気が付いたが、ホイールキャップが行方不明となっていたが。。。けど、無事で何より。そこからワタシが運転手に。
イロイロあったが、昼の12時過ぎに青森駅に到着。走行距離は800km超、走行時間は約12時間。高速代金1,000円!
SWだけあって、早い段階からフェリーは予約でいっぱい。であったので、車は青森に残置し、特急で函館へ。時間があったので、駅前で「はらこ丼」を頂き気分を盛り上げる。後でMinoringから聞くと、駅ビルの地下においしー店があったようだ!!
腹を満たし、ホームに行って愕然。すんごい列。しかも、アナウンスで「えー、八戸では満車で乗れない人がいた模様です。奥へ、奥へとお進みください」と!まじ?大丈夫か、我々??が、なんとかぎゅーぎゅーに詰めながらも乗車。青函トンネルをくぐり、午後3時過ぎに無事に函館へ!
レンタカーの受け渡しもスムーズに行え、道内の移動は快適なエスティマに。この日はできるだけ北上すべく、道央自動車道へ。しかし、室蘭、苫小牧を経由する屈曲ルートなため意外に時間を要し、旭川に到着したのは午後10時過ぎ。今からテントを設営するのもタイヘンなので、今夜はぜーたくに「健康ランド」へ。
温泉に入ってカラダを休め、軽く乾杯をしたらあっという間に爆睡。。。
9月20日(日)
午前4時半に起床。ささっと朝風呂を浴びて、5時に集合。そして出発!!
雄大な大地を貫く国道40号を手塩川に沿って北上する。牧場も多く、牛たちがゆったりと太陽を浴びながら草を食んでいる。
そして、午前10時に最果ての地「稚内」へ。コンビニで酒や食糧をたんまり買出し、稚内フェリーターミナルへ。すると、やはりSW!駐車場は満車。臨時駐車場が出ていて、なんとかなった^^;。
ターミナルはすんごくきれいで、まるで空港の様相!運賃は利尻島まで片道2,280円、約1時間半の船の旅だ。
そして、乗船受付。す、すんごい人だかり。
午前11時、乗船。
そして、11時10分に汽笛とともに稚内港を出港!!写真右側が野寒布(のしゃっぷ)岬。
久し振りの船旅。すぐにデッキに出て潮風に揺られる。きもちいー!!波間の揺れを楽しんでいるうちに、遠くに利尻島が見えてきた!!明日はあの頂に登れるかなー!?
船は予定どおり、12時50分頃に鴛泊(おしどまり)港へ到着!そして、利尻といえば「ウニ!」。が、ガイドブックを忘れて店がわからない。港周辺を散策してみるが、めぼしい店は港前だけ。不幸にも(実際はラッキーだったのだが)店はどこも一杯。
困っていると、仲間がタクシーの運ちゃんから情報をGET!「そう、かのう亭だ!」ということで、荷物を一式担いで出発!そう、今回の利尻岳(1,721m)は海抜0mから登るのである。5分ほど歩いて、店を発見。そして、うに丼を注文!最近、小食なワタシは「ミニうに丼(それでも2,100円!)」を注文!
「うに」の層は3~4cmはあり、十分なボリュームで満足、満足!!時期的にバフンウニは終わっているのでムラサキウニではあるが、さすがに新鮮で美味しい!!
腹を満たした我々は、利尻神社へ寄り道。まずは、手と口を清める。
それぞれ、安全登山を祈願!
登山口のキャンプ場まではまだ結構ある感じであったが、途中でオートキャンプ場を発見!偵察してみると、海は見えるし、トイレはキレイそうだし、近くに温泉はあるし。。。「ここだー!!」ということで、臨機応変に今日の幕営場を変更^^;。
変えて正解!下地も快適だし、何より景色がよい!!
受付のおじさんも面白い方で、イロイロとアドバイスしてくれた。キャンプは1人500円。え、この素晴らしい施設で500円でいいの??ここで携帯トイレ(400円)を購入。利尻登山はルールがあり「携帯トイレの持参」「ストックは先端にキャップをつける」などが義務付けられているのだ。ある意味、先進だと思う。
テントの設営を終え、利尻富士温泉(炭酸水素塩泉、500円)へ!まさか利尻で温泉に入れるとは思っていなかったので、気分はサイコー!疲れも癒される~^^。湯冷めしないようにダウンジャケットを着る。そう、ココは北緯45度の地。すっかり秋の気候なのである。
テントに戻ってやることは決まっている。
めいめいが食糧、お酒を持ち出し、宴会+夕食。
夜。利尻島はヒグマがいないので、闇を求めて少し森に入ってみる。
すると、頭の上には漆黒の闇を覆いつくす星、星、星!緯度が高いため、北極星やカシオペア、北斗七星が妙に高い位置にあって不思議な感じ。天の川も大河となり、しばしの間、遠い遠い星からの声に耳を傾けた。とても贅沢な時間であった。
さぁ、明日はいよいよ、念願の利尻富士!!寝袋に入ると、恐らく30秒もしないうちに深い眠りに入ったと思う。。。 【つづく】